アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!


ええと……ネタバレになるかもしれませんが今回は最後の方が少し刺激が強いです……。


第4章 新たな敵、新たな仲間
第1話 新学期早々のトラブル


 

 

 

あれから数ヶ月が経ち、季節が変わり、学年も変わって新学期が始まった。

 

 

 

 

 

 

「ふああぁ………」

 

 

 

 

「随分と眠そうだね、ハル」

 

 

 

 

「シャキっとしなさいよ…」

 

 

 

 

「んなこと言われても……校長先生の話長いんだよ」

 

 

 

 

さっきまで僕たちは体育館で始業式を行なっていた。

それで校長先生の話が長すぎて眠くなってるわけなのです。

 

 

 

 

「ねえねえハル、タッくん。アタシにもそのブレインバースト?っていうやつをコピーしてくれない!」

 

 

 

 

チユは僕たちにブレインバーストをコピーして欲しいって言ってきた。

コピーってことは僕かタクのどっちかがチユの親になるってことだ。

でもその前にコピーできるかもわからないし、チユってゲーム苦手だろ……。

僕はタクにチユにブレインバーストをコピーするかどうか相談した。

 

 

 

 

「どうする?」

 

 

 

 

「もうブレインバーストについてはほとんどバレてるし、いいんじゃないかな」

 

 

 

 

「わかった。でもどっちがチユの親になる?」

 

 

 

 

「じゃあ僕がなるよ」

 

 

 

 

僕たちはチユにブレインバーストをコピーすることに決め、チユを僕の家に来るように言った。

 

 

 

 

「タッくんからコピー出来なかったらハル、お願いね」

 

 

 

 

「えー……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奨真side

 

 

 

 

始業式が終わって俺は教室の自分の席でだらけていた。

そんなときに楓子が呆れた顔で俺のところにやってきた。

 

 

 

 

「はあ……奨真君。もう放課後だよ」

 

 

 

 

「え……あ、ああ」

 

 

 

 

「大丈夫?」

 

 

 

 

「大丈夫大丈夫。さて、帰るか」

 

 

 

 

「ええ」

 

 

 

 

「ちょっといいかな」

 

 

 

 

俺と楓子が教室を出て帰ろうとした時に後ろから声をかけられた。

声からして女子生徒だろう。

俺と楓子は振り返ったがこんな女子生徒は知らない。

 

 

 

 

「ええと君は?」

 

 

 

 

「倉崎さん。ちょっと橘君を借りてもいいかな」

 

 

 

 

「え、ええ…。奨真君はどうするの?」

 

 

 

 

「なんか俺に用事があるみたいだしこの人についていってみるよ」

 

 

 

 

「わかったわ。じゃあ私は先に帰るね」

 

 

 

 

「おう」

 

 

 

 

楓子は先に帰って行き、俺はこの女子生徒についていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先に帰るって言ったけどやっぱり心配だわ。こっそり後をつけてみよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと……こんなところに連れて何の用なんだ」

 

 

 

 

「はっきりと言うわ。この私と付き合いなさい!!」

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

いきなりこんな学校の人気のないところまで連れてきて何を言うと思ったら付き合えだと……。

しかも命令形だし…。

馬鹿馬鹿しい、断ろう。

 

 

 

 

「断る。あんたも知ってるだろ。俺は楓子と付き合ってることを」

 

 

 

 

「もちろん知ってるわ。知った上で言ってるの」

 

 

 

 

何言ってんだ……。

断れることをわかって言ったってことか。

 

 

 

 

「だから、彼女のことを忘れてもらおうと思ってね」

 

 

 

 

「何……」

 

 

 

 

女子生徒はそう言っていきなり俺に抱きついてきた。

俺は必死に引き剥がそうとしたが全然離れない。

 

 

 

 

「離せ!」

 

 

 

 

「じゃあ私と付き合いなさい!」

 

 

 

 

「断る!!」

 

 

 

 

「じゃああの女のことを意地でも忘れさせてやる!」

 

 

 

 

今度は顔を近づけさせてきた。

これは嫌な予感がする。

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

 

「うん?」

 

 

 

 

その嫌な予感が的中してしまった。

何故なら楓子がここにきてしまったからだ。

 

 

 

 

「奨真君………何……してるの…」

 

 

 

 

俺は女子生徒から離れ、楓子のもとに向かった。

 

 

 

 

「違うんだ楓子!!これには訳があって!!」

 

 

 

 

「訳って何?あの状況で何かあるの……」

 

 

 

 

「あの子がいきなり抱きついて」

 

 

 

 

 

パチンッ!

 

 

 

 

「奨真君のバカ!!嫌い!!もう知らない!!」

 

 

 

 

俺は楓子に思い切り引っ叩かれ、楓子は走ってその場から去ってしまった。

どうしよう……早く誤解を解かないと……本当に嫌われてしまう。

俺は早くその場から去ろうとしたがさっきの女子生徒に腕を掴まれた。

 

 

 

「……離せよ」

 

 

 

「あんな女ほっときなって。それに嫌いって言ってたじゃん。だからあんなビッチはほっといて私と付き合えって」

 

 

 

………もう我慢の限界だ!!

俺は思い切り腕を払い、女子生徒と向き合った。

 

 

 

「俺のことは何を言われても構わないが、楓子のことを悪く言う奴はどんな奴だろうと絶対に許さない!!チャンスをやる、今この場で楓子のこと悪く言ったことを謝るなら許してやる。だがもう一度楓子のこと悪く言うならこの右腕でお前をぶん殴る!!相手が女だろうと関係ねえ!!」

 

 

 

 

「ひっ!!………ごめんなさい。もうしません」

 

 

 

 

ちょっと怖がらせすぎたかな。

ま、こんな奴にはこれくらいがちょうどいいか。

 

 

 

 

 

「あと一つだけ教えてやる。俺は楓子以外の女とは付き合わない。ついでに理由も教えてやる。彼女以外に相応しい女はこの地球上どこを探してもいない。それぐらい俺は彼女を愛している」

 

 

 

 

俺は座りこんだ女子生徒を放って急いで家に帰った。

家に入り、俺は楓子の許可を得ずに楓子の部屋に入った。

 

 

 

「楓子!!」

 

 

 

「……何できたの。あの人のところに行ったらいいじゃない」

 

 

 

「あんな奴放ってきたに決まってるだろ!それに俺は楓子以外の奴と付き合ったりしない!!好きになったりしない!!」

 

 

 

「じゃあそれを証明してよ!!!」

 

 

 

 

証明ってもうあれしか思いつかない!

俺は楓子を思い切り抱き締め、キスをした。

 

 

 

「んん!?……ふぅ……んぁ……」

 

 

 

楓子は離れようと抵抗したが俺はそれを許さなかった。

諦めたのか楓子は俺からのキスを受け入れた。

 

 

 

「……はあ、これでいいか」

 

 

 

 

「……さっきのことは誤解だったってことはわかったわ。でもまだダメ、私のこと愛してくれてるならそれをもっと証明して」

 

 

 

 

「………わかった。覚悟は出来てるか?」

 

 

 

 

「……もうとっくに出来てるわ」

 

 

 

 

「…………そうか」

 

 

 

 

俺は楓子をベッドに押し倒して一つになった。

 

 

 

幸いだったのは今日も父さんと母さんの帰りが遅かったことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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