アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!
フラっぴーです!

お久しぶりです。約一ヶ月ぶりです。最近リアルの方がテストやいろいろと忙しくてなかなか投稿できませんでした。
そしてアリシゼーション編が始まりましたね!
私はユウキ推しですが、アリスも大好きです!

OP15『ティアドロップ』(BOWL)



第20話 災禍の鎧

クロムディザスターと対峙するバーストリンカー。その目は今まで倒してきたエネミーと戦った時よりも険しかった。何故なら今目の前にいるのは全てのバーストリンカーの敵だから。

 

災禍の鎧「ガアアアア!!!!」

 

アルトリア「皆さん!来ます!!」

 

マシュ「下がってください!ロードカルデアス!!」

 

災禍の鎧が左手で殴りかかってきたのをマシュが必殺技で防ぐ。一瞬防ぐことはできたが、災禍の鎧の一撃が重いため、技が壊れてしまう。

 

ハルユキ・タクム「後ろがガラ空きだあ!!!」

 

ハルユキはキック。タクムはシアンブレードで斬りかかる。一撃を与えたが、あまり攻撃が通った感じはしない。災禍の鎧の装甲が硬いため、あまりダメージを与えられなかった。災禍の鎧はタクムのシアンブレードを掴むとそのままどこかに放り投げる。

 

タクム「ぐあ!」

 

奨真「投影開始(トレース・オン)!!」

 

レミ「ライトニングジゴスラッシュ!!」

 

奨真とレミが追い打ちをかける。その2人と互角に戦う災禍の鎧。どれだけ不利な状況でも互角に戦うことができる人はそう簡単にいない。

 

楓子「2人とも下がって!!」

 

リサ「今度は!」

 

美早「私たちが」

 

あきら「相手なの!」

 

今度は体術が得意な4人が前に出る。楓子とあきらは拳も足技。美早は爪。リサは足技で対抗する。

 

リサ「スノーインパクト!!」

 

リサは災禍の鎧に足を突き出して衝撃を放つ。ただ放つだけじゃなく、足に雪を纏っているため、凍らせることもできる。

 

あきら「ミャアいくの!!」

 

美早「いつでも」

 

あきら「はあああ!!!」

 

あきらは抱えた美早をライフルの弾のように回転させながら投げつける。美早は爪を立ててそのまま回り続ける。たぶんその勢いで災禍の鎧を貫通するつもりなのだろう。そして上手く腹に爪を入れることはできたが、それと同時に災禍の鎧は身動きが取れるようになり、美早を掴む。回転を止められた美早は災禍の鎧に掴まれてあきらの方に投げられる。

 

オルタ「この!動くな!!」

 

後ろからオルタが災禍の鎧を羽交い締めにする。動きを制限させることができたが、オルタと災禍の鎧では体格差がかなりある。だから普通に動き出そうとする災禍の鎧に追い打ちをかけるようにチユリとジャンヌが飛び込む。

 

チユリ「これで手足は動かせないよ!」

 

ジャンヌ「楓子ちゃん今です!!」

 

楓子は手に螺旋回転する風を纏っていた。みんなが攻撃してる間に身につけたんだろう。ゲイルスラスターで急接近してその手で殴りつける。

 

楓子「エアロドライブ!!」

 

風が螺旋回転してるため、災禍の鎧の腹は抉られるような感じになる。楓子の狙いはこのまま腹を貫通させることだった。だがそうなれば羽交い締めにしてるオルタも巻き込んでしまう。だから楓子はオルタに逃げるように指示する。

 

楓子「オルタ!私が3つ数えたらすぐに逃げて!!」

 

オルタ「待ちなさいよ!こいつを離したら動き出すじゃない!!」

 

楓子「いいから!!」

 

オルタ「も、もう!!どうなっても知らないわよ!!」

 

楓子「ジャンヌとチーコもいいわね!」

 

ジャンヌ・チユリ「はい!!」

 

3人はいつでも逃げれるように準備をする。それを確認した楓子は合図を出す。

 

楓子「3・2・1・避けて!!」

 

3人は同時に避けると、楓子はさらに力を入れる。そのまま遠くに突き出すようにすると災禍の鎧は回転しながら吹っ飛ぶ。地面を転がるところを奨真が追い打ちをかける。その手には干将・莫耶じゃなく、真っ黒な剣だった。

 

