第六戦隊と!   作:SEALs

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お待たせしました。
今回は今更ですが、冬の必需家具であり、魔性の家具であります。
いつも通り、最後まで楽しめて頂ければ幸いです!

では、本編であります。

どうぞ!


第4話:最終兵器“KOTATSU”

午後――

 

「昨日もだけど、今日も本当に朝から冷えるね〜」

 

「そうだね。加古の言う通り、今日も朝から寒くて困ったね」

 

「今日の出撃でも寒さが肌身に染みましたね〜」

 

「本当に今年の冬は少し暖かくても、やっぱり寒いよね〜」

 

今日の秘書艦担当の加古と、各担当任務を終えた古鷹・青葉・衣笠は全員一緒に執務室でのんびりしていた。

ただし去年とは違い、ある物を提督と堪能するために待機していたと言っても良い。

 

「でも今年は、この執務室に……」

 

「誰もが免れない魔力という……」

 

「この冬に必需の暖房器具……」

 

「最終兵器“KOTATSU”が執務室に来たもんね〜♪」

 

新しく執務室に配置された炬燵で待機していた。

提督は明石たちが鎮守府内で経営している酒保に、買いたいものがあるため、今は外出中である。

全員が炬燵をぬくぬくと楽しみにしていたが、特に加古は朝から気分上々である。

因みに今日の加古は、髪型をポニテールからツインテールに変えている。

提督のために髪型を変え、愛する彼に朝から褒められたから戦意高揚状態である。

かく言う古鷹たちも同じ、提督と過ごせる毎日を送れるのだから常に戦意高揚状態である。

そのため、常に各海域攻略や演習、そして時々遠征任務(その多くは道中・決戦支援艦隊)でも古鷹たち全員がMVPに伴い、各任務や遠征でも大成功を収めている。

ゆえに周囲にシュガーテロを起こしていることも言うまでもない。

一同は『この冬の炬燵の魔力は免れないほど強力だね』と思っていたとき、ガチャッと扉が開く音が聞こえた。

 

「ただいま、みんな」

 

『お帰りなさい、提督(司令官)♡♡♡♡』

 

買い物袋を提げた提督が帰宅した。

今の彼の姿は防寒装備と言うよりは、某FPS『CoD:MW3』に最終ステージ“Dust to Dust”に登場する究極のボディーアーマーとも言えるジャガノートの姿である。

元帥から、とても大切なプレゼントだから愛用している。

特にこの冬はとてつもなく寒いため、冬だけの防寒装備(?)と本人は言っている。

古鷹や他の娘、親友たちなどは提督のこの姿に慣れているが、一部の提督たちからは『もはや防寒具レベルじゃない』と突っ込みが返されている。

ともあれ、ジャガノートが大活躍していることは間違いないのである。

 

「ごめんなさい、提督。頼まれたものまで買ってきてもらいまして……」

 

古鷹は言った。

 

「いや、良いんだ。買いたいものがあったから気にしないでくれ」

 

提督はニッコリと笑った。

彼にとって古鷹たちに頼り、彼女たちに頼られることはとても嬉しいことなのだ。

古鷹たちも同じく提督に頼り、彼に頼られることは信頼されている証しでもある。

そしてお互いに夫婦《パートナー》として支え合い、当たり前な事でもあるのだからという笑みでもある。

 

「取りあえず買ってきた物は、テーブルの上に置いておくから先に食べて良いよ。

普段着に着替えてくるから」

 

「提督が戻るまで大丈夫ですよ」

 

「あたしも提督が戻るまで待つ〜」

 

「青葉も待っていますから大丈夫です」

 

「衣笠さんも待っているよ〜」

 

提督は普段着に着替えるため別室で着替えることにした。

 

 

 

「お待たせ、みんな」

 

普段着の《ナイト・ナイン》軍服を着た提督が戻って来た。

彼が戻ってくると、買って来た物を食べるためガスマスクと手袋は装備しておらず、両手を少し温めるために息をはぁーと息を短く吹き掛けた。

 

「提督、あたしが温めてやんよ♡」

 

「青葉も温めますね♡」

 

「加古、青葉////」

 

加古は提督の右手を、青葉は左手をそれぞれ両手で温めた。

彼女たちの両手から温もりと優しさに包まれているのが分かる。

 

「加古…私も提督の手温めたいから変わって〜」

 

「青葉、早く変わって〜」

 

古鷹・衣笠が言うが、二人は『もう少しだけ』と言う。

 

「むぅ〜 じゃあ衣笠さんは提督の唇を温めるね♡」

 

「古鷹は後ろを温めますね♡」

 

(あはは… 炬燵に入る前にみんなに温められるな////)

 

衣笠はキスを、古鷹はあすなろ抱きで温めた。

なお提督は幻聴なのか、炬燵から『解せぬ』と声が聞こえた。

最近の炬燵はお喋り機能でも付いているのかと思ったが、幻聴だから気のせいだなと気にすることはなかった。

 

 

 

 

