宝石の女王   作:雀真

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色々と捏造しております。
うろ覚えな箇所が多いので、原作との設定とおかしな事が大量にあるかと思いますが、気にしないという心の広い方のみどうぞ。
思いついたのをまとめて書いてるので…

あ、文章とか色々滅茶苦茶だと思いますので
それに関しては申し訳ないです。



宝石の女王

人工的な明かりは一切なく、雲一つもない夜空に浮かぶ月だけが辺りを僅かに照す。

 

 

壊れた建物の上に腰掛けて、月を見上げる。

 

体の中に残ったオラクル細胞を浄化する。

 

人が知ったなら、狂喜乱舞するようなこの性質は

けれども自分から離れた欠片には付随されない。

 

全てを喰らうはずのオラクル細胞を浄化という形で自ら無効化する。

これは、おそらく本来この世界に存在してはいけないからこその性質だと思う。

 

影響を及ぼさない代わりに、向こうからの干渉も及ぼされない。

そういう、所謂バグのようなものなのだろう。

 

それでも、鉱石だから襲われるし

それを退ける事も出来る。

アバドンやキュウビのように触れ合う事も出来るけれど、根本は変わらないのだから…

 

 

 

「本当に矛盾しているなー…これ」

 

 

下を見れば赤い水溜まり。

 

赤乱雲が降った後の地面。

 

月明かりに照らされて、不気味に反射して揺らめく水面は、血溜まりのようにも見える。

 

そうして眺めていると、思い出す。

 

本当に遠い昔、もうかすれてうろ覚えな記憶。

私は確かに血肉の通うただの人だった事を。

 

此処に居たと自己を持って気付いたとき、最初はとても絶望した。

自分が人ではないモノだと、苦しんだ。

長い年月が経つにつれ、そういった感情は薄れていったけど、確かに私には強い想いを抱いていた時期があったのだ。

 

…まぁ、それで落ち込んで数百年引きこもっていたお陰で人にもアラガミにも気づかれなかったわけなんだけど…

 

初めてアラガミを見たときは、雨が止んだ直後の平原で…

 

 

 

「…?」

 

 

 

何かが弾けるような音がした。

一瞬の閃光が走った。

あの時と同じように、それは現れた。

 

 

 

「手負いのヴァジュラ…ゴットイーターが逃したのかな」

 

 

 

何かを探すように辺りを見回していたヴァジュラがこちらに気付いた。

 

ヴァジュラの雷球が幾つも放たれ、座っていた場所にそれがぶつかる。

 

直ぐ様飛び降り、水銀をクッションに着地する。

 

勢いよくこちらに走り向かってくるヴァジュラに水銀を槍状にして放つ。

 

槍はかわされ、また雷球を放つ。

 

 

 

「遅い遅い」

 

 

 

羽織っている布の下から刀を抜き構える。

真っ直ぐにヴァジュラを見据えて、走る。

 

目の前にきた雷球を刀で切り裂く。

そして、直線上にいたヴァジュラも頭からその体が半分に切れ倒れた。

 

 

 

「久しぶりにヴァジュラと戦ったなぁ」

 

 

 

刀をしまい、住んでいる所へと帰る。

 

何時も外に出るときはアバドンかキュウビがいるから私自身が戦うのはめったに無い。

 

大体がアバドンがアラガミを察知して回避するか

キュウビが倒してくれる。

 

 

 

「うん、そろそろ帰ろうかな」

 

 

 

今日は少しだけ何時もと違った夜だと思いながら帰る。

 

 

 

 

 

この時、手負いのヴァジュラが何かを探すようにしていたこと。

 

息を潜めて隠れていたソレに気がつかず、それが物語に関わるなど思いもよらなかった。

 

 

 

物陰の隙間から、覗く1人の子ども。

 

 

 

 

「…かみさま…」

 

 

 

 

後に運よく救助され、その子が歩むのはゴットイーターとしての道。

 

 

 

 

「きらきら、かみさま…」

 

 

 

 

知らず、人と邂逅を果たしたのは

満月が輝く夜の事だった。

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