スクールガールストライカーズ~Ains channel~   作:アインス=ウォーレン

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今月のイベントは裁判ですよ皆さん!というわけで、裁判と言えば逆転裁判、スクストで逆転裁判が観てみたい!って思ってたら、なんと2015年の12月に、自分で書いてWordに保存してあったのが見つかったので、急遽投稿することにしました!脳内で逆転裁判123のBGMを流しながらご覧ください。

2015年に書かれたものなので、今月のイベントとは関係ありません。あくまでアインスチャンネルのイベントです。また、人選は個人的な趣味によるものなのであしからず。

弁護士役:高嶺アコ
検事役:京橋天音
サイバンチョ:降神小織

係官:オディール
チ○ロ役:ティエラ

需要があれば続きを書きます


逆転スクスト 第一話~盗まれた伊緒ちん~

 逆転スクスト 第一話「盗まれた伊緒ちん」

 

▼某日 エテルノ アインスのチャンネル アルタイル・トルテ チームハウス▼

「あれ………あれ? ない……どうして、あれがなくなってるの……?」

 少女、八木沼伊緒は、入浴の後、自分の部屋に戻り、バスローブ姿のままあるものを

探していた。

「そんな……どこかで落とすわけなんてないし………はっ!」

 すると、自分の部屋の扉が、数センチ開いていた。

「あ、貴方は………!」

 伊緒は、確信した。そう、自分の探し物は、『彼』によって盗まれたのだと……!

 

 

 

 

▼翌日 午前9時47分 とある境界 エテルノ裁判所 弁護側第1控え室▼

 

アコ「え~っ!? ぼ、ボスが下着ドロボウで捕まったのだ!?」

ティエラ「ええ。なんでも、アルタイル・トルテの八木沼伊緒さんの下着を盗んだ罪で、今日は偶然にも見つけたこのチャンネルの裁判所でエテルノ裁判が開かれるそうです」

アコ「じゃ、じゃあどうなるのだ!?」

ティエラ「優秀なるエテルノ警察による初動捜査が行われ、アインス隊長が盗んだ

証拠を検察側が提出、被告人に徹底した罰を要求するそうなのです!」

 

アコ「け、検事………! 検事は、誰なのだ!? まさか、生徒かい……」

ティエラ「いえ、現在ショコラーデ・ミラの皆さんには、別件の任務を頼んでいるため、今回は『杏橋天音』さんにお願いしました」

アコ「杏橋……アマネっちなのだ!?」

 

 

 

 ~法廷記録に『杏橋天音』のことをファイルした。~

【杏橋天音】プロキオン・ブディングのリーダー。猫ちゃんが大好きだが今回は検事と

してアインス隊長を徹底して裁く。

 

 

 

アコ「それで……弁護士は?」

ティエラ「それが……誰も下着ドロボウの弁護なんてしたくない、って……」

アコ「!」

 高嶺アコは、考えた。

アコ(アコっちは、どんな時でもボスの味方なのだ。あんなに優しくて、皆のことを

考えてくれるボスが……下着ドロボウなんてするはずがない!)

アコ「ティエラ先生! アコっちが、アタイが弁護するのだ!」

ティエラ「え、いいんですか?」

アコ「アコっちはボスの一番のパートナーなのだ! ボスのムジツは、アコっちが

証明して見せるのだ!」

ティエラ「……そうですね。わかりました。確かに高嶺さんなら、この役目には向いて

いるかもしれません。ですが……くれぐれも気をつけてくださいね」

アコ「了解したのだ!」

 

オディール係官「ふははは! 話は聞かせてもらったぞ! 弁護側も用意ができた

ようだな! それでは今からすぐに裁判を開始するぞ!!!」

アコ「うわわっ!? 幸子っち!? 今すぐになのだ!?」

オディール係官「ん? そうだぞー? なにをためらう。弁護士が到着して、検察側も

待ちわびている。すぐに始めれるではないか!」

アコ「いやいやいや! アコっちはまだボスに一言も話を訊いていないのだ~!」

オディール係官「問答無用だ! さあ、裁判を開始するぞ!」

アコ「そ、そんなぁ~!」

 

 

 

 

▼某日 午前10時 エテルノ裁判所 第2法廷▼

 

 

~ざわざわ……ざわざわ……~

 

カッ!

