忍者、大航海します   作:FG30%

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たくさんの応援や感想、誤字報告、設定ミスの指摘などありがとうございます!

今回の話は今後の展開について重要な話になったつもりです
難行した割には短いですがどうぞ



第9話

 

 

 

現在俺はサボたち三人を連れてとある島に来ている

九蛇海賊団の縄張り内にあり、原作でもルフィが覇気の修行をしていた島だと思う

レイリーに修行に向いてる島がないか聞いてみたところこの島を紹介され、ハンコックに確認したら快く了解してくれた

今はサボたちを少し待たせハンコックたち三人と話しているところだ

 

「急に頼んで悪いなハンコック」

 

「い、いいのじゃ。マダラのためなら、わ、妾は…」

 

顔に手を当て、体をくねくねさせるハンコック

 

「それよりもマダラ、本当になにも用意しなくてもいいの?」

 

「ああ、基本的に食事も自分たちで調達するから問題ないぞソニア」

 

「わ、妾がマダラのために手料理を…」

 

「俺一人なら頼んだけど、今回は他にもいるから遠慮しとくよ」

 

「そ、そうか……」

 

やんわり断ったらハンコックが落ち込んでしまった

 

(んーハンコックのこの反応…)

 

初めて会ったときは純粋に恩人として見られていたが、ここ数年のハンコックの俺に対する反応がおかしい

俺と話すとき、妙に顔を赤らめたりもじもじしたりする

自惚れじゃなきゃどう考えても惚れられている……

 

ハンコックは美人だし、知り合いの中じゃほぼ一番付き合いが長い

そもそも知り合いは少ないが…

知り合ってからの関係も良好で、凛とした雰囲気の中で俺に見せてくれる笑顔が可愛いと思ったことも何度もある

そんな訳でハンコックに対して友人以上の感情も持ち合わせている

 

そのため俺もハンコックのことは好きだから問題ない

原作通りいくとルフィが困るはずだけど、自由に生きると決めた以上好きにさせてもらう

とりあえず確認してみて、本当に惚れられてたらその時はその時だな

ルフィについて考えるのは未来の俺に託そう

 

「ハンコック、率直に聞くけど俺のことどう思ってる?」

 

「ど、どうとは⁉︎い、いきなりなんじゃ⁉︎」

 

「どうってそのままの意味だけど。ちなみに俺はハンコックのこと好きだぞ」

 

「はうっ⁉︎」

 

「姉さま⁉︎」

 

「しっかりして姉さま⁉︎いきなりなに言うのよマダラ!」

 

急な俺の告白に腰が抜けたように座り込むハンコック

そんなハンコックにソニアとマリーが駆け寄る

あとソニア、そんなに怒るなって

 

「いきなりって言ってもな…。俺の勘違いじゃなきゃハンコックに好かれてると思ったんだが」

 

「っ⁉︎」

 

「姉さま…」

 

「バレてたみたいね…」

 

「流石にあれで気づかないほど鈍感なつもりはないぞ?」

 

「うっ……」

 

ハンコックは顔を真っ赤にして黙り込んでしまった

 

「ちゃんとハンコックの口から聞きたかったんだが」

 

「……それは姉さまと結婚したいってこと?」

 

「まぁ将来的にはな。もちろんハンコックの気持ち次第だが」

 

「それは本当か⁉︎」

 

「本当だ、ハンコック。それでちゃんとお前の気持ちが知りたいんだが」

 

「わ、妾も、ま、マダラのことが……」

 

ハンコックの声がどんどん尻すぼみに声が小さくなっていくが焦らせずに待つ

 

「マダラのことが好きじゃ…」

 

顔を真っ赤にさせながら言ってくれた

可愛いすぎるだろ……

 

「じゃあ結婚するかハンコック」

 

「はいっ」

 

「よかったわね姉さま!」

 

「やっとマダラと結ばれるのね!」

 

「まぁ落ち着け。さっきも言ったが将来的に、だ。俺は自由の身だから問題ないが、ハンコックは七武海で九蛇の女帝だ。今すぐには難しいだろ」

 

「そんなっ……⁉︎マダラと結ばれるなら七武海の立場なぞいらぬ!」

 

「最後まで話を聞けって。ハンコックが今の立場のままでも結婚できるようにする」

 

「??どういうこと?」

 

「マダラ、どうするつもりじゃ?」

 

「それはな……俺が四皇になればいい」

 

「「「っ⁉︎」」」

 

俺の提案に三人が息をのむ

 

「本来なら男子禁制の女ヶ島。だが、俺が四皇になってしまえば俺とハンコックが近くにいても…、それこそ結婚したとしても他の七武海や政府も文句をつけづらいだろ」

 

「……確かにそうだろうがマダラ、そなたは本当にそれでいいのか?」

 

