アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第13話 沖縄での戦い

 

 

 

黒雪姫side

 

 

 

「うむ。君たちの頼みはその面倒事を作ってるやつの退治をして欲しいってことでいいんだな」

 

 

 

 

「「はい!」」

 

 

 

 

「なら構わない。じゃあ今日の夜でいいかな?」

 

 

 

 

「「わかりました!」」

 

 

 

 

私は沖縄のバーストリンカーの女の子二人に面倒事を作っているやつの退治を依頼された。

特に断る理由もないので依頼を受けることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夜……

 

 

 

私は琉花と真魚を連れてホテルのエントランスの端の方の椅子に座って直結した。

 

 

 

 

「「「アンリミテッドバースト!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ネエネエ!こっちこっち!」

 

 

 

 

「待ってよー!」

 

 

 

 

「元気な子たちだ」

 

 

 

 

私は二人の後を追うと、古ぼけた店が見えてきた。

二人はその中に入っていったので私も中に入ると、そこには懐かしいやつが座っていた。

 

 

 

「師匠ー!強力な助っ人を連れてきましたー!」

 

 

 

「強力な助っ人っていったって相手は神獣級エネミーもいるんだぞ。どうせなら黒の王とかを連れてきて」

 

 

 

「相変わらずだな、クリキン」

 

 

 

私がクリキンと呼んだ人物は真っ赤なボルトの形をしたデュエルアバター『クリムゾンキングボルト』だった。

 

 

 

「うお!?ロ、ロータス!?お前ら本当に黒の王を連れてきてくれたんだな!!」

 

 

 

「そんなにすごい人なの!!」

 

 

 

「ビックリです〜」

 

 

 

私はとりあえず座ろうと思い、クリキンの隣に座った。

するとまた扉が開き、私は扉を見るとまた懐かしい人物二人と出会った。

 

 

 

 

「こんなところに店なんかあったのか」

 

 

 

 

「でも落ち着けそうなの」

 

 

 

 

「ル、ルーク!?それにカレン!?」

 

 

 

 

「って!?ロータス!?なんでここに!?」

 

 

 

 

「ルーくんに続いてロータスまで……。今日はいろんな人と出会うの」

 

 

 

 

私は二人を座らせて、色々と話をした。

 

 

 

 

「へえ、君たちも修学旅行なのか」

 

 

 

 

「俺も最初カレンと会った時は焦ったぜ」

 

 

 

 

「私もなの。でもここでもルーくんと会えて嬉しいの」

 

 

 

 

ここでもラブラブなのか……。

できれば私もハルユキ君と………いや、今は考えるのをやめておこう。

そんな時、いきなり店が揺れ始めた。

気になり外に出ると、神獣級エネミーをテイムしたバーストリンカーがいた。

 

 

 

 

「ネエネエ!あいつです!」

 

 

 

 

「お前が面倒事を作ってる張本人か!」

 

 

 

 

「面倒事とは失礼だな。このニックの技を試してただけさ」

 

 

 

 

「それが迷惑なんだよ!!」

 

 

 

「そうだそうだ!」

 

 

 

「ドルフィン、メロウ。そこらへんに落ちてる金属を一ヶ所にまとめてくれ」

 

 

 

「了解です!」

 

 

 

「わ、わかりました!」

 

 

 

 

多分クリキンはあれを使う気なのだろうな。

 

 

 

 

「何をしようとしてるのかわからんが、この俺『サルファポッド』とニックの敵ではない!」

 

 

 

 

「俺も手を貸すぜ!ロータス!」

 

 

 

「私もなの!」

 

 

 

「二人とも……心強い!!」

 

 

 

私たちは心意技を使って神獣級エネミーを無視してサルファポッドに攻撃した。

 

 

 

「ヴォーパルストライク!!」

 

 

 

 

「メイルストロム!!」

 

 

 

 

「グランドデス!!」

 

 

 

 

私は黒い光を放ち、カレンは水を放ち、ルークは盾を地面に叩きつけて地割れを作った。

相手も技で対抗してきた。

 

