フラっぴーです!
半年ぶりの最新話の投稿です。
長い間待たせてしまって申し訳ございません。
完全にサボってました…。
仕事も始まってこれからはさらに更新頻度が低下しますが、それでもゆっくり見守ってくれたら嬉しいです
サテツの元へいき、すぐに戦闘態勢に入ったカムイたち。すでに暴れまわってるサテツは無差別攻撃を仕掛けていた。
カムイ「隙を見つけるのは大変そうだけど、もう一気にいくしかないね。英雄の遺産を持ってる人は積極的にいこう!エギルと白夜は防御をお願い!」
カムイは指示を出し、各自役割を真っ当する。前衛はユウキ、フィリア、ストレア、レイン、セブン、ルクス、あきら、タクム、アルトリア。後衛は藤乃、美遊。サポートがジャンヌ、チユリ。そして防御がエギルと白夜となる。その間にカムイはあるコマンドを打ち込む。
そのコマンドとはカムイのみが使えるコマンド『種族変更』だ。ALOは妖精が主役だが、カムイはとあるクエストの報酬として妖精から竜人に種族を変えることができるのだ。
カムイ「はあああああああ!!!!!」
ユウキ「カムイ!?」
カムイ「準備完了!!」
カムイは夜刀神を持って暴れまわってるサテツへと近づく。サテツはカムイを察知すると空高く飛び上がった。それに対してカムイは竜の翼を広げてジャンプと同時に高く飛び上がった。一瞬でサテツの元へと近づいたカムイは自身の左手を竜の口に変えて、その口から水玉のようなものが現れ、カムイの竜人スキル『竜穿射』を放つ
モロに食らったサテツはスタン状態になり、動きが制限される。そのチャンスを見逃さなかったカムイは左手で思い切り噛みつく。その衝撃でスタンが解けたサテツは声を上げて怯んだ。さらに追い討ちをかけにいくカムイ。今度は左腕を槍のように尖らせてサテツに突き刺す。
カムイ「貫け!!」
タクム「あれはいったい……」
ユウキ「あれはカムイの竜人スキル『竜穿』だよ。片腕を槍のように尖らせて相手を貫く技。リーチが長くて先端に当てれば威力は絶大」
チユリ「凄い……。でも暴走とかしてなさそうだし、ユウキさんが心配してるようなことはないんじゃ?」
エギル「いや、あれはまだその域に達してないだけだ」
ユウキ「あれは竜人になっただけで、完全に竜にはなってない。体も完全に竜になったら、カムイは理性を失う」
そう……。カムイはまだ種族が竜人になっただけで体はまだ完全に竜にはなってない。竜になってるのは体の一部だけ。だが全身が完全に竜になれば今のカムイは理性を失う。
ルクス「ソードサイクロン!!」
ストレア「やああああ!!!」
セブン「せやあああ!!!」
フィリア「はあああああ!!!」
ルクスはOSS、ストレアとセブンは英雄の遺産でサテツにダメージを与える。サテツのHPは半分をきり、このままいけば難なく倒せる感じになってきた。
ユウキ「いける!」
カムイ「っ!?ユウキダメだ!!引くんだ!!」
さらに攻めようとユウキは突っ込んだが、サテツは態勢を立て直してユウキに突進した。それにいち早く気づいたカムイはユウキを止めようとするが遅かった。ユウキは剣で防ごうとするが、サテツの勢いが強すぎたせいでかなり吹き飛ばされてしまった。
ユウキ「がはっ……」
白夜「大丈夫か!?」
白夜がユウキの元へ駆け寄った時、またサテツはユウキ目掛けて突進し始める。今度は白夜が盾でガードしてサテツの突進を受け止めた。ただ受け止めただけじゃなく、衝撃を盾に吸収していたのだ。
白夜「お前の攻撃、倍にして返すぜ!!ドレインクラッシュ!!!」
白夜のカウンター技が炸裂し、サテツは大ダメージを負う。だが惜しくもHPゲージは1本残ってしまった。もう一度全員で攻めようとするが、サテツは飛び上がって回転しながら空中を移動する。ただ動き回ってるだけなら狙いを定めればいいのだが、サテツは自分の体から爆弾のようなものを撒き散らすため、近づくことが難しい。
美遊「はあ!!」
アルトリア「ストライクエア!!」
美遊とアルトリアは遠距離で攻撃してみるが、的は大きく外れてしまい、降ってくる爆弾の餌食になりそうになる。なんとか避けて距離を取るが、それでもサテツの攻撃範囲から逃れたわけではない。
