フラっぴーです!
あと少しで一周年です!一周年記念を執筆するか絶賛悩み中です!
OP13『remember』(FLOW)
ハルユキside
うーん……今日もいっぱいエネミーを倒したなぁ……。メドゥーサさんに習った体術も上手くできてたし、効率よく倒せたかな。
「最近メドゥーサさん見ないなぁ。強くなった僕を見せたいんだけどなぁ……まあいいや、移動しようかな」
僕は翼を広げ、その場から飛び立つ。しばらく飛行してると、見覚えのある紫髪ロングの女性を見つけた。僕は地面に着地して、その人のところに行く。
「メドゥーサさん!」
「っ!?な、なんだ……あなたでしたか……」
「どうかしたんですか?」
「あーいえ、ちょっと気配を消してるというか……」
「あ、いた!!」
「見つかってしまいました……」
声のする方を見ると、そこには小柄の少女が2人いた。双子なのかな?めちゃくちゃ似てます。
「メドゥーサ!もう逃がさないわよ!今日こそこれを着てもらうわ!」
あれって……メイド服?
「そ、それは勘弁してください」
「あら?そこの銀の人は?」
「メドゥーサ!!まさか男じゃないでしょうね!!」
「ち、違います!こちらは私の弟子です!」
「ど、どうも」
軽くお辞儀をする僕。その前に、あのクールなメドゥーサさんがこんなに取り乱すなんて……
「クロウ、こちらは私の姉様。上姉様のステンノ、下姉様のエウリュアレです」
「ええっ!?姉様!?」
この子たちが!?全然そういう風には見えません!!
「なによ、なんか文句あるの」
「いえ、ありません」
なんとなくだけど、この子たちに逆らってはダメな気がする……。
「さて、エウリュアレ、メドゥーサを連れて行くわよ」
「そうね!それと、いい加減そのアイマスク取りなさいよ!」
エウリュアレさんはメドゥーサさんのアイマスクを取り外した。そういえばメドゥーサさんの素顔って見たことがなかったような……。
「か、返してください!」
「ダメよ!今日はその顔でこれを着て接客よ!」
メドゥーサさんの素顔……凄く綺麗だ。これは先輩や師匠にも負けない美人だ!
「メドゥーサさんすごく綺麗ですよ!!自信持ってください!!」
「え、ええ……」
「さ、行くわよ!」
メドゥーサさんはエウリュアレさんとステンノさんに連れて行かれていった。さて、僕も移動しようかな。
ハルユキside out
タクムside
「あの……クー・フーリンさん」
「あ?どうした坊主?」
「何してるんですか?」
「みてわからねえのか?釣りだよ釣り」
「それはわかってますよ!でもなんでアロハシャツなんですか!!」
「いいじゃねえか!これ俺のお気に入りなんだぞ!」
お気に入りって……いつも青タイツなのに……。
「それに、俺だって息抜きが必要なんだよ。今日だって師匠に殺されかけたし……」
「はい?」
「ったく……お前からも言って欲しいくらいだぜ。いい歳こいたババアがそんな衣装着るなってよ……」
クー・フーリンさんの師匠って……もしかしてあの人じゃ……
「誰がババアだ?ああ?」
っ!?この殺気は……振り向くことができない……。
「げっ!?師匠!?」
「ゲイボルグ・オルタナティブ!!」
「ああああああ!!!!!」
「ランサーが死んだ!!」
このひとでなし!!って何やってんだ僕は……。でも、クー・フーリンさんが死んでしまった……短い間でしたが、お世話になりました。
「死んでねえよ!!」
「あ、生きてた」
「それより、貴様はこんなところで何をしておる」
「息抜きだよ!俺だって息抜きが必要なんだよ!」
「ほお?なら私が癒してやろう」
「いらねえよ、ババアの癒しなんか…………あ」
あ、今度こそクー・フーリンさんが死んでしまうかも……。
「誰がババアだ!!」
「お、落ち着いてください!!」
「む?お前は誰だ?」
「シアンパイルです。クー・フーリンさんの弟子です」
「影の国の王、スカサハだ。こいつの弟子か。よし、こいつの弟子なら私の弟子でもある。これから鍛えてやろう」
「なんでそうなんだよ……俺の弟子だっての」
「何か言ったか?」
「なんでもねえよ。それより師匠、加減してやれよ。あんたについてこれるやつなんかそうそういねえからよ。坊主、健闘を祈るぜ」
クー・フーリンさんはそう言って手を振る。ちょっと待ってください、健闘ってなんですか!!スカサハさんの訓練ってそんなに過酷なんですか!!
