アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第7話 元どおり

 

 

 

あきらside

 

 

 

技がぶつかり合ってから、少しずつ爆風が晴れていった。

私は膝を地面について、びゃーくんは倒れていた。

びゃーくんは立ち上がろうとして、私は走ってびゃーくんの元にいき、思い切りビンタをした。

 

 

 

「びゃーくんのバカ!バカ!バカ!!」

 

 

 

「や、やめ!」

 

 

 

「辞めない!びゃーくんがいつものびゃーくんに戻るまで絶対に辞めない!!」

 

 

 

「やめるんだ!お前の手がボロボロになるぞ!」

 

 

 

びゃーくんは私の手を掴んで止めた。

けど、私は手がボロボロになっても構わなかった。

 

 

 

「だって……こうでもしないとびゃーくんは……」

 

 

 

「なんでそこまで俺にこだわるんだ」

 

 

 

「びゃーくんは私たちの大切な仲間で、私の大切な人だから!!」

 

 

 

「………」

 

 

 

「暗いところに行こうとしてる仲間を連れ戻そうとするのは間違いなの?困ってる仲間の力になりたいと思うのは間違いなの?」

 

 

 

「それは………」

 

 

 

「私は間違いじゃないと思うの。仲間ならそれくらい当然だと思うから。それともびゃーくんは私たちのことを仲間と思ってないの?」

 

 

 

「……思ってるよ。だからこそ!お前らを巻き込みたくなかったんだよ!!なのに連れ戻そうとして……」

 

 

 

「巻き込んでもいいじゃない!!私たちは仲間なんだからいっぱい巻き込んでよ!!」

 

 

 

私はいつの間にか泣いていた。

びゃーくんが言うこと1つ1つが悲しかったから。

 

 

 

「みんなに頼るのが難しかったらまずは私から頼って欲しいの」

 

 

 

「いいのか?」

 

 

 

「いいの。それにびゃーくんの目的はグレーマインドでしょ?それならもうみんなと目的は一緒なの」

 

 

 

 

「ごめん……。目が覚めたよ、俺が間違ってた」

 

 

 

びゃーくんはゆっくり体を起こして、私の方をみた。

私はびゃーくんに抱きついて、胸の中で泣いた。

 

 

 

「びゃーくん……びゃーくん……」

 

 

 

「ごめんな…」

 

 

 

「みんなのところに帰ろう」

 

 

 

「いや、今はお前と一緒にいたい。みんなにはまた今度連絡する」

 

 

 

「……わかったの。みんなにはそう伝えておくの」

 

 

 

「ああ、ありがとう」

 

 

 

私たちはサッチたちに連絡してから近くの離脱ポータルに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あきらside out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒雪姫side

 

 

 

 

あきらから連絡が来た後、私たちは離脱ポータルに向かって現実世界に帰って来た。

 

 

 

 

 

 

 

「あきら、さすがだな」

 

 

 

 

「さすが白夜の彼女だな」

 

 

 

 

「2人とも…」

 

 

 

 

「ほら、行ってこいよ」

 

 

 

「うん!」

 

 

 

あきらは立ち上がってハルユキ君の家から出ていって、白夜君とところにいった。

あきらが白夜君を連れ戻してくれたおかげで、我々のレギオンは元どおりだ。

 

 

 

「そういえばマシュは加速研究会のやつと親しくなったんだよな?」

 

 

 

「へっ?マシュさんそうなんですか?」

 

 

 

親しくなった?

いったいどういうことだ?

それになんで奨真君がそんなことを知ってるんだ?

 

 

 

「ハルユキさんは気絶してて知らなかったんですね。実はブラックバイスと戦ってるとき、ある人物が助っ人で来てくれて、その後に加速研究会の人が気絶したジャンヌさんとレミさんを抱えてやってきたんです」

 

 

 

「ある人物も気になるのだが、その加速研究会って誰なんだ?」

 

 

 

私はその加速研究会の人物が気になってマシュに聞いてみた。

 

 

 

 

「デスパペットです」

 

 

 

 

「デスパペット!?」

 

 

 

 

「ジャンヌさんどうしたのですか?」

 

 

 

 

「ういちゃんごめんね、驚かせちゃって。そのデスパペットは私が戦った人なんです」

 

 

 

 

「そういえばそんなこと言ってたような…」

 

 

 

 

「私は気絶してたからか全然わかりません……。サルファポッドを倒すのに精一杯でしたから……」

 

 

 

 

「でもどういうことなんだろうね。白雪は何か知らないの?」

 

 

 

 

「パペットは加速研究会の中でも一番まともな人です。もしかしたら異変に気づいて抜けるかもしれません」

 

 

 

 

「彼が仲間になれば心強いのですが……」

 

 

 

 

「ジャンヌさんが……そこまで……言うってことは……それほど強いのですね」

 

 

 

 

加速研究会の人物も誰かわかったし、もう1人のある人物について聞こうかな。

私は一度話を中断させ、マシュにもう1人のある人物について聞いた。

 

 

 

 

「マシュ、もう1人のある人物とは?」

 

 

 

「その人物は私の知り合いだったんです。また今度リアルで紹介します」

 

 

 

「わかった」

 

 

 

「とりあえず今日は解散にしませんか?白夜さんを連れ戻しに向かった人たちは疲れてるんですし」

 

 

 

「そうだな。それじゃあ今日は解散にしよう」

 

 

 

 

 

 

黒雪姫side out

 

 

 

 

 

 

 

 

奨真side

 

 

 

 

俺は楓子とレミと綸と白雪と一緒に帰っていた。

そういえばレミは加速研究会の1人を倒したんだよな。

 

 

 

 

「レミ。加速研究会の1人を倒したんだよな」

 

 

 

俺はレミの頭を優しく撫でた。

するとレミは顔を赤くして俺から離れていった。

 

 

 

「ど、どうした?」

 

 

 

「い、いえ!その……あ、私の家はこの近くなので!それでは!」

 

 

 

 

レミはそう言って走って俺たちから離れて帰っていった。

何なんだ?

 

 

 

 

「レミのやつどうしたんだ?」

 

 

 

 

「「「はあ……」」」

 

 

 

「な、何だよ」

 

 

 

「鈍感さんにも困ったわ」

 

 

 

「そうですね」

 

 

 

「はい……」

 

 

 

3人は呆れてるみたいだけどいったい何なんだよ。

気になるのに教えてくれなさそうだしな……。

 

 

今度レミに聞いてみるか…。

 

 

 

 

 

 

奨真side out

 

 

 

 

 

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