アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第10話 お泊まり『前編』

 

 

 

電車を降りて家に帰ってる途中で俺は見覚えのある人の後ろ姿を見つけた。

向こうも俺達に気付いたみたいで振り向いた。

 

 

 

「「奨真さん!」」

 

 

 

 

「綸と白雪」

 

 

 

 

「何をしてるの?」

 

 

 

 

「か……買い物をしていたんです……」

 

 

 

 

「へえ、っていうか二人仲よかったんだな」

 

 

 

 

この二人が一緒にいるところを見るのは初めてだな。

 

 

 

 

「あのーこの二人は?」

 

 

 

 

「く、日下部綸です」

 

 

 

 

「白雪姫です。よろしくお願いします」

 

 

 

 

「立花伶弥です!よろしくね!」

 

 

 

 

そうだ。

せっかく二人に会ったんだし、二人も家に招待するか。

 

 

 

 

「二人とも。今日家に泊まらない?」

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

「あの……急に家に行っても……迷惑じゃ……」

 

 

 

 

誘おうと思ったら先に楓子が言ったみたいだな。

でも綸は迷惑になるんじゃないかと思ってるみたいだ。

 

 

 

 

「迷惑なんかじゃねえよ。俺からも言おうと思ってたし」

 

 

 

 

「それに私もこれから家に泊まるんですよ」

 

 

 

 

「だから二人さえよかったら来るか?」

 

 

 

 

「「じゃ……じゃあお言葉に甘えて」」

 

 

 

 

俺たちは綸と白雪を加えて家に向かった。

 

 

 

 

 

家に入るともう母さんが帰ってきていた。

 

 

 

「おかえり!楓子から事情は聞いたから準備万端よ!綸ちゃん、白雪ちゃんいらっしゃい!そしてあなたが伶弥ちゃんね。いらっしゃい!」

 

 

 

一瞬で凄い量を喋ったな……。

っていうかいつの間に楓子は母さんに言ったんだ?

俺は楓子に小声で話しかけた。

 

 

 

 

「いつの間に話したんだ?」

 

 

 

 

「奨真君が三人と話してる時に伝えたわ」

 

 

 

 

「そうか」

 

 

 

 

「四人ともお風呂に入ってらっしゃい!あ、、心配しなくてもうちのお風呂は広いからね!」

 

 

 

 

「そうよ。だからいつも奨真君とあんなことやこんなことも」

 

 

 

 

「だああああああ!!!!楓子やめろ!!」

 

 

 

 

「「あ……あんなことや……こんなこと……」」

 

 

 

 

「しょ、奨真さん!?先生に何やってるんですか!?」

 

 

 

 

「その話はもう終わりだ!!ほら!早く風呂に入ってこい!!」

 

 

 

 

まずほとんど楓子が俺が入ってる時に入ってきてるんだろ……。

 

 

 

 

「ぜーったいに覗かないでくださいよ!!」

 

 

 

 

「覗かねえよ!!」

 

 

 

 

「あ、奨真君。楓子達の着替えをお願いね」

 

 

 

 

「あ、ああわかった」

 

 

 

 

四人は風呂場に向かい、俺は着替えを取りに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楓子side

 

 

 

 

 

私たちは脱衣所に入り、服を脱いでいた。

私はブラを外そうとした時、何か視線を感じた。

 

 

 

「何?」

 

 

 

 

「い、いやーさすが先生だなーっておもって…」

 

 

 

 

「綸さん。少しは成長しましたか?」

 

 

 

 

「いえ……全然です。白雪さんは?」

 

 

 

 

「私もです……」

 

 

 

 

みんなの視線は私の胸を見ていた。

 

 

 

 

「だ、大丈夫よ!みんなも大きくなるわ!でもいいことばかりじゃないのよ!肩もこるのよ!」

 

 

 

 

「「「それは持ってない人にはわからないです!」」」

 

 

 

 

「ええ……」

 

 

 

 

「でもどうやって大きくなったんですか?」

 

 

 

 

どうやって大きくなったかか……。

もうあれしか思いつかないけど……。

 

 

 

 

「いつの間にか大きくなってたっていうのもあるけど、やっぱり奨真君に愛されてるからかな」

 

 

 

 

「「う、羨ましい」」

 

 

 

 

「いいですね!私にも触らせてください!!」

 

 

 

 

「キャアアッ!!」

 

 

 

 

私は伶弥に胸を揉まれていた。

そろそろお風呂に入らなきゃ奨真君が入れないままなのに。

そんな時だった。

 

 

 

 

「おーい。着替えを置い……とく…ぞ…」

 

 

 

 

「「「「え?」」」」

 

 

 

 

 

 

楓子side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奨真side

 

 

 

 

 

「これとこれでいいかな」

 

 

 

 

俺は俺と楓子が中学の頃にきていた服を持って浴室に向かった。

けど脱衣所の方はなんか騒がしかった。

まあでも風呂の中で騒いでるんだろ。

俺はそう思ってドアを開けたが、俺の予想は外れてしまった。

 

 

 

「おーい。着替えを置い……とく…ぞ…」

 

 

 

 

「「「「え?」」」」

 

 

 

 

俺が見た光景は下着姿の綸と白雪と伶弥、そして伶弥に胸を揉まれている楓子だった。

俺は驚きのあまり、フリーズしてしまった。

 

 

 

 

「きゃあああああ!!!奨真君見ないで!!」

 

 

 

 

そう言われて俺は思考が回復した。

 

 

 

 

「ごごごごめん!!」

 

 

 

 

俺はすぐに脱衣所を出ようとした時、伶弥がこっちをみてこう言った。

 

 

 

 

「奨真さん。最低です」

 

 

 

 

うぐっ!?

結構きつい。

 

 

 

はあ……。

なんか今夜は長く感じそうだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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