アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第13話 ういういの友達

 

 

 

 

朝起きて、俺と楓子は出かける準備をした。昨日ういういと約束した時間までにういういの家に行くことにした。家につくと、すでにういういは家の前でリュックを背負って待っていた。

 

 

「しょーにぃ!フーねぇ!」

 

 

「ういういー!」

 

 

「おはよう」

 

 

「おはようございますなのです!それでは、お友達の家に案内するのです!」

 

 

ういういは俺たちの前を歩き、友達の家に案内してくれた。ういういの友達かぁ…。ちょっと気になるな。数十分歩くと、人が集まってる家の前に着いた。どうやらこの子たちが友達みたいだな。

 

 

 

「お、謡じゃねえか!遅かったな!」

 

 

「ういういごめんね!急なお願いして」

 

 

「イリヤちゃん、気にしなくていいのです」

 

 

「それでこの人たちなの?」

 

 

俺と楓子に話しかけてきたのは肌が黒めの女の子だった。肌が白い子とすごく似てる。

 

 

「橘奨真、よろしく」

 

 

「倉崎楓子です、みんなよろしくね」

 

 

「「「「よろしくお願いしまーす!」」」」

 

 

「あらあら、あなたたちなのね」

 

 

声がする方を見ると、さっきの肌が白い女の子とよく似た女の人だった。多分この人が引率の人なんだろうな。

 

 

「アイリスフィール・フォン・アインツベルンです。気軽にアイリと呼んでください」

 

 

「イリヤスフィール・フォン・アインツベルンです!」

 

 

「クロエ・フォン・アインツベルンよ」

 

 

「美遊・エーデルフェルト」

 

 

「桂美々です。よろしくお願いします」

 

 

「嶽間沢 龍子だ!タッツンでもなんでも呼んでくれや!!」

 

 

「栗原雀花、今日はよろしくお願いします」

 

 

「森山那奈亀。ななきで大丈夫です」

 

 

えっと……白い子がイリヤ、黒い子がクロエ、クールな子が美遊、大人しそうな子がミミ、メガネの子がスズカ、目が細いピンク髪の子がななき、そしてこのハイテンションすぎる子がタツコだな。

 

 

「私だけじゃ見きれるか不安だったので、とても助かります〜」

 

 

「あーいえ、全然気にしないでください」

 

 

「そうですよ、困った時はお互い様ですよ」

 

 

「ありがとう、奨真君、楓子ちゃん。あら?この名前どこかで……」

 

 

アイリさんは俺と楓子の名前をどこかで聞いたことがあるみたいで、思い出そうと考え込んでいた。

 

 

「あれ?奨真と倉崎?どうしたんだ?」

 

 

「ん?士郎?なんでここに?」

 

 

「なんでって、ここ俺の家だぞ?」

 

 

「で、でも士郎君。あなたの名字は衛宮じゃ…」

 

 

「それについては私から説明するわね!」

 

 

突然目の前に現れたアイリさんに驚いた。すると、アイリさんはどこからかホワイトボードを持ってきてペンで書いていった。

 

 

「実は私の主人の名字が衛宮なのよ。そして士郎は養子として私たちの家族になったの。だから衛宮なのよ。あ、この2人は士郎の妹になるわね」

 

 

「な、なるほど」

 

 

「そうだ!ちょっと待っててね!」

 

 

アイリさんは一度子供達のところに向かうと、先に車に乗せてまたこっちに戻ってきた。そしてまたさっきの説明が始まった。

 

 

「それでね、主人の名前が切嗣っていってね、クールでカッコいいのよ!」

 

 

「あ、アイリさん。その切嗣さんは?」

 

 

「今は海外出張中なのよ〜」

 

 

「あら?奥様?まだいらしたんですか?」

 

 

士郎の後ろから、また新しい人が出てきた。その時に気になったのが『奥様』という単語だ。

 

 

「アイリさん、この人は?」

 

 

楓子は気になり、俺よりも先に聞いていた。アイリさんが言うには、この人はメイドらしい。

 

 

「士郎、お前の家どうなってるんだ?」

 

 

「あはは……」

 

 

「さて、そろそろ行きましょうか」

 

 

「皆さん、お気をつけて」

 

 

「「は、はい」」

 

 

俺はアイリさんの車の助手席に乗り、楓子はその後ろに乗った。というかこの車結構デカイな……。ミラー越しに後ろをのぞいてみると、さっきのホワイトボードをなおしている士郎とメイドさんがいた。いつもあんな感じなのかな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車を走らせてしばらくすると、高速道路に入った。車内では楓子が子供達に質問攻めを受けていた。

 

 

「ねえねえ!楓子さんと奨真さんってどんな関係なの!」

 

 

「あ、それ私も気になってたんですよ!

 

 

「それ私も〜」

 

 

クロエが質問をして、スズカとななきも気になっていた。

 

 

「私と奨真君は恋人同士よ」

 

 

「わっはっはっは〜!!それは祝わねえとな!!」

 

 

タツコは立ち上がり、お祭りをするみたいに暴れていた。そんな時、アイリさんがとめた。

 

 

「タツコちゃん、暴れすぎたら車の底が抜けて死んじゃうかもよ?」

 

 

「ひえええええ!!!!」

 

 

地味に恐ろしいこと言うなこの人。しかも満面の笑みのままだし……。

 

 

「奨真君、士郎と仲良くしてあげてね。楓子ちゃんにも伝えておいてくれる?」

 

 

「はい」

 

 

「ママ、そろそろかな?」

 

 

「もうすぐよ、だからイリヤもおとなしく待ってるのよ?」

 

 

「はーい!」

 

 

もうすぐでつくと知り、つくまで少し仮眠をとることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

 

 

「これを着るの?」

 

 

「こっちの仕事がいいって言ったのはあなたでしょ?」

 

 

「いや、そうだけど……」

 

 

これってどう見ても着ぐるみだよね?こんなん着るなんて恥ずかしくて死んじゃうわ……。でも、仕事だから仕方ないわね。私はライオンの着ぐるみを着て外に出ていった。

 

 

 

 





今回は自己紹介と道のりの会話で終わりましたが、次回はちゃんとその日の出来事の話にします!

そして最後に出てきた人たちは誰なのか?それは次回明らかになります

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