 

コオリ(サイバンチョ)「静粛に。これより、アインス隊長の法廷を開廷します」

アマネ「検察側、準備完了しているわ」

アコ「べ、弁護側も準備完了しているのだ!」

 

コオリ「……まさか、エテルノで裁判をすることになるなんて、思わなかった」

アマネ「ええ。まさかあいつがあんなことをするなんて思わなかったわ」

アコ「ぼ、ボスはそんなことしてないのだ!」

ティエラ「皆さん、今日が初めての法廷です。……先生も初めてなんですが、とにかく、皆さんにはマニュアルが用意されていますので、それを読んでいい法廷にしましょうね」

アマネ「わかってるわよ。真乃に何回も○転裁判やらされてるから、あたしのやること

くらいわかっているわ」

コオリ「そうだね。……裁判長のやることも、いたってシンプル。それじゃあ、

チュートリアルはこれくらいにして、すぐに審理を始めるよ」

アコ(な、なんで皆こんなにすんなり裁判に慣れているのだ!?)

ティエラ「高嶺さん、頑張ってください!」

 

 

コオリ「では、天音検事。事件の概要を」

アマネ「わかったわ。事件は昨日の深夜1時ごろ、アルタイル・トルテのチームハウス内で起こったわ。八木沼伊緒が入浴後、自分の部屋で着替えを探していたところ、下着が紛失。盗難されたものと思われ、そして……」

アコ「………」

アマネ「そして、その時点で部屋に再び侵入してきた被告人を、被害者が告発。

エテルノ警察が緊急逮捕した、というのが今回の事件よ」

コオリ「下着ドロボウ……それは、隊長としてあってはならない悪質な事件だね」

アコ「ぼ、ボス……!」

 

アマネ「では、まず、検察側はこちらを提出するわ。事件の概要をまとめた調査報告書よ」

~法廷記録に『調査報告書』をファイルした。~

【調査報告書】昨夜1時、被害者が下着が盗まれていることに気がついた。

犯行可能時間は八木沼伊緒が入浴中である0時~1時までの間と思われる。

 

コオリ「……なるほど」

ティエラ「高嶺さん。この証拠品は非常に重要です。このように審理中に提出される証拠品は、こちらにとっても有効な武器になります。法廷ファイルは常にチェックして

おきましょうね」

アコ「わ、わかったのだ……!」

 

コオリ「それでは、天音検事。証人を呼んでください」

アマネ「わかったわ。まず、被告人、アインスの話を訊くことにするわ。ほんとうのこと、洗いざらいはいてもらうわよ」

アコ(いよいよ、ボスの話が聞ける………ボス、なぜ、伊緒っちの部屋に侵入した

のだ……?)

コオリ「では、被告人アインスを証人席へ」

 

アインス「………」

アマネ「さて、アインス。いくらアンタが隊長とはいえ、今回のことが事実だというの

なら、容赦はしないわよ」

アインス「いや、俺はやってないってば!」

 

~ざわざわ………隊長ならやりかねないよね………変態だしね……ざわざわ……~

カッ!

コオリ「静粛に。……被告人。それでは、やっていないというのなら、そのことを

証言してもらうよ………」

アインス「ああ! そうさせてもらうよ。……無実を信じてくれるアコっちのためにも、俺は自分の力で無実を勝ち取って見せる!」

カッ!

コオリ「それじゃあ被告人。証言を」

 

 

 

▼~証言開始~ 「事件の夜、伊緒の部屋に行ったこと」▼

 

アインス「あれはいつものように、アルタイル・トルテのチームハウスで、晩ゴハンを

食べたり悠水ちゃんたちと遊んでその日の夜は過ごしてました。

 

夜も更けた頃、まなちゃんの部屋で寝ようと思ったら、伊緒ちゃんがお風呂に入って

いることに気がついたんです

 

せっかくだから、二人だけで話がしたくって、しばらく伊緒ちゃんのシャワーの音を

聴きながら、伊緒ちゃんが上がって自分の部屋に戻るのを待ちました。

 

それから、声をかけようと思って部屋に入ったら、伊緒ちゃんがなぜか俺のことを

信じられないようなものを見る目つきで見てきて……

 

それであっという間にエテルノ警察に事実を確認するヒマもなく逮捕されたんです。

俺はなにもしてないんです。」

 

 

アマネ「……ほんとうに、それでシラを切るつもりかしら?」

アインス「え、だって事実………」

アマネ「八木沼伊緒の下着なら……もうエテルノ警察が見つけているわ」

アコ「な、なんだって~!?」

コオリ「どこで見つけたの?」

アマネ「……菜森まなの部屋、ベッドの下で見つかったわ」

アコ「………なんでそれでボスが犯人になるのだ?」

アマネ「あわてないの。証拠があるのよ。まずひとつ。アインス隊長は、その日の夜は

菜森まなの部屋で寝るつもりだった。それに、そのベッドの下というのは、菜森まなの証言によると、いつもアインスが決まってそこで寝ていることが分かっているわ」

アインス「う、うぐっ………」

アマネ「さらに、もっと決定的な証拠があるのよ!」

コオリ「そ、それは……?」

アマネ「………猫の毛が、付着していたのよ」

アコ「な、なにーっ!?(それは決定的なのだ!)」

アマネ「これを証拠品として提出するわ」

 

