フラっぴーです!
いよいよAWvsSAO編です!
イベントエピソードなどもやるつもりですから、この章は長くするつもりです!
OP14『soul world』(KOTOKO×LUNA)
第1話 新たな黒雲
「おかあさん!おとうさん!早くー!」
「走ったら危ないわよー」
俺とレイカーは、ジャックを連れて散歩に来ている。エネミーが出ないところだから戦いの心配はいらない。だからゆっくりと家族3人で過ごすことができる。
「だっておかあさんとおとうさんと一緒にお出かけなんて久しぶりなんだもん!」
「いろいろと忙しかったから、あまりジャックに構ってあげられなかったからなぁ」
「そうね〜」
ただただ散歩する俺たち。ふと空を見上げると妙な黒雲が見えた。
「なんだあれ?」
「まさかあの時の黒雲!?」
「雨でも降るのかな?」
あの時の黒雲かどうかはわからないが、どう見ても雨雲ではない。確かめなきゃ。
「レイカー、ジャックを頼む!」
「エ、エイト!?」
俺はジェットレッグで飛び、黒雲に近づく。黒雲の中に入り、そのまま進み続けると、黒雲を突き抜けた。すると、そこには見たことのない景色があった。
「なんだ……ここ……」
ブレインバーストの世界では見たことのないものばかりだ。とりあえず戻ってみんなに報告だな。さっき来た道を通り、レイカーの元へ戻る。
「エイト、どうだった?」
「まだよくわからないんだ。あれを突き抜けたら、まるで別の世界に入ったみたいな感じだったんだ」
「わたしたちもいきたーい!」
「どんなところかもわからないのに、そんなところにジャックを連れてはいけないよ」
「おとうさんのケチー!」
「ジャック、わがまま言わないの」
「むぅ……いいもーん!おかあさんたちが帰った後ナーサリーと遊ぶもーん!」
ナーサリー、確かジャックの友達だったかな。英霊級エネミー、キャスターのクラス。真名は『ナーサリーライム』絵本のエネミーだが、普段は少女の形になっているエネミーだ。
「いつも言うけど、遅くまで遊んでちゃダメよ?」
「もーわかってるよー!」
俺たちは家に帰り、ジャックが遊びに行ったのを確認してから現実世界に帰った。
ハルユキの家……
俺たちの拠点となっているハルユキの家に全員集まる。そこで俺は加速世界に現れた黒雲について話を始めた。
「黒雲?またログアウトさせられる黒雲か?」
「俺もサッチと同じことを考えて、黒雲の中に入ったんだ。けど、ログアウトとかじゃなくて、その先には見たことのない場所があったんだ」
「ダンジョンとかですか?」
「そういうものでもなかった」
ハルユキはダンジョンと考えてたみたいだが、あれはダンジョンとかそういうものではなかった。本当に別の世界みたいだった。
「それならみんなでいけばどうですか?」
「僕もそれがいいと思います」
チユリが意見をだし、タクムがそれに賛成する。他のみんなも賛成して、作戦を練ることにした。作戦の内容は、空を飛べる俺とレイカー、ハルユキと空中を移動できる椅子をもつコスモスが一人ずつ抱えて黒雲に突入して、その先にある大地に放り投げる。そしてまた戻って、みんなが行き終わるまで繰り返す。
「かなり手荒だが、これが最適だろうな」
サッチが思うのもわかるが、これしか方法がない。みんなも了承してくれてよかった。
「では作戦は明日だ。皆万全の状態で挑むように!」
俺たちはその場で解散して、家に帰ることにした。万全の状態っていってもいつも万全だからなぁ。やることがない。
「ねえ奨真君。黒雲の先、ちょっと楽しみだね」
「まぁ……そうだな」
「じゃあ明日に備えて、今日はゆっくりと休みましょう!」
「だな!」
俺と楓子、ジャンヌは家に帰り、明日に備えて休むことにした。
次の日、とある世界……
ハルユキside
「せんぱーい!!」
僕は大声をだして先輩を呼んでみるけど、返事は返ってこない。みんなより先に先輩と一緒に黒雲に入ったけど、何故か逸れてしまった。
「でも、ここっていったい……」
辺りを見ると、緑に囲まれた綺麗な草原だった。
「ブレインバースト……じゃないよな」
ブレインバーストじゃないとしたら……ここはいったいどこなんだ?
「あれ?何だろうあれ?」
草原を歩いていると、草原とは全く合わない機械のようなゲートが見えた。僕はその中に潜ることにした。
ハルユキside out
???side
「ん?」
なんだ……?今何か気配を感じたが……気のせいか?
「パパ?どうかしましたか?」
「キリト君?」
「あ、ああごめん。なんでもないよ」
俺は遅れを取らないように二人の元へ走る。すると、急に変なノイズが走る。
「っ!?」
目の前が歪んだ?ラグか何かなのか……?
「キリト君、なんか様子が変だよ?」
「なあアスナ、なんかALOの世界がおかしくないか?」
「おかしい?何もおかしくないよ?」
「そうか?俺の気のせいか……」
「もう、変なこと言わないでよ!」
「悪い悪い!さ、ピクニックの続きをしようぜ!」
「はいです!」
「ふふ、そうね!」
さっき起こったことを忘れることにして、3人でのピクニックを始めることにした。