 

「チャコールスモーク!!」

 

 

 

「煙幕か!」

 

 

 

「私に任せて!」

 

 

 

カレンは水で煙幕を払おうとしたがサルファポッドが追い打ちをかけてきた。

 

 

 

「スコーキングインフェルノ!!」

 

 

 

「ドレインクラッシュ!!」

 

 

 

ルークが私たちの前に出て、盾で攻撃を防いでくれた。

 

 

 

 

「この煙は煙幕ではない。これは火薬だ!!」

 

 

 

「「「うわああああ!!!」」」

 

 

 

私たちは衝撃で吹っ飛び、地面に叩きつけられてしまった。

 

 

 

 

「師匠!準備出来ました!」

 

 

 

 

「よっしゃあ!!」

 

 

 

私は顔をクリキンに向けると、鉄の塊が全てクリキンに集まっていくのが見えた。

やがてクリキンは巨大ロボットに変身した。

 

 

 

 

「な、なんだあれ?」

 

 

 

「わからないの」

 

 

 

「この姿になったクリキンは今の赤の王が出てくる前までは加速世界で最強の遠距離砲撃型と呼ばれていたんだ」

 

 

 

 

私たちはオブジェクトの陰で二人の戦いを見ていたが、クリキンは敗北してしまった。

 

 

 

 

「ドルフィン!メロウ!クリキンを頼む!」

 

 

 

 

「「りょ、了解!」」

 

 

 

 

「オーバードライブ!モードブルー!」

 

 

 

相転移(フェイズトランス)(キーン)!」

 

 

 

「ジュエルアームド!」

 

 

 

「チャコールスモーク!!」

 

 

 

 

サルファポッドはまた煙幕を作ってきたが同じ手は効かない!

 

 

 

 

「スターバーストストリーム!!」

 

 

 

私は16の光を放ち煙幕を払っていった。

煙幕が出て相手の視界も悪くなってる間にルークは後ろへ回り込み、サルファポッドにドレインクラッシュで吸収した衝撃を放った。

 

 

 

 

「落ちろおお!!!!」

 

 

 

 

「ぐああ!!」

 

 

 

 

だがサルファポッドは神獣級エネミーからは降りなかった。

くそっ!どうすれば!

私がそんなことを考えていると突然もう一人のバーストリンカーが現れた。

それはまるで魔法少女のようなアバターだった。

そいつは何か言って、フィールドを変えた。

フィールドは海に変わって、ドルフィンとメロウがシェイプチェンジした。

二人は泳いでサルファポッドの周りに渦潮を作って二人を離れさせた。

 

 

 

「やりやがったな!来いニック!!」

 

 

 

サルファポッドは神獣級エネミーを呼んだが、ずっと操られて嫌だったのか、サルファポッドを襲った。

そしてサルファポッドのHPは無くなった。

フィールドは元に戻って、私はルークとカレンの元に駆け寄った。

 

 

 

 

「助かったよ。ありがとう」

 

 

 

 

「いや、気にすんな」

 

 

 

 

「な、なあ二人とも。もう一度ネガ・ネビュラスに戻ってきてくれないか?」

 

 

 

 

「「うん?」」

 

 

 

 

「ネガ・ネビュラスは復活したんだ。でもまだ勢力は足りない。そのためには君たちの力が必要なんだ!!君たちだけじゃない!ういういやフーコ、奨真君にグラフの力が必要だ!」

 

 

 

 

「……そこまで頼まなくても戻るつもりだったぜ」

 

 

 

「もちろんなの。ただいま、サッチ」

 

 

 

私は嬉しくなり、涙を流していた。

デュエルアバターだから涙なんか出ないが、私は泣いていた。

そして笑いながら言った。

 

 

 

 

「ああ!おかえり……ルーク、カレン!」

 

 

 

こうして新生ネガ・ネビュラスに、エレメンツの一人、アクアカレントとネガ・ネビュラスで一番の防御力を持つエメラルドルークが加わった。

 

 

 

 


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