「ほい、上がり」
「また奨真が一位か……」
「ぐぬぬ……」
「ア、アルトリアさん。落ち着いて」
「奨真!もう一度勝負です!」
「懲りねえなお前」
「負けるのは悔しい!どうしても勝ちたい!」
俺はトランプで勝ち続けたせいか、アルトリアは頰を膨らませて悔しがっていた。
そして何度も勝負を挑んでは俺に負け続けていた。
「サッちゃん!?」
「黒雪さん!?その切り方じゃ指を切断しちゃいます!!」
「む、ならこうか?」
「それでもダメなのです!!」
なんかキッチンが騒がしいな……。
「なあニコ。お前本当は料理できるんだろ?」
「ああ、できるよ。けどめんどくさーからしなかった」
「サッチの手伝いをしてやってくれよ」
「めんどくせーけど、あれをほっとくわけにはいかねえか」
ニコは立ち上がってサッチたちの手伝いをしにいった。
「奨真!さあもう一度です!」
「奨真さん。アルトリアさんはこうなったらもう止められないので、みなさんの料理ができるまで相手をしてあげてください」
「わかったよ……」
それから数分間、料理ができるまで俺はずっとアルトリアの相手をしていた。
でもアルトリアは俺に勝つことができなかった。
負ける度にアルトリアは頰を膨らませ、拗ねたりしていた。
そして今は部屋の角で体育座りをしていた。
「「「「お待たせ!!」」」」
女性陣が料理を持ってきて、アルトリアは匂いに反応して目を光らせて帰ってきた。
「腹が減っては戦はできぬ!奨真!食事が終わったらもう一度勝負です!」
「トランプはもうやめないか…」
「それならブレインバーストで対戦したらどう?」
「「えっ!?」」
もしかしてアルトリアもバーストリンカーなのか!?
「あの……ここにいるみなさんはバーストリンカーなのですか?」
「そうだぜ。マシュは知ってるけど、アルトリアとジャンヌもバーストリンカーなのか?」
「はい!昔奨真君と対戦をしました」
「私はあまり対戦をしたことはありません」
「奨真さんとアルトリアさんの対戦を見てみたいです!無限の剣製対剣聖!」
「いつの間に剣聖なんて二つ名が……」
「まさかここにいる全員がバーストリンカーだったなんてな。じゃあ飯食ったら勝負するか?」
「望むところです!」
俺たちは食事を始め、楽しい時間を過ごした。
数分後……。
「やっぱり楓子ちゃんには料理で勝てないなぁ…」
「ふふっ。ジャンヌもだいぶ腕が上がってるわよ」
「ったくお前どんだけ料理ができねえんだよ……」
ふう……どの料理も美味かったな……。
さてと、早速アルトリアに対戦を申し込むか。
「アルトリア。勝負を始めようか」
「ええ!」
「じゃあ私たちは観戦をしてるわね」
「アルトリアさん!奨真さんなんかサクッと倒しちゃってください!」
「どっちも頑張ってください!」
レミはアルトリアの応援をしてるが……まあどうでもいいや。
俺はアルトリアに対戦を申し込むために加速した。
みんなも観戦するために加速した。
「「「「バーストリンク!」」」」