フラっぴーです!
只今SAOのアニメが絶賛放送中ですね!
最新話ではリズがALOプレイヤーに協力をお願いするシーンでしたね。私見てて心を打たれました
さて、それでは本編をどうぞ!
並行世界のユージオが加わり、戦力が増した一行。だがまだ難関が残っていた。
キリトとアスナ、奨真と楓子、白夜とあきらの3組のおかげで装置の解除の半分を終わらせることができた。しかし、まだあと2組残っていた。その2組をいったい誰がやるのか。それについて今は話し合いをしている。
プレミア「同じ人とキスは効果がないみたいです」
ティア「残ってる男はクライン、エギル、カムイ、ユージオ、スメラギ、ハルユキ、タクム、蓮、寿也、エルキドゥ」
エギル「俺はパスで。かみさんがいるからな。まあその前に俺は大人だからなぁ」
スメラギ「俺も却下だ」
クライン「俺は全然いいぜ!」
オルタ「あんたは絶対却下」
クライン「ひでぇ!」
アリス「1組目はここにいます」
アリスは手をあげてそう言う。1組目は誰と誰なんだろうと周りを見渡してると、アリスがユージオの元に向かう。そのままユージオの手を掴み、さっきのように手をあげた。
アリス「私とユージオです」
ユージオ「ア、アリスっ!?」
ティーゼ「な、な、なっ!?アリスさんずるいです!!私とユージオ先輩です!!」
ユージオはもちろん驚くが、ティーゼは対抗するかのようにユージオの右腕にしがみつく。アリスも負けないようにユージオの左腕にティーゼよりも強くギュッとしがみつく。2人に挟まれてるユージオは片方は鎧で感触はないが、右腕の方に感じる柔らかい感触に顔を赤くする。
ユージオ「ふ、2人とも落ち着いてっ!?」
キリト「相変わらずモテモテだな」
クライン「くそぉ……このリア充がぁ……」
藤乃「爽やかイケメンは強いですね」
式「何言ってんだ?」
2人は他の皆を放って互いに火花を散らしてる。アリスはティーゼが鎧なしで密着してることに気づき、自分も黄金の鎧を装備から外した。
アリス「あなたが色仕掛けで仕掛けるなら私も対抗します!私のほうが大きいですから!」
ティーゼ「ああっ!?私が1番気にしてることを言いましたねっ!?言っておきますけどアリスさんよりロニエのほうが大きいですから!!」
ロニエ「ちょっとティーゼっ!?」
リズ「へぇ〜あんた大きいんだ?」
アルトリア「隠れ巨乳ですか。なら私の敵です。ティーゼは仲間です」
ティーゼの急な暴露でとばっちりを食らい始めるロニエ。リズは手をワキワキとさせて、アルトリアは死んだ目をしてジリジリと寄っていく。
ロニエ「ティーゼぇぇぇぇ!!!」
2人からとにかく逃げ回るロニエ。そんな彼女を放置して2人はまだ火花を散らす。
アリス「ロニエが大きいとか今はどうでもいいんです。問題はどっちがユージオにふさわしいのかです」
ティーゼ「そ、それは私です!ユージオ先輩とは修剣学院で共に過ごしましたし、告白もしてます!」
アリス「私は膝枕をしてあげてます。添い寝もしたことあります!」
ユージオ「キリトっ!見てないで助けてくれ!」
キリト「ふ、2人とも一回落ち着こう。なっ?」
アリス・ティーゼ「「ちょっと黙っててください!」」
キリト「あ、はい……」
2人の威圧に押されるキリト。恋する乙女が強いというのはこういうことなんだろう。誰も彼女たちを止めようとするものはいなかった。何故なら、怖いからだ。
一方でロニエはリズとアルトリアに追いかけられてまだ逃げ続けている。だがリズとアルトリアはロニエの体力の多さに参ったようで、諦め始めている。追いかけっこもやっと終わると思い、ホッとしてるロニエに何者かが飛びついた。
ロニエ「きゃあっ!?」
突然のことで倒れるロニエ。その飛びついた人物は女性の胸が大好きで特にマシュの胸が大好きな寿也だった。そして手はすぐにロニエの胸へと伸びていった。
寿也「ほんとだ!大きい!」
ロニエ「えっ!ちょ、ちょっと待ってっ!?」
慣れた手つきでロニエの胸を揉んでいく。揉まれているロニエは必死に離れようとするが、力が抜けてしまう。
ロニエ「ダ、ダメぇ……やん!」
寿也「ロニエさんのおっぱい柔らかい!」
オルタ「誰か止めなさいよ」
シリカ「オルタさんは力もあるしあっという間に止めれるのでは?」
オルタ「嫌よ。私までやられそうだし」
白夜「寿也やめろ!困ってるだろ!」
白夜が寿也をロニエから無理矢理剥がして遠ざかる。解放されたロニエは顔を赤くし、息を切らして寝転がっている。
ロニエ「はぁ……はぁ……」
ストレア「おぉ〜エロいねぇ」