美遊「当たらない……」
タクム「それに近づくこともできない……」
あきら「近づく前に避けるのに精一杯なの」
フィリア「せっかくあともう少しで倒せるのに……」
近づくことができず、遠距離でも当てることができない。避けるのに精一杯になってるせいで戦況が悪くなる一方だ。だが、カムイは何か策があるようでまずはサテツの動きを観察していた。
カムイ「なるほど、あいつは8の字を描いて飛び回ってるようだね。爆弾をばら撒くタイミングは決まってるわけではなく適当にばら撒いてるのか」
レイン「あの爆弾が一番厄介だね」
カムイ「そうだね。強行突破なら爆弾の餌食、慎重にいけばHPは削れても何時間かかるかわからない」
藤乃「その二択なら私は強行突破のほうがいいと思います」
白夜「俺もそう思う」
カムイ「どうしてだい?」
藤乃「たしかに強行突破なら私たちはボロボロになって、最悪全滅の可能性があります」
白夜「けど、逆に何時間もかけても俺たちが全滅しないとも限らない。それに俺たちのメンタルにもダメージはある」
フィリア「そ、それじゃあどうやっても結果は同じってこと?」
藤乃「いいえ、賭けにはなりますが、私の考えなら全滅は免れます」
ユウキ「考え?」
藤乃「カムイさん。カムイさんは竜に変身できますよね?竜人ではなく、完全なる竜に」
カムイ「あ、ああ。それがどうしたの?」
藤乃「私の考えでは、カムイさんがキーマンになります。まず第一の目的はエネミーの動きを止めること。それにはカムイさんは必須です。カムイさん、あなたにはあのエネミーに突進して動きを止めてもらいます」
ユウキ「ま、まってよ!そんな簡単に言うけど、それじゃあカムイが1人で特攻するのと一緒だよ!!」
フィリア「そ、そうだよ!たしかに全滅しなくなるかもしれないけど、カムイ1人が傷つくんだよ!!」
藤乃の作戦はたしかに特攻に近い。それを聞いてユウキとフィリアは抗議する。けど、藤乃の作戦はまだ説明の途中だ。レインとストレアはそんな2人を宥めて作戦の続きを要求する。
藤乃「いいえ、カムイさんには万全の状態で突進してもらいます。そこで私たちの出番です。私たちがカムイさんを爆弾から守る盾になるんです」
タクム「ボクたちが盾にですか?」
白夜「ああ。けど、これにはカムイ自身にも突進する以外にも頑張ってもらわないことがある。それは俺たちがいくら傷ついても、決して振り返らずに前だけ進み続けること」
カムイ「…………僕は…………やるよ。やってみせる」
ユウキ「カムイ!」
アルトリア「ユウキ、気持ちはわかりますが、これはカムイにしか頼めないことです。そのために私たちが彼を守る盾になるんです!」
ユウキ「でも!」
アルトリア「ユウキ、カムイのことを信じれませんか?」
ユウキ「えっ?」
アルトリア「ユウキがカムイのことをそこまで心配する理由はもちろん知ってます。ですが今はカムイの力が必要なんです。無理強いするつもりはありませんが、カムイ自身も了承してくれました。あとはカムイが成功するのを信じて、私たちが盾になるだけです」
カムイ「アルトリアさんの言う通りだよ。これは僕がやらなきゃいけないんだ。ユウキ、僕は大丈夫だから。今は僕を信じてくれ!」
ユウキ「…………わかった。けど、ボクがカムイより前にいって、先に道を作る。他の皆はボクが仕留め損ねた爆弾をお願い」
なんとか了承してくれたユウキだが、今度は無茶なことを言い出す。カムイよりも無茶な行動を取ろうとするユウキを止めようとすると、ユウキは誰よりも先に口を開いた。
ユウキ「大丈夫。僕はカムイを傷つけさせない。そう思えば思うほど、なんだか力が湧いてくるんだ」
白夜「よし、じゃあユウキを先頭にいくぞ!ジャンヌとチユリは回復を頼む!」
ジャンヌ・チユリ「「了解!!」」
ユウキがサテツに向かって飛ぶと同時に他の皆もユウキに続く。カムイも完全なる竜に変身して、後を追う。順調に近づいていくが、カムイは少し違和感を感じた。何故こんなにも順調に進んでるのか。爆弾をばら撒くタイミングはバラバラのはずなのに、誰もダメージを喰らっていない。
カムイ(あまりにも順調に進みすぎてる……。これはいったいどういうことだ?)