 

~八木沼伊緒の下着を法廷記録にファイルした。~

【伊緒の下着】パープルのショーツ。伊緒のお気に入り。菜森まなのベッドの下で発見。猫の毛が付着していた。

 

 

コオリ「それでは、弁護人。『尋問』をお願いします」

アコ「じ、尋問なのだ……?」

ティエラ「そうです。尋問です。証言の中からウソを暴き、ほんとうのことを言っているかどうか尋問する………それが弁護士の務めです!」

アコ(……ボスがほんとうのことを言っているとするならば、ウソなんてあるはずがないのだ)

ティエラ「しかし、あの猫の毛がついた下着の件がほんとうだとするのなら、それは

 ムジュンになります!」

アコ「うぐっ、それもそうなのだ……」

ティエラ「ですから、それが本当かどうか………尋問するのです!」

アコ「うぐっ、クドイけど……わかったのだ! ボス! 信じているのだ!」

 

 

 

~尋問開始~

 

アインス「あれはいつものように、アルタイル・トルテのチームハウスで、晩ゴハンを

食べたり悠水ちゃんたちと遊んでその日の夜は過ごしてました。」

 

アコ「待った!」

アコ「……アルタイル・トルテのチームハウスには、よく行くのだ?」

アインス「うんうん。一応、俺アルタイル・トルテの隊長だし。それに、皆優しいし、

悠水ちゃんのゴハンは美味しいし、サトカちゃんやまなちゃんと遊んでいると癒されるし、椿芽ちゃんや伊緒ちゃんと話すのもすごく……」

アマネ「異議あり!」

アマネ「………本件とその余計な日常編会話は関係ないわ。事件と関係のある証言を

しなさい!」

アコ「うう、天音っちやけにはりきっているのだ……」

コオリ「ともかく、アルタイル・トルテのチームハウスには頻繁に通っていた。それで?」

 

 

アインス「夜も更けた頃、まなちゃんの部屋で寝ようと思ったら、伊緒ちゃんがお風呂に入っていることに気がついたんです」

アコ「待った!」

アコ「まなっちの部屋で……寝ようとしていた?」

アインス「う、うん………小織ちゃんや天音ちゃんは、たまにじゃないと許してくれないから……いつもはすぐOKしてくれるまなちゃん、サトカちゃん、悠水ちゃんの部屋で普段は寝てるんだよ」

アマネ「ふ、不純よ! アンタが女の子と寝るなんて!」

アインス「天音ちゃんだってたまにだったら許してくれるくせに……まあともかく、

さすがにとなりで一緒に寝るのは一線を守るという意味で俺はベッドの下で寝てるんだよ。そこは気を遣ってるよ」

アマネ「ベッドの下って……ある意味、そこのほうが変態が好んで寝そうなところね……」

アコ「異議ありなのだ! ボスは、そんなやましい気持ちでそこで寝ていたわけではないのだ!」

アマネ「異議あり! ……コイツが変態なのは、アンタも知っての通りでしょ!」

アコ「異議ありなのだ! ボスが変態なことと、この事件の真相は関係ないのだ!」

アマネ「………」

コオリ「……関係、なくはないね」

アコ「うっ、失言だったのだ……」

コオリ「ともかく、その日は菜森まなの部屋で寝る予定だったの?」

アインス「うん。昨日もまなちゃんの部屋で寝たよ」

 

アコ(……? まなっちの部屋で寝た……?)

アコ「裁判長! 今の言葉、証言に付け加えさせてください!」

コオリ「……今の言葉、そんなに重用だった?」

アコ「もちろんなのだ!」

コオリ「………では、被告人はそのことを証言に付け加えてください」

アインス「うん。でも、逮捕される直前だったから、証言はそこのところにつけるね」

 

 

