文学少女に花束を   作:里芋(夏)

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…うん。

サブタイ詐欺っつーか、センス皆無っつーか、文才皆無っつーか…

このクソ作者、5日かけて、2回総書き直しした上でこのクオリティだってよ。





文学少女にヒメゴトを

頭脳は大人な名探偵ばりの15秒(クオーター)

 

 

周りの人達が本に噛り付いていることで生まれた沈黙が俺たちの間を横たわっている。

 

 

 

「…なぁ、さぎs」

 

俺が言い終わる前に、すごい勢いで繋がっていた手を解いた鷺沢は俯くことで顔を隠し、スカートの裾を両手でぎゅっと握りこむとその場から動かなくなった。

 

 

 

あー…これはあれだな、アレをやるしかないな。

 

 

 

「………おーい…さ、鷺沢?そろそろ行かね?」

 

“アレ”…即ち、全力でなかったことにする作戦!

 

 

 

……ま、そもそもが事故だし、あっちにその気(・・・)は無いだろうから、お互いこうした方が気が楽だろう。

 

 

 

「……………そう…ですね……あまり………時間もありませんから…………」

 

 

 

………って言いつつチラチラ俺の右手見るのやめてくれー。

せっかく流したのに意識しちゃうからさ。

 

 

 

幸いというか不幸にもというか…

 

まぁとにかく、本を吟味し始めた瞬間から鷺沢が此方(コチラ)を気にすることはなくなった、ということをここに記す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………鷺沢の古本市巡りはその後1時間ほどで何事もなく終了し、今は3人で帰りの電車に揺られている。

 

 

「…っていうか、鷺沢も店長も本当に何も買わなくて良かったんすか?

持ってきたもんはほとんど売れたおかげで荷物は少ないし、別に数冊買ったとしても文句なんて言わなかったのに」

 

店で見たこと無い本も幾つかあったから、てっきり落札したのかと思ってたんだが。

 

 

「…確かに、自己啓発本やハウツー本、ボードゲームの指南書などは有りましたが………私は、あまりボードゲームをやらないので……その手のものはあまり…………自己啓発本にしても………ハウツー本にしても…………一読すれば大体は掴めますから……………冊数も、文章量も、それほど多くはなかったので………………全て、彼処(あそこ)で読んできてしまいました」

 

そう言って、ふふふ…と嬉しそうに笑う鷺沢。

 

 

前髪のせいで目がハイライトを失っていなければ可愛いのに…

 

まぁ、男の俺が鷺沢(女性)趣向(髪型)に口を出すのもなぁ。

 

 

 

…っていうか、興味の有無に関わらず本について語っている時はやっぱ饒舌だな。

 

 

「店長は…って、爆睡かよおい」

 

ガハガハ系おっさんの店長にしては、珍しく静かだなと思ったらそういうこと(既に寝落ちしてたの)か。

 

 

「………そっと、しておいてあげてください………昨夜から………売りに出す本を……何度も、読み返していたようでしたので………」

 

 

「…ハァ。50越えのクセに徹夜して電車内で爆睡とか、遠足後の小坊かっつーの。」

 

すみません、降りる前に起こしますから…と鷺沢。

 

いや、鷺沢が謝ることじゃねーよ、と慌てる俺。

 

 

当の鷺沢は子供の寝顔を見る母親のような慈愛の表情を店長(おっさん)に向けている。

 

…まぁしかし、目のハイライトが抜け落ちているせいで雰囲気は幽霊だ。

 

 

 

…いや本当、マジで勿体無いな。

 

 

「…そういえば、さ」

 

 

「………はい……なんでしょうか…………?」

 

「なんで鷺沢は、わざわざ鷺沢書房(あそこ)で働いてるんだ?」

 

 

…いや、本を読みたいだけなら客として店に入ればいいだけだし、わざわざ働く必要は無いと思うんだが。

 

いつかの店長曰く、別に働くことを強制したことはないらしい。

 

物静かな姪っ子にしては珍しく主張してきたのが、働かせるようになったキッカケだと言っていたが…

 

 

 

 

 

「………………秘密、ですっ……」

 

 

…白い頬をほんのり桃色に染め、唇に指を添えて「しー」のポーズをとる鷺沢は、ハイライト云々を込みにしてもとても蠱惑的な魅力に満ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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