忍者、大航海します   作:FG30%

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第7話

 

 

 

俺は今魚人島に一人で訪れている

サボとコアラも連れてこようか悩んだが、下手に魚人族を刺激しないために今回は一人できた

 

「よく来てくれたマダラ、歓迎しよう」

 

「久しぶりだなタイガー。元気そうで何よりだ」

 

久しぶりに会ったタイガーに出迎えてもらいながら街を歩いていると前方から一人の魚人がやってきた

 

「お前さんがタイのお頭がゆっとったマダラか。ワシはジンベエという。同胞を助けてくれたこと礼を言う」

 

「俺はマダラだ、よろしく頼むよ”海峡のジンベエ”。それとタイガー、あの話しをしたのか?」

 

「ああ、ごく僅かの者にしか話していないが……まずかったか?」

 

「いや、タイガーが信頼している者なら問題ない」

 

それにジンベエは義理堅く、よっぽどのことがない限り俺の敵になることはないだろう

 

「七武海と知り合いになっとくのも悪くないが、それよりも街を案内してくれよ。魚人島ならではの料理とかあるんだろう?」

 

「そうだったな。少し街が騒がしいかもしれないが期待しといてくれ」

 

「何かあったのか?」

 

「流れついた天竜人をマリージョアに送るために王妃が不在でな……」

 

「それはまた難儀なことになってるな……」

 

もちろん原作で知っているが知らない体で返す

 

「まぁそんな訳で、みんな不安がって少し騒がしいかもしれないがゆっくりしていってくれ」

 

「わかった、ありがたくそうさせてもらう」

 

王妃であるオトヒメはホーディの襲撃によって死亡してしまうが、俺がここにいる以上絶対に阻止する

ここでオトヒメが生存すれば魚人の立ち位置が世界的に盤石となり、今後の問題が減るだろう

タイガーや王下七武海のジンベエに貸しを作っておくのも悪くない

 

そんなことを考えながら魚人島で過ごすこと五日、オトヒメが書状を持ち帰還した

オトヒメは魚人の地上進出のために署名集めに動くはずなので、俺は影分身を使い影からオトヒメを守るつもりだ

 

オトヒメは帰ってきた翌日から署名運動をはじめたが予想通り結果は芳しくないようだ

しかし、すぐに流れが変わることはわかっている

ホーディの存在も確認できたので準備は整っているがイレギュラーも存在した

アーロンだ……

 

タイガーが死ななかったことで現在もタイヨウの海賊団に所属しているようだが、今回の事件でアーロンがどちらに動くのか分からないので油断はできない

まぁアーロンがホーディと動くなら不穏分子を一掃できるのでありがたいが

そんな訳でアーロンとホーディに影分身をつけて監視しておく

 

あと面倒なのがバンダー・デッケンか……

こちらはルフィたちに任せていい気もするがどうしよ?

とりあえず混乱に乗じてやってきたら捕まえておくか

 

 

 

そして事件当日

オトヒメの元へどんどん署名が集まっていく。そろそろか……

 

パァン!!

 

キィン!!

 

俺はオトヒメに飛んできた銃弾をクナイで弾き飛ばす

 

「な、なんだ⁉︎」

 

「事件かマダラ⁉︎」

 

急に出てきた俺にタイガーが問いかけてくる

 

「狙撃による襲撃だ!警備を固めろタイガー!」

 

俺はそのまま警戒しつつ署名を燃やそうとしていた犯人を捕らえる

 

「く、くそ!なんだ貴様は!」

 

「少し黙ってろ」

 

幻術を使い犯人の意識を刈り取る

 

「襲撃とはどういうことだ⁉︎」

 

「今回のことで不満を募らせてるやつがいるんだろう。ほら」

 

そういってタイガーを促したほうから大声が聞こえてくる

 

「くそ体が動かねぇ!下等生物の分際でなにをしやがった!」

 

「なにって犯人を捕らえただけだが?」

 

影分身が影真似の術を使いホーディを捕らえていた

 

「離しやがれ下等生物!」

 

明らかに焦った様子のアーロンが影分身に襲いかかるが、難なく影を伸ばし動けなくする

 

「くそ!さっきからなんなんだてめぇは!」

 

そこへ本体の俺とタイガー、ジンベエが駆けつける

 

「アーロン⁉︎それに分身まで……どういうことだマダラ?」

 

「さっきも言った通り今回の襲撃事件の犯人だ」

 

「この人間は嘘をついている!タイの大兄貴、ジンベイの兄貴!俺よりこんな人間の言うことを信じるのか!」

 

「ぐっ⁉︎しかし……」

 

タイガーは同族であるアーロンの言葉に惑わされているが無駄だ

 

「安心しろタイガー。真実はすぐわかる」

 

そう言って俺はホーディに近づく

 

「俺の目を見ろ」

 

写輪眼を使って幻術に落とすとホーディの目が虚ろになり首がカクンと落ちる

 

「今回の襲撃、計画したのは誰だ?それと計画の詳細を話せ」

 

