アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

142 / 168

こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!

このAWvsSAO編が始まってからキリトたちも奨真君たちと同じようにメインに出してきましたが、この作品の主人公は奨真君であり、ヒロインは楓子さんです!
ご安心ください!


第13話 鎧騎士

 

 

ユウキside

 

 

ボクと黒雪ちゃんは2人で草原エリアにいる剣士を探していた。それらしき人は全く見つけれていなかった。

 

 

ユウキ「うーん、全然いないね」

 

 

黒雪姫「手がかりが少なすぎるからな。他のプレイヤーにもっと情報を聞けばよかったかもしれない」

 

 

その方がいいけど、転移ポータルからはかなり離れちゃってるから戻るのも面倒だしなぁ。

 

 

ユウキ「もうちょっと歩いてみようよ。もしかしたら誰かと出会うかも!」

 

 

黒雪姫「ユウキがそういうなら」

 

 

ボクらは再び歩き始める。とりあえず騒がしい場所を探す。歩き続けると、遠くで騒がしい音が聞こえてきた。

 

 

黒雪姫「あそこが騒がしいな」

 

 

ユウキ「ちょっと行ってみよっか」

 

 

ボクらはその場所に向かう。到着すると、沢山のプレイヤーがいたから、その人たちを避けて前に出る。そこでは鎧を着た人がALOのプレイヤーとデュエルしていた。

 

 

???「さあ、次です!」

 

 

プレイヤー1「なら俺が!」

 

 

プレイヤーが鎧騎士さんに突撃する。鎧騎士は軽々と避けて、両手に持ってる剣でプレイヤーを真っ二つにした。

 

 

プレイヤー2「あんな奴に勝てるのかよ」

 

 

確かに、あの人はめちゃくちゃ強い。相手を一撃で倒すなんて簡単にできることじゃないからね。

 

 

黒雪姫「あいつは……」

 

 

ユウキ「黒雪ちゃん?」

 

 

黒雪ちゃんは鎧騎士さんの前に出る。すると、急に手を出して、握手をしようとした。鎧騎士さんも同じように手を出して、2人は握手をする。

 

 

ユウキ「えっ?どういうこと?」

 

 

黒雪姫「彼女は我々の仲間だ」

 

 

???「むっ……?ちょっと失礼」

 

 

鎧騎士さんはそういうと、いきなりボクの胸を鷲掴みしてきた。って他の人がいるのに!?めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど!?

 

 

ユウキ「な、なにするのさ!」

 

 

???「いや、失礼。私と同じ仲間かと思いまして」

 

 

ユウキ「どういう仲間!?」

 

 

もう、さっき会った寿也くんといい、黒雪ちゃんたちの仲間は胸を触る人ばっかりなのー?

 

 

黒雪姫「ここじゃ目立つ。街へ戻ろう」

 

 

???「街ですか?わかりました。案内お願いします」

 

 

ボクらは鎧騎士さんを転移ポータルまで連れて行き、街へ戻る。みんながいるエギルの店の中に入ると、くつろいでるみんながいた。

 

 

奨真「あ、おかえり」

 

 

アスナ「どうだった?」

 

 

ユウキ「多分この人だと思う」

 

 

黒雪姫「ほら、ダミーアバターになるんだ」

 

 

???「こうですか?」

 

 

鎧騎士さんは指を動かしてメニューウィンドウを操作する。すると、鎧騎士さんが美少女剣士に変わった。

 

 

リズ「うわぁ……これはまた美少女が出てきたわねぇ」

 

 

キリト「なあ奨真。君たちのパーティーも男女比率が偏ってるな」

 

 

奨真「わかってるよ。そっちもかなり偏ってると思うけどな」

 

 

鎧騎士さんは自己紹介をする。彼女はアルトリアというらしい。

 

 

アルトリア「むむ、ここには私の仲間が少ないですね」

 

 

ハルユキ「えっ?レギオンのメンバーも集まってきてますけど……」

 

 

レミ「たぶん、そういう意味じゃないと思うよ」

 

 

どういう意味なんだろう。さっき胸を揉まれたりしたし、もしかしてそれが関係してる?

