スクールガールストライカーズ~Ains channel~   作:アインス=ウォーレン

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お待たせしました。ついに「スクスト」×「ONE PIECE」コラボ、完結です。
今回は「後編」なのでできれば「前編」と「中編」を読んでから読むのをおススメします。

【読む前の諸注意】
この小説は、スクストの「もしもワンピース世界にエテルノの皆が海軍や海賊をやってるチャンネルがあったら」的な妄想を多分に含んだあまり深く考えない人向けの二次創作です。ストライカーたちが悪魔の実を手に入れたり、軽度の流血、死なない程度に銃で撃たれる表現があったりストライカー同士でバトルしまくる描写があります。苦手な方はブラウザバック推奨です。各自地雷は自己責任ということでご視聴の際は十分にお気をつけ、気分を悪くされた場合は画面を閉じて感想は書きこまずに読んだ内容を忘れてください。なお人選や能力のチョイス、技名などは作者があまり深く考えずに適当に選んでいます。



番外空想編 スクールガールストライカーズ2「ONE PIECE」チャンネル(後編)

~前回のあらすじ!~

 

 四皇、「ヒノミヤ海賊団」との決戦に備えて、仲間を集めるため新世界の海を航海している「赤髪のアマネ」率いる「プディング海賊団」。

 同世代のライバルである「アルタイル海賊団」の船長「海賊狩りのツバメ」と勝ったら仲間になる条件で決闘を始めるが、海軍中将「鬼神のアオイ」「国翼のシオリ」率いる海軍の軍艦に横やりを入れられる形で襲撃を受け、退路を断たれた2つの海賊団はやむなく結託し海軍を打ち破る。

 

 そして、プディング海賊団、アルタイル海賊団は、近くの島で仲間を募りながら航海を続け、「海賊女帝ハヅキ」率いる「ベガ海賊団」が待つ「臨時女ヶ島」へと向かっていた―――。

 

 

 

 

「……お頭~!ようやくアマゾンリリーが見えたよー!」

 アルタイル海賊団の船、「スイート・トルテ号」から報告してきたのは、狙撃手の「神(ゴッド)・ユウミ」だ。

 

「ようやくですか。……それにしても、聞いていたアマゾンリリーよりは、なんだか小さい島のような気も……?」

 ツバメがツッコんだ。

 

「ツバメ、ツッコんじゃ駄目よ。あれはあくまで今回の作戦のための臨時の島。いい?まずあの海賊女帝に気を許しちゃダメよ。気を抜いたら一瞬でやられかねない……!」

 アマネは、ごくりと唾をのんだ。

 

「にっしっし~、皆~!そろそろ船をつけるよ!」

 ベガ海賊団のお目付け役、アコが手を振った。

 

 

 

「それにしても……結局、ごろつきの人たちは数人集まりましたが、結局大きな戦力は集まりませんでしたね……」

 マノは、後ろから小舟でついてきているごろつき(モブオブリ)の人たちを見る。

 

「まあ、いないよりマシだろ。ぶっちゃけ四皇と戦うってんだから、むしろこれだけでもついてきてくれたことに感謝だよな!」

 

「はい~。これもアマネちゃんやツバメちゃんの人望がすごいからですよね~!」

 イツミ、ササは笑顔で言った。

 

「まあ、それはそうですが……ほんとに我々だけでダイジョブですかね?」

 サトカは心配そうに海を眺める。

 

「そこはご心配なく~。今、カモメさんにつよ~い味方を呼んできてくれるようにお願いしておきましたから~」

 

「わぁっ、ササちんカモメさんとお話しできるの!?すごーい!」

 

「……カモメ、ですか」

 

 サトカは、樽の椅子から立ち上がる。

 

「おい、どこに行くんだよ?」

 

 イツミが聞くと、サトカは静かに言った。

 

「……少々、考え事をするので、パンを籠いっぱい持ってきてほしいですよ」

 

 

 

 そして、船が上陸すると、一行はハヅキの元へ向かった。

 

「ふふっ、お帰り。無事に仲間を連れて帰ってこれたようだねェ」

 ハヅキは、またもや侍女のリョウコをはべらせながら微笑んだ。

 

「ええ、当然よ。最悪の世代の筆頭海賊、アルタイル海賊団を連れてきたわ」

 

「ど、どうも……ハヅキさん、お久しぶりです」

 

「……ふふっ、まさか連れてきたのがアンタとはねぇ。逢いたかったよ、ツバメ」

 ハヅキとツバメは、お互いの顔を見ると、顔見知りのように話し出した。

 

 

「……アンタたち、接点あったわけ?」

 

「ええ、2年前、「暴君もるがな」に飛ばされて女ヶ島に飛ばされたことがあって……」

 

「ああ。一緒に湯に浸かったり、毎晩一緒に映画を観たり、それはそれは愛し合ったものさ」

 

「へぇ……海賊女帝にそこまで気に入られるなんて、意外とあんたやるじゃない」

 

「もう……!ハヅキさんも少々大げさなんですから……!」

 

 

「ま、だが強さに関しては、アタシもツバメのことは認めているよ。ツバメが見込んだアルタイル海賊団も、戦力としては非常に心強いし、助かったよ、アマネ」

 

 

「ええ、このあたしを誰だと思ってるのよ。当然でしょ?」

 

「……さあ、アンタたち。いよいよ明日には決戦の日だ。もう一度作戦を確認するよ」

 ハヅキが合図を出すと、アコが海図を開いた。

 

「まず、ヒノミヤ海賊団の「ビスケット・シリウス号」の正面に、あんたたち「プディング海賊団」と「アルタイル海賊団」が正面から戦闘を仕掛ける。そして、敵が正面に気を取られているうちに、背後から我々「ベガ海賊団」が不意打ちを仕掛ける。わかりやすい戦法だろう?」

 ハヅキが説明すると、マノが言った。

 

「ですが……単純すぎる、と言いますか、それで四皇の「不死鳥のニホ」を倒すことができるでしょうか?」

 

「……まあ、四皇と言っても、15の小娘さ。さすがにあたしとアマネ、ツバメが3人がかりでかかれば、イチコロさね」

 

「そうでなくとも……大看板の4人「妖精女王(ティターニア)のイサリ」「悪魔女王(デビルクイーン)のカガリ」「大天使(アークエンジェル)のユキエ」「冥王カエデ」のうち一人でも仕留めれば、十分な戦果になるだろう」

 ベガ海賊団の戦闘員、「悪魔の子マリ」は言った。

 

「さあ、船にありったけの弾薬を持って行きな!野郎ども!明日は嵐になるよォ!」

 ハヅキの号令で、「ベガ」「プディング」「アルタイル」海賊同盟はお互いにうなづき、戦いに向けて最後の準備を進めるのであった……!

