アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第8話 レッドライダーの死とネガ・ネビュラス崩壊

 

 

今加速世界ではある問題が出ていた。

 

『災禍の鎧』の復活。

 

災禍の鎧を完全消去するために七王が討伐に向かっていた。

俺はその様子を陰で見ていた。

 

 

 

 

『グオオオオオォ!!!!!』

 

 

 

『……………』

 

 

 

グランデは相変わらず無口だな……。

グランデが防いで、ナイトとロータスが接近で、レディオ、ライダー、ソーン、コスモスが遠距離で攻撃していた。

そんなに時間はかからず、戦いは終わった。

災禍の鎧がストレージにないか確認しているみたいだな。

俺はずっと様子を見ていた時、事件は起きた。

ロータスがライダーを不意打ちで殺したのだ。

 

 

 

「っ!?あいつ何やってるんだ!!」

 

 

 

他の王達は一斉にロータスに攻撃し始めた。だが白の王、ホワイトコスモスだけは攻撃しなかった。

ロータスはすぐにその場から逃げていった。

 

 

「ホワイトコスモス……。何か隠しているな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現実世界でネガ・ネビュラスの主要メンバーで集まった。(俺はまだ用心棒だが)

サッチが話があるらしい。

 

 

 

「みんな、今日ネガ・ネビュラスは帝城を攻略しようと思う」

 

 

 

「帝城って神獣級エネミーがいるところだろ!俺たちで大丈夫なのか」

 

 

 

「わからない。けど我々はさらなる高みを目指すには帝城の攻略が必要だと思う」

 

 

 

「まあ俺は構わないが……」

 

 

 

「私も大丈夫なの」

 

 

 

「私もなのです」

 

 

 

「私もいいわ」

 

 

 

「奨真君はどうする?私としては君の力が必要なのだが」

 

 

 

「悪い、俺はいけない。この後予備の義手の調整があるから病院に行かなきゃならない。ローカルネットからも遮断されてるしいつ終わるかもわからない」

 

 

 

「そうか……」

 

 

 

「まあ、俺の分まで頑張れよ」

 

 

 

「ああ」

 

 

 

「っとそろそろ時間だ。俺は先に帰るよ」

 

 

 

「わかった。またな」

 

 

 

「さよならなのです」

 

 

 

「またなの」

 

 

 

「じゃあなー」

 

 

 

「奨真君!車に気をつけてね!」

 

 

 

「……ガキじゃねえんだから。じゃあな」

 

 

 

俺は先に帰り、そのまま病院に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

義手の調整が終わり、俺は病院を出た。

俺はあいつらが心配になってきた。

帝城を攻略なんて神獣級エネミーを相手にする。

あんな奴らを倒すなんてほぼ不可能だ。

嫌な予感がする。俺はすぐに無制限フィールドに飛んだ。

 

 

 

「アンリミテッドバースト!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「帝城はあっちだな。デュアルクロス!ジェットレッグ!!」

 

 

 

俺はブースターレッグとハイジャンプレッグをデュアルクロスさせ、ジェットレッグを着装した。

 

 

 

「もっと速く……もっと速く!!」

 

 

 

飛び続けてると上を誰かが通過した。

あれはレイカー?

何かあったんだな。急ごう!!

 

 

 

俺は帝城の奥へと飛んでいった。

 

 

奥まで行くとメイデンがいた。

 

 

 

「メイデン!!」

 

 

 

「しょーにい……」

 

 

 

「大丈夫だ。すぐに逃げるぞ!!」

 

 

 

俺はメイデンを抱き抱え、もう一度飛んだ。後ろを振り向くと、朱雀が追ってきていた。

 

 

 

「このままじゃ追いつかれる!!もっとだ………もっと速く!!!」

 

 

 

俺はジェットレッグを限界まで加速した。

 

 

 

「おおおおおおお!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとか振り切ったみたいだな。

 

 

 

「しょーにい!!怖かったよぉ!!」

 

 

 

「もう大丈夫だ」

 

 

 

「奨真君…」

 

 

 

「ロータス」

 

 

 

「……すまない。私のせいで」

 

 

 

「自分を責めるな。誰もお前のせいだなんて思ってないはずだ」

 

 

 

「しょ、奨真か?」

 

 

 

「ん?」

 

 

 

声のする方を振り向くとカレンを抱き抱えたルークがいた。

 

 

 

「っ!?何があった!!」

 

 

 

「チッ。やられた。俺は大丈夫だか、カレンがレベルドレインを食らっちまった」

 

 

 

「しくじったの……」

 

 

 

カレンのレベルが1に下がっていた。その時の詳しい内容を聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ!!」

 

 

 

「カレン!!」

 

 

 

まずい!このままじゃ無限EKだ!

 

 

 

「おおおお!!!」

 

 

 

俺はカレンの前に立ち、盾で攻撃を防いだ。

 

 

 

「ぐぅ!!」

 

 

 

「ルーくん!!」

 

 

 

「お前は……俺が守る」

 

 

 

チッ、流石神獣級エネミーだな。もう限界だ。

そんな時だった。意外な人物が助けてくれた。

 

 

 

「…………」

 

 

 

「グ、グリーングランデ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ということなんだ」

 

 

 

「グランデの奴、どういうつもりなんだ」

 

 

 

「わからねえ。だが助けてくれたのは事実だ」

 

 

 

「大丈夫!?」

 

 

 

レイカーも逃げ切ったみたいだな。

 

 

 

「しょ、奨真君!?」

 

 

 

「みんなにも言っておくが一応ここではデュエルアバター名で頼む」

 

 

 

「す、すまん」

 

 

 

「……みんな聞いてほしい。今日限りでネガ・ネビュラスは解散する」

 

 

 

「なっ!?どうしてだよ!!」

 

 

 

「私はみんなを無限EKにしてしまいそうになった。私はマスター失格だ」

 

 

 

そう言って、ロータスは走って帰還ポータルに帰って行った。

 

 

 

「……本当にレギオンを解散させやがった」

 

 

 

ルークたちに聞くと所属レギオンが消えていたらしい。

 

 

 

「サッちゃん……」

 

 

 

「サッチ」

 

 

 

「サッチん」

 

 

 

「……とりあえず帰還ポータルに向かおう」

 

 

 

俺たちは一度帰還ポータルに向かって現実に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……早く帰ろう」

 

 

 

俺は走って家まで帰って行った。

 

 

 

「ただいま」

 

 

 

家に帰るとまだ父さんたちは帰ってきてなかった。とりあえず楓子のところに行こう。

 

 

 

「楓子、入るぞ」

 

 

 

中に入ると、ベッドの上で座っている楓子がいた。

 

 

 

「楓子」

 

 

 

「……奨真君」

 

 

 

楓子に近づいて行くと、楓子が抱きついてきた。

そして俺の胸の中で大声で泣いた。

 

 

 

「うわあああああん!!!」

 

 

 

俺はそんな楓子を黙って見ることしかできなかった。

理由はこんな時なんて言ってやればいいかわからないからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして加速世界ではネガ・ネビュラス崩壊という噂が広がっていった。

 

 

 


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