アインス「せっかくだから、二人だけで話がしたくって、しばらく伊緒ちゃんのシャワーの音を聴きながら、伊緒ちゃんが上がって自分の部屋に戻るのを待ちました。」

アコ「待ったなのだ!」

アコ「……どんな話をするつもりだったのだ?」

アインス「うん、なんてことはないよ。ただ世間話。最近悩み事はない?とか、

伊緒ちゃんの普段聞けない話が訊きたかったくらいのことで……」

アマネ「異議ありよ!!」

アコ「な、なんなのだ!?」

アマネ「アンタ、そっちよりも問題がある発言があるわね………シャワーの音を聴いて

いた?」

コオリ「………」

アインス「小織ちゃん、そんな刺すような目で見ないで!」

アマネ「ええ。これではっきり立証されたわ。アンタは、女の子が入浴する音に聞き耳を立てて楽しむほど悪質な変態だってね!!」

アコ「な、なんだって~!?」

アインス「ご、誤解だ!べ、別に深夜って、部屋が誰もいなくてシーンと静まりかえっているじゃないか! その音しか聞こえないのは当然だよ!」

アマネ「でも、少しもその音を聴いてやましい気持ちがしない、なんてことはないわよね?」

アインス「う、うぐっ……」

アコ「ぼ、ボス! そこは認めなくてもいいのだ! その音しか聞こえなかったってことは聞いていても仕方なかったのだ!」

コオリ「……ともかく、被告人はその音をじっくり楽しみながら、八木沼伊緒が浴室から全裸で出てくるのを待っていた。それで?」

アコ「いやいやいやいや!裁判長のそれは偏見なのだ!?機嫌悪くなりすぎなのだ!」

 

 

アインス「それから、声をかけようと思って部屋に入ったら、伊緒ちゃんがなぜか俺の

ことを信じられないようなものを見る目つきで見てきて……」

アコ「待ったなのだ!」

アコ「……部屋に入ったのは、何時ごろだったのだ?」

アインス「時計は見てなかったけど、多分1時ごろ」

アマネ「犯行が発覚した時間ね。そりゃあいくら八木沼でも怒るでしょうね」

アコ「それまでの時間には、伊緒っちの部屋には?」

アインス「もちろん入ってないよ。ずっとロビーのソファにいたからね」

アマネ「異議あり!!………それを証明するものは?」

アインス「………ぐはあっ!」

アコ「そんな、夜中にひとりでいたことなんて、誰も証明できる訳がないのだ!」

アマネ「そうでしょうね……つまり、アリバイは成立しない。アインスが八木沼伊緒の

入浴中に犯行を行うことは、十分に可能だったのよ!!」

 

~ざわざわ………ざわざわ………ざわざわ…………~

カッ!カッ!カッ!

コオリ「静粛に!静粛に! 従わないものは係官によるキツイ制裁が待ってます」

オディール係官「ふはははは!お前たちにも喰らわせてやろうか!オディールキックを!」

アコ「ぐっ……まずい、法廷中の空気が、検察側に向いているのだ……!」

 

 

アインス「そのあと、とにかくこの場に居てはまずいと思い、まなちゃんの部屋に

逃げ込んだんです。そこで、しばらく寝ていたら、急にエテルノ警察に事実を確認するヒマもなく逮捕されたんです。俺はなにもしてないんです。」

アコ「待ったなのだ!」

アコ「なるほどなのだ。そこで証言が変わったのだ。……どれくらい仮眠をとったのだ?」

アインス「明日の朝になれば誤解なら解けてるだろうって思って、すぐに寝息を立てたんだ。そしたら、

 

リョウコ「エテルノ警察だ!!1時20分、アインス隊長、窃盗罪の容疑で逮捕する!!」

 

アインス「って、20分で逮捕されちゃったんだ………」

アコ「眠っていたのはそれくらいの間だったのか……」

アインス「でも、ちょっと妙だったな……」

コオリ「何が妙だったの?」

アインス「部屋がやけに暗かったんだよね。まなちゃんは起きてたんだけど」

アコ「起きていたのに、部屋の電気が暗かった……?」

アマネ「ふん。そんなこと、些細な問題よ。………ここで、決定的な次の証人がいるわ」

コオリ「次の、証人?」

アマネ「コイツの話を訊いてもムダよ。適当に事実をねじ曲げて、言い逃れをしようとしているだけなんでしょ?」

アコ「な、なんだとっ!?」

アマネ「次に、アインスの犯行を完璧に立証する証人、盗難品の発見現場の所有者、

『菜森まな』を入廷させて頂戴!」

コオリ「……許可する。隊長、被告人席に戻って」

アインス「ううっ、信じてくれよ天音ちゃん………」

アコ「天音っち、初めての法廷で完全にカルマ検事になりきっているのだ……」

カッ!

