こんにちは。
私は白雪姫。
突然ですが私は今尾行をしています。
尾行している人物は……。
「奨真君。次はどこに行く?」
「うーんそうだなぁ」
私が好意を抱いている奨真さん。
倉崎さんと出掛けてるのを見かけて2人がどういう関係なのか気になって尾行を始めた。
「どういう関係なのか調べなきゃ!」
「……2人は……恋人同士」
「へっ?」
今……何て?
私は急に後ろから話しかけてきた少女に驚くことを忘れて問いただした。
「今の本当ですか!?」
「は……はい。その………あなたも奨真さんが……好き……なのですか?」
「あなたもってことは……」
「はい……私も…奨真さんが……好きなんです。でも……」
もう付き合ってたなんて……。
この恋はもう実らないのですね…。
でも私は!!
「私はそれでも諦めない!!あなたもそれでいいのですか!!」
「え?」
「確かに奨真さんは倉崎さんと付き合ってるけど、諦めなければチャンスは必ずきます!!だからチャンスを待ちましょう!!」
「そう……ですね……わ、私も頑張る!」
私たちは握手をして絆を深めた。
そういえばまだ名前を聞いてませんでした。
「ところであなたは?」
「日下部綸。あなたは?」
「白雪姫です。よろしくお願いしますね」
「はい!」
「早速共に尾行をしましょう!」
私と綸さんは尾行を始めた。
あら?2人はあの店に入ったみたいですね。
「お、追いかけましょう……」
「え、ええ」
この店って………下着屋さん!?
男性である奨真さんを中に入れるなんて……倉崎さんチャレンジャーですね。
そういえば私倉崎さんのことは何も知りませんでしたね。
「あの……綸さん。倉崎さんってどんな人なんですか?」
「ええと……大雑把に言うと…美人でスタイル抜群……」
「スタイル抜群……ってことは」
「もちろん……巨乳」
「…………」
ゆっくりと目線を倉崎さんに向けて全身を見た。
美人で……出てるところは出てて引っ込んでるところは引っ込んでる。
それよりもあの胸。
私と綸さんはお互いの胸を見て私は綸さん、綸さんは私の胸を見て見比べた。
顔を合わせて固い握手を交わした。
「「同士!」」
そんなくだらないことを言ってると2人は外に出て行った。
私たちはすぐに追いかけた。
それからは他の店を見て回ったりして時間を潰したりしていた。
もう帰る時間なのか2人が帰って行くのが見えた。
「「…………」」
「け、結構楽しかったですね!」
「は、はい!」
「そうだ!綸さんの連絡先を教えてください!」
「あ、はい。……どうぞ」
綸さんが指を弾くような動作をして、私のニューロリンカーに連絡先を送信した。
私も指を弾いて、連絡先を送信した。
そして私たちは最後にある約束をした。
「「頑張って牛乳飲もう!」」
私たちは別れて、お互いの家に帰っていった。