そう考えてると、ちょうど自分たちの前に爆弾がばら撒かれた。それに対応する前に、誰かが爆弾を一掃したのだ。その誰かはカムイは一瞬で理解した。前衛で戦ってるの1人しかいないから。
ユウキside
ボクはカムイたちに傷一つつけさせないために、自ら一番前という危険なところにいる。最初の作戦ではカムイだけを無傷でエネミーに近づけるために皆で盾になる作戦だったけど、カムイたちと作戦前に少し話した後、ボクが一人で盾になる作戦に変更してもらった。
もうカムイばかりに無茶はさせない。その思いが込み上がってきた。そしたらボクの中から凄い力が湧いてきて、今なら何でもできる気がした。
ユウキ「はあああああああああああ!!!!!!」
エネミーが爆弾をばら撒くと、ボクは瞬時に爆弾を斬って破壊する。その速さは今までに出したことがない速さだった。もしかしてこれがキリトが言ってたシステムを超える力?
この力なら、いける!!!
ユウキside out
カムイの背中に乗ってるバーストリンカーたちはユウキのあまりの速さに困惑していた。その中でも白夜とアルトリア、藤乃は特に困惑していた。
アルトリア「あの速さは……ありえない」
白夜「何でユウキが……心意を使えてるんだ?」
タクム「ユ、ユウキさんが心意を!?」
藤乃「あれは間違いなく心意です。本人は無自覚かもしれませんが、彼女の強い思いが具現化してます」
タクム「具現化って……いったい何を…?」
アルトリア「速さです。ユウキは圧倒的な速さを具現化してます。ですが、心意はあくまでも私たちバーストリンカーが使える力です。ALOプレイヤーであるユウキが使えば、どうなるかわかりません」
心意はバーストリンカーが引き出せる能力。それを本来使えるはずがないALOプレイヤーが無理に使えば、どうなるかはわからない。最悪の場合、脳にダメージがあるかもしれない。
タクム「な、なら早くやめさせないと!!」
カムイ「それはダメだ!!そんなことすれば、僕たちはユウキの思いを踏みにじることになる!!それだけは絶対にしたくない!!だから、ユウキの負担が少しでも減るように、素早くケリをつける!!」
ユウキが前衛で頑張ってくれてるおかげで、予定よりもだいぶ早く近づけた。それと同時に全員散らばって、残りの爆弾を一掃する。スキだらけになったサテツにカムイは狙いを定めて突進した。
カムイ「おおおおおおおおおお!!!!!」
突進をモロに喰らったサテツは地面に落下してダメージを受ける。衝撃で怯んだサテツに、今度はユウキが追い討ちをかける。
ユウキ「はあああああああ!!!!!」
ユウキの剣が紫色に光り、同時に目にも止まらない突きを放つ。それはユウキのOSS『マザーズ・ロザリオ』だった。
ユウキ「マザーズ・ロザリオ!!!!」
最後の11連撃目をサテツに放つ。マザーズ・ロザリオを全て食らったサテツのHPはゼロになり、ポリゴン状へと変わっていった。カムイたちは急いでユウキの元へ向かう。
無意識で心意を使ったユウキの状態は誰が見てもひどい状態だった。目は充血していて、身体中の血管が浮き出ていた。VR世界で普通なら絶対にならない状態なのに、今のユウキはそんな状態だった。
アバターに支障が出てる場合やアバターの持ち主の命に関わるなら強制ログアウトになるはずなのだが、今のALOは加速世界と混合してるせいでバグが発生して、強制ログアウトが発動しないのだ。
カムイ「ユウキ!!」
ユウキ「………カムイ?ボク…やったよ?」
それだけ言うと、ユウキは静かに後ろに倒れそうになる。カムイは元の姿に戻り咄嗟にユウキを受け止めて、ゆっくりと寝かせた。
カムイ「なんで……なんでこんな無茶を」