コオリ「それでは、次の証人『菜森まな』を入廷させてください」

 

 

 

アマネ「承認。名前と所属を」

マナ「まっほ~! 菜森まなだよっ!アルタイル・トルテの砲撃担当やってま~す❤」

 

~法廷記録に 証人『菜森まな』をファイルした。~

 

【菜森まな】アルタイル・トルテ所属。砲撃担当。天然な発言の割に賢いところがあり、カードゲームでは天賊の才を発揮する。八木沼伊緒に思いをはせる。

 

 

アマネ「証人は、盗まれた下着が発見された部屋の所有者で、当日はアインス隊長と就寝を共にする予定だった。間違いないわね?」

マナ「も~! そうなんだよ!それに隊長さん、伊緒ちんの下着を盗んでくるなんて羨まし……げふんげふん。許せないんだよ!」

アコ(い、今羨ましいって言わなかったのだ……?)

アマネ「そして、証人は事件があった時間帯は何をしてたの?」

マナ「まなね、夜中まで自分の部屋でゲームに勤しんでいたんだよ!」

アコ「あー、だから部屋の電気が暗かったのだ?」

マナ「そうなんだよアコちん!まな、シュミレーションゲームをやるときには、

 画面の情報だけに集中するために部屋の電気を切るんだよ!」

アコ「目が悪くなりそうな気がするのだ………」

カッ!

コオリ「これでさっきの疑問は2つもなくなったね。それじゃあ、何を目撃したのか、

証言してくれる?」

マナ「おっけーなんだよ小織ちん!まなね、いーっぱい色んなところを見たんだから!」

 

 

 

~証言開始~ 「隊長さんの様子」

 

マナ「まながひとりでゲームをしていたのは、10時から12時55分ごろまで、

ちょうど隊長さんがやってくる直前だったんだよ。

 

一度だけ、飲み物とおやつを取りにロビーまで下がったんだけど、隊長さんは

見当たらなかったんだよ。

 

約束の12時になっても隊長さんが来ないから、まなおかしいなー、って思いながら

ゲームを続けていたんだよ。

 

それから、30分経って隊長さんがやって来たんだけど、紫色の布をくわえて

いたんだよ!そのときは、おしゃれスカーフだな~って思って気にしなかったんだけど、

 

隊長さんずっとその布の匂いを嗅いだり舐めたりしてたから、ちょっと

おかしいなって思ってたんだよね。

 

そして、隊長さんがしばらくしたら寝息を立てたから、まなも寝ようかな~って

思ったら、いきなりリョウコちんたちが来て『事件だー!』なんていうからびっくり

しちゃったんだよ!」

 

 

コオリ「………これは、もう……」

アマネ「こんな証人がいるんじゃ、犯行は決定的ね!」

アコ「そんな……バカな!」

コオリ「では、弁護人。必要ないとは思うけど、尋問する?」

アコ「!」

 

アコ(ここで諦めたら、ボスの有罪は確定なのだ……!ボスを信じて無実を勝ち取ると

 約束したのは、アコっちじゃないか!)

アコ(むしろ、ここは発想を逆転させるのだ!アインス隊長が嘘をついていないのなら……この証人の方がウソをついている!それを尋問で証明するのが、弁護士の……

アコっちの仕事なのだ!)

 

バンッ!

アコ「裁判長!無駄ではないのだ!尋問させてください!」

アマネ「異議あり! ……ムダよ!時間の無駄無駄!審理はここまでで結構よ裁判長!」

コオリ「……マニュアル………」ペラペラ

ティエラ「こういうときにはですね、」

コオリ「………一応、審理は終わっていない。証言に間違いがないかどうか、確認して

おかないと、審理は終了できない。……弁護側の主張を認めます」

アコ「よしっ!なのだ!」

コオリ「それでは弁護人、尋問をお願いします」

 

 

~尋問開始~

 

マナ「まながひとりでゲームをしていたのは、10時から12時55分ごろまで、

ちょうど隊長さんがやってくる直前だったんだよ。」

アコ「待った!」

アコ「……どうして、アインス隊長が来る直前でやめたのだ?そんな都合よく。」

マナ「んーとねー……だって、隊長さんも来ないし、さすがにまなも眠たくなってきたから、1時には寝ようと思って。寝る直前の5分間はゲームから離れてから寝るのが

 まなの隠れた掟なんだよ」

アマネ「感心なことね。どっかの寝る前まで携帯をいじっているメディア猫とは大違いだわ」

アコ(ボスのことなのだ……?)

 

マナ「一度だけ、飲み物とおやつを取りにロビーまで下がったんだけど、隊長さんは

見当たらなかったんだよ。」

アコ「待ったなのだ!」

アマネ「異議あり!」

アマネ「………弁護人。何のケチをつける気か知らないけど、これは決定的よ。

さっき、アインスが言った『八木沼伊緒が風呂場から出てくるまで、ソファーにいた』……それは、真っ赤なウソ! それがこの証人によって証明されたのよ!」

アコ「異議あり!……なら、それならひとつ質問させてもらうのだ!」

マナ「うんうん!アコちん、何でも聞いて~❤」

アコ「……それは、何時くらいのことだったのだ?」

マナ「んーとねー、11時くらい、なんだよ!」

アコ(11時………だって!?)