 

 

 

 一方その頃……

 

 ぷるぷるぷるぷる……ガチャ。

「おお、先日は世話になったな。なぁに、大したことはない。いずれは手に入るものだ。焦る必要はない」

 

『ふふ……ですが、明日の航海は気を付けてくださいね。寝首をかかれないように』

 

「ああ、忠告感謝する。今は四皇の身とはいえ、あたしたちも奴らと同年代の海賊だ。油断はしない」

 

『ふふ……殊勝な心掛けです。貴方には……まだ四皇でいてもらわないと困るのですから』

 

 

 

 

 

 翌朝。

「いいっ!?あんたたち!今日は絶対勝って四皇になるわよ!」

 

「は~いアマネちゃん!今日はいっぱ~い色んなもの食べてきました!」

 

「私は昨日、イミナ先輩にいっぱい特訓付き合ってもらったよ!武装色のコツ、ちょっとわかってきたかも!」

 

「アタシはアコ先輩に『見聞色』のコツを教わってきた!……まあ、つかえてるかどうかは、よくわかんないけど」

 

「皆、気合十分なようね。私も、全力で皆さんをサポートします!」

 

「頼りにしてるわ、マノ!……さあ、ツバメたちも、準備はいい!?」

 

 

「ええ!コーラもパンも沢山用意してもらえましたし、準備は万端です!」

 

「スイート・トルテ号はね!コーラの力ですんごいパワーが出せる船なんだよ!」

 

「ふっふっふ、見せてあげよう!ラ〇ュタの雷を!」

 

「うぷぷっ、ユウミ、それ違う作品だからww」

 

「えー……皆さん。伝えておきたいことがあります」

 船室から出てきたサトカは、眠そうな目をこすりながら言った。

 

 

 

 

「今回の戦いにおける我々の勝率は……『3.03%』という結論が出ましたですよ。……どう思うです?」

 

 

「……どうも何も」

 アマネは、海楼石の大剣を掲げた。

 

「それくらいの修羅場、いつだって乗り越えてきたわ!」

 

「そうだよサトカちん!ワンチャンいけるんだよ!」

 

「ええ。どんなときだって……皆と一緒なら、大丈夫です!行きましょう!」

 

 それを聞いて、サトカはカレーパンをかじった。

 

「おーけーです。もぐもぐ。では、健闘を祈るですよ」

 

 

 

 

 

 

 

 そして、臨時女ヶ島を出た3隊の海賊船は、まず正面からビスケット・シリウス号を強襲する「プディング海賊団」「アルタイル海賊団」。そして、旋回して後方から奇襲する「ベガ海賊団」の隊に分かれた。

 

 そして、ついにプロキオン号、スイート・トルテ号の前に、巨大な海賊船「ビスケット・シリウス号が姿を見せた。

 

「止まれ~~~!!!!たのも~~~!!!」

 ユウミが叫び声をあげると、船首の前に誰かが姿を見せた。

 

「ほう……ヒノミヤ海賊団の前に、そんなちっぽけな船2隻で立ちふさがろうというのか」

 

「あれは……船長「不死鳥のニホ」!?」

 ツバメが気づく。

 

 

 

 

「いいだろう!相手がだれであれ……あたしは全力で相手をしてやる!ゆくがよい!我が優秀な配下たちよ!」

 

 

 ニホが号令を出すと、一斉にヒノミヤ海賊団のメンバーたちが船から飛び出してきた!

 

「オブー!」

 

 

 

「あれは……「ニホ推し過激派オブリ」か!?なんて量だ!」

 

「イツミ、ササ!露払いは任せたわよ!あたしが狙うのはただ一人!大将首落とす!!!」

 

「あっ、待てよ!」

 

 アマネが月歩で飛び出すと、一瞬で船首のニホの前まで躍り出た!

 

「もらった!」

 アマネが、大剣を振り下ろす!……だが、

 

 

 

 

「あははっ!」

 バチィ!!!と強力な武装色の覇気がぶつかり合う!

 

 

 

 

「ぐっ!?大看板の……!」

 アマネは、攻撃を防いだのが、大看板「悪魔女王のカガリ」の脚撃だと気づく。

 

 

 

「いきなりチェックメイトは……取れないですわ!」

 

 そのままカガリは、脚を振り回しアマネを海上へ叩き落した!

 バチャアアアン!!!!とビスケット・シリウス号よりも高い水柱が上がる。

 

 

 

 

「アマネぇぇぇ!?」

 

「ふんっ!!!」

 

 バチャアアアン!と再び水柱が上がると、アマネが月歩で上空へ飛びあがる!

 

「あたしがこの程度で、やられるわけないでしょう!?」

 

「まあ、こわぁい……♡それに、その海楼石の大剣、放置しておくにはあまりにも協力すぎますわね」

 カガリは、「ヒトヒトの実モデル堕天使」の力で翼をはためかせると、一瞬でアマネに接近する!

 

「上等……!受けてみなさい!飛ぶ斬撃の嵐……!『斬時雨』!!!!」

 

「あははっ……もっと、もっと悲鳴を聞かせて!!!」

 

 上空で、再び火花が散る!

 

 

 

 

「大変!アマネちゃんを援護しにいかないと!」

 ハルカは、モブ船員オブリを殴りながら振り返る。

 

「おりゃりゃりゃりゃー!!!!船はアタシたちが全力で守る!ハルカー!頼んだぞ~!『フォース・オブ・ウィル』!!!!」

 イツミは、巨大なガトリング砲でオブリたちを一掃する!

 

 

 

「わかったよ!……いくよ!剃!!!!」

 ハルカは、跳躍した!

 

 

 

「ホップ!」

 一歩。まず船員オブリの頭を踏み、

 

 

 

「ステップ!!」

二歩。ニホ推し過激派オブリの背中を飛び越え、

 

 

 

「ジャ~~~ンプ!!!!」

三歩で島オブリの頭を踏み、さらに上空へ!

 

 

 

 

「アマネちゃ~~~~ん!!!!」

 

「!?」

 

 

「音速!ジェットストリームライトニングボルトぉ!!!」

 

 ハルカの一撃が、カガリをビスケット・シリウス号の甲板まで吹き飛ばした!

 

 

 

 

「ハルカ!?あんた……」

 

「大丈夫!?アマネちゃん!助けに来たよ!」

 

「アンタ、分かってんでしょうね……四皇の大看板よ!?無事じゃすまないかもしれないのよ!?」

 

「それでも……私だって、アマネちゃんの役に立ちたいんだ!」

 

 

「……ちっ、足引っ張るんじゃないわよ!」

 

 

「まあ、友情ごっこですの?美しいですわね~」

 吹き飛ばされたカガリは、ゆっくり立ち上がり、口元の血をぺろりと舐めてにこりと笑う。

 

「ですが……ニホ様の覇道は、誰にも邪魔させません。わたくしも本気で行かせていただきますわ!」

 

「ハルカ、来るわよ!」

 

「でやあああああ!!!」

 

 

 

 

 

「……先鋒のプディング海賊団、始まったみたいです!」

 ツバメは、後方から望遠鏡で戦況を見ていた。

 

「こちらユウミ!アルタイルストーム砲の装填、完了しました!」

 

「いつでも撃てるんだよ!」

 

「……行きます!アルタイルストーム砲、撃てぇ~!!!!」

 

「はあああああ!!!」

 イオが、巨大なボタンに必殺パンチを打ち込むと、スイート・トルテ号の船首から巨大な砲門が開いた!

 

 

 

 ズドオォォォォォォォォン!!!!!!

 

強烈なビーム砲の砲撃が、ビスケット・シリウス号に直撃する!

 

 

 

 

 

「な、なにっ!?」

 ニホは、揺れる舟の強い衝撃に思わずよろめく。

 

「あわわニホぉ、アルタイル海賊団の砲撃で、船底に穴が……!」

 

「くっ……クラッシュ&ビルドオブリにすぐに船を修復させろぉ!……やってくれるではないか、アイツらめ……!」

 悔しそうな顔で帆の柱を叩くニホに、カエデは言った。

 

「ニホ、やってしまったことは仕方ないわ。指示をちょうだい」

 カエデがそう言うと、ニホは息を吸った。

 

 

 

「ユキエ、イサリはアルタイル海賊団を集中して攻撃しろ!カエデは……例のあれを!」

 

「ふふっ、了解よ。……はぁぁ!!!!」

 

 カエデは、天に祈ると、巨大な紫のオーラを天空に放った!

 

 

 すると、

 

 

 ゴゴゴゴゴゴ……

 

 

 

 

「な、なによあれ!?」

 

「巨大な隕石……流星群!?」

 

 ビスケット・シリウス号の大きさをも超すような巨大な岩が、大量に空から降り注いでいた。

 

 

 

「並の海賊なら、これには耐えきれまい……さあ、抗ってみせよ!」

 ニホの叫んだ。アマネたちの顔色は、かなり曇っている。

 

「あたしが全力で斬れば、一つは斬れる……けど!」

 

「間に合わない!」

 

「けどっ、どうするのツバメちん!?」

 

「でしたら~!私にお任せあれ~!!!」

 ササは、大きな口を開けて、ミニロボットたちを次々に発射した!