ユウキ「なんでって……?君を……守るためだよ。アンダーワールドでは…………ボクに力がなかったから…君はボロボロになるまで戦い続けた。あの時…ボクは凄く……後悔した。だから……今度はボクが……君を守るんだって」
カムイ「ユウキ……」
ユウキ「ねえ……今度は…君を守れたかな?」
カムイ「何言ってるんだよ……。僕はいつも君に守られてるよ。今回も……君のおかげで勝てたんだよ」
ユウキ「えへへ………よかった」
残った体力で言葉を絞り出して、ユウキはそのまま眠った。全員がユウキの体のことを心配したが、カムイが大丈夫と言った。疲れが一気に襲っただけで、今のユウキは安心したように眠っているのだ。カムイはユウキを抱えて皆の方に振り返る。
カムイ「街へ戻ろう。きっと皆もエネミーを倒して戻ってるはず」
エギル「だな。それにユウキを安全なところで休ませてやらねえとな」
白夜「俺たちもしっかりと休まないといけないな。皆、戦いが終わったばっかりで疲れてると思うが街までの辛抱だ」
疲れが溜まった重い体を動かして、街へ戻るために転移門を目指す。皆がどんどん転移門に入っていくが、カムイだけは中に入らなかった。そのまま後ろを振り返ると、そこには街で休憩してるはずのモードレッドがいた。
モードレッド「お前らの戦い、見せてもらったぜ」
カムイ「何か用?そんな物騒なものを構えて」
モードレッド「そう怖い顔すんなよ。暇だったからその辺の雑魚を狩ってただけだ。んなことよりその女どうした?」
モードレッドは剣をしまい、抱えられてるユウキを覗き込む。ユウキの状態を見たモードレッドは顔を険しくした。
モードレッド「どうみても運がよかったとしか言いようがねえ。この世界じゃなかったら確実に死んでるぞ」
カムイ「わかってるよ。ここが別の世界なら、ユウキはいない。もしアンダーワールドでこんなことが起きたら……」
ALOはゲームの世界だから痛覚はないし、命に異常が起きるようなことは絶対にない。現実世界の体やアバターに支障があれば強制ログアウトさせられる。だが、今のALOはバグが多く起きていて強制ログアウトが作動しない。それでもユウキが無事なのはアバターがこんな状態でも現実世界の体に異常がないからだろう。現実世界の体が死ねば当然アバターは消失するからだ。
モードレッド「しけたツラしてんじゃねえよ。次はテメエがそいつを守ればいいだけだろ」
カムイ「でも、僕が無茶をしたらユウキはもっと悲しむ」
モードレッド「だあああ!!だったらお互い助け合えばいいだけだろ!!おまえらどんだけめんどくせえんだ!!」
呆れたモードレッドは大声でカムイに向かって叫ぶ。突然のことでカムイは驚いた。もちろん事実だったため、何も言葉は発せなかった。
モードレッド「はあ……。ま、適当に頑張れよ」
カムイ「……ありがとう」
カムイはモードレッドに向けて感謝を伝える。それを聞いたモードレッドはカムイに振り向かず、そのまま転移門へと入っていった。カムイもユウキを抱えて転移門を潜って街へ戻った。
空都ライン
先に戻っていたキリトや奨真たち。エギルの店でエミヤたちと話したりして休んでいると、白夜たちが戻ってきた。
キリト「おかえり。やっぱりそっちもボロボロになったか」
白夜「まあな。でも倒してきたぜ」
アスナ「そうみたいだね。あれ?カムイ君とユウキは?」
アルトリア「…………あの、ユウキのことなんですが」
カムイ「僕が説明するよ」
アルトリアがユウキのことを伝えようとする前に後からやってきたカムイが先に口を開いた。そしてカムイに抱えられてるユウキを見た全員が驚愕した。
アスナ「ユウキ!!!」