 

 

ニコ「アルトリアも加入したし、まずは状況整理だな」

 

 

リーファ「今あたしたちが持ってるオーブの数は2つ」

 

 

シノン「神殿はまだ見つけれてないから、次は神殿探しね」

 

 

ジャンヌ「草原エリアと同じように、上空にあるかもしれませんね」

 

 

ユウキ「かもね、早速行こう!」

 

 

白雪姫「あれ?蓮君は?」

 

 

アスナ「さっきまでここにいたんだけど……」

 

 

ユウキ「じゃあボクが探すから、先に雪山に行ってて!」

 

 

ボクは店から出て、蓮君を探しに行く。前と同じように裏路地に向かうと、胸を押さえた蓮君がいた。

 

 

ユウキ「本当に大丈夫なの?」

 

 

蓮「大丈夫です。すぐに良くなります」

 

 

ユウキ「白雪ちゃんがみたら悲しむと思うよ」

 

 

蓮「わかってますよ。だから人目のないところに来てるんですよ」

 

 

ユウキ「そっか」

 

 

やっぱり彼が心配だ。彼自身は大丈夫というけど、戦闘中に何かあったら大変だ。その時はこのことを知ってるボクがカバーしなきゃ。

 

 

蓮「みんなはもう雪山ですよね。俺たちも早く行きましょう」

 

 

ユウキ「うん」

 

 

ボクらはみんなが待ってる雪山エリアに転移して合流する。

 

 

 

ユウキside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奨真side

 

 

 

先生たちも無事に合流して、俺たちはジャンヌが予想した通り、上空にあった神殿を見つけ出し、中に入ることができた。

 

 

黒雪姫「コンソールがあったぞ」

 

 

キリト「必要なオーブの数は2つみたいだ」

 

 

奨真「よし、2つのオーブをはめよう」

 

 

俺はくぼみにオーブをはめる。すると、コンソールの向こう側に転移門のようなものが現れた。

 

 

アルトリア「この先に新たなエリアが……」

 

 

楓子「行きましょう。他のみんなもこの先にいるかもしれないわ」

 

 

俺たちは転移門をくぐる。その先に待っていたのは一面砂で覆われた砂漠だった。

 

 

奨真「寒いところの次は暑いところかよ……」

 

 

楓子「でも暗いからそこまで暑くないよ?」

 

 

アスナ「ここも侵食されてるね」

 

 

クライン「空には変なものが見えるような」

 

 

それを見ると、巨大な丸い玉のようなものがいくつか浮いていた。

 

 

白雪姫「っ!?みなさん!!後ろに気をつけてください!!」

 

 

全員「「「「っ!?」」」」

 

 

物凄い気配を感じて、俺たちは後ろを向き、とっさに離れる。そこには長い黒髪で仮面をつけた女がいた。

 

 

奨真「誰だ!!」

 

 

アスナ「ペルソナヴァベル!!」

 

 

キリト「やっと姿を現したな!!」

 

 

アスナさんとキリトが知ってるってことは、こいつがユイちゃんを攫った張本人ってわけか。

 

 

アスナ「ヴァベル!あなたの目的はなんなの!!」

 

 

ヴァベル「黄昏の魔女である妾の願いは、この仮想世界の黄昏の成就。それ以外にはない」

 

 

キリト「早くユイを解放しろ!!」

 

 

クライン「おうおう!あんたが仮面の美女……じゃなかった魔女か!あんたよ……キリトがな。ユイちゃんがいなくなってどれだけ心を痛めてるのかわかってるのか!?」

 

 

ユウキ「ここはボクにも言わせて!クラインさんだけにはカッコつけさせないよ!」

 

 

蓮「ヴァベルだったか?ユウキさんが言う前に俺からも1つだけ言わせてもらおうか。誰かにとって大事なもの失わせて苦しませるような行為はクズがすることだ。それをわからないあんたでもないだろ?」

 

 

ヴァベル「…………」

 

 

蓮「図星か」

 

 

ヴァベル「お前如きが妾の何がわかる」

 

 

蓮「わからないな。俺はあんたではないし、初対面だ。あんたのことなんか何1つわからない」

 

 

蓮は自分が思ったことを言い終わると、後ろに下がる。

 

 

アスナ「クラインさん、ユウキ、蓮君」

 

 

ユウキ「アスナ。アスナは凄く気丈に振る舞ってるけど、ボクは知ってるよ。ふとした時に泣きそうな顔をしてる。ボクに……生きる希望を持たせてくれたアスナを…………あんな悲しい顔をさせるあなたを…………ボクは許さない!」

 

 

流石先生の観察眼だな。誰も気づけないようなところにも気づけてる。

 

 

ヴァベル「…………ふん。やはり何も気づいてないのだな。これは二乗的に膨らむ悲劇を止める第一歩」

 

 

ハルユキ「どういうことだ!」

 

 

ヴァベル「そこから先は自分で考えるがいい。いずれわかるさ」

 