 

「私のメカちゃんたちは……伊達ではありませんよ~!」

 そして、ササ自身も巨大なメカに変身すると、バーニアを噴射させ隕石に突進した!

 

「ロケット~……パーンチ!!!!!」

 ササは腕から拳型のミサイルを放つと、隕石を次々に粉砕する!

 

 

 

 

「へへっ、プディング海賊団だけに、いい思いはさせませんよ!」

 ユウミは、巨大な弓の弦を引いた。

 

「船がダメになるかならないかなんだ!やってみる価値……ありますぜぇぇぇ!!!!」

 ユウミが「ユウミ・アルティメットアロー」を放ち、隕石を粉々に打ち砕いた!

 

「わーい!やったぁ!なんだよ!」

 

「……いいえ、来るです!」

 サトカが叫んだ。

 

「サトカちゃん!?」

 サトカが、ツバメを突き飛ばすと、ツバメが元居た位置にビームが撃ち込まれる。

 

「ほう……よくかわしたものですね。褒めて差し上げますわ」

 ムシムシの実「モデルバタフライ」の能力者、イサリが飛翔してくる。

 

「そう来ると思っていたですよ……ツバメさん、もう一騎来るです。船長さんはそちらのお相手を頼むですよ」

 

「もう一騎……?あっ!」

 

「やあああああああ!!!」

 ヒトヒトの実「モデル天使」の能力者、ユキエが槍を構えて突進してくる!

 

「待ってはくれないようですね……行きます!」

 

「勝負、です!!!」

 

 ツバメは、ユキエと槍を剣を交える!

 

 

「アイツら……思ったよりかなり健闘してるみたいだねェ」

 戦場の後方から、ベガ海賊団は「ココナッツ・オイル号」でヒノミヤ海賊団の背後に接近していた。

 

「けど、こっちには全然気づいてないみたいなのだ……これは、チャンスなのだ!」

 

「へへっ……悪いが、こっちがもらったぜ!」

 と、イミナが言った時だった。

 

 バキュン!

 

「……うっ!?」

 

「は、ハヅキさん!?」

 

 ハヅキの肩口に、銃創ができ、赤い血が流れていた。

 弾丸が、割れた船室の窓ガラスから撃たれたようだ。

 

「そ、狙撃だって!?ど、どこから!?」

 

 

 

 

「ふっふっふ……は~っはっはデス!!!お前たちも運が悪かったデス……まさか『四皇が四皇の味方をする』なんて、夢にも思ってなかっただろーデス!」

 

 ココナッツ・オイル号の真横に現れたのは、潜水艦「ステルス・アマンド号」。

 

「まさか……『四皇』クイーン・シャルロッテかい!?」

 

「『暴君もるがな』には感謝してるデス……いずれ我々「ヒノミヤ海賊団」と「フォーマルハウト海賊団」は、同盟を組んで世界政府に宣戦布告を仕掛ける予定になっていたデス……その前に、七武海ごときに倒されては、こっちが困るデス!」

 

「よ……四皇を二人も相手するなんて……いくら、なんでも……!」

 ハヅキが弱音を吐いた瞬間、バキバキバキィ!と船室の壁が破壊される。

 

「七武海、海賊女帝のハヅキはここで排除します……弱い七武海は、必要ありません」

 「フォーマルハウト海賊団」の4将星「冷血のターニャ」は、姿を徐々に巨大なホッキョクグマへと姿を変えていく……!

 

「コイツもゾオンの能力者か!なら、アタシが相手になってやる!!!」

 イミナも、ウシウシの実の能力を発動させると、ターニャにつかみかかる!

 

「ハヅキ、お前はプディング海賊団と合流しろ!ぜってえここで死ぬんじゃねえぞ!!!」

 

「イミナ……っ!」

 

「私が連れてく。アコ、リョウコ、あとは頼んだ」

 マリは、背中のジェットパックを起動させると、ハヅキを抱えて急発進した!

 

「フェイ!ノエル!さっさと後を追うデス!……海賊王になるのは我々……ヴァイスの女王たるこの私デス!!!」

 

「了解!どらご~ん・ちぇ~んじ!!!」

 

「我らフォーマルハウト海賊団のエジキにして差し上げますわ!」

 

 フェイは、悪魔の実の力で『緑色の龍』に変身すると、ノエルを乗せてマリとハヅキを追う。

 

 

(敵の動きが思ったより早い……!プディング海賊団たちと合流できるまで、振り切れるか……!?)

 マリは、背中のロケットの推進力を最大まで引き上げつつ、プディング海賊団たちのところへ急ぐのであった。

 

 

 

 

 

「エターナル……アジュール!!!!」

 

「遅咲き……飛燕!!!!」

 

 ユキエとツバメの技が、ぶつかり合い、覇王色と覇王色がぶつかり合う!

 

 

 

(この人……強い!)

 ツバメは、力で競り負けてることに気づく。

 

「無駄です……!私は、ニホのために負けるわけにはいかないんです!」

 

 カキィン!とツバメの刀が、トライデントに絡めとられて甲板に刺さる。

 

 

「!」

 

「ツバメさん、ごめんなさい!!!」

 ユキエが、とどめを刺そうとする!

 

「つ、ツバメちーん!!!」

 

「いえ、まだ……まだ終わりません!」

 ツバメは、『背中から隠し持っていた』剣を抜いた!

 

「! そ、その刀……!」

 

「…『三代目鬼徹』と、『二代目鬼徹』。本当は、私の刀は『三刀』」

 ツバメは、ユキエに斬りかかる!

 

「これが……『海賊狩り』!?」

 

「『和道一文字』は、誓いを守るための剣……私が二刀流に戻るときは『死を覚悟した時』!!!」

 ツバメの気迫は、ユキエに徐々に幻覚のようなものを見せるような強烈な覇気を放っていた。

 

「鬼気九刀流……阿修羅!!!!」

 ツバメの覇気が、揺らぐたびにツバメの腕が増えるように残像が見えている。

 

「本気のお手合わせ……感謝します!私も、負けませんだって……」

 ユキエは、ニホに言われた言葉を思い出していた。

 

 

 

 

 

『なぁ、ユキエ』

 

 

『ニホ……』

 

 

『どうやら、私の身体は病に侵されているようだ。これから先、長い航海はできないだろう』

 

 

『そんな……!ニホぉ!』

 

 

『そんな顔をするな……いいか。あたしの後を継ぎ、四皇として海賊王になるのは、お前だユキエ』

 

 

『ニホ……』

 

 

『ヒノミヤ海賊団の中で、私を超えられるほど強いのは……ユキエしかいないんだ』

 

 

 

