第六戦隊と!   作:SEALs

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お待たせしました。

今日は占守島の戦いの日であります。
樋口季一郎中将、戦車隊の神様と呼ばれた池田末男少佐率いる戦車第11連隊(士魂部隊)などとともに、最後まで日本の為に戦い抜いた全ての英霊たちに感謝の言葉を込めて、黙祷を致しましょう。

では今回は予告通り、あの悪人との最終決戦です。前回の最後を見たら分かりますが、例のあの人物です、小物ですが。

長いようで短い回ですが、いつも通り楽しめて頂ければ幸いです!

それでは、どうぞ!


第70話:決戦

柱島泊地近海

X-day 時刻1115

 

刀槍矛戟。新兵器と云えど変われば変わるもの。兵器は常に進化し続けていく。それは人類の歴史と同じく、兵器の歴史もまた古くから関わり合っている。そう、人々がいる限り、無限の進化を可能とする。

石器時代は火から始まり、同時に打製石器、磨製石器を利用した数多くの武器を生み出し、時代が進むにつれ、鍛冶職人たちが古代から受け継いだ技術を活かして日本刀や薙刀、甲冑と言った武具や防具。ポルトガルから購入した鉄砲を独自に開発、種子島で生まれた火薬を使用した火縄銃。しかもヨーロッパよりも所持数も多く、豊臣秀吉時代にはアジア随一の軍事大国に発展。もしも豊臣秀吉が病死せず、慶長の役では北京を占領に伴い、当時スペイン領土だったフィリピン諸島も日本領になっていたのも夢ではないとも言われている。

江戸時代にも外国からの技術を活かして、日本独自の兵器も数知れず多い。ロシアを打ち破った明治でも同じく、大正、昭和、特に二つの世界大戦では現大戦の要、基礎となる兵器が戦場に姿を現した。

核兵器が出来るまで、各国の抑止力となった戦艦。

航空機という名の飛び道具を利用、戦艦に代わる新たな抑止力、海軍の象徴となった航空母艦。

海中に身を隠して攻撃する事が出来る潜水艦。

今では制空権を確保の為に、大空を飛び回るあらゆる航空機。

塹壕を乗り越えて、縦横無尽に平地を駆け巡る戦車。

機動力を生かし、戦場の縁の下の力持ちである軽装甲車輌。

砲弾よりも速く、音速を超えて飛び、より遠くにいる標的を高確率に破壊するミサイル。

最後には全ての兵器を凌駕し、最大の抑止力となった核兵器。

キリがないほど数多くの兵器は、今日まで世界中に衝撃力を与え続けている。開発者たちは自分たちの魂を込めた杖自体だけでなく、杖の中に魔法を込めるように。

 

同じように敵の兵器、鹵獲兵器とはいえ、この独自開発、深海棲艦とオリンピア軍との共同技術により生み出された新兵器が、それがたった1機で、泊地を荒らしたならず者、黒田率いる襲撃者たちを殲滅してしまったのである。敵ながら天晴れ。何処ぞの連邦の白い悪魔か?というくらい高性能な兵器であった事が有り難かった。

新兵器と言う物は常に故障が付き物。各国でも当初は良かったが、それでも稼働低下などを起こし、作戦中に故障が続出することは珍しくなかった。実戦を通して、改良などを施してから初めて使えるもの。だから、途中まで故障が起きなかったことが心底から良かったなとも言える。

 

「……終わったな」

 

そう呟き、上部ハッチから顔を見せた提督。見た目とは裏腹に鳥肌が立つ強さだ。まるで天界の巨人が齎した一撃。瞼を閉じても周囲を焼け焦がすほどの、あの焔の嵐が堪えないぐらいだ。其奴らが残した僅かなサンプル、鬼神のような戦闘力を持つ歩行戦車から、多くを得る事が出来るだろう。かつて西欧列強による植民地支配を免れんと、後世の日本を豊かにする為に、寝食を忘れたように科学技術や文明を、必死になって明治新政府の先人たちは取り入れて、今日までの日本を築き上げてきたのだから。

 

