アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

58 / 168
第10話 強者現る

 

 

 

加速して、俺たちは対戦フィールドのところで立っていた。

俺の前には黄色に輝いたデュエルアバターが剣を構えて立っていた。

 

 

 

「それがお前のデュエルアバターか。えーっと……」

 

 

 

 

「トパーズキングだ。キングと呼んでくれ」

 

 

 

 

「俺はブラウンクリエイト。エイトって呼んでくれ」

 

 

 

 

「うむ。エイト、武器を構えるんだ」

 

 

 

 

俺はキングの言う通り、背中の剣を取り、構えた。

 

 

 

 

「よし!いざ勝負!!」

 

 

 

 

「こい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楓子side

 

 

 

「みなさん!ここからならよく見えますよ!」

 

 

 

 

私たちはコスモスが連れて来てくれた場所で2人の戦いを観戦していた。

 

 

 

 

「よく見えますね!」

 

 

 

 

「クロウ、はしゃぎすぎて落ちないようにねー」

 

 

 

 

「ベル!俺そんなに子供じゃねえよ!」

 

 

 

 

「おおおらあああ!!このキャラス野郎!!」

 

 

 

 

「へっ!?」

 

 

 

 

クロウの後ろから突然アッシュがバイクの前輪で突進した。

クロウはバイクの下敷きになって、アッシュはアクセルとブレーキを同時にしていた。

 

 

 

 

「イダダダダダダッ!!何ですかアッシュさん!!」

 

 

 

 

「てめえ誰の許可を得て綸の手料理を食ったんだ!!あああん!!」

 

 

 

 

「ちょちょちょちょっと待ってください!!アッシュさんと綸さんはどういう関係で!!」

 

 

 

 

鴉さんはアッシュが綸の兄だってことは知らなかったわね。

アッシュが怒ってるのもきっと、綸の手料理をライバルに食べられたくなかったのね。

 

 

 

 

「鴉さん。アッシュは綸の兄で、綸のブレインバーストでのデュエルアバターはアッシュなのよ」

 

 

 

 

「ええ!?お兄さん!!」

 

 

 

 

「てめえにお兄さんと呼ばれる筋合いはねえ!!」

 

 

 

 

「イダダダダダダッ!!!」

 

 

 

 

「てめえらいい加減にしろ!!」

 

 

 

 

ニコが2人を止めて、やっと落ち着いて見ることができる。

そういえばマシュのデュエルアバター名は知らなかったような……。

 

 

 

 

「みんなに自己紹介しますね。私はアンバーフラッグ。好きなように呼んでね。みんなよろしくね」

 

 

 

 

「私はサクラシルド。シルと呼んでください。よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

私たちの後ろで立って、大きな旗を持っていたのはジャンヌ。大きな盾を持っていたのがマシュだってことがわかった。

 

 

 

 

「よろしく頼むよ。では、観戦の続きをしようか」

 

 

 

 

 

ジャンヌとマシュと一緒に、私たちは観戦の再開した。

 

 

 

 

 

 

楓子side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奨真side

 

 

 

 

 

 

 

「やあああ!!!」

 

 

 

 

「はあああ!!!」

 

 

 

 

 

ガキンッ!!

 

 

 

 

俺とキングは何度も剣を交えた。

交えたからわかる。

キングはそこらのバーストリンカーとは違う!

こいつは強い!

少しでも気を抜けばやられてしまう!

 

 

 

 

「ぐうぅ……」

 

 

 

 

「くっ…」

 

 

 

 

俺とキングは一度下がり、態勢を整えた。

そしてもう一度突っ込んだ。

 

 

 

キングは両手で構えた剣を振りかざした。

俺は両手の剣でキングの剣をずらし、右足を軸にして時計回りに回転した。

そして両手の剣を同時に振りかざした。

 

 

 

 

「がああ!!」

 

 

 

 

キングは防御できず、そのまま吹っ飛んだ。

必殺ゲージも溜まったな。

これで終わらせよう。

 

 

 

 

「はあ……はあ……はあ……」

 

 

 

 

「はあ……はあ……はあ……お互い限界のようだな。次で終わらせようか」

 

 

 

 

「全く同じことを考えていたぜ」

 

 

 

 

「ふっ」

 

 

 

 

キングは目を瞑り剣を上にあげて、力を集中していた。

俺も剣をしまい、必殺技を発動した。

 

 

 

 

unlimited blade works(アンリミテッドブレイドワークス)!!」

 

 

 

 

俺は無限に剣を作る結界を張って、剣を吸い寄せ、キングに突っ込んだ。

キングはまだ目を瞑り剣を上にあげたまま、動かなかった。

今がチャンスだ!!

 

 

 

 

「はあああああ!!!」

 

 

 

 

だが無闇に突っ込んだのは間違いだった。

キングは目を開き、剣を力強く振り下ろした。

 

 

 

 

「エクスカリバー!!!」

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

 

 

俺は避けることが出来ず、衝撃を正面からくらってしまった。

俺のHPはゼロになり、キングに敗北した。

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。