 

~~~~~~~

 

 

『だから、負けてくれるなよ……お前さえ、生きていてくれれば……この海賊団は、世界を制覇することだってできる、無敵の海賊団だ!』

 

 

 

「ニホは、私の大切な親友です!!!ニホの大好きな、この海賊団を、終わらせたりなんかしません!」

 ユキエは、さらに羽を大きく開き、飛翔する!

 

「ニホを超えるための……究極の一撃!!!!

 

 ブルーワールド……ソルフェージュ!!!!」

 

 

 

「弌霧銀!!!!『懸命』!!!!」

 

 

 二人の最強の一撃が、ぶつかる!!!

 

 

「……ごめんなさい」

 ユキエのトライデントが、ぱきりと折れる。

 

「!」

 

 ツバメの肩から、ぷしゃあと血が噴き出た。

 

 

「ツバメちん!?」

 

「ぐっ……覇気が……足りないッ……!」

 がくり、とツバメが膝をつく。

 

 

「油断していたら、私が斬られちゃうところでした……槍を折られたのは、これが初めてです」

 だらり、とユキエが頭から血を流す。呼吸が乱れているが、致命傷ではなさそうだ。

 

 

「ユキエ様。替えの槍を蝶に運ばせて参りました」

 

 ユキエは、イサリからその槍を受け取ると、息を吸った。

 

「すみません……この海賊船、落とさせてもらいます!」

 それを聞いた瞬間、イオが叫んだ。

 

「ユウミ!マナと一緒にツバメを医務室へ!私はあいつを……止める!」

 

「では、私はイサリさんを」

 サトカは、『クリマタクト』を取り出す。

 

「ほう……そのような棒で、棒術でも披露なさってくださるのですか?」

 

「いえ、私、ダイニングテーブルデテクティブ兼『航海士』をやっていまして……空島で学んだ『天候学』、披露させていただくですよ」

 次の瞬間、サトカの姿が消える。

 

 

「姿が消えた……!?ですが、『見聞色の覇気』の前では、姿など如何様にも捕らえられますわ!」

 

「ええ、そのうえで、です。貴方なら、確実にそうするのは、予測済みです」

 

 サトカは、上昇気流と雲に乗って浮遊しながら、ぴょんぴょんとイサリの周りを飛び回る。

 

「そこですわっ!」

 イサリは、大量の蝶を飛ばす!

 

「ヒートエッグ……ガストソード!!!!」

 サトカの強烈な熱線が、蝶たちを燃やしながらイサリに迫る!

 

「ぐっ!どこから火を!?」

 

「そして、その方向に避けるですよね!」

 

「!」

 

 ぴんっ、と足元に糸に触れたような感覚と共に、足元が凍る。

 

「冷気!?」

 イサリの足元が凍り付いて、動けない。

 

「サンダー・ボルト……レクイエム!!!!!」

 イサリに、雷が直撃する!!!

 

「きゃああああああああ!!!!」

 

 

「この……よくも!」

 ユキエが、サトカに向かって突進する!

 

「ミラージュ・テンポ」

 あたりから、モクモクと霧が湧き出て、サトカの姿が、スゥーっと消えていく。

 

「くっ……!」

 

「流星乱舞……シューティングスター・ナイトグローリア!!!」

 霧の中から、イオの拳が連続して出現する!

 

「! まずい!」

 ユキエが、慌てて武装色の覇気で防御するが、連続の拳が数百発ユキエに叩き込まれる!

 

「この覇気……!ただの覇気じゃない!?」

 ユキエが、喰らった打撃の痛みで腕を抑える。

 

「そうだよ!イオちんの覇気はね、『流桜』っていってね!ワノ国で修行したすごーい覇気なんだよ!」

 

「フゥー……覇気の使い過ぎで、長期戦は無理ね。短期決戦で仕留める!」

 

「けど……私だって!」

 ユキエは、翼で飛翔すると、拳を突き出す!

 

「くるっ!?……流星ッ!」

 

「そこ!遅いです!」

 ユキエは、見聞色の覇気でイオの攻撃を見切ると、イオの顔面に拳を叩きこむ!

 

「ぐっ……!」

 

「遠慮は……しません!!!」

 間髪入れず、よろめいたイオの横腹に蹴りを叩きこみ吹き飛ばす!

 

「がはぁ!」

 

「貫けえええええ!!!!」

 そして、ユキエは再びトライデントを構えると、イオに向かって跳躍した

 

 

(あ……どうしよう。これ、死んだかも……?)

 イオは、思わずにへっ、と笑ってしまった。

 

 

「イオちーーーん!!!!!」

 

 

 

 

 

 キー――――ン。

 

 

 

 

「……イオさんは、私の大切な仲間です……!私の剣は、折れたりしません!」

 間一髪のところで、ツバメが『和道一文字』で槍を受け止める。

 

「ツバメさん……!」

 

「もう、左腕が動きませんが……討ち倒します!この身に変えても!」

 

 

 

 

 

「そこまで言うのなら……決着、つけましょう!」

 ユキエは、再び飛翔する!

 

 

 

 

「ブルーワールド……ソルフェージュ!!!!」

 

 

 青白い色の武装色の覇気が、バチバチと雷を放ってツバメに襲い掛かる!

 

 

 

 

 

 

「咲き、舞い、討つは、飛燕の翼!!!!」

 

 ツバメは、『和道一文字』を鞘に納めたまま、跳躍した!

 

 

 

「美山流奥義『花椿の舞』!!!!!」

 

 

 ふわり、と椿の花びらが舞うと、スパン、と覇気が斬れた。

 

「嘘、ニホ……!」

 

 すぱぁん!とユキエが斬られる。

 

 

 

 

「……ぜえ、はぁ……正直、勝てないと思いました……」

 ツバメは、ぐたっと倒れる。

 

「私も……今回ばかりは、死んだかと思った……」

 イオも、倒れたままぜーぜーと呼吸をする。

 

 

 

 

 斬られて倒れたユキエは、ぼーっと虚ろな目で、虚空に手を伸ばす。

 

「わ、私……役に、立てたかな……?」

 

 その横に、サトカが立った。

 

「ええ……十分ですよ。貴方は、よく戦ったです」

 

「そっか……」

 

 ユキエは、にこりと笑うと、ゆっくり目を閉じて、寝息を立て始めた。

 

 

 

「ま……まだまだですわ!!!」

 ガラガラと、がれきの中からイサリが起き上がった!

 

「!」

 

「せめて……アルタイル海賊団だけでも全滅させなくては!ニホ様の顔に泥を塗るわけにはいきませんわ!」

 イサリは、傘の先に蝶を集めると、ビームの光をチャージする!

 

「まずいですよ!」

 狙いは、傷だらけで動けないツバメ。

 

「邪魔者は……排除いたします!!!!」

 

 

 

 

 

「……なぁーんてやらせるわけね~~~~だろドスコォイ!!!!」

 次の瞬間、なぜか飛んできた「鉄仮面の戦士」に、イサリが蹴られた!!!

 

 

「あッ、すっごぉい……♡」

 イサリは、なぜか恍惚の表情を浮かべたまま気絶した。

 

 

「えええええええ~~~!?!?誰だアイツぅ~~~!?!?」

 ユウミが驚く。

 

「あ、貴方は……」

 

 

「え?私?私は黒鳥の騎士『オディール』……悪の帝国『ジェルマ66』からやってきた、地獄の使者だ!!!」

 オディールがポーズをとると、後方で大爆発が起こった。

 

 

 

「へ……変身ヒーローだ!!!かっけえええ!!!」

 

「すごい!ポーズをとると大爆発するところまで完璧なんだよ!」

 ユウミとマナが目をキラキラさせて喜んでいる。

 

「ジェルマ……ですか。一応レヴェリーの出席国でもある強大な兵力を誇る帝国が、どうして我々の味方を?」

 

「ん?まあそれはだな……電話でなんか来いっていうからきたっつーか?君たちぶっちゃけササお嬢さんの仲間なんでしょ?」

 

「さ、ササって……まさか、プディング海賊団の?」

 

 

 

「……うふふ~、なんとかカモメちゃんに頼んでおいた援軍が間に合ったみたいですね~」

 ササは、望遠鏡で確認した。

 

「えっ、援軍って……ジェルマ66かよ!?よくお前そんな知り合いがいたな!」

 

「おじい様がよくジェルマさんの武器を買うお得意様なんです~。とっても強いんですよ~、ジェルマさんのレイドスーツ!」

 

「今あたしも遠くから見てたけど……確かにすごい威力の蹴り、しかも空中も飛んでたぞ!?」

 

「あ、そういえばジェルマさんには、さらなる兵器もあるんですよね~」

 

「兵器?」

 イツミが聞き返すと、遠くから何かが飛んでいるのが見える。

 

 

 