アマネ「!」

コオリ「この証言……なにか重要、みたいだね」

アコ「証言に付け加えてください!」

マナ「了解だよ~!」

 

 

マナ「11時にロビーまで下がったんだけど、隊長さんは見当たらなかったんだよ。」

アコ(今なのだ!)

アコ「異議あり!!」

 

コオリ「……でたね。逆転裁判名物、『異議あり』」

アコ「11時に、ロビーに降りたとき、アインス隊長はいなかった。それで間違いないのだ? 証人?」

マナ「うんうん!間違いないんだよ!」

アマネ「異議あり!!………そ、それはそうと、アインスは……」

アコ「天音っち………気付いているんでしょ?『11時にアインス隊長がロビーに

いなかったこと』と『アインス隊長が八木沼伊緒のところへ行き、犯行を行っていた』ということに、何の関係性もないことに!」

コオリ「どういうこと?」

アコ「検察側の主張は、こう。菜森まなが目撃した誰もいないロビーは、すなわちボスがその時間に犯行に及んでいたため、ロビーにいなかったと。でもその主張は、この

【調査報告書】とムジュンしているのだ!」

アマネ「ぐ、ぐふぅ!」

コオリ「どういうことなの?」

アコ「いいですか。調査報告書には『犯行可能時間は八木沼伊緒が入浴中である

0時~1時までの間と思われる。』と書かれているのだ。つまり、

 

11時に仮にロビーにいなかったとしても、犯行時間とは全く関係がないのだ!!」

 

まな「きゃ、きゃあああああぁぁぁ!!」

カッ!

コオリ「確かにその通りだね」

アコ「つまり………アインス隊長が、犯行可能時間に『ロビーにいなかった』とは、

証明されていないのだ!」

アマネ「ぐっ、やるわね、高嶺アコ……!」

マナ「でもでもっ、まだ隊長さんの犯行を証明できることはいっぱい知っているんだよ!」

 

 

マナ「約束の12時になっても隊長さんが来ないから、まなおかしいなー、って

思いながらゲームを続けていたんだよ」

アコ「待ったなのだ!……探しに行こうとか、迎えに行こう、とかは思わなかったのだ?」

マナ「だって、隊長さん。忘れっぽいし、きっと悠水ちんにでも捕まっているんだと

思ってたんだよー」

アマネ「アイツに限ってはよくある話ね。すぐに約束でもなんでも忘れるし、誰かに

言い寄られたら断れずにずるずると何時間でも……」

アコ(うう、否定できないのだ……)

アマネ「ちなみに証言によると沙島悠水は11時に就寝。美山椿芽や澄原サトカも10時には就寝していて、アルタイル・トルテのチームハウスで起きていたのは、この3人

しかいなかった、というわけね」

 

 

マナ「それから、30分経って隊長さんがやって来たんだけど、紫色の布をくわえて

いたんだよ!そのときは、おしゃれスカーフだな~って思って気にしなかったんだけど、」

アコ「異議あり!!」

 

アコ「これの……」っ【伊緒の下着】

アコ「どこがおしゃれスカーフなのだ!!レースやリボンがついた、どこからどう見ても女性物の下着なのだ!!」

アマネ「異議あり!!」

 

バンッ!

アマネ「そんなもの!主観に過ぎないわ!それに、アインスと言えばね……」

マナ「そう言えばこの間、猫用のリボンがついたフリフリの服を着て、すっごく喜んでいたんだよ!」

アマネ「そうっ!あいつ、若干女装というか、可愛い服を着るのが大好きなのよ!だから菜森まながそれの一環だと思っておしゃれスカーフだと思った!そう考えれば疑問は

残らないわ!」

アコ「ぐ、ぐふぅ!」

(突きつけるムジュンのポイントは、ここじゃなかったっぽいのだ……)

 

ティエラ「なら、ゆさぶってみるのはどう?」

アコ「なるほど!その発想もアリなのだ!」

 

 

マナ「それから、30分経って隊長さんがやって来たんだけど、紫色の布をくわえて

いたんだよ!そのときは、おしゃれスカーフだな~って思って気にしなかったんだけど、」

アコ「待ったなのだ!」

アコ「30分経って、というと………」

アマネ「まだわからないの?12時から30分、つまり0時30分。この【調査報告書】にもあるように………犯行可能時刻に、紫の布をくわえて菜森まなの自室にやって来た!これはもう明確な犯行の証拠よ!!」

アコ「な、なにぃぃぃぃ!?」

 

~ざわざわ………ざわざわ………ざわざわ………~

コオリ「静粛に!静粛に!静粛に!!従わないものは」

オディール係官「オディール・キーック!!!」

悠水「うわらば!!」

アコ(まずい、このままでは……)

ティエラ「高嶺さん!こういうときこそ、冷静に考えるのです!」

アコ「はっ!そうなのだ!」

アコ(今の証言……おかしなところはなかったか?)