「……分析をすれば、何とか此方も同じ物が出来るだろうな。そこは明石たちに頼めば分かるだろうし、元帥たちにも伝えたら少数ぐらいは可能だろう。試作兵器だから改良の余地があるかもしれない。この高さは高所恐怖症の人間にはキツいかな、これは」

 

泊地を襲撃したならず者たちは殲滅した。明石たちに《クラーケン》を預けたら、こちらも次の戦い、海上にいる古鷹たちの援護、海上にいる仮装巡洋艦部隊を撃沈する為に行かなければならない。だから休んではいられない。

エグゾ・カスタムを使って、ブースターを小刻みに操りながら素早く降りる提督。愚零主任たちが『準備は万全です』との通達が来た。これからOH-1XA攻撃ヘリに搭乗する為に、ヘリパッドまで駆け抜けていく。

 

「それじゃあ、今度は危険な空域と海域へ」

 

だが――

 

「もうすぐだ。貴様を殺してやる」

 

提督はまだ気づかなかった。もう一つの影、あの人物が迫っていることに……

 

 

 

 

 

 

X-Day 1120

柱島泊地 ヘリパッド付近

 

障害物レースの如く、踏み越え、乗り越え、駆け出し、走る提督。敵兵は駆逐し、身を掠め飛ぶ銃弾と言う名の死神にも襲われない。とはいえ、危機感はまだ消えない。一刻も早く精一杯の駆け足で向かう。ひたすらに走る、走る、走るを繰り返していく。慎重に、などと言ってられる余裕もないが、見えない誰かが『急げよっ』と、背中を後押してくれる。故に有難い声援でもある。

やがてはるか向こうで、ヘリパッドの上で待っているOH-1XA攻撃ヘリの姿が瞳に映る。試験飛行から実戦投入となる機体。いきなりの初陣となったが、其れに似合わずなんてブルジョアな武装が、それも完全装備。積まれている中距離空対空及び、空対艦ミサイル、そして誘導ロケット弾ポットも全て搭載されている。重装備とは有り難い。あの巡洋艦クラスを誇る仮装巡洋艦及び、深海棲艦部隊には充分。否、正しくは充分過ぎるほどの火力を持ち、米軍最強の攻撃ヘリAH-64《アパッチ》。更にAH-1《コブラ》シリーズ以上に、その火力を大きく発揮するだろう。固定翼機並みの速度に、この重装備。本当にここまで完成させた愚零主任は天才と言っていい。そう、天才はいる。悔しいが。と思うと――

 

整備員や誘導員たちがこちらに気づき、手を振っていた。

分かっている。準備してくれてありがとう、と感謝の言葉を、口に出そうとした――

 

「幽霊野郎ーーーーーー!!!」

 

デジャブ。またしても聞きたくもない黒田の声。その低い声が風に乗って響き渡った。あの高さで投げ飛ばされたのに生きていたのが不思議だ。信じ難いが、後ろを振り返り、眼を細めると、ドスドス、と鼓膜を叩く足音を立てながら大きなものが姿を現して近づいて来る。

姿を現したのは頭部を含む全身を覆った外見は無骨なデザイン――まるで大気圧潜水服や宇宙服を模倣したパワードスーツ。

見ただけでは性能は分かり兼ねない。高い水圧や気圧に耐える外殻を兼ねたのか、更に防弾性の高い装甲板、もう一つある特徴、その背中にはドラム缶ほどの大きさを持つタンクに似たものを背負っていた。が、武器となる物がない、妙にきな臭さを感るのは両手に備え付けられていたノズルが、液体の分散を促進するための噴射器が装着されている。

 

「しつこいな、全く」

 

さて、どうしたものか?と提督は唇を噛んだとき、すっと鼻腔を擽る薄気味悪い生臭い風が吹き掛けた。この臭いを嗅いだ瞬間――思わず、ウッと咽せそうになる臭い。胸いっぱいに吸い込んではいけない。もう一度吸えば、胃の中のものを全て吐き出し兼ねない、この吐き気を催す生臭い臭い。もしかして!