「シャアア~~~~!!!このカットイン!これは勝った!」

 

「わたくしの『ゴールデン・シャワー』を喰らいなさい!」

 

(まずい……!追いつかれる!)

 マリの背後に、ついに龍の姿のフェイと、ノエルが迫った!その時!

 

 

「ヒナ!コオリ!!!!準備はいいかい!?」

 

「ばっちしオッケ~だよ!お姉!」

 

「いくよ……」

 

「「「うおおおおおお~~~~!!!!」」」

 

 フェイたちとマリ達のいる方向に向かって、突然赤い飛行機、黄色い飛行機、青い飛行機が飛んでくる!

 

 

「な、なんですの!?」

 

「なんじゃこりゃあ!?」

 

「!?」

 

「あ、あれは……」

 

 

「星天轟機オリガミオン!!!!『オリガミオンα』!!!!!」

 

 3機は合体し、巨大なロボットになって斧を構えた!!!

 

 

「もう大丈夫!なぜって?……僕たち、3姉妹が、来た!!!!」

 オリガミオンのパイロットアカラはにこりと笑った。

 同じくパイロットのヒナ、コオリもうなづく。

 

 

 

 

「巨大ロボットを相手にするなんて、フェイちゃん聞いてないんですけど~~!?!?」

 

「お黙りなさいな!お邪魔虫は……コテンパンですわ!!!」

 ノエルは、手を掲げると、手から液状の『黄金』を放ち、巨大なハンマーの形状に変える!

 

「ギャフンと言わせて……差し上げますわ~~~~!!!!」

 

「甘く見ないでもらおう!!!!」

 

 あからは、ロボットの両腕を天に掲げ、二振りの大斧を振り上げたまま上空で縦に大回転する!!!

 

 

「大‼!!!!天!!!!空!!!!!」

 そのまま、勢いよく斧をノエルとフェイに叩きつけた!!!!

 

 

「ぼ、没落しましたわ~~~~~!!!!」

 

「ぎゃ、ぎゃひ~~~ん!!!!」

 

 ノエルとフェイは、そのまま海にたたき落されてしまった。

 

 

 

「……な、なんだったんだ……?」

 

「さ、さあ……?」

 マリとハヅキがぽかんとしていると、アカラが拡声器から二人に話しかける。

 

「さあ、グズグズしているヒマはないぞ!二人とも、急いでアマネ君のところへ急ぐんだ!」

 

「あ、ああ……!ありがとう!恩に着るよ!」

 

「救援、感謝する!」

 マリは、再びアマネのところへと飛翔する!

 

 

 

 

 

「このっ!」

 

「せい!」

 

「……あははっ!」

 拳。脚。剣。脚。拳。拳。カガリは、ハルカとアマネの同時攻撃を、なんなくかわし、受け止める。

 

 

「ちっ……なんてスタミナなの!こいつ!」

 

「お見事ですわ……わたくしが防ぎきれない攻撃なんて、随分久しぶり!」

 

 カガリは、足に武装色の覇気を纏う!

 

「貴方の断末魔、聞きたいナ♡」

 

 バリィ!とアマネが大剣で受け止めるが、衝撃で吹き飛ばされる!

 

「がああああああ!!!!」

 防いだにも関わらず、強烈なダメージにアマネは叫んでしまう。

 

「アマネちゃん!」

 

「はぁっ、シアワセ……いつまでも、いつまでも、蹴り続けていたいですわ♡」

 次の瞬間、ハルカの顔面をカガリが踏みつける!

 

「ぐっ、この……!」

 

「大丈夫♡ 特別に、痛ァ~くしてあげる♡」

 カガリは、思い切りハルカの胸を踏みつける!

 

「うああああああ!!!!」

 

「この!あんた!!!!」

 

「ふふっ、次はどこを痛めつけて差し上げましょうか……?」

 

 カガリは、笑いながらアマネの攻撃を左手で受け止めると、右手で『流桜』の覇気を放つ!

 

「い、いぎっ!?」

 

「イイよ、すごくイイね、その顔!」

 

 一瞬のスキをついて脱出しようとしたハルカの左腕を、さらに踏みつける!

 

「んぐうううう!!!!アマネちゃん!」

 

「あははは!!!カガリの脚にミシミシと伝わってくるあなたの命の鼓動が、たまりませんの……♡」

 

「このっ、ハルカを離しなさい!!!」

 

「アマネ、ちゃ……!」

 

 ハルカは、にこりと笑った。

 

「あんた……!その、死にそうな目をやめなさいよ!!!諦めてんじゃないわよ!!!立ち上がりなさい!ハルカぁ!!!」

 

「もう、鳴くこともやめたのですね……でしたら、もう結構です」

 カガリが、足に覇気を込める!

 

「ハルカ!!!!」

 アマネが、叫ぶ。

 

 

「……アマネちゃん、私、今まで覇気を温存してたんだ。コイツから、覇気を勉強したくって」

 

「なにを、戯言を!」

 カガリが、踏みつけようとしたそのとき、バチィ!と弾かれる。

 

「!?」

 

「剃!!!!」

 ハルカの姿が、一瞬で消える。

 

「いくら高速移動したところで、わたくしには捕らえられますわ!」

 

「指銃!!!!」

 連続の指圧の弾丸が、カガリの背中を連続で貫く!

 

 

「がっ……!こいつ!」

 

「ごめんね、アマネちゃん……!あたし、もうアマネちゃんを、心配させたりなんかしないよ!!!」

 

「ハルカ、あんた……!」

 

 

「この、わたくしが……わたくしが、一方的にやられるなんて……許されませんの!!!」

 

 

 カガリは、足を藍色に染め上げた!!!!

 

「《狂乱》……『踊る夢見鳥』!!!!!!」

 

「アマネちゃんに教えてもらった、覇気の神髄……今ここで見せるときだ!!!!!」

 

 超高速のステップと紙絵で、カガリの攻撃をかわし、懐に潜り込む!

 

 

「最大輪!!!!六・王・銃!!!!!!」

 

 両手の拳をカガリの腹に押し当て、覇気の神髄をカガリの体内に流し込む!!!

 

「……!」

 

 

 カガリは、がくりと倒れる。

 

 

「……い、今私やったの?アマネちゃん、私、やったの?」

 当のハルカは、ぽかんとしている。

 

「そ、そうね……よくやったわ。ハルカ。教えたこと、よくやれてるじゃないの」

 

 なんなら、六王銃については、アマネも話に聞いただけでアマネもできるものではないのだが、それは黙っておくことにした。

 

 

 

 

 

「ほう……カガリを倒したか。久しく見ぬ『本物の強さを持つ海賊』だな」

 

「!」

 

 後方から、様子見をしていたニホがこちらに向きなおった。

 

 

「四皇、『不死鳥のニホ』……!」

 

「してやられた……『ビスケット・シリウス号』は半壊。大看板のうちの3人もやられ、おまけに援護に来たフォーマルハウト海賊団にも大損害を負わせた……今回の戦は、私の負けだ」

 ニホは、静かに口にした。

 

「だが……今回の戦いの首謀者、『海賊女帝ハヅキ』『赤髪のアマネ』お前らだけは絶対に生きて返さん!誰を取り逃がそうと、お前ら両名だけは地獄の果てまで追い詰め、この落とし前をつけてもらおう!」

 

 ニホは、怒りのままに目を見開き、覇王色の覇気を発動させた!!!!

 

 

「ぐっ……なんて、覇気……!私ですら、意識が持っていかれそうだなんて……!」

 

 

「悪いが、私も海賊だ!徒党を組ませてもらうが、恨むなよ!」

 ニホが剣を構える。後ろから、カエデも姿を現す。

 

 

「上等……!ハルカ、行けるわね!」

 

「当然!……いくよ、アマネちゃん!」

 

 二人はうなづくと、ニホ達に向かって駆けだす!!!

 

 

「はああああああ!!!!」

 

 

「地獄旅!!!!」

 

 カエデは、『ズシズシの実』の能力で前方に重力を発生させる!

 

 

「ぐっ!?」

 

「重いっ!?」

 

 強烈な重力に、思わずアマネとハルカは地面にたたきつけられる!

 

 

「ふんっ!もらったぞ!!!」

 

 ニホが巨大な黒刀を振りかざし、跳躍する!

 

 

「ハルカ!甲板を破壊するのよ!」

 

「わかった!……獣厳!!!!」

 ハルカは、甲板を殴りつけると、甲板が割れて下の船室に落ちる!

 

 

「ほう……そんな抜け出し方があったとは!」

 

「感心している場合じゃないわよ、ニホ。待ってなさい、今やつらを持ち上げて……」

 と、カエデが能力を使おうとした時だった。

 

「させないよォ!!!!」

 

「!」

 

 ハヅキのトンファースライサーの斬撃が、カエデをかすめる。

 

 

「来たな!海賊女帝!」

 

