元人形とその仲間達も異世界から来るそうですよ? 作:血濡れの人形
~幻夜が風呂に入っている頃の霊騎~
「ふむ、きれいな月だな。なあ、そう思うだろ?」
霊騎は誰もいない空間にそう話しかける。
「なにか話があるならはやくしてくれ。霊夢と霊華が待ってるんだよ」
「・・・それもそうね」
その声と共に、廊下の曲がり角の辺りから、黄緑に近い色の髪をした女性が出てくる。
「お母さん、ここにお父さんがいるって本当なんですか?」
そして、それに続くように、その女性と同じ髪色の少女が出てきて、
お母さんと呼ばれた女性の方を見る。
「えぇ、ほら、この人がそうよ」
女性はそう言うと、霊騎の事を指さす。
「・・・は?」
霊騎は驚き、そのまま固まってしまう。
「・・・やっぱり覚えていないのね・・・」
女性は霊騎の方を向くと、そのまま、
「貴方とギフトゲームがしたいの。いいかしら?」
霊騎が頷くと、霊騎の前に一枚の紙が出てくる。そこには、
『神竜の巫女と神軍師と呼ばれた人形
主催者 チキ
参加者 霊騎(ドール)
参加者側勝利条件 1チキを気絶させる2失われた過去の記憶を思い出す
参加者側敗北条件 上記の勝利条件がどちらとも満たせなくなった場合
チキ印』
「舞台はこちらが準備するわ」
そう言って、女性、チキが指を鳴らすと、ノーネームの廊下から巨大な木の上に風景が切り替わる。
「さあ、行くわよ?」
チキはそう言いながら、片手程のサイズの丸い石を取り出し、持っている手を上にあげる。
すると、チキを包むように花のようなものが現れ、チキの姿を隠す。
バサリ
その花が開くと、そこからは一匹の竜がいた。
「うわぉ、それは想定外だわ」
『行くわよ』
チキはそう言うと、口から氷の様なものを出してくる。
「まったく、状況がいまいち飲み込めないんだがなっと」
それにたいして霊騎は、その氷の様なものを掴むと、チキに向けて投げる。
あまり速くない、投げ返された氷の様なものをチキは回避しながら、
再び氷の様なものを出し、人の状態に戻ると、そのまま霊騎の方へ走っていく。
「気絶、ならばっ!」
霊騎はそう言うと、黒色のグローブを装備し、そのままチキの攻撃を回避する。
「人形式近接格闘術、刃撃!」
「ッ!人形式近接格闘術、双撃・蹴!」
チキは手に氷を纏わせ、霊騎に向けて振り下ろす。
そして、それに対して、霊騎は両足を使い、チキの振り下ろしている方の手を蹴り飛ばすと、
「人形式近接格闘術、蛇撃!」
霊騎はそのままの勢いでチキに近付き、そのままチキの背後に回ると、首の辺りを叩き、
そのまま気絶させようとする。が、
「まだ思い出していないのに負けられない!人形式近接格闘術、零牙!」
という声と共に、霊騎の顎に向けて肘を当てると、そのまま離れる。
『■■□□!』
突然、空からそんな声が聞こえる。
「!? なんであれが生きているの!?」
チキが上空を見ながら言うので、霊騎もそれに続き上を見る。
そこには、複数の羽を生やしたトカゲの様なものがいた。
すると突然、そのトカゲが光、そこから二人の人が落ちてくる。
「ちょ、こんなところで落とさないでよ!」
「仕方ないだろう?こんなところまで運んでやっただけでも感謝しろ」
落ちてきた二人が言い合っていると、霊騎は男の方を見て、
「・・・俺ににてるのはなんでだ?」
と、呟く。
「チキ!お前に頼まれてこの騒がしいのをこんな所まで連れてきてやったんだ。
俺が戦いたがる相手とかはどこだ?」
霊騎に似た男がそう言うと、チキは霊騎の方を指さす。
それに釣られるように、二人は霊騎の方を見ると、
「「あっ」」
といったあとに、そのまま、女性の方は刀の様な武器を、
男の方は背後に先ほど空にいたドラゴンを作り出し、
「一回斬らせなさい!」「串刺しになりやがれ!」
といって、霊騎に向けて攻撃をする。
まず最初に、地面から黒いトゲのようなものが生える。
それを、霊騎がジャンプすることで回避すると、それに追撃をかけるように、
女性が真上、前、右、左、後ろの五ヶ所から攻撃を仕掛ける。
「ファッ!?」
霊騎は右前に飛ぶことで回避使用とするが、その方向からは氷の玉が飛んでくる。
「何俺のを回避してくれやがってんだよ!」
男がそう言うと、左前から黒いトゲが霊騎に向けて飛んでくる。
「こりゃあ、流石に舐めてかかりすぎたな」
直後、氷は砕け、トゲは男の目の前にカランという音を出し落ち、
女性の持っていた刀の様な物はそのまま遠くに突き刺さる。
「チキ、ギムレー、リン。久しぶりだな。やっと思い出したよ。
そうだよな。お前らがこんなに強くなってるとは思わなかったよ」
霊騎はグローブに霊力を籠めながらそう言うと、
「だからな?この一撃で・・・」
と言い、そのまま構えを取ると、
「死ぬなよ?」
と言いながら、地面蹴る。直後、霊騎の姿が消え、
「人形式近接格闘術、絶ノ型 集撃」
ギムレーの姿が消える。
「人形式近接格闘術 絶ノ型 一打千撃」
次にその声が聞こえた時には、リンがその場で気を失う。
「人形式暗殺術 絶華」
チキが最後に感じ取れたのは、首に何者かの手が当てられた事だけだった。
『神竜の巫女と神軍師と呼ばれた人形
勝者 参加者』
霊騎の手元には、そうかかれたギアスロールがあった。
キャラ紹介
チキ FE(ファイヤーエムブレム)覚醒から
霊騎がドールと名乗っていた時、幻想郷に行くかなり前に共に活動した神竜の巫女。
ドールとの間に子供がいるが、まだ本格的に出てきたわけではないのでカット。
ドールはとあることが原因でFF世界より前のことをほぼ全て忘れているので、
自身とチキの間に子供がいることすら覚えていない。
本来ならば思い出す事が出来ないが、絆がいじくりまわして少し症状を和らげたため、
今回の一件で思い出すことの出来た一人。
ギムレー FE(ファイヤーエムブレム)覚醒から
ドールの姿によく似ている。うん、そりゃあ、別次元のドール君だしね!
リンディス FE(ファイヤーエムブレム)烈火の剣から
チキ同様、ドールが忘れていた過去に会った人物。
ドール君、君をハーレムにしたら霊夢が消しに来るぞ?さあ、逝ってらっしゃい。
草原にいると心が落ち着くらしい。