アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第5話 黒い影

 

 

「どれくらい遠くに来たんでしょうか?」

 

 

 

 

「そろそろ追いつくころだと思うんですが……」

 

 

 

 

「見えたの!」

 

 

 

 

3人はルークをみつけて駆け寄ろうとしたが、強敵が姿を現した。

 

 

 

 

「っ!?お前は!!」

 

 

 

 

「久しぶりだねクロウ君」

 

 

 

 

「ブラックバイス!!」

 

 

 

 

ルークは気づいてないが、地面から加速研究会副会長ブラックバイスが姿を現した。

 

 

 

 

「こいつは強敵ですよ!!」

 

 

 

「クロウさん!ここは2人で戦いましょう!」

 

 

 

「は、はい!」

 

 

 

「カレンさんはルークさんをお願いします!」

 

 

 

「2人とも、無理しないで!!」

 

 

 

2人はカレンを先に行かせて、ブラックバイスと対峙した。

そしてクロウはいきなり突っ込んだ。

 

 

 

「せやああああ!!!」

 

 

 

バイスは地面に潜り、クロウの攻撃を避けて、そのまま必殺技を放った。

 

 

 

「シャドウ・ラーカー」

 

 

 

地面からバイスの体の一部の板を何枚か出してくっつけて、高速で回転した。

クロウはバイスの近くにいたせいで攻撃をくらってしまった。

 

 

 

「ぐわあ!!」

 

 

 

「クロウ君!!」

 

 

 

吹っ飛んだクロウを抱き止めて衝撃を少なくした。

すぐに立たせて、シルは盾を構えて防御態勢に入った。

 

 

 

 

「地面に潜るのが厄介ですね」

 

 

 

 

「私が隙を作るので、クロウ君は私が合図したら空から攻撃してください」

 

 

 

 

「はい!」

 

 

 

 

クロウは空を飛び、シルは突っ込んで盾で殴りにいった。

バイスはさっきと同じように地面に潜り、同じ必殺技を放った。

 

 

 

 

シルは盾を立てて、盾の上に回避した。

けど、衝撃のせいで盾は不安定だった。

 

 

 

 

「なかなか耐えるね君」

 

 

 

 

地面からバイスが姿を現し、シルは盾でバイスにアッパーを決めて、クロウに合図を送った。

 

 

 

 

「クロウ君!今です!」

 

 

 

 

「はい!ダイブアタック!!」

 

 

 

 

クロウは急降下して宙に浮いたバイスに飛び蹴りをした。

バイスは地面に叩きつけられ大ダメージを負った。

 

 

 

 

「グフッ………油断したよ」

 

 

 

 

バイスはゆっくりと立ちがった。

大ダメージを負ったはずだが、ピンピンしていた。

 

 

 

 

「けど、それくらいじゃ僕は倒せないよ」

 

 

 

 

「なら!!レーザーランス!!」

 

 

 

 

「ミラージュシールド!!」

 

 

 

 

クロウは手に光集め、それをバイスに突き刺すように手を前に出し、シルは盾を立てて、向かいに鏡に写ったようにもう1人の自分を作り出して、バイスを挟んだ。

 

 

 

そして盾を投げると、向かいにいる自分も同時に投げて、交換するようにしてバイスに攻撃した。

 

 

 

 

バイスはクロウのレーザーランスを自分の体一部を使ってガードしたが、シルの攻撃は防ぐことができなかった。

 

 

 

「その程度ですか?なら今度は僕がいきましょう」

 

 

 

 

「ヘキサヘドル・コンプレッション」

 

 

 

 

「っ!?は、挟まれた!?」

 

 

 

 

「ぐぅ……動けない……」

 

 

 

 

クロウとシルは大きな板で挟まれ、動くことができなくなった。

抜け出そうとした時、板は形を変えて、箱の形になって2人は完全に閉じ込められた。

 

 

 

「出せ!!」

 

 

 

「この!!」

 

 

 

「無駄だよ。………はあ!!!」

 

 

 

バイスは技を放ち、箱は爆発した。

 

 

 

 

「っ!?ロードカルデアス!!」

 

 

 

 

シルは咄嗟にロードカルデアスを放ったが、完璧に発動する前に爆発に巻き込まれた。

 

 

 

 

爆風が晴れていくと、倒れたクロウと盾を支えに膝をついたシルがいた。

クロウは僅かにHPはあるが、戦闘不能になっていた。

 

 

 

「はあ……はあ……ロードカルデアスでもこのダメージ……」

 

 

 

「君も限界だろ。楽にしてあげるよ」

 

 

 

「ロード……ぐぅ……」

 

 

 

「ユニラトラル・ダート」

 

 

 

 

シルはロードカルデアスを発動することが出来ず、バイスの心意技をくらいそうになったが……。

 

 

 

 

「うおおおお!!!」

 

 

 

 

バイスの心意技で放った体の一部を、突然現れた誰かが全て跳ね返した。

そのデュエルアバターは黒色で両手にはサバイバルナイフ型の強化外装が握られていた。

 

 

 

 

「おや?君は?」

 

 

 

 

「シャドウアサシン」

 

 

 

 

「なんで邪魔するのかな?」

 

 

 

 

「………お姉ちゃんを虐めたからだ!!」

 

 

 

 

「え……?」

 

 

 

 

シャドウの突然の発言でシルは思考が停止した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有田春雪『シルバークロウ』

 

 

リタイア

 


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