アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!

そろそろ原作を進めなきゃ……。


第6話 奪われた翼

 

 

 

 

黒雪姫side

 

 

 

私は今、飛行機の中から景色を見ていた。

何故飛行機に乗ってるかって?

それは私たち三年生は修学旅行で沖縄に来ているからだ。

だから当分ハルユキ君やネガ・ネビュラスのみんなに会うことができないのだ。

 

 

 

「はあ………ハルユキ君に水着姿を見せたかったな」

 

 

 

 

「溜息なんかついてどうしたの姫?」

 

 

 

 

「わああ!?ってなんだ恵か。脅かさないでくれ」

 

 

 

 

横から急に話しかけて来たのは『若宮恵』私の友達だ。

 

 

 

 

「姫が勝手に驚いたんでしょ。それより!自由行動のとき一緒に回りましょうよ!」

 

 

 

 

「そうだな。沖縄の街を見るのが楽しみだな」

 

 

 

 

ハルユキ君たちが心配だが、今は修学旅行を楽しむとするか。

 

 

 

 

 

黒雪姫side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハルユキside

 

 

 

 

 

 

 

「ぐぅ………ちくしょう!」

 

 

 

 

 

「無駄ですよ先輩。先輩では僕には勝てません。あなたの翼は僕が貰いましたからね!!」

 

 

 

 

人のアビリティを奪うなんて……。

まさか僕の翼はもう戻ってこないのか……。

それだけじゃない、このままじゃチユまであいつの手に渡ってしまう!

 

 

 

 

 

「まだだ!まだ勝負は終わってない!!」

 

 

 

 

「もう終わってるんですよ!!」

 

 

 

 

ダスクテイカーは左手の触手で僕の体を縛り、地面に思い切り叩きつけた。

その衝撃で僕のHPがゼロになった。

対戦が終わって現実世界に帰って来た。

 

 

 

 

「フハハハハハ!!残念でしたね有田先輩!!」

 

 

 

 

ダスクテイカーこと能見征二にお腹を思い切り蹴られ続けた。

 

 

 

 

「もうやめて!!」

 

 

 

 

そんな時にチユが間に入って来た。

 

 

 

 

「私があんたの仲間になる!それでいいでしょう!!」

 

 

 

 

「それはありがたい!!ならもう先輩に手を出すのはやめましょう。有田先輩、倉嶋先輩に感謝するんですね」

 

 

 

 

そう言って能見はその場から去っていった。

それよりもチユが能見の仲間になるってどういうことだよ!!

 

 

 

 

「チユ!!なんであいつの仲間になるって言ったんだよ!!」

 

 

 

 

「こうでもしなきゃあんたを助けることができなかった!!ただそれだけよ……。じゃあねハル」

 

 

 

 

「待てよチユ!!」

 

 

 

 

僕は何度も呼び止めたがチユは振り返らずに去っていった。

 

 

ちくしょう!!どうすればいいんだよ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ハルユキside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奨真side

 

 

 

 

「へえ、お前は沖縄なんだな」

 

 

 

 

『いいだろ!!ま、お土産楽しみにしてろよ!』

 

 

 

 

「楽しみにしてるよ!」

 

 

 

 

俺は学校の休憩時間中に白夜と電話をしていた。

白夜の修学旅行の場所は沖縄か……羨ましい。

そんなことを思いながら教室にいる楓子の元へ帰ろうとした時に1人の女子生徒とぶつかった。

 

 

 

 

「ああすまん。大丈夫か……って白雪?」

 

 

 

 

「はい、大丈夫です……って奨真さん!」

 

 

 

 

なんで白雪がこんなところに?

あ、もしかして。

 

 

 

 

「白雪ってここの高校に入ったんだな」

 

 

 

 

「はい!私が今住んでるところから近いっていうのもありますし……………あとは奨真さんと一緒の高校に入りたかったんですけど」

 

 

 

 

家から近いのか。

あと最後なんか言ったような気がしたが……。

 

 

 

 

「最後なんか言ったか?」

 

 

 

 

 

「いいいいいえなんでもありません!!それでは私はこれで失礼します!!」

 

 

 

 

白雪は首を横に振って走ってその場から立ち去っていった。

なんだったんだいったい?

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン!

 

 

 

 

「あ」

 

 

 

 

やばい!!早く戻らなきゃ遅刻扱いになる!!

 

 

 

 

「ああああああああ!!!!!!」

 

 

 

 

遅刻はなんとか免れたが授業が終わった後楓子に説教をされてしまった。

 

 

 

 

 

 

奨真side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白夜side

 

 

 

 

 

「ふー。たまには1人で散歩するってのもいいな」

 

 

 

 

俺は今1人で沖縄の街を散歩していた。

1人なのは俺が他の班の人たちと今日だけ別行動をとることにしたからだ。

 

 

 

 

「奨真のお土産もだけど、旧ネガ・ネビュラスのみんなの分も買わなきゃな!あきらの分は何にしよう?」

 

 

 

 

そんなことを考えながら歩いていると見覚えのある後ろ姿があった。

あれは絶対に忘れない。

だって彼女は……。

 

 

 

 

「あきら?」

 

 

 

 

「へ?びゃーくん!?」

 

 

 

俺の最愛の恋人の氷見あきらだったからだ。

 

 

 

 

 


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