ロニエ「な、何で私が……」
白夜「なんかすまんな」
こっちでの騒動は収まるが、アリスとティーゼの戦いはまだ続いている。このままじゃ埒があかないと思い、キリトはユージオにある提案をする。
ユージオ「ええっ!?何言ってんだよ!?それだと僕は確定じゃないか!?」
キリト「いや、こうでもしないと終わらないと思うぞ?」
ユージオ「うぅ……わ、わかったよ」
意を決したユージオは取っ組み合いをしてるアリスとティーゼに近づき、キリトに言われた通りに言う。
ユージオ「アリス!ティーゼ!じゃんけんで決めたらどうかな!」
その言葉を聞いた2人は動きを止めてユージオをジッと見る。一度2人は顔を見合わせるが、また視線はユージオへと移る。
アリス「じゃんけんですか?」
ユージオ「う、うん。この方が公平だし早く決まるんじゃないかな?」
ティーゼ「たしかに公平ですが……」
ユージオ「どうかな?」
アリス「わかりました。ティーゼ、じゃんけんをしましょう」
ティーゼ「ま、負けません!」
2人はじゃんけんとは思えない、まるで抜刀するような構えをする。空気は少しずつ重くなり、緊張感が増していく。気合いを入れた2人は大声で叫ぶ。
アリス・ティーゼ「「最初はグー!じゃんけん、ポン!!」」
アリスはグー、ティーゼもグー。2人とも同じだからあいことなる。
アリス・ティーゼ「「あいこでしょ!!」」
また2人は同じのを出し、あいこになる。
アリス・ティーゼ「「あいこでしょ!!あいこでしょ!!あいこでしょ!!」」
何度も何度もあいことなり、なかなか終わりが見えてこない。2人は何度もじゃんけんをして息切れをしてきていた。
奨真「なあ、あの2人なんで息切れしてるんだ?」
楓子「気合いを入れてるからじゃない?」
アリス「こ、これではキリがありません。ティーゼ、私は次はパーを出します」
ティーゼ「そ、そうきましたか。なら私はチョキを出します」
アリスは心理戦にでて、ティーゼはそれに乗っかることとなった。アリスは口ではパーを出すと言っているが、実際に何を出すかはわからない。だからティーゼもアリスを混乱させるためにチョキを出すと言い出した。
アリス(私はパーを出すと言いましたが、ティーゼはチョキを出すと言い出しましたか。もし彼女の言ってることが本当なら私は負けてしまう)
ティーゼ(アリスさんのことですから本当にチョキを出してくるかもしれないと思ってるかもしれません。だからアリスさんはグーを出してくるかもしれません。ならここは……)
アリス・ティーゼ「「あいこで……しょ!!!」」
この時、勝負は決まった。アリスはパー、ティーゼはグーを出して、結果はアリスの勝ちとなる。
ティーゼ「なっ!?」
アリス「ふっ、ここはあえてあいこを狙いにいって正解でしたね」
ティーゼ「あいこ?」
アリス「私がパー、あなたがチョキを出すと言ってから私はずっと考え続けました。もしお互いのことが本当なら私は負けてしまう。なら私はグーを出すしかない。ですがあなたはそれを読んでパーを出すと思いました。なら私はここはあえてあいこを狙えばいいと考えました」
ティーゼ「それは何故ですか」
アリス「あのまま私がチョキを出せば間違いなくあなたはグーを出してきた。だからその前のあなたの手を読んであいこを狙うためにパーを出したんです」
ティーゼ「先を見続けず、その前の手で勝負を仕掛けてくるなんて……参りました」
ティーゼは素直に負けを認め、アリスとユージオから離れる。見事勝利したアリスはユージオと向き合い、彼の両頬に両手を添える。
ユージオ「ど、どんとこい!」
アリス「あなたの世界の私はどう思ってるかはわかりませんが私はあなたのことが好きです」
ユージオ「アリス……」
アリス「……本当は私があなたを求めてはいけなかった。私とあなたは違う世界に住む人間。私がどんなにあなたが好きでも求めてはダメなんです。でも……どうか今だけは……許してほしい」
アリスの瞳から静かに涙が流れる。今目の前にいる彼は平行世界のユージオ。アリスがいる世界線ではもうユージオはいない。本当なら彼のことを諦めなきゃいけないのに、どうしても目の前の彼を求めてしまう。アリスはそんな自分が醜くて仕方がないと思っている。そんな彼女も今の自分とはサヨナラしたいと思っている。だから最後にこの行為だけを許してほしいと願った。
ユージオ「泣かないで。この世界の君にどんな事情があるかわからないけど、僕はそれを受け止めるよ」
アリス「っ……ありがとう……ございます」
