アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第16話 集結

 

 

 

 

能見を倒し、一息ついていた。

 

 

 

 

「終わったな。ハルユキ君」

 

 

 

 

「はい……」

 

 

 

 

「チッ!逃げられたか!!」

 

 

 

 

「奨真君。あいつはあの時姉さんが言っていた……」

 

 

 

 

ってことはあの灰色のアバターがグレーマインド!?

この場でグレーマインドのことを知っているのはチユ以外全員だ。

だからチユは何のこと?って言いたい顔をしていた。

 

 

 

 

「グレーマインド?それに奨真君?…………ってあなたは橘奨真さんですか!?」

 

 

 

 

「えっ!?チユ、奨真さんを知ってるのか!?」

 

 

 

 

「知ってるよ!去年学校であったもん!!」

 

 

 

 

学校であったって……もしかして奨真さんが派遣で来たときかな……。

 

 

 

 

「チユリちゃん……。君がライムベルだったのか」

 

 

 

 

「は、はい……」

 

 

 

 

「……回復か。その力、しっかりと磨けよ」

 

 

 

 

「へ………あ、はい!!」

 

 

 

 

チユは奨真さんにそう言われて気合の入った返事を返した。

するとチユは俺とタクの方を見て言った。

 

 

 

 

「あんたたちだけじゃ心配だから………あたしも入ってあげるわ。ネガ・ネビュラスに」

 

 

 

 

「「え?」」

 

 

 

 

い、今なんて?

 

 

 

 

「いいですよね!先輩!」

 

 

 

 

「もちろんだ!これからよろしく頼むよ!チユリ君!」

 

 

 

 

(ネガ・ネビュラスのメンバーが少しずつ増えていってるな)

 

 

 

 

「そうそう、ネガ・ネビュラスはハルユキ君とタクム君だけじゃないよ」

 

 

 

「え?どういうことですか?だって僕とタクと先輩しか……」

 

 

 

 

そうだ。今のネガ・ネビュラスは先輩を入れても3人だけのはず。

なのに他にもいるっていったい……。

 

 

 

 

「奨真君もよく知る人だ」

 

 

 

 

「俺のよく知る人?」

 

 

 

 

奨真さんのよく知る人………。

いったい誰なんだろ……。

 

 

 

 

「カレンとルークだ」

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

 

カレン?ルーク?その人が奨真さんのよく知る人なのかな?

よく見ると奨真さんは固まっていた。

 

 

 

 

「………そうか」

 

 

 

 

……なんか気まずいな。

とりあえず現実世界に帰るように言わなきゃ。

 

 

 

 

「と、とりあえず帰りましょうよ」

 

 

 

 

「あ、ああ」

 

 

 

 

僕らは帰還ポータルに向かい現実世界に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日が経ったある日、先輩が僕の家にやって来た。

ソファーに座った先輩はどこか怒ってるように見えた。

額に怒りマークがついてそうな感じがする……。

 

 

 

 

「その………本当に心配をかけてすみませんでした」

 

 

 

 

「心配した!!本当に心配した!!もし君がいなくなったらって考えたら恐くなった!!」

 

 

 

 

「すみません………」

 

 

 

 

先輩は僕に抱きついてきて涙を流した。

僕は先輩に謝ることしかできなかった。

 

 

 

 

「……でも、無事でよかった。それに領土も守ってくれたしな。何かして欲しいことはあるか?」

 

 

 

 

僕が先輩にして欲しいことは………。

 

 

 

 

「ずっと……ずっと僕の側にいてください」

 

 

 

 

「………な、!?……なななな何をいってるのだ君は!?」

 

 

 

 

へ?僕何か変なこと言ったかな?

僕はさっき自分が言ったことを振り返った。

 

 

 

 

「……!?ちゃ、ちゃうんです!!決して変な意味で言ったわけじゃ!!」

 

 

 

 

「……はあ、わかった。ずっと君の側にいるよ。未来永劫な」

 

 

 

 

先輩はそう言って笑った。僕もつられて笑って、部屋には僕らの笑い声が響いた。

あ、そうだ。師匠と奨真さんにあれを返さなきゃ。

 

 

 

 

「先輩。これから僕はレイカーさんと奨真さんに借りてたものを返しに行きます。先輩も一緒に来て欲しいんです」

 

 

 

 

「……わかった」

 

 

 

 

僕はニューロリンカーの連絡先から師匠の連絡先を探し、メッセージを送った。

送った後、僕と先輩は約束の場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奨真side

 

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

「どうした楓子?」

 

 

 

 

「鴉さんがここに来て欲しいって」

 

 

 

 

「わかった。一緒に行くか」

 

 

 

 

「うん!」

 

 

 

 

俺は楓子をバイクの後ろに乗せ、ハルユキ君が言っていた場所に向かった。

目的地につき、俺はバイクを止め、歩道橋に登っていった。

 

 

 

 

「奨真君、ありがとう」

 

 

 

 

「何が?」

 

 

 

 

「さっき奨真君が言ってくれたおかげで立ち直れた」

 

 

 

 

「……そうか」

 

