Armored Core ~Day after Day Sweet Lily~ 作:一織
『J、調子はどうかな?』
『良好だ。』
『UNACの戦闘経験を統合し作り上げたオペレーション、そして幾多の戦場を渡り歩いた君の頭脳、そしてこの機体。これが負けるとは思えないけどね』
『貴様が欲するのは果てなき戦いの世界、そして破滅。その意味では我々の思惑は一致している。』
『三大勢力によって作られる秩序など私の生きる世界ではない。』
『それを破壊する為に人を辞めたと?』
『好きなように生き、理不尽に死ぬ。それが私だ肉体の有無ではない。』
『戦いは良い。私にはそれが必要なんだ』
『来やがったなイカレ野郎』
『なんと呼んでも構わないけど、僕からすればイカれてるのは全部だ。人間の』
『例外なんて存在しないんだよ』
「その……機体は……!!?」
何故私はあの機体を知っている!?何故!?私はアレを見たことは無いはずなのに…何故知っているんだ!?
『おい!来るぞ!』
「……ッ!!」
意識を戻し、CIWSを起動、迫り来るミサイルを躱しながら迎撃していく
両手にライフルを持ち連射してくるのはどうにかして気合いで避けているが正直辛い。CIWSの残弾数は残り100を切った。
その時、あの機体が急激に前進してくる。
嫌な予感がし、咄嗟にブースターを極限まで吹かせ、できる限り機体から遠ざかる
次の瞬間、先ほどまで私の期待がいた場所が大爆発を起こす。あのままだったら確実に吹き飛んでいた
だがその攻撃には硬直する隙ができるらしい。その瞬間を狙ってヒートパイルをできる限り叩き込めばいけるかも知れない。
ならもう一度あの攻撃をしてくるまで耐えなければ…
右手のレーザーライフルをチャージしながら、左手のヒートマシンガンを撃つ。だがヒートマシンガンは完璧に弾かれてしまっている。
これはまずいかも知れない…でもやるしかない
そして再びあの攻撃が来る。限界までひきつけ、一瞬でブーストし爆破から距離を取る
(…今ッ!!)
硬直を狙い、急速接近し、ヒートパイルをぶち込む
『馬鹿な……こんなことが…』
『……とでも、言うと思ったかい?この程度想定の範囲内だよ!ハハハッ!ハァハ!!』
『ジェネレーター出力再上昇…オペレーションパターン2』
『かつて、世界を破滅させた力この機体がその一つ』
『もういい。言葉など既に意味を成さない。』
『見せてみろ貴様の持つ力』
「再起動…ッ!!?」
『機体がダメージを受けています。回避して下さい。』
なんで!?どうしてダメージを!?
アイツから広範囲に放出されてる緑色の粒子のせいか!!
「くぅ……!!」
そうと決まればこっちの装甲がイカれる前に削りきるしかない…でもアイツがうまい具合に避けるせいでヒートパイルの範囲外だ
「……」
(残ってる武装はヒートマシンガンが残弾数3割、レーザーライフル5発、ヒートパイルが1発、ムラクモだ)
どうすれば…
ヒートマシンガンは弾かれてしまっているし、ヒートパイル、ムラクモは当てられる距離に詰められない…
まさに手詰まりだ……もう…良いよね………マギーちゃん…私も………そっちに……
『まだよ……まだ貴女は戦える……其処が!その戦場が!!!貴女の魂の場所よ!!!!!』
『これで彼女で53人目…これで可能性は無くな』
「誰が死んだって……?」
『馬鹿な……確実に起動はできないはず…!』
「私は負けない……!
瞬間にありえないほどの加速であの機体へ肉薄する。
そして
零距離でヒートパイルを叩き込み、穴が空いた場所にレーザーライフルをねじ込み、銃身が溶けるのも構わず最大出力を叩きこむ。
「これで……最後ぉおおおお!!」
レーザーライフルもヒートパイルもヒートマシンガンも撃ち尽くして投げ捨てた。
残っているのは私の誇り、私の魂、私の全て
ムラクモをありったけの速さで振り抜き
機体を斬り裂いた
「……壊れてるのは貴方がたです」
『………認めない…人の可能性など僕は認めない。』
『僕の人生を全てを破壊した あの汚れた世界を忘れることなど無い。』
『既に幾つもの兵器が動き出している。』
『その力の源はタワーだ、例え僕が居なくとも止まることは無い。』
『タワーを巡る戦いは、もう始まった それはすべての破滅まで続く』
『だがもし、君が例外だというのなら』
『ならば生き延びるがいい、君にはその権利と義務がある』
「生き延びてみせましょう。必ず」
これで澪のこの世界での戦いはお終いです。読んでくれた方、こんな小説を読んで頂きありがとうございました!