「よし、時間が惜しい。いくぞ」
「嫌だあああああ!!!!」
タクムside out
チユリside
アタシは今、玉藻さんの自宅でくつろいでいる。なんでくつろいでるかって?そりゃくつろぐよ!だってこんなにも過ごしやすいんだもん!まるで一つの家庭みたい!
「ちょっとベルさん、いくらなんでもダラけすぎな気がするんですけど?」
「いいじゃないですかー」
「言っておきますけどね、ここはあなたの家じゃねえんですよ!」
「だって玉藻さん私のママみたいなんだもん」
いや本当にその通りなんだよ。玉藻さん家事ならなんでもできるし、料理はめちゃくちゃ美味しいし!もう良妻にふさわしいよ!!
「しょ、しょうがねえですね。もう少しくつろいでいきなさい」
そして案外ちょろかったりもする。ちょろインという分類だね。
『ピンポーン』
「誰なんですかね?」
インターフォンがなり、玉藻さんはリビングを出る。今気づいたけど、この世界にインターフォンとかあるの?
「はいはーい」
「余である!!」
「げっ!!赤セイバー!!」
「合っておるが違う!!余はネロだ!!今日こそ勝負だキャス孤!!」
なんか騒がしいと思ってきてみれば、ネロさんと玉藻さんが揉めています。とりあえず止めますか。
「はーいそこまでー」
「な、なにをする!!余は今日こそキャス孤に勝つために」
ネロさんが言い終わる前に扉を閉める。ついでに鍵も閉めた。
「さて、戻りましょう玉藻さん」
「そ、そうですわね!」
そしてアタシはまたゴロゴロして、数時間後に現実世界に帰った。
チユリside out
〜オマケ〜
「コラー!!開けろー!!」
「騒がしいですね。ってあなたは赤セイバー」
「だから余はネロだ!!むっ?其方はキングではないか?」
「はい、何してるのですか?」
「ここにいるキャス孤に真の良妻をかけて勝負を挑みたいのだが」
「はぁ……諦めてください」
「何っ!?離せええ!!」
私はネロを抱え、その場から離れる。この腕にあたる感触…………柔らかい……
「ふん!!!」
「ぬおおおお!!!!」
私は思わずネロを水辺に放り投げてしまった。何故なのでしょう、あの感触を感じると思わずぶん投げたくなりました。
「何をするのだ!!服がびしょ濡れではないか!!」
「すみません、何故か投げたくなりました」
「なんだその理由は!!」
「キング?何しているのだ?」
ロータスもきましたか。あーロータスもあの感触を味わえば私と同じことをしそうですね。
「ううぅ……スケスケではないか」
「「ピクッ」」
私が何故ぶん投げてしまったのかがわかりました。これですね。
「セイバー!!!!」
「うおっ!?何故余の胸を揉むのだ!?」
「キングが変なことを叫んだ…………」
「あなたは私とほぼ同じ顔なのになんなんですかこの差は!!これが格差社会か!!これが格差社会なのか!!!」
「さらっと自分の顔を言っている…………」
「ら、乱暴にするでない…………泣くぞ、余は泣くぞ……」
「落ち着けキング!」
「うがー!!」
「この人を呼んでおいてよかった……トモエ!」
「お任せください!それ!!」
「なんで余なのだああ!!!」
うがー!!ってあれ?ネロが星になった?
「それでは私も失礼します!」
私は何を……?一体何があったんですか?