アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第7話 アッシュの小さな優しさ

 

 

 

白夜side

 

 

 

 

俺は沖縄の街を歩いていると偶然あきらと遭遇した。

でもなんであきらがここに?

 

 

 

 

「なんであきらがここに?」

 

 

 

 

「びゃーくんこそ!私は修学旅行で来てるけど……」

 

 

 

 

「俺もそうだ」

 

 

 

 

まさか2人とも修学旅行の場所が同じで日にちも同じとはな……。

こんな偶然そうそう無いぞ。

まあでも、ここでこうやってあったんだ。

俺があきらに言うことはただ一つ。

 

 

 

 

「なああきら。一緒に街を回らないか?」

 

 

 

 

「うん!」

 

 

 

 

俺とあきらは手を繋いで、沖縄デートを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

白夜side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わって東京……

そして次の日……

 

 

 

 

 

 

世紀末ステージ……

 

 

 

 

 

「ヒャッハー!!今回は勝たせてもらうぜキャラス野郎!!」

 

 

 

 

「………………」

 

 

 

 

ハイテンションでアッシュはバイクに乗りながらクロウの元へやってきたが、クロウは翼を出してないことに疑問を感じて聞いた。

 

 

 

 

「ん?おいクロウ。おめえ翼はどうした?」

 

 

 

 

「え?ええと………今回は翼なしでどこまでアッシュさんと戦えるか試したくて……」

 

 

 

 

「ふーん。へっ!!翼があってもなくても俺様が勝つんだぜ!!行くぞクロウ!!」

 

 

 

 

アッシュはバイクでクロウに突進したが、横に軽々と避けられる。

だがアッシュはすぐに方向転換し、後ろからクロウに攻撃した。

 

 

 

 

「うあああああああ!!!!」

 

 

 

 

「へいへいへーい!!!」

 

 

 

 

『あちゃー、これだと今回のアッシュ対クロウ戦はアッシュの勝ちだな』

 

 

 

 

『流石に翼なしだと勝てないでしょ』

 

 

 

 

 

アッシュとクロウの戦いを見ていた観客たちはそれぞれ感想をなどを言っていた。

アッシュ自身は今回の戦いにはやはり納得がいってなかった。

 

 

 

 

 

「………つまんねーな。やめだやめだ!!それにこんなんで勝っても嬉しくもなんともねえよ!!」

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

「なあクロウ。何があったんだ?翼はお前の自慢の武器だろ。なのになんで使わねーんだ。本当は試したいんじゃねえんだろ」

 

 

 

 

「……使わないんじゃなくて使えないんです」

 

 

 

 

「ん?」

 

 

 

 

「僕の翼は………奪われたんです」

 

 

 

 

「なっ!?」

 

 

 

 

翼を奪われたことを聞いたアッシュは驚きを隠すことができなかった。

それはそうだ。

人のアビリティを奪うことなんて普通はありえないからだ。

 

 

 

 

「………クロウ。一度バーストアウトしたらすぐに無制限フィールドに来い!!わかったな!!」

 

 

 

 

「は、はい!!」

 

 

 

 

2人は同時にバーストアウトして、無制限フィールドにやってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アッシュさんは……?」

 

 

 

 

「きたなクロウ。後ろに乗れ」

 

 

 

 

「は、はい」

 

 

 

 

クロウはアッシュのバイクの後ろに乗り、しっかりとアッシュの体を掴んだ。

アッシュはそれを確認してバイクを走らした。

 

 

 

 

 

「あの………これからどこに行くんですか?」

 

 

 

 

「ついたらわかる」

 

 

 

 

「は、はあ」

 

 

 

 

アッシュがバイクを走らせて数分が経って、アッシュは目の前の塔に突進した。

 

 

 

 

「アアアアアッシュさん!!前!!前!!」

 

 

 

 

「しっかり掴まってろよ!!」

 

 

 

アッシュは塔にぶつかりにいったわけではなく、ウィリーをして、壁面走行で上に登っていった。

最大速度で走ったから頂上にすぐにたどり着いた。

 

 

 

 

 

「え、ええと……ここは?」

 

 

 

 

「あれ?アッシュ?どうしたんだ?」

 

 

 

 

クロウは聞き覚えのある声を聞いて、声のするほうに向いた。

そこには銅のようなカラーのデュエルアバターがいた。

 

 

 

 

「エイトの兄貴!!師匠はいますか?」

 

 

 

 

「エエエエエイトさん!?」

 

 

 

 

「クロウ!久しぶりだな!」

 

 

 

 

「私は初めてですね」

 

 

 

 

エイトの後ろからドアが開いて、車椅子に乗ったデュエルアバターが出てきた。

 

 

 

 

「エイトさん、この人は?」

 

 

 

 

「初めまして。私はスカイレイカー。アッシュの師匠ですよ、鴉さん」

 

 

 

 

「初めまして、シルバークロウです!よろしくお願いします!」

 

 

 

 

「で、どうしたんだ」

 

 

 

 

そう聞いてきたエイトにクロウはエイトとレイカーに事情を説明した。

 

 

 

 

「なるほどな……」

 

 

 

 

「鴉さん、私の弟子になりますか?」

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

「今の鴉さんではそのダスクテイカーに勝つことは出来ないでしょう。だから鴉さんにはもっと強くなる必要があります」

 

 

 

 

「俺も賛成だな。まあでも、レイカーの弟子になるならそれなりの覚悟は必要だがな」

 

 

 

 

「僕はもっと強くなりたい!レイカーさん!僕を弟子にしてください!!」

 

 

 

 

「わかりました。それでは早速開始しましょう!」

 

 

 

 

「クロウ。師匠の訓練は本当にやばいからきいつけろよ」

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

「アッシュ、何かいいましたか?私にはもっと訓練内容をきつくしてほしいと聞こえましたが?」

 

 

 

 

「いいいいいいえ!!そんなことは一言も!!あっ!!このあと用事があるんだった!!それでは俺様は失礼します!!」

 

 

 

 

アッシュはまるで逃げるかのようにバイクに乗って塔から降りていった。

 

 

 

 

「これから私が言うことは決して他の人には言わないでくださいね」

 

 

 

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

レイカーはクロウに心意システムについてのことを教えた。

そしてアンクルのときと同じようにクロウを塔から突き落とした。

だが今回はエイトは突き落とされなかった。

 

 

 

 

「流石にHPがなくなるだろ」

 

 

 

 

「こんにちは!!さっきここに来るときに誰かが落ちてきましたけど何かあったんですか先生?」

 

 

 

 

「新しい弟子よ。登ってきたら仲良くしてあげてね」

 

 

 

 

「はい!もちろんです!」

 

 

 

 

「さて、クロウが登って来るのを待つか」

 


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