奨真「先生!!いったい何が……」
カムイ「ユウキは……君たちが使う心意を使ったんだよ。本来は心意なんか使えるはずがない。けど、無理矢理使ったせいで、ユウキはこんな状態になったんだ」
アスナ「命に別状はないよね!!そうだよね!!」
カムイ「バグで強制ログアウトが機能しないとはいえ、ここにユウキがいるからその心配はない。でもユウキはこれ以上戦えない。いや、戦えさせない」
クライン「そのほうがいい。これ以上はユウキちゃんが危険だ。戦力が減るのは辛いが、人の命には変えられねえ」
キリト「そうだな。カムイ、ユウキのこと頼んでもいいか?」
カムイ「もちろん。言われる前からそのつもりだよ」
ユウキとカムイの戦線離脱は決定した。ユウキは状態から見てもちろんだが、そんなボロボロな状態のユウキを一人にするわけにはいかない。だからカムイ自身も離脱する道を選んだ。
カムイはユウキを部屋に連れていく時、白雪が部屋でユウキの状態を詳しく見たいと言った。カムイは了承して、部屋へと向かった。部屋について、早速ユウキをベッドに寝かして、白雪はユウキの状態を見た。
カムイ「何かわかったのかい?」
白雪姫「………カムイさん。この世界で傷を負うと、傷はどんな風に表されますか?」
カムイ「えっ?傷を負ったら、傷口にエフェクトが出るけど……こんな風に」
カムイはアバターが傷を負った時の傷口の写真を一枚、白雪に見せた。それを見た白雪はやっぱりというような表情をした。
白雪姫「バグなのかはわかりませんが、ユウキさんの状態がどこかおかしいです。腕や脚の傷は普通の傷ついた時のエフェクトですが、目や鼻から出血したような跡があるところは、これはエフェクトじゃなくて、本物の血のように見えます」
カムイ「っ!?」
白雪姫「カムイさん、今すぐユウキさんをログアウトさせるべきです」
カムイ「……それはできない。ユウキはそんなことを望まない」
白雪姫「何故ですか!!アバターに異常が出てる以上、現実世界でも危ないかもしれないんですよ!!」
カムイ「そうかもしれない。でもユウキならこうして眠ってる間でも、皆がユイちゃん助け出すところをこの世界で見守っていたいと思うんだ」
白雪姫「…………そうですか。そこまで言うなら、私は止めません。ですが、少しでも危険と感じたらすぐにログアウトさせてください」
カムイ「わかったよ、約束する」
白雪はそう言うと、部屋から出て、奨真たちの元へと戻る。部屋に残ったカムイはベッドで寝てるユウキの髪をそっと撫でる。
カムイ「ユウキ……。無茶しすぎだよ、せっかく完治したのに……。お願いだ、僕の前からいなくならないでくれ……」
消え入りそうな声でカムイはユウキに向かって言う。その目からは静かに涙が流れていた。その時、眠ってるはずのユウキから声が聞こえた。
ユウキ「泣かないで……カムイ。ボクはいなくならないよ。ずっとボクを一人にしないでくれた君を置いていなくなるわけないじゃん」
突然のことに驚いたカムイは顔を勢いよく上げた。カムイの目に映ったのは、カムイをじっと見つめて優しく微笑んだユウキだった。
カムイ「ユウキ!!」
ユウキ「はは……動けそうにないや。もうアスナたちの役には立てそうにないかな」
カムイ「皆には僕とユウキが離脱することは伝えてあるよ。今はゆっくり休んで」
ユウキ「むぐぅ……カムイ?そんなに強く抱きしめられたら息できないよ…?」
カムイ「ごめん…でも今はこのままでいさせてくれ」
ユウキ「…………わかった」
ユウキは子供をあやすようにカムイの頭を撫でて、ゆっくりと眠りについた。こっそりとドアの隙間から見てた白雪は安心した顔でその場を後にした。