アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!

新章突入です!

OP6『Break Beat Bark(ユナ)』


第6章 闇に落ちる仲間
第1話 白夜の過去


 

 

 

奨真たち『ネガ・ネビュラス』はハルユキの家で集まっていた。

ネガ・ネビュラスのメンバーだけじゃなく、白の王『ホワイトコスモス』である白雪姫、『アッシュローラー』である日下部綸も集まっていた。

 

 

 

「これから加速研究会の情報を話そうと思う」

 

 

 

 

「加速研究会ですか?」

 

 

 

 

「まあほんの少ししか情報はないが」

 

 

 

 

 

「奨真君。ぜひ教えてほしい」

 

 

 

 

 

「ああ。俺が持ってる情報は白雪を操ってサッチにライダーを殺させた黒幕、グレーマインドのリアルの正体だ」

 

 

 

 

 

「それって凄い情報ですよ!!」

 

 

 

 

「奨真。そいつの正体は?」

 

 

 

 

「グレーマインドの正体は『葉山三郎』というやつだ」

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

 

「葉山三郎……。聞いたことがないな」

 

 

 

 

「葉山三郎って私や奨真さんたちがいる学校の人じゃ!?」

 

 

 

 

 

「ああ。俺もそう思って学校名簿を見たが、そいつの名前が消えていた」

 

 

 

 

「あいつか……」

 

 

 

 

「白夜さん……」

 

 

 

 

「どうした白夜?」

 

 

 

 

「あいつは俺が殺す!」

 

 

 

 

「びゃーくんどうしたの!?」

 

 

 

 

白夜は立ち上がり、ハルユキの家を出て行った。

あきらはすぐに追いかけたが、もう白夜はいなかった。

あきらは戻ってきてもう一度座った。

 

 

 

 

「あんなに怖いびゃーくんは初めて見るの」

 

 

 

 

「あいつがあそこまでなるなんて初めてだよな」

 

 

 

 

「ねえマシュ。あなたなら何か知ってるんじゃない?」

 

 

 

 

「楓子ちゃん、どういうこと?」

 

 

 

 

「マシュは白夜君と同じ孤児院に住んでる。なら白夜君が『葉山三郎』の名前を聞いてあんな風になる理由は知ってるんじゃないかと思ってね」

 

 

 

 

「………楓子さんは凄いですね」

 

 

 

 

「知ってるのね」

 

 

 

 

「はい。その前に白夜さんの本当の苗字を知る必要があります」

 

 

 

 

「本当の……苗字?」

 

 

 

 

「白夜さんの最初の苗字は雪ノ下ではなく、『牧瀬』だったのです」

 

 

 

 

「「「牧瀬?」」」

 

 

 

 

「白夜さんは昔、自分を育ててくれた人の苗字を使ってたんです」

 

 

 

 

「ちょっと待ってください。白夜さんは両親が亡くなった後、すぐに孤児院に引き取られたと聞いたのです」

 

 

 

 

「院長さん以外で白夜さんを育ててくれた人がいたんです。その人の名前は『牧瀬焔』。ただのサラリーマンです」

 

 

 

 

「白夜さんはその人とどうやって知り合ったんですか?」

 

 

 

 

チユリは気になったことをマシュに聞き、マシュも答えてくれた。

 

 

 

 

「白夜さんがいじめられてた子を庇ってボロボロになったときに、焔さんは白夜さんに駆け寄ったのです。それからはよく会うようになって白夜さんは焔さんのことを本当の両親のように思ってました。でも、そんな時でした」

 

 

 

 

「何があったんだ」

 

 

 

 

「葉山三郎が焔さんを自殺させるようにさせたんです」

 

 

 

 

マシュは白夜の過去を話してるうちに涙が出ていた。

 

 

 

 

「自殺!?」

 

 

 

 

「いったい何があったのだ!」

 

 

 

 

「いつものように私と白夜さんは焔さんの家で遊んでいました。そんな時、突然焔さんが働いている会社の社員さんが入ってきて、焔さんをクビにしたんです」

 

 

 

 

「何故なんですか?」

 

 

 

 

「会社で使う大事な資料を勝手に持ち込み、そして紛失した、という理由です。もちろん焔さんはそんなことをしてません!!私たちも必死に言いました!!でも、社員さんは全然信じてくれませんでした。

そして次の日、いつものように焔さんの家を行くと、何故か扉は開いていて私たちは中に入ると首を吊って自殺していたんです。数日後、焔さんを自殺に追い込んだ人が私と白夜さんの前に現れました」

 

 

 

 

「そいつが葉山三郎というわけか」

 

 

 

 

「はい……」

 

 

 

 

「酷すぎますよ!!いったい何の目的でそんなことを!!」

 

 

 

 

「わかりません」

 

 

 

 

「白夜にそんな過去が……」

 

 

 

 

「白夜君は葉山三郎がグレーマインドだということを知ったのなら、彼は何をするのかわからん。もしかしたら奴に近づくために加速研究会に入るか、それともリアルで本当に殺人をするか……」

 

 

 

 

「っ!?そうなる前に止めないと!!」

 

 

 

 

「白夜さんは殺人をするような人ではありません。たぶんあの殺すという言葉はブレインバーストのことでしょう」

 

 

 

 

「それでもあいつは加速研究会に入るかもしれない。それだけは止めないと!!」

 

 

 

 

「私が止めるの!!」

 

 

 

 

そう言って立ち上がったのは、白夜の恋人であるあきらだった。

あきらは手を動かして、白夜に無制限フィールドに来てもらうようにメールを送った。

 

 

 

 

「今びゃーくんにメールを送ったの!!私はすぐに無制限フィールドに行くの!!」

 

 

 

 

「でも白夜さんが来なかったらどうするんですか!」

 

 

 

 

レミはあきらに聞いたらあきらは怒りながら言った。

きっと白夜に対して怒ってるのだろう。

 

 

 

 

「その時は今までで一番強力な目潰しをお見舞いするの!!」

 

 

 

 

「俺たちも行くぞ!!」

 

 

 

 

「ネガ・ネビュラスのメンバーが困っていたらそれを助けるのが私たちネガ・ネビュラスだ!!みんな行くぞ!!」

 

 

 

 

「「「「おお!!」」」」

 

 

 

 

「奨真さん!!私たちも手伝います!!」

 

 

 

 

「わ、私も!!」

 

 

 

 

「綸、白雪。ありがとう!」

 

 

 

 

「「「「アンリミテッドバースト!!」」」」

 

 

 

 

 

奨真たちは一斉に無制限フィールドに加速した。

 

 

 

 

 


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