 

バンッ!

アコ「その証言………さきほどのアインス隊長の発言とムジュンしているのだ!」

 

アインス「そのあと、とにかくこの場に居てはまずいと思い、まなちゃんの部屋に

逃げ込んだんです。そこで、しばらく寝ていたら、急にエテルノ警察に事実を確認するヒマもなく逮捕されたんです。俺はなにもしてないんです。」

 

アコ「アインス隊長が、菜森まなの部屋に行ったのは……事件が発覚した1時ちょうど。0時30分ではないのだ!」

アマネ「そんなのっ、あいつがウソをついているだけに過ぎないわ!」

 

カッ!

コオリ「確かに、2人の発言には、ムジュンが残るよ。仮に、アインス隊長がウソをついているとするのなら、なぜそんな証言をする必要があったの?」

アマネ「!」

コオリ「たとえば、犯行時間に、菜森まなの部屋に行ったことがバレないようにするため……?」

アコ「あっ!」

コオリ「弁護人、どうかした?」

アコ「どうにもこうにも………そもそも、疑問だったのだ。そもそも、

 

 なんでボスはわざわざ菜森まなの部屋に、下着を持ち込んだのか!」

 

マナ「!」

アコ「そもそもそんなものを、まなっちの部屋に持って行く方が不自然なのだ!犯行が

 まなっちにばれるかもしれないのに、それをまなっちのベッドの下に持ち帰って堪能するなんて………ただのバカとしか思えないのだ!」

アマネ「ふんっ、アインスはそのバカだったのよ!」

アコ「異議あり!ボスは、確かに馬鹿だけど、さすがにそれくらいは分かるのだ!!」

 

カッ!カッ!

コオリ「ならば弁護人!貴方は、この不自然な証言の理由を、どう考えているのですか!」

アコ「弁護側は………

 

▼アインスがバカだった

▼証人がウソをついている

▼証人が別の光景を勘違いしていた

 

アコ「喰らえ!!」

バンッ!

アコ「弁護側は……証人がウソをついていると主張するのだ!」

マナ「きゃ、きゃああああぁぁぁ!!」

コオリ「な、なんと!」

アコ(ここまで言ったら、アコっちの念密なデータによる推測で犯人を突き止めてやる!)

アコ「弁護側は……犯人は別にいると主張するのだ!」

アマネ「な、なんですって!? アインス以外に、犯行が可能な人間なんて………いる

わけがないでしょ!」

アコ(アインス以外に、犯行が可能な人物……? そうだ。アルタイル・トルテのチームハウスには、たったひとりだけ犯行が可能な人物が!)

 

カッ!

コオリ「それでは示してもらうよ。隊長以外に、犯行が可能だった人物を……」

アコ「………喰らえ!!」

 

アコ「弁護側は………菜森まなを窃盗罪の容疑で告発するのだ!!!」

マナ「きゃ、きゃああああぁぁぁぁ!!!」

カッ!カッ!カッ!

コオリ「なら、その根拠となるもの……答えてください!」

 

アコ「まずは、菜森まなにも犯行が可能だったかどうか。それは……本人自身が答えて

いるのだ」

マナ「え?まなが?」

アコ「証人は『ひとりで10時から12時55分までゲームをしていた』という証言をしている!……つまり、アリバイはない!」

マナ「きゃああっ!」

コオリ「ふむ……一人でゲームをしていた。それを目撃した人物もいない、ということは……菜森まなにも、十分に犯行は可能」

アマネ「ま、待ちなさいよ! コイツは女よ!女の子が女の子の下着を盗むなんて、

ありえないわ! 動機は何なのよ!」

アコ「それは………喰らえ!」

アコ「証人、菜森まなは……公式プロフィールにも、『八木沼伊緒に思いをはせる』、と

まで書かれているのだ!当然、アコっちの耳にも入っているのだ。八木沼伊緒と

幼なじみだった証人は、友人以上の親密な思いがあり、八木沼伊緒に対して

異常ともいえる程の執着っぷりであったと!」

マナ「うわ~んっ!アコちんなんでそんなことバラしちゃうの~!?」

アコ「ふふふ、泣いたってムダなのだ!アルタイル・トルテのチームハウスでは、

そんな様子が日常的になっているのはアコっちも知っているのだ!なんなら、

秘蔵ビデオもあるんだけど、見ちゃう?にっしっし~♪」

マナ「そんな~っ!」

 

