フラっぴーです!
ついにあの少女が登場!
奨真side
レミが洞窟に案内して、早速中に入る俺たち。中は明かりが灯っていて進みやすく、敵もすぐに察知できる。
奨真「はああ!!」
キリト「おおお!!!」
主に俺とキリトが前に出て敵を倒してる。お互い2つの剣を同時に使うから、エネミーもすぐに倒れる。
キリト「やるなぁ!」
奨真「キリトこそな!」
アスナ「似た者同士ねぇ……」
後ろからアスナさんの呆れ声が聞こえてくる。会った時からどこかで見たことあると思ってたけど……気のせいか?
リーファ「あっ!みんな見て!ここが最深部じゃない?」
リーファの声にみんな奥の方を見る。そこにはモンスターの絵が描かれた扉があった。
アッシュ「俺様が偵察に行ってくるぜ!!」
クライン「アッシュ!?」
アッシュはバイクに乗り、扉を無理矢理こじ開けて中に入る。1人で行って大丈夫なのか?不安しか出てこない。
シリカ「あの……あの人大丈夫でしょうか?」
フィリア「助けに行ったほうが……」
藤乃「面白そうなのでもう少し後に行きましょう」
ハルユキ「藤乃さん……鬼ですね」
藤乃はそう言うが、やっぱり心配だ。俺たちは扉を開けて中に入る。中ではアッシュがバイクで暴走して、もう1人がゴーレム型エネミーに攻撃していた。黒い剣と炎を操る人物。
楓子「オルタ!?」
オルタ「あ、久しぶりね。悪いけどこいつは私が倒すからその辺で待ってなさい!」
シリカ「ひ、1人だと危険じゃ……」
ジャンヌ「シリカちゃん。ここはオルタの言う通りに。巻き込まれるよ」
手から炎を出し、それをエネミーにぶつける。視界を奪って剣で追い討ちをかける。斬りつけ、一旦離れると剣を上にあげる。すると頭上に数本の槍が出現し、オルタはそれをエネミーにぶつける。
オルタ「意外としぶといわね。なら、これを試すとしましょう」
オルタは剣から炎を纏わせ、地面に何かを描き始める。するとその絵から黒いチェーンのようなものが立体化してでてきてエネミーに絡みつく。
オルタ「ヘルブレイズチェーン」
リーファ「わっ!チェーンから火が!」
シノン「いえ!それだけじゃないわ!」
プレミア「グイグイと締め付けていってます。つまり、拷問?」
アスナ「ご、拷問……うーん……近いっていえば近いかな……」
オルタ「そのまま裂けなさい!!あとあんたは邪魔!!」
アッシュ「あ、ソーリー」
オルタは手を握ると、チェーンの縛りがさらに強くなり、そのままバラバラに裂かれた。そしてさっきからバイクで暴走してたアッシュはオルタにとっては邪魔だったんだな。というか特に攻撃とかしてないし……。
オルタ「ふぅ……弱いわね」
キリト「あ、あんたすげぇ強いな」
オルタ「当然よ。ってか誰?」
オルタにとっては俺たちバーストリンカー以外とは初対面だったな。キリトたちは軽く自己紹介とこれまでの説明をする。
オルタ「だいたいわかったわ。とりあえず人助けね」
黒雪姫「そうだ。あ、キリト。メンバーが全員集まれば改めて自己紹介をしよう」
キリト「いいぜ」
ニコ「んー、何にもねえな」
エギル「どうやら普通のボスじゃオーブは落ちないみたいだな」
ハルユキ「ってことは ニコの時みたいに偽物のバーストリンカーでしょうか?」
ジャンヌ「それはまだわかりませんね。他の王がでてきてオーブが取れればその可能性は高いですが」
フィリア「一旦街へ戻ろう。考えるのはその後だよ!」
フィリアの言う通りだな。ここで考えても仕方ない。街で情報収集をしながら考えたほうがいい。俺たちは洞窟を脱出して街に転移した。
〜空都ライン〜
一旦街へ戻り、エギルの店に入る。中に入ると、店中がピカピカだった。普段からこんな感じなのかな?
