アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!

今回はあの人も登場します!




第3話 デート。そして……

 

 

昼飯を食べて、約束のデートの時間になった。

俺は出かける用の服に着替えて玄関で楓子を待った。

 

 

 

 

「……遅いな」

 

 

 

 

数分後、楓子はいつものバッグをもって玄関まで来た。

 

 

 

 

「お待たせ」

 

 

 

 

「よし!じゃあ行くか!」

 

 

 

 

俺と楓子はドアを開け、俺はバイクのヘルメットを楓子に渡して、バイクに乗り楓子を後ろに乗せてエンジンをかけて出発した。

信号に引っ掛かり、青になるのを待ってると楓子が話しかけて来た。

 

 

 

 

「これからどこに行くの?」

 

 

 

 

「着いてからのお楽しみだ。ほら、しっかり掴まってろよ」

 

 

 

 

「うん!」

 

 

 

 

俺がそう言って楓子は掴まる力を強めた。

そのせいで背中には楓子の胸が強く当たっている。

……しっかりしろ。運転中だ。

俺は余計なことを考えるのを辞め、運転に集中して目的地に向かった。

数分が経って、目的地に到着した。

 

 

 

 

「水族館?」

 

 

 

 

「そう。二人で水族館なんてまだ行ったことないだろ」

 

 

 

 

「そういえばそうね。早速行きましょう!」

 

 

 

 

「あれ?奨真君に楓子ちゃんだー!」

 

 

 

 

この声は聞いたことがあるな。

特に俺が病院でよく世話になった人の声だ。

後ろを振り向くといつもの白衣は着ていなくて、紫色の服を着ている女性がいた。

 

 

 

 

「「紺野先生!!」」

 

 

 

 

「やあやあ久しぶりだねー!」

 

 

 

 

俺のリハビリの専属トレーナーの『紺野 木綿季』先生がいた。

先生は昔、AIDSだったらしいが病院の先生たちが必死で治療をして完治することができ、誰も自分と同じ目には合わせたくないと思い医者になることを決意して、医者の資格を取ることが出来たらしい。

 

 

 

 

「二人はもしかしてデートかな?」

 

 

 

 

「はい。先生は?」

 

 

 

 

「ボクは今日は仕事がないから息抜きとしてきたんだ。今日は友達を呼ぼうと思ったけどみんな仕事だって言ってたんだ」

 

 

 

 

「旦那さんもですか?」

 

 

 

 

「そうなんだー。あ、折角のデート邪魔してごめんね!それじゃあねー!」

 

 

 

 

紺野先生は走って水族館の中へ入っていった。

俺と楓子もゆっくり歩いて中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見て!ウミガメよ!!」

 

 

 

 

「おお!なんか近づいてきたぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺と楓子は今、カワウソの餌やりが出来るところに来ていた。

だが俺がいくら餌をあげてもなかなか食べてくれない。

 

 

 

 

「なんか……悲しいな」

 

 

 

 

「可愛い!」

 

 

 

 

それに比べて楓子があげるとカワウソはすぐに食べる。

っていうかほとんどのカワウソが楓子のところに行ってるような……。

楓子も餌をあげ終わったみたいだし、次に行くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは水族館の屋上のイルカショーに来ていた。

 

 

 

 

「わあ!凄いね奨真君!!」

 

 

 

 

「ああ!あんな高いところまで飛ぶなんてな!」

 

 

 

 

俺と楓子は結構前の方で見ていたからかなり迫力があった。

さっきジャンプしたイルカが水の中に飛び込んだ。

そのせいで水がかなり………あれ?この水こっちにきてないか!?

 

 

 

 

バシャーン!!!

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

「だ、大丈夫?」

 

 

 

 

「大丈夫だ。問題ない」

 

 

 

 

水が思い切り俺にかかってしまった。

運が良かったのか楓子には全く飛んできていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘックション!!」

 

 

 

 

「拭いてあげるよ」

 

 

 

 

「悪いな」

 

 

 

 

俺はイルカショーの後、休憩所で楓子に濡れた服をタオルで拭いてもらっていた。

結構長くいたんだな。

結構暗くなってる。

水族館の外ではイルミネーションが点いていた。

もうすぐで時間だ、そろそろ移動しよう。

 

 

 

 

「楓子。ついてきてほしいところがあるんだ」

 

 

 

 

「わかったわ」

 

 

 

 

俺と楓子は立ち上がり、俺は楓子の手を取ってある場所に移動した。

その場所はさっきいた休憩所とはまた違う場所の休憩所。

その休憩所は建物の中にある休憩所ではなく、外から景色が見ることが出来る休憩所だ。

もう暗くなってるから人も何人かいた。

俺はイルミネーションの近くに寄り、楓子と向かい合った。

 

 

 

「楓子。大事な話があるんだ」

 

 

 

「話?」

 

 

 

「俺は前にも言ったが楓子以外の女とは絶対に付き合ったりしない」

 

 

 

「うん」

 

 

 

「楓子のことを一生愛し続ける」

 

 

 

「うん」

 

 

 

「だからさ……3年後、20歳になったら……俺と結婚してくれないか」

 

 

 

「え?」

 

 

 

「まだこんなことを言うのは早いかもしれない。でも前みたいなことがまたあるかもしれない。だから俺は今日言うことにしたんだ」

 

 

 

「そう………なの」

 

 

 

「それで楓子。返事を聞かせてくれないか」

 

 

 

「………はい!私をあなたの……未来のお嫁さんにしてください!」

 

 

 

楓子は今までで一番最高の笑顔を俺に見せて言ってくれた。

俺は嬉しくなり思い切り楓子を抱きしめた。

 

 

 

「奨真君?」

 

 

 

 

「今はこうさせてくれ」

 

 

 

 

「……うん」

 

 

 

 

俺はいつの間にか泣いてしまってたみたいだ。

俺は涙を隠すように楓子の胸の中にい続けた。

しばらくしてようやく涙が止まり、俺は顔をあげた。

 

 

 

 

「3年後が楽しみだわ」

 

 

 

「ああ」

 

 

 

 

俺と楓子は夜にきらめくイルミネーションを背景にし、キスをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「青春だねぇ〜」

 

 

 

 

まさかこんなところでこんないいものが見れるなんて!

あとで神威(かむい)に伝えよーっと!

 

 

ボクは立ち上がり、ゆっくりとその場をあとにした。

 

 

 

 




もう気づいているかもしれませんが紺野 木綿季はあの絶剣のユウキです!

あとちょこっと人物紹介します!


最後に出てきた神威はユウキの未来の旦那さんです!


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