 

 

 

俺たちは歩道橋を登って歩いて行くと、ハルユキ君とサッチがやってきた。

楓子とサッチは目を合わしたがすぐにそらしてしまった。

 

 

 

 

「あの!借りてた翼を返しにきました」

 

 

 

 

「取り戻したのですね。あなたの銀翼、希望を」

 

 

 

 

「はい」

 

 

 

 

楓子とハルユキ君は直結して加速した。

 

 

 

「「バーストリンク」」

 

 

 

「確かに受け取りました」

 

 

 

「奨真さん。あなたにも借りてたものを返しにきました」

 

 

 

俺はケーブルを受け取り自分のニューロリンカーにつけて、直結して加速した。

 

 

 

「「バーストリンク」」

 

 

 

「確かに受け取った」

 

 

 

「それではわたしはこれで」

 

 

 

楓子は一礼をして後ろを向き、歩いて行った。

けど、俺は楓子の元へは行かなかった。

なぜなら俺は今ここでサッチと元の関係に戻って欲しかったから。

ハルユキ君も同じことを思っていたらしく、サッチのことを見ていた。

サッチをここに連れてきたのも楓子と元の関係に戻って欲しかったからだろう。

 

 

 

 

「フーコ!!」

 

 

 

 

「「っ!?」」

 

 

 

 

「帰ってこいフーコ!私にはお前が必要だ!!」

 

 

 

 

「………サッちゃん」

 

 

 

 

楓子は振り返ると涙を流していた。

サッチも涙を流していた。

二人は走り、抱き合って泣いた。

俺は楓子が投げた鞄を取りに行き、ハルユキ君のところに向かった。

 

 

 

 

「よかったですね。二人が仲直りして」

 

 

 

「ああ、そろそろ他のみんなも呼び捨てで呼ぶか。これからもよろしくな、ハルユキ」

 

 

 

「はい!」

 

 

 

 

それから数分が経って、二人は泣き止んだ。

そして楓子はサッチにこう言った。

 

 

 

「私ね、足が戻ったの」

 

 

 

「本当か!?よかったじゃないか!!」

 

 

 

「ええ!」

 

 

 

「あっ!先生!!」

 

 

 

声がする方を見ると、楓子のことを慕っているレミがこっちにやってきた。

レミの隣には懐かしい人がいた。

 

 

 

「レミ、それと……」

 

 

 

「お久しぶりです!しょーにぃ、フーねぇ、サッチん」

 

 

 

「「「ういうい!?」」」

 

 

 

なんでういういがレミと一緒にいるんだ?

たまたま会ったから。いや、そもそもういういとレミは知り合いじゃないはず……。

 

 

 

「なんでレミがういういと?」

 

 

 

「たまたま会って友達になったんです!」

 

 

 

「久しぶりね!ういうい!」

 

 

 

「んー!んー!」

 

 

 

ういういを見ると、楓子の胸の中に抱きしめられて苦しそうにしているういういがいた。

 

 

 

「楓子!ういういが苦しそうだから!」

 

 

 

「あ、ごめんねういうい」

 

 

 

「相変わらずなのです……」

 

 

 

「ういうい、さっきフーコにも言ったのだが、戻ってきてくれないか?」

 

 

 

「もちろんなのです!」

 

 

 

 

「ありがとう!奨真君はまだ用心棒としてネガ・ネビュラスにいたけど、正式にネガ・ネビュラスに入ってくれないか?」

 

 

 

 

そうだった。俺は旧ネガ・ネビュラスでは用心棒だったんだ。

そうだな………。

 

 

 

 

「そうだな、そろそろ正式にメンバーに入るか」

 

 

 

 

「なになに!ネガ・ネビュラス!!私も入りたい!!」

 

 

 

 

「君もバーストリンカーなのか?」

 

 

 

 

「はい!立花伶弥です!アバターはタンタルアンクルです!」

 

 

 

 

「なら大歓迎だ!よろしく頼むよ!レミ君」

 

 

 

 

「任せてください!」

 

 

 

 

レミもネガ・ネビュラスのメンバーか………なんか旧ネガ・ネビュラスが全員集結した感じだ。

あとはグラフだけか……。

 

 

 

「いやーそれにしても奨真さんがういちゃんと知り合いって聞いた瞬間、この人実はロリコン!?って思ったけど先生も知り合いだったみたいだから安心しました!」

 

 

 

「ロリっ!?」

 

 

 

こんのやろう!

隙あらば余計なことを言いやがって!!

 

 

 

「誰がロリコンだコラァ!!」

 

 

 

「いいい、いたいいたい!!ごめんなさい!冗談ですから!」

 

 

 

俺はレミの頬を思い切り引っ張った。

 

 

 

「ううぅ、赤くなってる……」

 

 

 

「「「「あはははははは!」」」」

 

 

 

「「……はは」」

 

 

 

歩道橋の上では俺たちの笑い声が響いた。

 

 

 

 

エレメンツ最後の一人、グラファイトエッジを除いて、旧ネガ・ネビュラスのメンバーが集結した。

 

 

 

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