アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!


初めての連続投稿……


第14話 温泉合宿

 

 

そして土曜日。

領土戦が終わり、みんなでダイエット合宿をするために、ハルユキと黒雪姫、タクムとチユリ、アルトリアが梅郷中の校門で待ち合わせをしていた。

しばらく待つと、二台の車がやってきた。

 

 

 

 

「全員いるな。よし、後ろに乗ってくれ」

 

 

 

 

全員荷物を持ってそれぞれ車に乗っていった。

ちなみに運転してるのは奨真と白夜で、奨真の車の助手席には楓子が、白夜の車の助手席にはマシュが乗っていた。

奨真の車に乗っているのは、奨真と楓子、ハルユキと黒雪姫、謡とジャンヌ、白雪姫と綸である。

白夜の車に乗っているのは、白夜とマシュ、あきらとレミ、タクムとチユリ、アルトリアである。

(2人はちゃんと免許を持っている)

 

 

 

 

 

車内ではみんな話したりしていた。

 

 

 

奨真の車内……

 

 

「奨真さんって車の免許も持ってたんですね」

 

 

 

 

 

「ああ。今の時代は16歳で取れるからな」

 

 

 

 

「ちなみに私も持ってるのよ鴉さん」

 

 

 

 

「師匠もなんですか」

 

 

 

 

「私も来年には取れるな」

 

 

 

 

「私もそろそろ取ろうかな」

 

 

 

 

 

白夜の車内……

 

 

 

 

「温泉かあ…。久しぶりに行くな」

 

 

 

 

「私もです」

 

 

 

 

「私もなの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間後……

 

 

 

旅館に着いて、奨真と白夜はみんなを下ろしてから駐車場に向かった。

駐車場に停め終えて、玄関に行くと、みんな待ってくれていて部屋の鍵をもらい、一緒に部屋に向かった。

 

 

部屋割りは

奨真、白夜、ハルユキ、タクム。

 

楓子、黒雪姫、チユリ、綸、白雪姫、レミ。

 

 

マシュ、アルトリア、ジャンヌ、あきら、謡。……である

 

 

 

 

奨真たちの部屋に全員あつまって、ハルユキのダイエットメニューを伝えた。

 

 

 

 

「まずは今晩から明日まで絶食してもらいます」

 

 

 

 

「うう……この一週間まともに食べてないんですが」

 

 

 

 

「その調子で体内環境を整えて、本番の明日に備えてください。いいですね?」

 

 

 

 

「は、はい」

 

 

 

 

「………あの!ハルユキ君…」

 

 

 

 

「はい……?」

 

 

 

 

「えっと………頑張れハルユキ君」

 

 

 

 

黒雪姫はそう言って、部屋から出て、他のみんなも揃って出て行った。

 

 

 

 

「はあああ……………。タク、俺もうダメかも。あとのことは頼む、リンカーとホームサーバーのメモリ領域は絶対に覗かずに消去しといてくれ」

 

 

 

 

「まあまあ。あと一週間じゃないか」

 

 

 

 

「そうだぜ。頑張れよ」

 

 

 

 

「一週間なんて短いもんだ」

 

 

 

 

 

「タクム、白夜さん、奨真さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

温泉内……

 

 

湯には楓子と膝の上に座る謡、楓子の隣に座るチユリがいた。

 

 

「それで、明日からハルにどうやってダイエットさせるんですか?」

 

 

 

「そうねえ。あなたがいろんなことを試してダメだったでしょ?だからもっと根っこの部分に触れてみようと思うの」

 

 

 

「根っこ?」

 

 

 

「鴉さんは幼稚園や小学校低学年のときは痩せていたのよね?」

 

 

 

 

「はい!あの頃はかっこよくて密かにモテてたんですよ!」

 

 

 

 

「なら、何故太ってしまったのか?そこから探る必要がありそうですね」

 

 

 

 

「何故太ってしまったのか……わからないのです」

 

 

 

 

「それはまだわからないわよ、ういうい」

 

 

 

 

3人は立ち上がり、タオルを持って脱衣所に行こうとした。

 

 

 

 

「何故太ってしまったのか………。あ、そういえば」

 

 

 

 

「あ、入れ違いだね!」

 

 

 

 

「ジャンヌさんとマシュさん、アルトリアさん」

 

 

 

 

「いい湯加減よ。ごゆっくり」

 

 

 

 

「失礼しますね」

 

 

 

 

「ゆっくりと浸かるとしよう」

 

 

 

 

「チーコ、今何か言いかけなかった?」

 

 

 

 

「あ、はい。そういえばハルが太り始めたのって、両親が離婚してからだったような……」

 

 

 

 

「ふむ……」

 

 

 

 

「フーねえ?」

 

 

 

 

「なんでもないわ。さ、早く着替えましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅館の通路………。

 

 

 

 

楓子と謡、チユリは部屋に戻ろうとしたとき、奨真とバッタリ会った。

 

 

 

 

「奨真君、どこに行くの?」

 

 

 

 

「何か飲み物買いにな。楓子も何か飲むか?」

 

 

 

 

「いいの?」

 

 

 

 

「ああ。よかったら2人にも」

 

 

 

