アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第3話 幼馴染み3人

 

 

 

「てや!」

 

 

「せい!」

 

 

「おおりゃああ!」

 

 

クロウ、パイル、ベルの3人は無制限フィールドでエネミー狩りをしてBPを稼いでいた。ある程度倒した後、場所を移動しようとした。

 

 

「そろそろ移動しよっか」

 

 

「だな」

 

 

「この辺も狩り尽くしちゃったからねー」

 

 

3人はゆっくりと歩いていくと、地面に座り込んで泣いているリンカーを見つけた。もちろん放っては置けなかった3人は駆け寄り、ベルが優しく声をかけた。

 

 

「どうかしたの?」

 

 

「ひくっ……ひくっ……お姉ちゃんとはぐれて……」

 

 

「姉妹でここにきたんだね」

 

 

「うん……」

 

 

「じゃあアタシ達も一緒に探してあげる!」

 

 

「そうだね、小さな子を一人で歩かせるわけにはいかないし」

 

 

「じゃあここから移動していろんな人に聞いてみようよ!」

 

 

「うん!」

 

 

小さなリンカーには明るさが増して立ち上がる。4人で移動を開始して姉を探し始めた。数時間探し続けたが、手がかりも掴めず、見つけることができなかった。

 

 

「お姉ちゃん……」

 

 

「もしかして……悪い英霊級エネミーにやられたとか」

 

 

「ちょっとハル!!縁起でもないこと言わないでよ!!」

 

 

「ご、ごめん!」

 

 

「でも手がかりも掴めないとなると……探すのはかなり困難だね」

 

 

「あ、君ってレギオンとかに所属してるの?」

 

 

「レギオン?青のレギオン」

 

 

「タク!それならコバマガさんに聞いてみたら!」

 

 

「なら早速領土に行ってみようよ!」

 

 

「でも他のリンカー達に追い出されるかも……」

 

 

「事情を話せば大丈夫だよ!」

 

 

「じゃあ早く行こう!」

 

 

パイルは歩き疲れたリンカーを背負い、レオニーズの領土まで向かった。また数時間歩くと、運が良かったのかコバルトブレードとマンガンブレードと出会うことができた。

 

 

「むっ?君たちは黒のレギオンの」

 

 

「お久しぶりです!」

 

 

「久しぶりだな、こんなところまできて何か用事でもあるのか?」

 

 

「はい、実はこの子の姉を探してまして」

 

 

パイルは背負ってるリンカーを2人に見せて事情を説明する。同じレギオンのメンバーだからなのかすぐに誰だかわかったみたいだ。

 

 

「「ラビっ!?」」

 

 

「コバマガお姉ちゃん!」

 

 

「「「ラビ?」」」

 

 

「あ、ラビというのは愛称だ」

 

 

「名前はクリームラビット。だからラビなのだ」

 

 

「君たち、ラビを見つけてくれてありがとう!コバルト、早くリーラを呼んでくるのだ!」

 

 

「ああ!」

 

 

コバルトは走ってどこかにいき、あるバーストリンカーを連れてきた。

 

 

「ラビ!?よかった!」

 

 

「お姉ちゃん!!」

 

 

2人は抱き合って再開を喜んだ。それをみた5人はよかったよかったって感じで見ていた。

 

 

「コバマガさんも探してたんですね」

 

 

「ああ。あと、私たちのことを1人のように呼ぶのはやめてくれないか」

 

 

「す、すみません」

 

 

「あ、自己紹介ですね!私はこの子の姉のミルクリーラと言います。あの、妹が迷惑をかけてませんか?」

 

 

「いえいえ!とてもお利口で可愛らしかったですよ!」

 

 

「もうはぐれたりするなよ?」

 

 

「「はーい」」

 

 

「それじゃあ僕たちはこれで失礼します」

 

 

「ああ、ありがとうな」

 

 

「いえいえ!」

 

 

クロウ、パイル、ベルの3人はレオニーズの領土から離れて少しエネミー狩りをして離脱ポータルに向かった。

 

 


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