 

「喰らいやがれ!柘植!」

 

黒田は叫んだ。構えた鋼鉄の左手、その先に備えたノズルから放たれたもの――如何にも決して触れてはいけない極めて濃度が高いドロドロ状態かつ、毒々しい緑色の液体が噴出した。それが放物線を描いて放たれて降り注ぐ液体。だが、咄嗟に跳躍し、液体が達する直前に完璧な側転を披露して躱した提督。

 

不運にも逃げ遅れた警備兵の二人が、液体を頭から浴びた。

すると、顔が徐々にドロッと全身が溶け始め、脳や心臓、筋組織と骨髄が剥き出しになり、やがて生存に最低限必要な組織――皮膚や首筋、関節部分の全てを構築する細胞間の連携が断ち切られて、一瞬に溶解して最後には悲鳴を上げることなく崩れ落ちた。跡形もなく溶けたと言うのが正しいだろうか。

 

「はははははは!これを避けるとは流石だな。こいつは『デソレーター』だ!先ほど撃ったのは廃液だ!このデススプレー・ホースから放たれるこいつで、あらゆる生物を瞬く間に溶かしてしまうのさ!」

 

黒田は、これだけじゃないぞ、と高らかに笑った。

背中に備え付けられた砲身が展開。近くにあるコンテナに被弾。瞬く間にみるみる内に変色して、あの恐怖の廃液を浴びた物体がドロドロと溶けていき、文字通り鉄くずと化した。

 

「こいつはスプラッターショット砲だ。こいつを喰らった装甲車両や建築物などは瞬く間に汚染され、その間に先ほどの廃液を浴びさせたら頑丈な対象物でさえ、いとも容易く破壊することが出来るんだ!

その強さの代償はお前のせいで俺様の逞しい身体に戻れなくなった!お前のせいで俺様の身体はスープ寸前、この生命維持装置付きの装甲服無くしては生きられない身体になってしまった!全てお前のせいだ!だから責任持って、俺様の為にあの世へ行け!俺の名誉の為に死ね!お前をぐつぐつのシチューにすれば、俺様の身体を元通りにしてくれる約束もして貰ったからな!」

 

そんな事など知るか!あの廃液に触れれば、焼けただれてしまうどころか、一瞬にして跡形もなくグツグツの煮え滾ったスープになり兼ねない。と、チッと軽く舌を打ち鳴らした。

念のため確認。分かりきったことであることは充分承知で、ストライクガンを取り出し、デソレーターに向かって撃ち放った。

 

「正気か、柘植!オリンピアの科学力が生んだ最強のこの装甲服に、そんなひ弱な豆鉄砲で太刀打ち出来ると思ってるのか!はははははは!」

 

悪魔のように嘲り狂ったような笑い声を放つ黒田。再びデソレーターの廃液を放ち始める前に移動、走り出した。

 

「馬鹿め、死にな!」と叫ぶ黒田。

 

しかし、提督もきちんと対策を練っていた。

身を出す前に、腰にあるポーチからEMP手榴弾を取り出して、遮蔽物の上から投げていた。EMP手榴弾は床に落ちる前に爆発した。一時的なものとはいえ、黒田が着用しているデソネーターの機能が全て停止する。無人戦闘車輌《ゴライアス》のように、復旧機能はあることは見抜いている。少しでも性能分析が出来たことを祈るばかりだ。

 

「くそ!よくもやりやがったな!」

 

黒田は、憎悪を孕んだ声で叫んだ。

 

「だが、そんな弱々しいEMP手榴弾では、俺様を倒すところか、傷さえつけることも出来んぞ!それに同じ手は二度と通用しない!貴様を溶かす前にじわじわと半殺しにしてやらーーーーーー!」

 

鋼鉄の象のように突進して来た。

体当たりを敢行する黒田に対して、提督はM4 SOPMODⅡの銃身下に装着したM203から擲弾を放つ。直後、踵を返して、走り出した。

 

「逃げるのが精一杯だな、この臆病者が!」

 

足も止めずに重たい鋼鉄の足を鳴り響かせて、吼える黒田の眼の前で、ちょうど擲弾が爆発した。しかし、直撃にも関わらず、40mm榴弾が無効にされた。

 

「おっと。卑怯者のクソ野郎が!神を攻撃するとは!」

 