 

ヴァベルはその場から消えようとするが、クラインと先生、アルトリアが逃さないように攻撃を仕掛ける。

 

 

クライン「どりゃああ!!」

 

 

ユウキ「せやあああ!!」

 

 

アルトリア「はあああ!!」

 

 

だが、ヴァベルに攻撃は通らず、弾かれて3人は壁に激突する。

 

 

クライン「ぐおっ……」

 

 

ユウキ「ガフッ……」

 

 

アルトリア「ぐうっ……」

 

 

ヴァベル「お前たち如きが妾を倒せると思うな」

 

 

ヴァベルはそれをいうと、煙となり、姿を消した。さっきまでヴァベルがいたところには何もなかった。

 

 

キリト「消えた……?」

 

 

奨真「逃げられたか」

 

 

エギル「クライン!大丈夫か!」

 

 

シノン「ユウキ!しっかり!」

 

 

楓子「アルトリア!動ける!?」

 

 

エギルとシノンさん、楓子はさっき吹っ飛ばされた3人を助けに行った。

 

 

クライン「お、おう……。ありゃなんなんだ……」

 

 

ユウキ「触れてもないのに弾かれた感じがしたけど……」

 

 

アルトリア「私の聖剣が通じないなんて」

 

 

白雪姫「今のままじゃ、ヴァベルに対抗するのは難しいですね」

 

 

フィリア「でも、どうすれば」

 

 

オルタ「今やれることをやるだけよ」

 

 

シリカ「やれること?」

 

 

ストレア「あっ!オーブ探し!!」

 

 

オルタ「アタリ」

 

 

なるほど、確かに俺たちが集めてるオーブの力は未知数だ。もしかしたらヴァベルに対抗できるかもしれない。

 

 

シリカ「ですが、その肝心なオーブはどうやって集めれば」

 

 

プレミア「あの、私の推理だと、前に戦った黄の王、赤の王のように色の王を倒せばよいのでは?」

 

 

楓子「そうね。これまでのことを考えればそれが一番正しいわ」

 

 

ういうい「なら七王を探すことから始めるのです!」

 

 

ストレア「ねえねえ、その七王?ってほかに何色がいるの?」

 

 

奨真「七王は赤、黄、紫、青、緑、白、黒の七色だ」

 

 

キリト「ならあとは紫、青、緑、白、黒の5人か」

 

 

アスナ「黒と白ってことは黒雪ちゃんと白雪ちゃんのダミーもいるってことよね」

 

 

白雪姫「そうなりますね。ですが私たちのダミーが出てきても容赦しないでください」

 

 

黒雪姫「私からも頼む。いくらダミーでも手を抜くと一瞬でやられるぞ」

 

 

サッチと白雪は七王の1人だ。いくらダミーでもそれなりに実力はあるだろう。だからこそ2人は手を抜かないでほしいと頼んだのだろう。

 

 

シノン「とにかく、この色々と変わってしまった砂漠から探さないといけないわね」

 

 

チユリ「なんか変なワープゲートみたいなのがあるね。どこに繋がってるんだろう?」

 

 

藤乃「おそらくこの砂漠のどこかに繋がってると思いますが」

 

 

この砂漠の周りを少し見てみたが、確かにそこら中に変なワープゲートのようなものがあった。あんなにあればどれがどこに繋がってるのかわからないな。

 

 

エギル「おい、あのワープゲートから誰か出てくるぞ」

 

 

エギルがそう言って、みんなが1つのワープゲートに集中する。そこからは白髪に近い髪の色をした女の子が出てきた。

 

 

???「やっと広いところに出られた」

 

 

キリト「ティア!?」

 

 

ティアと呼ばれた女の子はこっちに気づくと、近づいてくる。その時、プレミアが前に出てきて、ティアの前に立つ。

 

 

プレミア「ティア、どこを彷徨ってたのですか」

 

 

ティア「このワープゲートを辿って遺跡の中をね。そんなことより、この人たちは?」

 

 

俺たちバーストリンカーは軽く自己紹介をする。

 

 

アルトリア「遺跡というのが気になりますね。もしかしたら手がかりがあるかもしれません」

 

 

ティア「このワープゲートをくぐると迷う可能性は高いわ。分担するのはオススメしないわ」

 

 

奨真「そうか。なら固まっていこう」

 

 

俺たちは全員同じワープゲートをくぐり、遺跡を探すことにした。その最中、何回かみんなと逸れかけて、その度に楓子に説教されることなってしまった。

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。