「やあ四皇。してやられたよ……まさかあのクイーン・シャルロッテと組んでいるとはね」

 

「お前こそ、あの短期間でよくジェルマを味方につけたな。褒めてやろう」

 

「お褒めにお預かり光栄だよ。……さあ、どっちがこの海の皇帝に相応しいか、決着をつけるとするさね!」

 

「さあ、始めようか……ショータイムだ」

 マリは、背中のバックパックから、小型ミサイル群を放つ!!!

 

「ふふっ……生意気ね!」

 カエデは、仕込み杖から刀を抜くと、重力を纏わせた斬撃を放つ!

 

 

 

 

 

 

「……痛ったたた」

 

「ん……?なによ、ここってまさか……」

 

 ビスケット・シリウス号の船室に落ちたハルカとアマネは、辺りを見回す。

 そこにあったのは、大量の金貨。宝石。王冠。大きな宝箱に収まりきらないほどの大量の宝が入った『宝物庫』と呼ぶにふさわしい場所であった。

 

「へえ……あいつら、さすがは四皇ね。いい宝山ほど持ってんじゃない」

 

「これ皆持ち帰ったら、いくらするんだろうね~?」

 

「きっと5億ベリーじゃ済まないほどの金額になるでしょうね……ん?これは……」

 アマネが見つけたのは、小さな木箱。外側に、リンゴのような模様が塗ってある。

 

「まさか、これって……」

 

「中を開けてみようよ!」

 

 アマネが、中を開くとそこには「小さな果実」が入っていた。

 

「おおーっ!おいしそう!食べてもいい!?」

 

「バカっ!?これ『悪魔の実』よ!?きっと『ネコネコの実・モデル豹』」

 

「へ~!アマネちゃん詳しいんだね!」

 

「まあ……どうしても、この実だけは覚えていたのよ。海軍にいた頃、この実を見つけたら、絶対食べてやろうってね」

 

「そうなんだ~……ん?この悪魔の実、アマネちゃんが食べるの!?」

 

「む、昔は悪魔の実の能力に憧れてただけよ。食べちゃうと泳げなくなっちゃうし……でも」

 

 今、四皇のニホに勝つためには、食べるしかないんじゃないか。動物系の悪魔の実は、他の悪魔の実と違って『食べるだけで身体能力が向上する。』

 

「……ねえ、アマネちゃん」

 

「……なによ」

 

「迷ってるんなら、私が食べるよ!その悪魔の実!食べちゃっても、いいの?」

 

「……ええい、食べるわよ!あたしが食べてやるわよ!ネコネコの実!!!!」

 

 アマネは、思い切り悪魔の実にかぶりついた!

 

「うっ!?うぇぇ、まずっ……」

 

「えー、美味しくないの?」

 

「……!」

 

 アマネは、心臓に宿った『悪魔の実の力』を、開放する―――。

 

 

 

 

「このっ!」

 素早いハヅキの攻撃を、ニホはひょいひょい避けていく。

 

「ほう……いい太刀筋だな!」

 ニホは余裕そうにニヤリと笑う。

 

「それは……どうもォ!」

 

 

「重力刀……!猛虎!!!!」

 カエデは、広範囲に重力を発生させる斬撃を放つ!

 

「当たらなければ……どうということはない!」

 マリは、ロケットのジェット噴射で斬撃をかわしていく!

 

 

「ちっ……すばしっこいわね!」

 

「だったら~……手を貸そうか?」

 

「!」

 

 カエデの背後にいたのは、フォーマルハウト海賊団『女神(ヴィーナス)のモニカ」だ。

 

「あんた……ベガ海賊団の他の連中はどうした?」

 マリが問いかける。

 

「ん~?やっちゃったよ~?アタシの『ラキラキの実』の能力でぴったし一撃」

 モニカは、指先でコイントスを楽しんでいる。

 

「そんな……!」

 ハヅキの顔色が曇る。

 

「心配しなくても……アタシが同じところに送ってあげるよ!!!」

 モニカは、ショットガンを取り出すと、ハヅキに向かって放った!

 

 吸い込まれるように、ハヅキに向かって弾丸が向かってくる。

 

「まずい、ハヅキ!」

 マリが駆けだそうとするが、間に合わない。

 

 

 

 

 

 

「やらせ……ないわよ!!!!」

 

「ずどーん!!!!」

 

 次の瞬間、下の船室からアマネとハルカが飛び出し、弾丸を覇気ではじいた!

 

 

「なんだ……あの姿は!」

 アマネは、筋骨隆々の、「豹人間」になっていた!

 

「まさか、あたしのコレクション『ネコネコの実』を食ったのか!?」

 

「まずかったわよ、あの悪魔の実……!今まで保管してくれて、感謝するわ!」

 

 アマネは、海楼石の大剣を振り回し、ニホの「黒刀」にたたきつける!

 

「コイツ……面白い!!!」

 

 

 

 

「ニホ、援護するわ!」

 と、カエデが仕込み杖を構える!

 

 バキュン!!!!

 

「!ぐっ……どこから!?」

 

 

「アタイは……ここなのだ!」

 船の見張り台の上に、アコがスナイパーライフルでカエデを狙い撃っていた。

 

「なぜ……気配も足音もなかったのに……!」

 

「アタイは『ナギナギの実』の能力者……無音状態での潜入は、お手の物なのだ!」

 

「アコ!アンタ……!」

 

「モニカ!ベガ海賊団は、始末したのではなかったのか!?」

 

「あー、それなんだけど……」

 

 

 

 話は、1時間前にさかのぼる。

 

 

 

『……さあ!観念するデス!』

 

『くっ……!どうすんだよォ!』

 イミナとターニャの実力は互角。しかし、ピストルとショットガンを持ったモニカと、シャルロッテがリョウコとアコを睨んでいた。

 

『私の能力は『ガシャガシャの実』の能力……かつて海軍相手に全面戦争を仕掛け、勝ち残った最強の悪魔の実の能力デス……!」

 

『だよねー!?知ってるー!知ってるから正直私銃撃だけじゃ勝てる気しないんだけどー!?』

 

『リョウコっち!それでは困るのだー!?』

 

『降参してもいい!?さすがに降参案件だよこれはー!?』

 

『おまっ、ふざけんな!アタシ一人でも戦うぞ!!!』

 

 

『……あ、せんちょー。アタシ戦闘前に、アレやるの忘れてた~』

 

『む、またデスか。早く済ませるデス』

 

 

『ん?アレ?』

 リョウコが聞くと、シャルロッテが説明を始めた。

 

『冥土の土産に教えてやるデス。モニカは我々フォーマルハウト海賊団に勝利をもたらす勝利の女神デス。そしてモニカがコイントスで表が出れば敵は全員皆殺し。裏が出ればこの敵を生かしておくと後々我々の強力な味方になるから生かす、というお告げデス』

 

『ま、表が出る確率は96.97%。そんな何十回もやってようやく裏が出るような確立だから、諦めたほうがいいよ~』

 

 そして、モニカはピーン、とコインをはじく。

 

 すると、

 

 

 

 

 

\んひぃぃぃぃ!!!ヤバいヤバいヤバイヤバーい!!!!!/(幻聴)

 

 

 

『!? これは……』

 

『へぇ~……運がよかったね。出たよ、裏』

 

 

 

『……へ?』

 

『まあ、考えてみれば、ジェルマと我々も友好関係を気付いているデス。それに海軍大目付の『モモカワ』がプディング海賊団のバックについているとするなら……一考の余地はあるデス』

 

『まあ、だったら今回の大戦争は一旦保留かな~。今日のところはフォーマルハウト海賊団は撤退するね』

 

『え、あ、そりゃどうも……』

 

 

『ダー……ベガ海賊団、思ったより強かったです。私と互角の実力者……初めて戦いました』

 

『お、おう……そりゃどうも……』

 

『あ、船壊してごめんなさい。修理代は、後でちゃんと払うます』

 

『え、いやいいっていいって、アタシたちは海賊だ、覚悟の上だよ!』

 

『あ、だったら、ハヅキさんのこと、フォーマルハウト海賊団の皆さんに助けてもらえないかな?』

 リョウコが提案した。

 

『む?そうデスね……確かに、船長を失ったら、ここで生かした意味もねーデス。わかったデス!モニカ!ハヅキを護衛するデス!』

 

『おっけ~。』

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

 

『あれ?じゃあフェイちゃんたちがハヅキちを追ってたの、意味なかったんじゃない?』

 

 

『しかもわけわかめのロボットに海に突き落とされて冷え冷え~のぴえんですわ』

 

 

 

『もうやだ!フェイちゃんおうちかえる!』

 

 

『カラスが泣くから帰りましょ~そうしましょ!』

 

 

 

