地球防衛軍4.1 -戦士達の記録-   作:イズナ

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あらすじでも記しましたが、本作はストームチーム以外のEDF隊員…レンジャーチームや空軍海軍などと言ったら影が薄くなりがち&通信上にしか登場しない隊員達の視点を中心に地球防衛軍4を自分なりに描いていく予定です。その為、おかしな部分もあるかもです。
まずは地球防衛軍3、フォーリナーと人類の邂逅からサクリと。


Mission:00-1 絶滅抵抗戦争

日本時間2017年4月21日11時56分。その瞬間、地球全土の平和は失われた。

2013年より存在が確認されていた地球外生命体が地球に降下、300機を超える大船団が世界各所に飛来した。世界各国はすぐさま地球外生命体「フォーリナー」との交渉の準備を進めると共に、万が一に備え、2013年に結成された超法規軍「EDF」(※1)は各所に展開する。

 

その直後、東京に展開していたEDF部隊が市民を襲っている蟻型の巨大生物と接触。それをきっかけに各所から巨大生物が現れ、EDF部隊は巨大生物との戦闘が開始された。

数日後、EDFの部隊がフォーリナーの大船団にいた内の一隻、輸送船 キャリアーから巨大生物が投下されている光景を目撃。それが決定的となり、北米のEDF総司令部はフォーリナーを侵略者と認定。空軍による敵船団への総攻撃を行なった。

しかし、結果は「完敗」。船団旗艦「マザーシップ」に損害を与えるどころか、フォーリナーの航空戦力「ガンシップ」の大群に空軍は大打撃を受け、船団にさえ近付く事も出来ずに壊滅した。そしてこの大敗北は、フォーリナーに制空権()を明け渡す事も同意義であった。

空軍が壊滅したEDFと各国軍は陸軍と海軍のみで戦闘を続行し、総力戦体制に移行。フォーリナーも次から次へと新兵器や新種の巨大生物を投下する。

 

その後1年に掛けて、壮絶な抵抗戦が世界各所で展開される。しかし暴力的な数の巨大生物と隔絶的な技術差のフォーリナーに、人類は加速度的に消耗、出血。末期には各地の各国軍及びEDFは壊滅。組織的な抵抗戦を続行出来ていたのは日本のEDF東京支部のみだった。

最後の抵抗を続ける東京支部にトドメを刺さんと、フォーリナーは大軍を東京支部へ投入。しかし、東京支部は決死の抵抗戦によりこれを撃破。しかし、フォーリナーは各地に散っていた戦力を東京支部に転進。膨大な戦力を集結させていた。

2度目の大軍を撃破した3日後、東京支部の直上に敵船団の旗艦「マザーシップ」が飛来。東京支部直上にて、最終決戦が行われた。

 

だが戦士達の誰もが「敗北」を確信していた。

人類に残された残存戦力は全て疲れ果てているのに対し、フォーリナー(マザーシップ)は強大。戦力差も決定的であり、何もかもがフォーリナーに遅れを取っていた。

誰もが人類の敗北だと確信していた。最早それは否定出来る事ではなく、最終決戦とは名ばかりの最終抵抗戦だと誰もが思っていた。

 

 

しかし、そうはならなかった。

 

 

マザーシップからの苛烈な攻撃の中。一人のEDF隊員(※2)の砲火がトドメになり、マザーシップは撃墜。同時にマザーシップの大船団は地球から撤退。人類は、奇跡の勝利を掴んだのだ。

その後数ヶ月を掛けて、EDF東京支部は世界各地に展開を開始。生き残っていたEDFと共同して残された巨大生物を駆逐。アリゾナで最後の1匹を撃破し、巨大生物殲滅を宣言。フォーリナーは、地球上から居なくなった。

 

そして、復興が始まる。フォーリナーの撃退の代償は余りにも大きく、東京支部以外の文明は壊滅的となっていた。人類も半数以上の49億人が死亡し、復興しようにも人手さえ不足していた。だが皮肉にも、フォーリナーがもたらした技術が復興の助けとなる。その英知を研究、吸収しつつ人類はたった8年でかつての繁栄を取り戻しつつあった。

各国政府は機能を回復させつつあるが、現在もEDFの庇護下にある。政府というよりは自治政府に近い状態であり、軍隊は持っていない。侵攻前なら兎も角、現在では軍隊があっても他国に喧嘩を売るなんて言う暴挙を行う思想は誰一人持っていないので、あっても無くてもほぼ同じ事だが。

EDFも、人数こそ縮小したがそれまで以上の力を手に入れ、完全に復活。新たな戦力を手に、フォーリナーの再侵攻に備えている。

 

以上が、「絶滅抵抗戦争」と呼ばれるフォーリナーとの戦争から8年経った歴史である。




(※1):「Earth Defence Forces(地球防衛軍)」の略称。2013年にフォーリナーの存在を確認されたのをきっかけに有事に備えて設立された。総司令部は北米。
侵攻前は超大国であったアメリカを凌ぐ戦力を保有。世界数十カ国に支部を設置し、歩兵部隊のみでも30万人を超えていた。
絶滅抵抗戦争では地球全土の抵抗戦を主導。東京支部以外は全て壊滅したが、ゲリラ戦にて戦闘を続行していた。マザーシップ撃墜後、生き残っていた各地のEDFは東京支部と共同して巨大生物を駆逐。
8年の歳月で完全復活し、現在の戦力は総数で1億12万人と規模はかなり縮小したが、戦力そのものは比べ物にならない程増大。
現在では4人で1分隊が形成可能であり、一人一人の戦力の向上がこの形でも伺える。(現代では8〜12人で1分隊となる)

(※2):精鋭部隊ストーム1の隊長。マザーシップを撃墜し、人類を絶滅から救った英雄として讃えられている。しかし記録によると、マザーシップの墜落に巻き込まれて「消息不明」となっている。
現在のストームチームは再編成され、混成部隊となっている。あらゆる状況に対応可能な柔軟性を持ち、歩兵部隊における精鋭の中の精鋭部隊。
一部には機密も含まれており、一般には公開していない情報もある。

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