ユージオは目を瞑る。アリスは気を取り直し、自分の唇をユージオの唇に近づける。やがて重なると、あっという間にアリスは離れる。それはほんの少しだけのキスだった。アリスの顔はまるでトマトのように真っ赤に染まり、ユージオは少しだけだが顔を赤くしていた。
その時、先を阻んでいた障壁は少しずつ消え始め、約10秒ほどで完全に消えた。
リーファ「あれ?あと1組残ってたような」
ユウキ「きっと5組と見せかけて4組だったんだよ!ささっ!早く行こう!」
ユウキはみんなを急かすように先を進もうとする。なぜ急にこんな風になったんだろうと誰もが疑問に思ってると、奨真はユウキの顔と後ろにいるカムイの顔を見てあることに気づいた。
2人の顔は少しだけだが赤くなっていたのだ。何故赤くなってるんだろうと考えた。急に障壁が消えたことと2人の顔が何故か赤いこと。この2つの歯車が奨真の頭の中でちょうど噛み合った。
奨真(あぁ……そういうことか)
それに気づいたのは奨真だけで、他の皆は全く気づかないままだった。でも奨真はそのことは皆に伝えず、自分の中に留めることにした。
上に上がり、ワープゾーンを見つけてはまた上に上がるの繰り返しで、とうとう最後のワープゾーンで上に上がった。その先あったのは何もないただのフィールドだった。
ストレア「あれ?まだワープゾーンあるね」
フィリア「あれが最後じゃなかったみたいだね」
レイン「じゃああれが本当の最後かもしれないね」
イリヤ「っ!?あの先に何かいます!?」
イリヤが見えたのは凶暴そうで巨漢の真っ黒なアバターだった。それを見た瞬間、全員の身が引き締まる。何故ならそのアバターこそがバーストリンカーたちにとっては天敵であり、キリトたちにとっては初めて見た負の塊のアバター『クロムディザスター』だったからだ。
オルタ「まさかこんなところにいたなんてね」
ロニエ「あ、あんな負の塊は初めて見ました」
ティーゼ「でも、やるしかない」
ユージオ「あれが何かはわからないけど、僕たちなら大丈夫!」
全員武器を構えていつでも戦えるように整える。そんな時だった。奨真は突然胸を押さえて苦しみだした。
奨真「ぐぅ……ぁが……」
楓子「奨真君っ!?」
ハルユキ「どうしたんですか!?」
奨真の体は少しだが、だんだんドス黒く変わっていっていた。それを見た黒雪姫はすぐにチユリに『シトロンコール』をするように指示を出す。
黒雪姫「チユリ君!すぐに『シトロンコール』を!」
チユリ「は、はい!シトロン!!コール!!!」
『シトロンコール』を受けた奨真はドス黒かった部分が少しずつ元の色に変わっていった。
白雪姫「サッちゃん、これってまさか」
黒雪姫「ああ。彼の中にある災禍の鎧の一部が目の前の災禍の鎧と共鳴してるんだ」
ヴァベル「察しがいいのね」
突然上空から声が聞こえて、上を見上げる。そこにはワープゾーンから下に降りてきてるペルソナ・ヴァベルの姿があった。
ヴァベル「この災禍の鎧の負の心意を極限まで高めて彼の中に眠る災禍の鎧と共鳴させて暴走させようと思ったんだけれど、失敗のようね」
アスナ「ヴァベル……あなたはどこまでこんな酷いことを!!」
ヴァベル「まぁいいわ。まだ手は残してるもの」
ヴァベルは手を上にかざして、奨真たちのところに振り下ろした。その時、地面から負の心意でできた柱が飛び出してきて、やがて檻となり奨真たちを閉じ込めた。唯一逃げ出せたのはキリトとユージオ、アリスの3人だった。
キリト「あの檻、初めからバーストリンカーたちを狙いにしてたみたいだ」
アリス「彼らが1番対処できるからでしょう」
ユージオ「でも、彼らからアドバイスは貰うことはできる」
ヴァベル「チッ……厄介な3人が脱出したわね」
ヴァベルはそれだけを言うとまた上に上がっていった。キリトは右手に『ユナイティフォークス』左に『フェイトリレイター』を、ユージオは『青薔薇の剣』を、アリスは『金木犀の剣』を持ち直してクロムディザスターと向き合う。
閉じ込められた他の皆は、なんとか檻を壊せないか色々試していた。奨真の方はチユリの『シトロンコール』のお陰でだいぶマシになってはいたが、まだ危ない状態だった。
楓子「奨真君!頑張って!!」
奨真「がぁ……俺は……っ!?」
キリト「楓子!奨真のことをなんとかできるのはあんただけだ!奨真を頼んだぞ!!」
楓子「っ!?ええ!!任せて!!」
ユージオ「よし!やろう!!」
アリス「速攻で終わらせます!!」
キリト「2人とも!いくぞ!!」
3人は吠えている災禍の鎧『クロムディザスター』に突っ込んでいった。