コオリ「……弁護側の主張は、あまりにも突拍子がなさすぎる。しかし、十分な動機も

状況もあった。これで、アインス隊長に判決を下すことは……」

「「異議あり!!!」」

 

アコ「!」

マナ「!」

コオリ「!」

アマネ「まだよ!まだ終わってないわ!!」

コオリ「天音検事。まだあるの?」

アマネ「忘れてもらっては困るわ!猫の毛よ!八木沼伊緒の下着に付着していた、

猫の毛はどうなるのよ!」

アコ「あっ……忘れてたあぁぁぁ!!!」

 

アマネ「いい?あれに猫の毛がついているということは……アインスが下着を触ったことは明白なのよ!それでも、アインスがムジツだって言うつもり!?」

コオリ「確かにこれは、無視できない問題だね。……弁護人、コレはどう説明するの?」

アコ「……にっしっし~♪証明できるのだ」

コオリ「……面白い。では弁護人。この猫の毛は、どうやって下着に付着したの?」

 

アコ「それは………ある『時間』においてのみ、可能だったのだ」

アマネ「異議あり!!………可能だった?なんの話よ?」

アコ「それは………アインス隊長の記憶が途絶える、空白の20分間!」

アマネ「20分……? あっ!」

コオリ「では、時計で示してください。その、『空白の20分』とは……?」

 

 ≪1時00分~1時20分≫

アコ「喰らえ!」

コオリ「それは………」

アコ「そうなのだ……アインス隊長が、まなっちに会い、そして仮眠を取った時間なのだ!」

アマネ「じゃあ、っていうことは………」

アコ「そう! まなっちは、アインス隊長が寝ている間に、隠し持っていた下着を

アインス隊長の身体にこすり付け、猫の毛を付着させた!」

 

アマネ「…………」

傍聴人「…………」

コオリ「………証人、どうなの?」

まな「まな、まな………伊緒ちんのが、どうしても欲しくって………きゃあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」

 ばたんっ!

 

 

コオリ「……天音検事。証人は?」

アマネ「菜森まなは、先ほどエテルノ警察が緊急逮捕したわ。……まあ、あとのことは

当事者たちがやってくれるはずよ」

コオリ「……弁護人」

アコ「な、なんなのだ?」

コオリ「まさか、あれだけ絶望的な状態から脱出するとは……さすが、隊長が一番の

パートナーに選んだだけはあるね」

アコ「いや~、それほどでもないのだ~」

コオリ「……それでは、とりあえず被告人アインスに対して判決を言い渡します。」

 

無   罪

 

~ワアアアアア~!!!! パチパチパチパチ~!!!~

コオリ「本日はこれにて閉廷!」

 

 

▼某日 午後1時15分 エテルノ裁判所 被告人第2控室▼

アインス「アコっち、マジでありがとぉぉぉぉぉぉ!!!」

アコ「にっしっし~♪ ボスのために頑張ったのだ、褒めて褒めて~❤」

ティエラ「やりましたね、ふたりとも。」

アインス「あっ、ティエラ先生。チ○ロさん役、お疲れさまでした」

ティエラ「こほん。生徒たちに法廷の基本を教えるのも、先生の役目ですからね!」

アインス「でも……まなちゃん、きっと落ち込んでいるだろうなぁ……」

アコ「ボス~……」

アインス「悪気もなかったんだし、ちょっとくらい許してあげればいいのに……」

アコ「ボス、そういうわけにも……」

ティエラ「いえ、そういうわけにもいったそうです」

アコ「……あれ?」

ティエラ「伊緒さんも、最初は隊長かと思って怒っていたそうですが、犯人がまなさんだと分かると、『なぁ~んだ~、またなの?』とすぐに許してあげたそうです」

アコ&アインス「「初犯じゃないのかよっ!」」

ティエラ「ですが、こんなふうにしっかり法廷で解決できるようになるなんて、皆さんのこれからが期待できそうです。頑張ってくださいね!」

アコ「こ、この法廷はいったいなんだったのだ………がっかり」

 

 こうして、図らずも一つの事件を解決したアインスたちは、またいつものように

任務に向かって行くのであった……続く。

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございました。当時逆転裁判123をやりながら作っていたので、それらしい文面になったんじゃないかなぁと思います。最近なかなか小説がうまく書けなくて新しく作るのが難しくなっております。すいません。

アインス隊長はアコ・天音・小織推しだということを全面的にこれからもアピールしていく所存でございます。
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