奨真「お前の力を少し使わせて貰うぜ!!エビルカリバー!!」

 

エクスカリバーを投影させて奨真の中に眠ってる災禍の鎧の負の心意を流し込み、形と色を変える。それは大剣となったエビルカリバーだった。その大剣を災禍の鎧に叩きつける。

 

奨真「これならどうだ」

 

キリトたちも含めた全員が奨真のもとに駆け寄る。煙が晴れてきて、災禍の鎧の状態を見てみると、斜めに斬られた跡が残っていた。だが災禍の鎧は立ち上がり、その場から逃げるように立ち去って行く。

 

リズ「なんだったのあいつ?」

 

シリカ「皆さん全員でかかっても互角でしたね……」

 

アスナ「ねえ。さっき奨真君の中にも災禍の鎧があるって言ってたよね?どういうことなの?災禍の鎧ってアレのことよね。もしかしてあなたもあんな風になるってこと?」

 

奨真「それは……」

 

楓子「アスナさん、大丈夫です。私たちがいる限り、奨真君は災禍の鎧にはなりません」

 

ティア「その根拠は?」

 

楓子「奨真君が災禍の鎧になる前に私たちが止めるから。だから信じてください」

 

アスナ「ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったけど、ちょっと奨真君が心配で」

 

奨真「なんかすみません。心配かけてしまって」

 

キリト「俺たちはもう仲間なんだから心配くらいするさ」

 

キリトは奨真の背中を軽く叩き、そう言う。アスナも敵ではないかと疑ったつもりはなく、ただ心配だったからだ。

 

黒雪姫「皆にも災禍の鎧について話しておかなければいけないな。あれはとあるバーストリンカーが負の心意のせいで変わり果てた姿だ。それが災禍の鎧『クロムディザスター』だ。討伐しても装備アイテムとして残ってしまい、装備すれば自身もあんな風になってしまう呪いの装備。まあ装備する前に捨てれば全て解決なのだが、己の欲求に負けて装備したものがいるため5代目まで誕生している」

 

クライン「5代目までってことはぁ……奨真が5代目か?」

 

黒雪姫「いや、彼は6代目だ。彼の場合はイレギュラーなんだ。以前我々が5代目を討伐し、装備アイテムも捨てたのを確認したのだが、討伐した時の破片が彼についてしまって負の心意と共鳴してしまったのだ」

 

リーファ「じゃあその破片を取れば大丈夫なんじゃないですか?」

 

楓子「破片なら取り除いたけど、どうやら彼の中に災禍の鎧の意思が入り込んでしまってるらしいの」

 

式「そういやそうだったな。まあ俺の考えだが、もう災禍の鎧を克服するしかないと思ってる」

 

リズ「克服ってことは……?」

 

ストレア「慣れろってことじゃないかな?」

 

奨真「そうだ。俺は少しずつだが、負の心意をコントロールしてる。さっき見せたあの剣も負の心意で作ったものだ」

 

エクスカリバーの反転バージョンはエクスカリバーモルガンだが、それはあくまで反転バージョンなだけで負の心意ではない。だから奨真が作り出したのは負の心意を纏ったエクスカリバー、エビルカリバーなのだ。

 

キリト「それかなり強力な武器だよな?ずっと使うことはできないのか?」

 

奨真「無理だな。使い続ければそのまま負の心意に飲み込まれてああなる」

 

プレミア「諸刃の剣です」

 

蓮「災禍の鎧がまたいつ出てくるかわからない。早いうちに別行動を取ろう」

 

ハルユキ「ですね。街へ戻って準備です!」

 

とりあえず一旦街へ戻り、アイテムの補充をする。そして三手に別れるため、くじ引きで決める。

 

草原エリアはアスナ、シリカ、ストレア、セブン、レイン、プレミア、黒雪姫、楓子、あきら、美早、白雪姫、リサ、藤乃、チユリ。

 

雪山エリアはキリト、シノン、リズ、クライン、ルクス、ティア、白夜、ハルユキ、ニコ、レミ、マシュ、ういうい、ジャンヌ、式。

 

砂漠エリアはリーファ、エギル、ユウキ、フィリア、スメラギ、カムイ、奨真、タクム、アッシュ、アルトリア、寿也、蓮、オルタ。

 

……で別れることとなる。転移門の前で一旦別れの挨拶をして、それぞれの場所へと転移した。

 

 


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