「ぎゃあああああ!!!!」
「せい!せい!!せーい!!!」
「タク!!助けてくれー!!チユを止めてくれ!!」
「ハル、もう少しの辛抱だよ」
僕は今、チユにめちゃくちゃ殴られていた。
まず何でこんなことになってるか説明しなきゃね。
放課後僕の家でタクがチユにブレインバーストをコピーしようとした。
見事コピーすることに成功して次の日、僕たちは早速加速した。
まずは僕が対戦相手になってタクと一緒に色々とレクチャーをした。
それでチユが自分の必殺技が何なのか気になって僕を殴って必殺ゲージを溜めていた。
「ていうかわざわざ俺を殴らなくてもオブジェクトを壊せばいいだろ!!」
「いいじゃん別に。あ、溜まったみたい!早速いくよー!!シトロン・コール!!」
「えええ!!!」
僕はやられると思い咄嗟に目を瞑った。
けど何のダメージもなかった。
「何も………ない?」
「何なのよこれ!!こんなんでやっていけるの!!」
「うーん、デバフとか無いのかな?ハル、状態異常が無いか見てくれないか」
「ええと……あれ?」
どういうことだ。
僕はさっきまでチユにボコボコにされたはずなのにHPが全快まで回復していた。
「どうしたのハル?」
「HPが全快まで回復してるんだ」
「えっ!?それって本当かい!!」
「え、うん」
「凄い……チーちゃんのデュエルアバター『ライムベル』はバーストリンカーの中で最も珍しいヒーラーだ!!」
「奨真君……奨真君」
「ううん………」
「もう……本当にお寝坊さんなんだから。えい!」
「んん………ん?………あれ、布団がない。って楓子何してんの?」
「何してるでしょう♪」
見た感じ布団を広げて持ってるようにしか見えないが何で片手で持ってるんだ?
ん?何か落ちたな。俺は楓子の足元に落ちた何かを見るとそれが楓子が着てる寝間着だってことがわかった。
「まだ寝ぼけてるんだな。じゃないと楓子が服を脱いでるなんてありえない。もう一回寝よ」
「もう!寝ようとしないで!!」
「わかったからその格好で抱きつくな!!」
「じゃあ早く起きてね。もう……奨真君を起こす方法がこれしか思いつかないのに」
楓子、もっと他に方法があると思うぞ。
まあいい、さっさと着替えよう。
俺は着替えて部屋を出ると、ドアの前で楓子が待っていた。
「はあ……体中がまだ痛いわ」
「俺も同じだ……」
「もう絶対に浮気なんかしないでね」
「浮気なんかしてないししようとも思わない。俺は楓子以外の奴と付き合ったりしないから、もう心配するな」
「その言葉、信じるわね」
「ああ」
俺と楓子は一階に降りると既に母さんが起きていた。
「「おはよう」」
「おはよう。学校がないからっていつまでも寝てちゃダメよ」
「はい……」
「ふふっ」
あ、そうだ。
「楓子、今日の午後どこか出かけないか?」
「それってデート?」
「まあそうだな」
「わかったわ。午後まで楽しみにしてるね」
「ああ」
俺は朝ごはんを即行で食べて二階に上がり、デートプランを考えた。