~~~~~~~~~~~

 

 

「……てなわけで、今回の件、フォーマルハウトは完全に撤退することにしたから。ごめんね~」

 

「なんだそれは!?納得がいかんぞ!!!」

 

「……ま、これ以上は私たちも手出ししないから、あとは頑張ってね~。ヒノミヤ海賊団~」

 

「ま、待たんか馬鹿者!!おい!!!」

 

 モニカは、シャルロッテが作った小型飛行機に乗って颯爽と去って行ってしまった。

 

 

 

「……ふ、ふっふっふ、どうだい!ウチの作戦どおりさ!」

 

「いや、たまたま救われただけだろ……」

 

 

「……うが~っ!許さんゆるさーん!!!納得いかーん!!!こうなったのも、全てお前のせいだぞハヅキ―!!!!!」

 ニホは激昂してハヅキに斬りかかる!

 

「お前たち!やるよ!」

 

「応ッ!!!」

 

 ベガ海賊団が集結し、イミナが殴りかかる!

 

「いくら、お前たちが七武海と呼ばれようと……!いくら仲間の海賊団を増やそうと……!あたしは最強!たった一人でも世界を相手に戦い続けると、決めたのだ!その覚悟のないものに……あたしは倒せん!!!」

 

 ニホは、ぐるりと黒刀を振り回す!

 

「魔鬼……破斬!!!!!!」

 

 

 強烈な斬撃が、ビスケット・シリウス号を真っ二つに切り裂く!!!!

 

 

「あぶない!よけて!」

 全員が退避するが、それにしてもあまりにも強烈な威力の斬撃だ。

 

「あたしの顔は……一度までだ!!!!」

 

 

 

 

「な、なんて強さだ……!アタシたちで、勝てるってのかい……?」

 ハヅキが、不安そうにアマネを見る。

 

「……決まってんでしょ。アンタだって、世界の頂点取ろうっていう海賊なんでしょ?だったら……」

 

 アマネは、海楼石の大剣を振るった!

 

「取りに行くわよ!!!!海賊王の椅子!!!!」

 アマネは、躊躇なくニホに斬りかかる!

 

「え、援護するよ!アマネちゃん!」

 リョウコは、サブマシンガンで援護射撃をする!

 

「この時のために取っておいた、とっておきの秘策弾!『あんちまてりあるなのだ!』!!!!」

 アコは、ニホに特殊な弾丸を込めたスナイパーライフルを発射する!

 

「! これは!?」

 ニホが避けようとするが、アマネに組み付かれて動きが遅れる。

 

「うぐっ!?」

 

 ニホに弾が命中し、がくり、と動きがにぶる。

 

「今だよ、アマネちゃん!」

 

「皆で一斉にとどめを刺すよォ!」

 ハヅキ、ハルカ、イミナが跳躍する!

 

 

 

「……あたしを、舐めるなあああああああ!!!!!」

 ニホは、大剣を振るうと、ハヅキ、ハルカ、イミナ、アマネを吹き飛ばす!!!!

 

「ぐっ!?」

 

「いっ!?」

 

「ぐあああああ!!!」

 

 ハヅキのトンファースライサーは一撃で破壊され、イミナは当たり所が悪かったのか気絶してしまった。

 

「海賊王になるのは、このあたし……『不死鳥のニホ』だ!!!!!」

 

「いいえ!!!このあたし、『赤髪のアマネ』よ!!!」

 

 

「だったら……」

 

「今、ここで……」

 

 

 

「「決着、付けてやる!!!!」」

 

 

 ニホの黒刀と、アマネの海楼石の大剣がぶつかり合い、覇王色の覇気がぶつかり合う!!!!

 

 

「火炎の一撃……炎狼……ハワード!!!!」

 

「ロードオブ・ステラ!!!!!」

 

 強力な炎の斬撃と炎の斬撃が、ぶつかり合う!

 

「あたしの炎は、再生の炎……!何度斬られようと、炎と共に再生する!」

 

「だったら……それを超える速度で斬り続けるだけよ!!!!」

 

 アマネが、連続で回転する!!!!

 

「嵐脚……山嵐!!!!!」

 小さく連続で斬撃を与え続けるが、ニホの身体は斬られたそばから一瞬で再生していく。

 

「そんな猪口才な技では……ダメージにすらならんぞ!!!」

 

「斬時雨!!!!」

 もっと威力のある嵐脚を叩きこむが、まだ足りない。

 

「無駄だァ!!!!」

 

「嵐脚乱舞……『乱・蘭羅等乱欄濫乱嵐・乱裸羅嵐』!!!!!」

 さらに嵐脚のスピードを上げていく!

 

「くっ……少しは……やるではないか!!!」

 

 ニホは、ニヤリと笑いながら黒刀を構える。

 

「ホロブレス……セイクリッドナイツ!!!!」

 強烈な覇気でできた炎で、熱線を放つ!!!!

 

 

「紙絵!!!」

 アマネがかわすと、船の巨大なマストに大きな風穴が空き、バキバキと折れる。

 

 

 

 

 

 

 

「かわすか……なら!!!剣士たる礼儀をもって世界最強の黒刀でお前を沈めてやろう!!!!」

 

 

 

 

 

「決める……!あたしの腕が、あたしの脚が持つ剣が…世界最強を、超えてやるわ!!!!」

 

 

 

 

「魔断の緋剣……アルヴェイン・ライズ……ワールド・イズ・マイン!!!!!!!」

 

 

「最強の、嵐脚……!廻れ!!!!輪廻も、運命も、全て背負って、あたしの夢を阻むもの、理想に届かない自分の弱さも、何もかも断ち切って運命を切り開く!!!!」

 

 

 

 

「いっけえええええええええ!!!!!!!」

 

 

 

「見えた!」

 

 アマネは、剣と脚を振り上げた!