「なにがだ?」

 

「その、マダラは海賊になるのが嫌で賞金稼ぎをやっていたのではないのか?」

 

「?ああ、勘違いしてるようだから言っとくが、別にそんなことないぞ。手取り早く金が稼げるからやってただけだし、特に海賊になりたい理由もなかったしな」

 

「そうなのか?」

 

「そうだ。それに、そもそも海賊嫌いならハンコックたちとも仲良くなったりしないだろ。他にも知り合いの海賊はいるしな」

 

「それならいいのじゃが」

 

「今は明確に海賊になる理由ができたしな。惚れた女のために海賊になるのも悪くない」

 

俺の言葉にハンコックがまた赤くなる

そんなハンコックを観賞してるとマリーが質問してくる

 

「ねぇマダラ、あなたの言う通りなら問題なく姉さまと結婚できると思うわ。外の連中はともかく、この女ヶ島で姉さまに文句を言う人間はいないはずだから」

 

「そうだろうな。なにが引っかかってるんだ?」

 

「マダラの実力を疑ってる訳じゃないけど、それでも相手は世界最強の一角。その、本当に大丈夫なのか……」

 

「安心しろマリー。正直に言うが、俺はお前たちの前で全力の半分も出していない。マリーたちはもちろんサボたちにも見せてない技なんて腐るほどあるしな」

 

「あれで実力の半分以下……⁉︎」

 

「そうだ。それに驚いてるところ悪いが、一応俺も覇王色の覇気の使い手だぞ」

 

「姉さまと同じ⁉︎」

 

「そんな訳で安心してくれていい。四皇の首を取りに行くときは全力で行くし、有象無象がどれだけ集まろうが俺に傷一つつけられない」

 

俺のあまりの物言いに再び絶句するハンコックたちをよそ目に会話を続ける

 

「まぁ色々と準備しなくちゃいけないが。それでも長く待たせるつもりはない、待っててくれるかハンコック?」

 

声をかけられたハンコックがハッとなって答える

 

「妾は元々マダラを信じている!そなたが迎えに来てくれるなら…妾はいつまでも待ちます♡」

 

途中まで凛々しかったのに最後にデレたな…

どっちも可愛いからいいんだが

 

「じゃあひとまず婚約ってことで、これからもよろしくなハンコック」

 

「はい♡」

 

とにかくハンコックとの婚約も決まったし、これから大忙しだな

旗揚げまでにサボたちを鍛えあげなきゃならないし、船の操縦なんてもちろんやったことがないので航海士が必要だ

 

そもそもの話、船なんて持ってないし一度ウォーターセブンに行ってみるか。アイスバーグがガレーラカンパニーを発足したと最近の新聞に載っていたのでちょうどいいだろう

 

他にも船医やコックなどの仲間も欲しいので仲間探しをしなくちゃな

奴隷の中にいてくれると楽でいいんだが……

 

引きずり落とす四皇にも目星をつけているので、引き続き情報集めもする

もちろんその間、ハンコックを放置するつもりもない

やることが多いが分身を使えばなんとかなるだろう……そう信じたい

 

 

 

 

「そんな訳で四皇になってハンコックと結婚することになったから」

 

「結構待った上に説明が雑すぎる⁉︎」

 

「あのーマダラさん?もう少し詳しく説明が欲しいんですが……」

 

「……」

 

「んー、ハンコックとの結婚に誰にも文句を言わせないために、四皇の立場が欲しくなった。だから海賊になって四皇を目指すことにした」

 

「そうゆうことですか」

 

「最初からそう言ってくれ」

 

「あっさりしてるな。反対とかしないのか?」

 

「マダラさんを見てると不可能とは思いませんし、私はマダラさんについて行くだけですから。サボくんやペローナちゃんもそうでしょ?」

 

「まぁな。それにマダラさんなら必ず有言実行するだろうしな」

 

「……私も異論はねぇー」

 

「どうしたペローナ?」

 

「なんでもない」

 

普段とは違う様子のペローナにどうかしたのか問うが、微妙に不貞腐れた態度ではぐらかした答えしか返ってこない

 

「??まぁ今すぐ旗揚げするって訳じゃないから、お前たちは修行に専念してくれていい」

 

「はい」

 

「わかった」

 

「……おう」

 

「じゃあ修行を始めるか」

 

相変わらず様子のおかしいペローナはひとまず置いといて、三人の能力と覇気の修行に入る

 

 

 






というわけでヒロイン一人目はハンコックです
質問にあったヒロイン候補のペローナとの話も書くつもりなのでお待ちください
コアラ?彼女はサボくんとイチャイチャしてもらう予定ですよ?

次回やっと悪魔の実の能力の確認&修行回に入ります

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