 

「ああ大丈夫ですよ!せっかく温泉旅館に来たんですから2人でゆっくりしてください!」

 

 

 

 

「私とチユリさんは先に部屋に戻ってるのです」

 

 

 

 

チユリと謡は早足で部屋に戻っていき、奨真と楓子の2人だけになった。

 

 

 

 

「あいつら……。ま、いっか。楓子、何か飲むか?」

 

 

 

 

「それじゃあコーヒー牛乳で」

 

 

 

 

「はいよ」

 

 

 

 

奨真は店員さんにお金を渡して、コーヒー牛乳を2つ買った。

一本を楓子に渡し、もう一本は自分で飲んだ。

 

 

 

 

「そういえば奨真君と温泉旅館に来るのは初めてね」

 

 

 

 

「そうだな。まあ2人っきりじゃないが」

 

 

 

 

「ふふっ。今度は2人っきりで来ましょう」

 

 

 

 

「ああ。あれ?もうなくなったか」

 

 

 

 

「私の飲む?」

 

 

 

 

「いや、新しいの買って来るよ」

 

 

 

 

「………奨真君」

 

 

 

 

「ん?」

 

 

 

 

奨真は振り向くと、楓子はあと少しのコーヒー牛乳を口に入れ、口移しで奨真に飲ませた。

 

 

 

 

「んん!?」

 

 

 

奨真は驚き、楓子は全部飲ませても唇を重ねるのをやめなかった。

奨真は目を閉じ、キスを受け入れた。

 

 

 

 

「………いきなりすぎるぞ」

 

 

 

 

 

「いいじゃない。買う手間が省けたでしょ」

 

 

 

 

 

「まあそうだけど……」

 

 

 

 

 

奨真と楓子は瓶を返した後、奨真は楓子の手を引いてさっきまでいたところに戻った。

すると奨真は楓子を壁にもたれさせて右手を顔の横に置いた。

そう、壁ドンだ。

 

 

 

 

 

「しょ、奨真君?」

 

 

 

 

「さっきいきなりやってきた仕返しだ」

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

奨真は壁ドンをしながら楓子の唇を自分のと重ねた。

楓子は驚いたが、それを受け入れた。

さっき奨真がやられたことと同じだ。

 

 

 

 

「もう……」

 

 

 

 

「言っただろ。さっきの仕返しだ」

 

 

 

 

「ねえ……家に帰ったら続きしよ?」

 

 

 

 

「………ああ」

 

 

 

 

 

「やった!奨真君大好き!!」

 

 

 

 

 

「おっと!ありがとう。さ、そろそろ戻ろう」

 

 

 

 

 

「ええ!」

 

 

 

 

 

奨真と楓子は手を繋いで、それぞれの部屋に戻った。

その後は、男子全員で風呂に入りにいった。

けどハルユキは部屋にはいなかったから3人で入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

温泉内………

 

 

 

 

 

「明日からどうなるか……」

 

 

 

 

「だな。楓子は結構厳しいからハルユキが倒れなきゃいいけど」

 

 

 

 

「そ、そんなにですか?」

 

 

 

 

「「ああ」」

 

 

 

 

2人は見事にハモった。

 

 

 

 

「ハル、大丈夫かな」

 

 

 

 

「心配になってくるな」

 

 

 

 

「まあ楓子もやりすぎないようにするはずだ。心配するな」

 

 

 

 

3人は湯から上がり、脱衣所に入って浴衣に着替え、部屋で晩飯を食った後、3人は寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日……

 

 

 

 

3人は起きると、ハルユキは部屋でずっと寝ていた。

どうやらハルユキは初日から体調を崩したみたいで、楓子とチユリが持ってきたお粥も食べなかった。

 

 

 

 

それから一週間が経って、再検査の日。

ハルユキはなんとか健康増進プログラムを回避した。

 

 

 

 

 

 

 

そして領土戦。

 

 

 

 

 

「全く。いい加減なつくりの体よね。ちょっと食べれば今は完全に元どおりだし」

 

 

 

 

「本当に残念です。いろいろと工夫を考えてたのに」

 

 

 

 

「いいじゃないですか!とにかく検査はクリアしたんですから!」

 

 

 

 

「だね。それに痩せたハルなんて今更想像しづらいし」

 

 

 

 

「ええ……そりゃ酷いよタク…」

 

 

 

 

「あ、そういえば帰った後、奨真君と楓子ちゃんラブラブだったね!」

 

 

 

 

「ジャンヌ!!なんで知ってるんだよ!!」

 

 

 

 

「えーだって丸聞こえだったよー。だって私の部屋は奨真君の隣だしー」

 

 

 

 

「は、恥ずかしい……」

 

 

 

 

「私はそうでもないけど」

 

 

 

 

「楓子。お前少しは恥じらいを持てよ」

 

 

 

 

「っ!?みんなきたよ!」

 

 

 

 

全員が同じ方向を見ると、緑のレギオン『グレートウォール』のメンバーが来ていた。

 

 

 

 

「では、行こうかみんな!」

 

 

 

 

「「「「おお!!」」」」

 

 

 

 

 

「ネガ・ネビュラス!出撃!!」

 

 

 


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