アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第2話 甘い2人

 

 

 

「ん…」

 

 

 

むにっ

 

 

 

 

「ん……何だ……これ?」

 

 

 

俺は寝ぼけながら体を起こし、手で触っている柔らかいものに目を向けた。

柔らかいものの正体が楓子の胸だった。

 

 

 

「わあああああああ!!!!!」

 

 

 

俺は咄嗟に手を離した。

楓子はまだ寝ていたが今ので起きてしまった。

 

 

 

「ううん………奨真君……大きな声出してどうしたの?」

 

 

 

「いいいいいや何でもない!!って楓子!!服!!服!!」

 

 

 

胸を触ってしまったことはバレてないが、体を起こした楓子は服がかなり乱れていて、肌が露出していた。

 

 

 

「服がどうかしたの?」

 

 

 

「乱れてるから早く直してくれ!」

 

 

 

「あら、本当ね」

 

 

 

楓子は乱れた服を直していった。

今何時だ?

 

 

 

「7時か。学校までまだ時間があるな」

 

 

 

「そうね。奨真君昨日はちょっと損したんじゃない?」

 

 

 

「何で?」

 

 

 

「だって1日抱き枕よ。エッチなことをしてもよかったのに」

 

 

 

「んなことできるか。俺らまだ高校生だぞ」

 

 

 

「なら高校を卒業したらしてくれる?」

 

 

 

しまった……。まあでも大人になればいつかはするんだし……。

 

 

 

「はあ………その時はその時だ」

 

 

 

「ふふっ。じゃあ楽しみにしてるわね」

 

 

 

「さ、さあ早く朝ご飯にしよう」

 

 

 

飯だ飯だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「準備できたか?」

 

 

 

「ええ」

 

 

 

俺と楓子は家を出て、鍵を閉めて学校に向かった。

 

 

 

「そういえば朝起きる前胸を触られてた感じがしたけど」

 

 

 

やばい……。このままじゃバレる!

 

 

 

「た…多分自分で触ってたんじゃないか!ほら!寝ぼけてたとか!」

 

 

 

「んーそうね。きっと寝ぼけてたのね」

 

 

 

ホッ。

よかった。

何とかバレずに済んだかもな。

安心してると急に楓子が俺の耳元に顔を近づけ、何か言った。

 

 

 

「触りたかったらいつでも触っていいからね。奨真君になら触られても平気だから」

 

 

「へっ?」

 

 

思わず間抜けな声を出してしまった。

楓子を見ると走って先に進んでいた。

俺はしばらくその場に立ち尽くしてしまった。

 

 

 

「………バレてんじゃねえか」

 

 

 

「奨真君!早く早く!」

 

 

「ああ!」

 

 

俺は微笑みながら楓子の後を追っていった。

楓子のところに追いつき、手を繋いで一緒に並んで歩いていった。

 

 

 

「いつから知ってたんだ」

 

 

 

「ふふっ奨真君が声を上げる前から」

 

 

 

「最初からかよ……」

 

 

 

まさか最初からバレてたなんて、隠そうとしていた自分が恥ずかしく感じる。

そんなことを考えているとニューロリンカーにメッセージが届いた。

俺は指でメッセージボックスを押すと、サッチからのメッセージが来ていた。

 

 

 

「どうしたの?」

 

 

 

「サッチからメッセージが来た。えーと何何?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後……ハルユキの家

 

 

 

ハルユキside

 

 

 

「「「「アンリミテッドバースト!」」」」

 

 

 

僕はその言葉を口にし、加速した。

 

 

 

「ここが無制限フィールド。リアルの地形と一緒?」

 

 

 

「それは対戦ステージでもそうだよハル」

 

 

 

「ハルユキ君。自分のHPのところを見てくれ」

 

 

 

「ええと、あ!制限時間がない!」

 

 

 

「そうだ。だから無制限フィールドなんだ」

 

 

 

ならここでならいくらでもいることができるってことか!

 

 

 

「さて、そろそろ行こう。あいつも待ってるだろうしな」

 

 

 

「あいつ?」

 

 

 

「マスター。その人はいったい?」

 

 

 

「行けばわかるさ」

 

 

 

行くっていってもこの人数で飛べるかな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛べたみたいです。

タクが僕の足を肩に乗せ、ニコが背中、先輩が僕の腕の中。

正直かなりしんどい。

 

 

 

「そろそろ目的地だ」

 

 

 

「じゃあ降りますね」

 

 

 

ゆっくり下降していき、タクが足を離して僕は足を地面につけた。

 

 

 

「ここなのか?」

 

 

 

「ああ。ここで待っていれば災禍の鎧は来るはずだ」

 

 

 

「よし!降りるぞ」

 

 

僕らは大きなクレーターの中に入り、中央に向かった。

すると誰かが立っているのが見えた。

 

 

 

「誰かいますね」

 

 

 

「あいつが私たちを待ってくれてた強力な助っ人だ」

 

 

 

「来たか。ロータス」

 

 

 

「!?ブラウンクリエイト!!」

 

 

 

「え!?まさか……本物!!」

 

 

 

え?え?あの人はいったい?

 

 

 

「ハル!あの人はブラウンクリエイト。レベル8のバーストリンカー。無限の剣製の二つ名を持ってる人だよ!」

 

 

 

レベル8!?確かに凄いけどタクがそんなに興奮するような人なのか?

 

 

 

「ハルユキ君。彼は君もよく知っているよ。エイトは橘奨真君だ」

 

 

 

「え?ええ!?」

 

 

 

奨真さんのレベルが8!?

 

 

 

 

 


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