「アーロンの兄貴に話しを持ちかけられて俺が乗った…。人間なんていう下等生物に下手に出るオトヒメに嫌気がさして、暗殺したのちに適当な人間を犯人にでっち上げる予定だった…」

 

「なに⁉︎アーロン貴様!」

 

「落ち着けジンベエ、まだ話しは終わってない。他の協力者は誰だ」

 

「俺の仲間が数人…。署名を燃やしてオトヒメを殺した後はアーロンの兄貴について行って新しい海賊団を旗揚げするつもりだった…」

 

「なっ…⁉︎」

 

あまりの出来事にジンベエが言葉を失っている

そんな中タイガーが先ほどから黙っているアーロンに問いかける

 

「……どういうことだアーロン」

 

「うるせぇ!いつからアンタはそんな腰抜けになった!魚人より劣っている人間と仲よくだぁ?なぜ俺たちが下手に出なきゃならねぇ!」

 

現場に駆けつけたオトヒメがアーロンの叫びに涙を流す

 

「アンタやジンベエの兄貴の考えにはうんざりだ!人間なんぞ俺たちが支配すれば充分だ!」

 

「黙れ!」

 

なおもアーロンが叫ぼうとするがタイガーに殴られて静かになる

そして俺の方に向きかえりタイガーが頭を下げる

 

「すまないマダラ。俺たち身内の事情に巻き込んでしまい……」

 

「気にするな。俺が「勝手に好きにやったことだ。だろ?」……そうだが」

 

「それでもだ。本来俺がまとめ上げ、解決しないといけない問題だったんだ」

 

「ワシからも礼と謝罪させてくれマダラ」

 

「……わかった。謝罪は受け取ったから頭を上げてくれタイガー、ジンベエ」

 

「すまない」

 

その後は衛兵にアーロンとホーディを引き渡し、ホーディの言っていた数名がすぐに捕らえられた

 

「マダラ、悪いが事情を聞きたい。竜宮城まで来てくれないか」

 

「俺は構わない」

 

「ならすぐに来てくれ」

 

そういってタイガーに連れられ竜宮城の向かうと王座に通され、すでにネプチューン王とオトヒメが待っていた

 

「ワシはネプチューン、この国の王をやってるんじゃもん。今回の件、完全にこちらの不手際だった。オトヒメを救ってくれたこと礼を言うんじゃもん」

 

「私からも礼を言います。救ってくれてありがとうございました」

 

ネプチューンとオトヒメが頭を下げる

こちらとしても打算があって助けただけに、一国の王と王妃に頭を下げられると居心地が悪いな

 

「王が頭を下げるのは外聞が悪い。謝罪は受け取ったので頭を上げてほしい」

 

「すまんじゃもん」

 

「早速だがマダラ、なぜすぐに対応できたのか説明してもらえないか」

 

「そうだったなタイガー。まず人間の国にも言えることだが、こういった国の転換期には必ず闇がある。心よく思う者もいればまた逆もしかり。そういった場合に予想されることはクーデターや暗殺だ」

 

この場にいるネプチューンとオトヒメ、タイガーとジンベイや大臣たちが黙って聞いているので続ける

 

「だから俺は密かに分身を街中に放っていた」

 

「分身?先ほども見たがマダラは能力者なのか?」

 

疑問に思ったのかジンベイが質問してくる

 

「ああ、タイガー以外は知らないんだったな。あれは俺の技で俺自身は能力者じゃないよ」

 

そういって俺は分身を出す

 

「なんと……」

 

タイガー以外の全員が驚いている

 

「話しを続けるが、今回そういった襲撃の可能性を考え影分身で見張っていたんだが、案の定予想どおりの展開になった。あとはタイガーたちも知ってのとおりだ」

 

原作を知っていたなんて言えるわけがないので嘘を交えながら話した

 

「なるほどな……」

 

「まだ疑問がある。マダラ、あの時ホーディになにをしたんだ?」

 

「タイガーには前にも少し教えたと思うが、俺の目は特別性でね。写輪眼と言って相手を幻術に嵌たりすることができる。あの時は軽く催眠状態にして無理矢理話させた」

 

「そんなこともできたのか……」

 

「まぁな。それとさっきも言ったが国である以上、一枚岩ではいかない。だから今回の件についてあまり気を落とすな」

 

「ああ、わかっている。あいつらはしばらく牢に入れ、その後は俺とジンベエで性根を叩き直す。だが、お前にはまた借りができてしまった。俺にできることがあれば何でも言ってくれ」

 

「ワシも手を貸す。七武海の肩書きもあるから協力できるはずだ」

 

「わかっているならそれでいい。この魚人島がいい方向へ向かうことを俺も祈っている。あと、貸しとは思わんがありがたく頼らせてもらおう」

 

 

 

こうして魚人島での事件は無事に結末を迎えた

それにしてもバンダー・デッケンがいなかったな……まぁいいか

 

 

 

 

 





簡単にですがこれでひとまず魚人島は終わりです


次はだいぶ進んだあとかも……

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