黒田に構わず、提督は遮蔽物を利用しながら対策を練る。あのパワードスーツに身を纏った黒田と戦うには、思い切った戦略が必要だが、前に戦った敵の巨大攻城兵器《フォース・ザ・マザー》で実行した『ダビデとゴリアテ』の様に、少しずつ少しずつ緻密にダメージを与えるのは効率が悪すぎる。此処にFGM-148《ジャベリン》やMAAWS《カールグスタフ》が、今ここに有れば有り難い。――だが、現時点ではないから不可能だ。手持ちの武器、ここにある僅かな武器で対処するしかない。次の攻撃作戦を考える為に素早く走って、荷箱の陰に蹲った。束の間、あのデススプレーが再び唸り、鋼鉄の荷箱を瞬く間に溶かされていく。

 

「……ついてないな、今日は」

 

そう言いながらも提督は近くにあった土嚢のみで作られた簡易機関銃陣地へと移り、そこに積まれた荷箱を見つけた。こいつは何だったかな?と思いつつ、箱の中身を開けた。すると有り難いことに箱の中にあったのは、ショックウェーブ・クレイモアだった。指向性対人地雷と同じだが、こちらは閃光弾と同じく非殺傷兵器、一時的に相手を脳震盪に近いほどのダメージを与えて、動きを鈍らせる対人地雷だ。敵の足止め効果にも持ってこいの物だ。もう一つは対人兵器、MGL-140グレネードランチャー、側にある白い弾薬箱を見つけた提督は手を伸ばして、双方を素早く手に入れた。

 

「死ねえぇぇぇぇ!」

 

しかし、黒田が攻撃を仕掛けて来たが、ポーチから閃光手榴弾を取り出して素早く投げ出した。直後、視界を遮断する閃光が放たれる。炸裂した閃光を喰らった鋼鉄の怪物は、全ての器官を一時的に狂わせる閃光手榴弾の前には無力に等しかった。その隙に、再び黒田に見つかる前に提督は、コンテナへと走る。そのコンテナの横に、自分の身体の高さに合わせてショックウェーブ・クレイモアを張り付ける。セット完了。あとは此処まで黒田が来れば良いだけだ。赤外線センサーに触れれば、自動的に起爆する様に設定されている。罠に掛かり次第、最後の切り札であるMGL-140を喰らわせる。

 

「この$%×*¥〒>+「○・$がああああああ!」

 

耐え難い閃光を喰らったのか、さすがの黒田も苦痛に伴い、喚き声を上げた。もはや言葉にすらならないほど怒り狂った巨人は、迫力のある足音が響かせる。来たな、と呟いた提督は対人地雷から離れて、誘き寄せる為に挑発、M4 SOPMODⅡを撃ちまくる。

 

「そこにいたか!漸く貴様を嬲り殺せる瞬間が来たな!やはり貴様を只では殺さない!ここまでコケにしたから、四肢を引き千切って、『ご慈悲を!どうかご慈悲を!黒田様!この憐れな私にご慈悲をください』と、命乞いして泣き叫び後悔するまで甚振ってやらああああああああ!」

 

喚き散らす黒田は凶暴化に伴い、怒り任せに体当たり攻撃を敢行して来た。その瞬間――ピッと言うセンサーが鳴り響き、数秒後、爆発。両脇から衝撃波と雷光がスーツ全体に襲い掛かる。黒田は恐怖と痛感な悲鳴を上げて、動きがより鈍くなる。

 

最後の切り札。この言葉に相応しいように提督は立ち上がり、MGL-140を構えて、回転式弾倉にある限りの弾を撃ちまくる。

放たれた擲弾が頑丈なパワードスーツに直撃。戦車にも似たその強靭さを誇る外殻は瞬く間に凍り始めていく。零度を超えて、摂氏数度という未知の領域とも言える寒気が全身巨体を覆う。凍りつく恐怖を払うために慌ててデススプレーを使って溶かそうとするが、間に合わなかった。猛吹雪の中で力が尽きた動物のようにぎこちない動きに変わっていく。その際に黒田の悲痛な悲鳴が聞こえた。頼む!降参する!だから、もうやめてくれ、と。

 