エギル「お、おいおい……なんでこんなにピカピカなんだ!?」
???「ん?お前がここの店主か?暇だったから綺麗にしておいた」
エギル「そ、そりゃあ助かるが……」
俺たちの目の前にいるのは黒服を着てカウンターの椅子に座っている蓮だった。
楓子「もしかしてそれが蓮くんのダミーアバター?」
蓮「そうだけど」
リズ「なんていうか……執事みたいね」
黒雪姫「蓮君は私の姉さんの護衛であり執事でもある」
アスナ「うわぁ……すごい」
プレミア「執事とお嬢様……禁断の恋の予感?」
蓮「そこの小さい君。それはないからね?」
とりあえず椅子に座る俺たち。机も椅子も何もかもが綺麗だった。アスナさんとエギルはキッチンへ向かうと、そこからも大きな声が聞こえてくる。
アスナ「キッチンもピカピカ!?」
リズ「ねえ蓮だっけ?何か料理とかもするの?」
蓮「一通りできるぞ。なんでも言っていいよ」
リズ「じゃあパフェ!」
リーファ「あたしもー!」
シリカ「アタシもお願いします!」
蓮「パフェ3つだな。ちょっと待ってろ」
蓮は3人からオーダーを取ってキッチンへと入る。それと入れ替わりでアスナさんとエギルが出てきた。
楓子「蓮君って料理もできるんだね」
奨真「まあ白雪の護衛だし、できてもおかしくないんじゃないか?」
プレミア「楓子は料理できるんですか?」
楓子「ええ。奨真君のために頑張ったからなんでも作れるよ!」
プレミア「奨真のためになんでも作れるようになった。つまり良妻」
楓子「あらあら、嬉しいことを言ってくれるのね」
リズ「甘いもの食べる前から甘いんですけど……」
レミ「今度奨真さんに新しいイタズラを試してみようかな」
シノン「あなた本当に彼をいじるのが好きね」
レミ……もし実行したら覚えとけよ……。そんな感じで待ってると、お盆にパフェを3つ乗せて蓮がこっちにきた。
蓮「どうぞ。イチゴパフェとチョコレートパフェとマンゴーパフェだ」
3人「「「お、お、美味しそう!」」」
確かにどれも美味しそうだ。蓮って家事能力高いな。
アスナ「もしかして蓮君、料理スキルMAX?」
蓮「料理スキル?そんなものは使ってないけど?」
フィリア「スキルなしでこのクオリティ!?」
蓮「それより3人。食べないのか?」
3人「「「い、いただきます!」」」
リズはイチゴパフェ、リーファはマンゴーパフェ、シリカはチョコレートパフェを一口食べた。3人は目を見開き、幸せそうな顔をした。
3人「「「お、おいひぃ……」」」
アスナ「わ、私も一口!」
フィリア「私も!」
キリト「お、俺も!」
クライン「俺にもくれ!」
エギル「俺にも一口!」
ストレア「アタシも〜」
シノン「一口もらおうかしら?」
プレミア「私にも一口ください。つまり、あーんです」
キリトたちは一斉にパフェを一口ずつ食べ始めた。全員幸せそうな顔をした。
楓子「そんなに美味しいのかな?」
奨真「あの反応だとそうなんだろうな……」
???「わー!美味しそうだなー!」
「「「「?」」」」
全員がその声に反応して外を見る。外には窓に張り付いた紫髪の女の子がいた。あの子どこかで見たことが……。
アスナ「ユウキ!?」
アスナさんは走ってあの子のところに向かい、中に連れてきた。やっぱり見たことがある。それにユウキって……。
ユウキ「やっほーみんな!久しぶり!」
アスナ「久しぶりだけど……、それよりユウキ!体はもう大丈夫なの!?」
ユウキ「っ!?」
ユウキという名前、あの容姿、体のこと。やっぱりこの人は昔の紺野先生だ。当時の先生はまだ病気が治ってないのか。
アスナ「ユウキ!無理してダイブしてるの!ねぇ!検査の結果はどうだったの!答えて!!」
ユウキ「あ、アスナ……いっぺんに言わないでぇ……」
アスナさんは一旦落ち着き、もう一度ユウキに聞く。
ユウキ「もう答えを言うね。検査の結果なんだけど、これを見て」
先生はメニュー画面から検査結果のような資料をを俺たちのほうに送ってきた。アスナさんが最初に見て、俺たちもその結果を見る。
アスナ「っ!?これって……」
結果を見たアスナさんは涙を流す。
ユウキ「ボクの病気はね、完治したんだ!これからずっと生きていけるんだよ!」
アスナ「ユウキ!!」
ユウキ「わっ!び、びっくりした……」
アスナ「よかった……よかった!」
奨真「先生の病気はこの時期で治ったんですね」
ユウキ「へっ?先生?」
俺たちは軽く自己紹介し、これまでのことを説明する。俺たちが未来から来たことを。
ユウキ「へぇ!ボクって医者になるんだぁ!でもボクって白衣とか似合うかな〜?」
奨真「先生の白衣はすごく似合ってますよ!」
楓子「それに先生は私たちの時代も今も変わらず可愛いですし!」
ユウキ「いや〜照れるな〜。でもこれって子供っぽいってこと?」
キリト「なあユウキ。久々にここに来ただろ?体はもう動かしたのか?」
ユウキ「それがまだなんだよ〜。誰か相手してくれないかな〜?」
そういえば先生は絶剣って呼ばれてたとは言ってたけど、それ以外のことについては全く教えてくれなかったな。これを機に先生がどれほどの力を持ったのか教えてもらおう。
奨真「先生、俺でよかったら相手しますよ」
ユウキ「いいの!やったー!」
蓮「デュエルもいいけど、パフェは最後まで食べてくれよ」
リズとリーファとシリカはパフェを全て食べ終えて、闘技場に向かうために転移門に向かう。