暫らくして――

炬燵に入る前は、順番ずつ古鷹たちに温められた提督は炬燵に入ることができた。

照れているのか頭から湯気が少し出ているものの……

 

「やはり、炬燵は良いな〜」

 

「ですよね〜♡」

 

「本当にみんなでいると温かいね〜♡」

 

青葉と衣笠の言う通り、本当にほのぼのとした気持ちになり、炬燵から出たくないと魔力に取りつかれている。

これを開発した発明者は天才だなと思い、感謝した。

そして炬燵と伴い、もうひとつの魔力としも逃れられないものが……

 

「はい♡ 提督、あ〜ん♡」

 

「あ、あ〜ん////」

 

炬燵で蜜柑であり、冬の最強アイテムと言っても良い。

架空戦記を読んでいた提督は、古鷹が剥いてくれた蜜柑を食べた。

先ほど購入した蜜柑は、地元で採れた『温州みかん』である。

地元では名物のひとつであり、いまが旬の名産品である。

また提督たちがいる鎮守府では広島県呉港の近く、広島湾内にある柱島(山口県岩国市)付近に設けられているため、双方の名物や商品が流通しているため手に入りやすい。

昨年は元帥たちからの贈り物として、段ボールにたくさん詰められた蜜柑をジャムや手製の蜜柑ジュースなど作ったことも良い思い出である。

 

「美味しいですか、提督♡?」

 

「ああ、甘くておいしいな////」

 

蜜柑の甘さもあるが、いつも以上に甘いのは当たりなのかなと思った。

 

「俺もお返しにするな」

 

しおりを本に挟んでおいた提督もお返しに古鷹のために蜜柑を剥き、食べさせた。

 

「はい。古鷹」

 

「あ、あ〜ん♡」

 

「どうだい、古鷹?」

 

「あ、甘くて美味しいです♡////」

 

隣にいた加古も私にもして欲しいと見つめていたので、提督も同じようにした。

 

「はい、加古もあ〜ん////」

 

「あ〜ん♡」

 

「美味しいか、加古?」

 

「甘くて美味しい!♡」

 

「そいつは良かった////」

 

古鷹も加古も戦意高揚状態を見た青葉も衣笠も同じく……

 

「司令官、青葉も〜♡」

 

「提督、私もして〜♡」

 

「あはは、もちろんさ」

 

提督はもうひとつの蜜柑を剥いた。

先ほどの古鷹と加古に食べさせた蜜柑は無くなってしまったからだ。

蜜柑を剥き、今度は同時に食べさせることにした。

 

「青葉、衣笠… あ〜んして」

 

『あ〜ん♡♡』

 

「どうだい、ふたりとも////」

 

『甘くて美味し〜い(です)♡♡』

 

「あはは、良かったな」

 

今の執務室には古鷹たちしかいないが、もしこの場にほかの娘たちがいたら砂糖放出は免れないだろうなと提督は呟いた。

ある程度は自重しているが、愛する古鷹たちのことを考えると補給は大切なのである。

 

「蜜柑も良いけど、そろそろ『アレ』も食べようか?」

 

『賛成〜♪』

 

冷蔵庫に向かった提督は、最上段の冷凍庫から『アレ』こと……間宮・伊良湖特製アイスモナカを五つ取り出した。

種類として『バニラ』『あずき』『チョコレート』『抹茶』『ストロベリー』の五種類である。

間宮と伊良湖が新作デザートの開発に迷っていた時に、提督は『二人が得意とするお菓子を合せたらいいのではないか?』と言うこの一言で誕生したのがこのアイスモナカだ。

今ではこの鎮守府の限定アイスとして、購入する他の提督や艦娘たちも少なくない。

また新たに焼き菓子なども開発中だとのことである。

 

「俺は『バニラ』だな」

 

「私は『あずき』を」

 

「あたしは『チョコレート』にしようと」

 

「青葉は『抹茶』にします」

 

「衣笠さんは『ストロベリー』にしよ」

 

それぞれが互いのヤツを取り、袋を開けた直後、ひと口とかぶり付く。

蜜柑も良いが、炬燵でアイスモナカとは、何とも贅沢なことである。

一同は演習時間が来るまで、炬燵ライフを堪能したのである。




今回は寒い日には欠かせない炬燵で、みんなでぬくぬくほのぼの過ごすと言う日常ものでした。
本当に炬燵は良いものですね♪

なお提督が着ていたジャガノートは、突っ込んだら負けです。
『CoD:MW3』に最終ステージ“Dust to Dust”は友人の家で何度もやりました。
あのステージは最高です、プライス大尉カッコ良かったです。

そして加古はポニテですが、ツインテールもありかなと思い変えました。
改装前の衣笠さんも加古と同じ神戸出身ですからね、真似するのも良いかなとも然り。
ポニテもですが、ツインテールも正義です。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

では次回も古鷹たち第六戦隊の魅力とともに、シュガーテロもお楽しみに!

それでは第5話まで…… До свидания((響ふうに)
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