提督の耳には入らない。弾切れとなったMGL-140を手慣れた手つきで白い弾薬箱から弾薬を、冷凍弾を装填していく。

液体窒素はあらゆる物質を急激に冷やし、いとも容易く凍らせる。冷凍技術の進歩を活かして、SF世界のように主人公などを冷凍保存、または睡眠させるが、未だに容易いことではなく、細胞膜を構成する為の細胞組織、必要な栄養素すら損傷を与えてしまうからだ。

此れを応用して開発された冷凍弾は着弾及び、直撃と同時に極低温の液体を散布し、敵を瞬く間に凍らせる。時間は短いが、液体窒素で凍らせた相手はどんな攻撃でも一撃で倒せる故に、あの危険な溶解液に触れる事もない。この特殊弾薬をありったけ撃ち続けると、カチンッと弾切れの音が鳴り響いた。

撃ち終えると、霜の中から氷漬けになっていた黒田の姿が現れた。

氷結したスーツの中は確認することは出来ないが、恐らく生きながら氷漬けにされた絶望を味わい、絶叫すら上げる暇もなかったのは言うまでもないだろう。このまま放置は悪い、こんな悪趣味なマネキンは壊すのに限る。氷漬けのデソレーターに対して、躊躇うことは一切なかった。

 

「散れ!」

 

と無慈悲なひと言とともに、提督はエクゾカスタムの力を最大限に込めて、氷漬けと化した黒田を思いっきり殴り付けた。

そのおかげで通常よりも威力の増した拳の力で殴られた氷像は、ザクッと音を立てながら、全体を駆け巡る衝撃を受けて、やがて硝子のように脆くもバラバラに砕け散った。

破砕された氷塊のなかには、機械と融合した肉片に加えて生々しい筋肉組織も攪拌し、空気を含ませながら氷結した紅い血液、骨、内蔵、皮膚などが混ざり合っていた。さながら紅いシャーベット状態と言ってもいい。それに背負っていたタンクやホースの中に詰まっているあの溶解液も流れることはない。要するに水道管破裂を阻止する為に、または敵の時限爆弾に内蔵された起爆装置を凍らせて無効化する原理と同じである。

 

「……ともあれ、間抜けな奴で良かった」

 

此れがもしも有能な奴だったら、苦戦していたかもしれない。

まだ運が良かった。ただそれだけだったかもしれない、今はそれより、まだやらなければならない義務がある。提督はコンクリートの地面を蹴り、走り出した。

 

気を取り直して、危険な空域と海域へ。デジャブ?分かっているさ、潮風に吹かれて、火薬の匂いが漂う海域に向かうために走る。ただ、それだけの事さ、と囁いた。




今回は無事に小物を倒しました。
黒田が着たのは、前回の予告に述べたレッドアラート3 アップライジングに登場するこのデソレーターです。オムスク試験科学省出身地の装甲歩兵で非常に強力なソ連ユニットです。
汚染事故の犠牲者らしく、スープ寸前の身体だそうです。あのスーツ無しでは生きられないとか、現実でも、あの世界でもソ連軍の闇が深いです。昔テレビで観た特集、うろ覚えですが、猿と人間のハイブリッドで造られた猿人部隊を造ろうと研究したぐらいですから、違和感を感じないと思います。
レッドアラートも色々と世界観が独特なものですし、こう言った奇抜な設定の多いから驚かされます。……特に旭日帝国は。近代化を通り越して超未来兵器となっていますが。因みにキングオニやメカテング、シノビが好きです。
計画中の新作で少しだけゲスト出演させようかな(ボソッ)。

因みに当初は提督に引き千切られた自分の武器で最期はドロドロに溶かされてしまうと言う残酷な死に方、さながらロボットアニメ的なものだったのですが、あの武器の引き金、どこにあるのか分からなく況してや提督の手も溶け兼ねないと思いまして却下しました。凍らせて倒すのはゴジラ映画や特撮ものなどでヒントを得ました。

次回は古鷹たち視点、提督が陸での戦いを繰り広げている最中、古鷹たちの海戦を描きます。
最初は古鷹たち、次の話で提督視点になるかなと思います。其れに伴い、新たな敵キャラも登場しますのでお楽しみに。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。次回もお楽しみくださいませ。

それでは、第71話まで…… До свидания(響ふうに)

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