 

 

 

 

「周断(あまねだち)!!!!!」

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

「……結局、なんだったのかねぇ、今回の戦いは」

 あの戦いの後、一週間が経った。ハヅキは、ぼ~っとしながら焚火を眺める。

 

「さあな。アタシたちも、結局手痛い目には合ったが、結果として一人の犠牲者もなく」

 イミナも、全身包帯だらけだが、命に別状はなさそうだ。

 

「……おまけに」

 マリは、ちらりと向こうを見た。

 

 

「あっはっは~、お前ほんとやるなぁ!」

 

 

「あんたこそ、まあやるじゃない……み、認めてやっても、そ、その……」

 

 

「なんだ照れているのか?別に褒めてくれてもよいのだぞ!なにせ世界一の大剣豪だからな!」

 

 

「あ、アンタ!結局あたしに負けたんだからその称号返上しなさいよ!」

 

「何を言う!?見事なまでに『相討ち』だったではないか!負けてはおらん!おまけにお前は人数ハンデまであったではないか!」

 

「なんですってぇ~~!?!?」

 

 

 

 

 

「……なんで四皇が、アレと仲良くなってんの」

 

「まあ、あれでアマネちゃんは憎めないところあるからね~」

 リョウコが笑顔で言った。

 

「ハヅキさん。改めまして、今回の件は本当にありがとうございます。今回はベガ海賊団の皆さんが、フォーマルハウト海賊団を説得してくださらなかったら、どうなっていたことか……」

 マノが、ハヅキにお礼を言った。

 

「よしてくれよ。それに、今回の件はこちらがムチャを言って始めたことなんだ。それに、ササ嬢がジェルマ66を連れてきてくれたから、我々も全滅を免れたのさ。感謝するのはこっちだよ」

 

 ちなみに、ジェルマ66の4人は、戦いが終わったらそそくさと帰っていった。

 金になる戦争以外には興味がないみたいで、次の戦場を探して世界の海を渡り歩いているそうだ。

 

「それにしても、まさかの命運を分けたのがコイントスによるギャンブルだったとは……世の中わからないもんだねぇ」

 

「はい。もぐもぐ……我々は、今回の戦いにより山のような食料を報酬として頂けたので、大満足ですよもぐもぐ……」

 

「アコっち、その食べ物の請求書って……あ、ハイアコっちが書くのだ……」

 

「お、お金なら、ニホが出すって言ってますから……気にしないでください」

 包帯だらけのユキエが、笑顔で言った。

 

「それより……アルタイル海賊団のツバメさんとイオさん、大丈夫でしたか?」

 

「大丈夫ですよ~。私の治癒ちゃんパッドでもうとっても元気です~」

 ササが答えた。

 

「そういえば、ササちゃんは今回の戦いが終わった後、治療薬をたくさん作ってもらったのよね。こちら側にもたくさん分けていただいて、感謝してるわ」

 

「カエデさんのところのオブリちゃんも、たくさん私たちがシバき倒しちゃいましたからね~。特にイツミちゃんがガトリングで次々にハチノスにしちゃってすごかったです~」

 

「いやいや、自分でロボットに変形して戦うササのほうがやばいだろ!それより、シチューも沢山作ったから、おかわりどんどんしてくれよな」

 

「おお、ありがたいですよ……」

 

 

 

 

「カガリさん!あのキックすごい威力だったよね!普段は特訓とか、どんなのやってるの!?」

 

「まあ、うまくお教えできるかわかりませんが……少々『地獄のトレーニング』を♡」

 

「イサリさん、困ったことがあったら、いつでも呼んでください!友達の為なら……私たちアルタイル海賊団は、どこにでも駆けつけますので!」

 

「ツバメさん……!ありがとう、ございます。ご厚意が痛み入りますわ……」

 

 

 

「ふふ……喧嘩をしても、最後は笑いあって友になり、仲間になる。これが、もしかしたらほんとの『海賊王になる素質』なのかもしれないね……」

 ハヅキは、そう思いながらニホと笑いあうアマネを見つめるのであった。

 

 

\びーっ!びーっ!びーっ!/

 

「な、なにごとよ!?」

 

 

「島周辺にいるプディング海賊団、ヒノミヤ海賊団、ベガ海賊団、アルタイル海賊団に告ぐ!!!!先日行われたレヴェリーで王下七武海制度は撤廃された!!!よってベガ海賊団に味方する海賊団は全て逮捕する!!!!貴様ら全員インペルダウン行きだ!!!!」

 スピーカーで叫んでいるのは、アオイ中将だ。

 

「げっ、またアイツぅ?」

 

「まったく、こりないんだよ!」

 

「ふっふっふ、忘れてはいないかい?ここには四皇ヒノミヤ海賊団がいるんだよ!海軍くらい余裕で蹴散らせるってもんじゃないかい諸君?」

 ユウミがドヤ顔で言った。

 

「そう言うと思って、我々は500隻の軍艦でこの島を今から取り囲む!もうお前たちはおしまいだ!!!覚悟するがいい!」

 

「ご……500!?」

 

「うえーん!明らかにワンピース世界が壊れるくらいでパワーバランスがおかしいよハヅキさん!」

 

「500か……50くらいならいけるかと思ったが、さすがにあたしでもそれは厳しいぞ……」

 ニホが苦笑いでそう言うと、全員の額からタラ~っと冷や汗が流れる。

 

 

 

「いっせーのーせ!!!どっかーん!!!!」

 

 チカの掛け声で、軍艦が島中に砲撃を始めた!!!!

 

「って、これバスターコールじゃないですかー!?!?」

 

 

「生ぎたーーーい!!!!死にたくないよ~~~!!!!」

 

「ゆ、ユウミ!脱出するよ!急いで!」

 

 

「プディング海賊団!総員脱出するわよ!プロキオン号に急いで!」

 

「おう!」

 

「……待て!アマネ!」

 

 ニホが、アマネに声をかける。

 

「なによ!?」

 

 

 

「次会うのは……更なる海賊の高みだ!」

 

 

「……ええ!あんたも、他の海賊にやられるんじゃないわよ!」

 

 

 

「お前たちもな!……健闘を祈る!」

 

 

 

 

「……また、会いましょう!……野郎ども!出港するわよ!!!!」

 

 

 

 ONE PIECE。それは、グランドラインの最後に位置する島、ラフテルにあるとされる大秘宝。

 世界中の海賊が、その秘宝を探し、果て無い海を航海し続ける。

 このチャンネルでは、最後に「ONE PIECE」を見つけることができるのは、誰なのか。

 それは、きっと我々には観測することはできないかもしれないが、女海賊『赤髪のアマネ』は、今日もプディング海賊団の仲間たちと、戦い続ける。

 いつか、目にする『夢の果て』。それを叶えるために、戦い続ける彼女たちの瞳は、今日も宝石(プリズム)のように輝いている。

 きっと、その場所へ向かい続けるための輝きを、仲間たちと過ごした冒険譚を、こう呼ぶのだろう。

 

「永遠~エテルノ~」……と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ようやく完結できました。
書きながらこれ華賀利推しの隊長さんや遥推しの隊長さんにkrされないかものすごく心配になりましたが、ワンピースのいいところはあんまり生き死にを意識せずにバトルを楽しめるところですよね。最近の展開ではアッサリkrしたりしてますけど……

とにかく、個人的にワンピースのファンだったので、スクストの要素も込めつつワンピースの名セリフを思わせるオマージュ神拳がいろいろできたような気がするので個人的には満足です。20504文字もあるんですってこの後編。マジかよ。

ちなみに、登場する技名はワンピースのキャラの技から取った技、スクストのメモカを参考にした技、あと作者が適当に作ったオリジナル技の3種類があります。
皆さんの好きな技を感想で教えていただけると嬉しいです。

では、また近いうちにいつものアインスチャンネルでお会いしましょう。しーゆーねくすとたいむ!
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