元人形とその仲間達も異世界から来るそうですよ? 作:血濡れの人形
~草の生えた屋敷~
涼華達も合流し、いよいよガルドをどうするのか決めることになった。
「生贄でいいんじゃない?本人は死にたがってるし」
「救済しようか、生贄にすると転生出来なくなるし」
そして、ここにきて涼華と絆の意見が割れる。
「じゃあ救済してから殺しましょう。それならわくから外れること無いだろうし」
そんな涼華の意見に、飛鳥が嫌そうな顔をしながら、
「せっかく助けたのに殺してしまうの?私としては助けたならそのままにしておきたいのだけど」
と言うが、それにたいして耀が、
「でも、それだとまた今回みたいな事が起きるかもしれないよ?」
と言う。
「・・・そうだ!あれならやれるかも」
涼華がなにか思い付いたようにそう言うと、涼華の方へ全員の視線が集まる。
「救済したあと飛鳥が支配下に置けばいいのよ。戦力も増えるし死ぬことは無いわ」
涼華がそう言うと、その場にいた全員が固まり、飛鳥は心から嫌そうな顔をしている。
「まぁ、嫌なら私がするけど?」
しかし、涼華がそう言うと、飛鳥は少し考え、
「私がやるわ。私としても、少しだけでも自分を守る戦力が増えた方が嬉しいもの」
と言い、ガルドの方を向く。
「っていっても、わたしの力でずっと従わせることって出来るのかしら?」
飛鳥がそう言うので、涼華は何処からか札のようなものを取りだし、
「それなら、これを渡しておくわ、従魔の札って名前の、なにかしらを従わせるのに使うものなの。
これをガルドの顔にでも張っておきなさい」
といって、飛鳥に渡す。
飛鳥はそれを受けとると、ガルドの頭にそれを張る。
「そしたら、私が今から言う言葉を復唱しなさい。
我が名を、は自分の名前、汝の名は、は貴女が思い付いた名前に変えて言うのよ?」
飛鳥がうなずく。
「『いま、我が名をもって、汝との契約を始める』」
「『いま、久遠飛鳥の名をもって、汝との契約を始める』」
「『汝に名を与える、汝の名は』」
「『汝に名を与える、汝の名はルド』!」
直後、ガルドが光始める。
それが消えると、そこには、傷付いた一頭の小さな虎がいた。
それも、かなり衰弱している状態で。
「ほら、あとはギフトゲームをクリアするだけよ?」
「結構血を流してたし、もしかしたらこのままだと死んじゃうかもよ?」
涼華と絆の言葉に、飛鳥が反応するより早く、
「私は彼を救済する」
近くにいた耀がそう言う。
他の三人はなんとも言えない表情になった!
「私だけなにも出来なかったし、これくらいはやりたい」
事実である。倒すのには参加したが、契約するときはなにもできなかったのだから。
「それいったら私もだけどね、ハハ・・・」
こうして、ギフトゲームは終わるのだった。