アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第2話 黒雲

 

 

 

「オラオラオラアアアア!!!!」

 

 

 

 

バイクに乗ったアッシュはロケットを何発も発射していた。

それに対してクロウは一発も食らわずに避けていた。

 

 

 

「ここビターバレーは渡さねえぜ!!」

 

 

 

「だからそれは!!渋谷じゃないですってば!!」

 

 

 

「やかましい!!マックスVツイン拳!!!」

 

 

 

アッシュはバイクの上に立ち、両手を上に上げてVの形を作って高速回転した。

対してクロウは空中連続攻撃(エアリアルコンボ)で対抗した。

一発一発ぶつかるごとに火花が散った。

 

 

 

アッシュは一旦離れて回転をやめ、もう一度ロケットを放った。

不意を突かれたクロウはロケットに当たってしまった。

空から地面に落ちたクロウの元にロータスが近づいた。

 

 

 

「油断しすぎだぞ?」

 

 

 

「す、すみません」

 

 

 

そんな2人の目の前に緑の王『グリーングランデ』が現れた。

グランデの隣にアッシュがやってきた。

 

 

 

「グランデ。この渋谷は元々ネガ・ネビュラスの領土だ。返してもらうぞ!」

 

 

 

「過去なんか知らねえってんだ。過去は過去、今は今なんだ。そうだろボス!」

 

 

 

「…………」

 

 

 

「「「…………」」」

 

 

 

「そういうことだ!!」

 

 

 

「面白い!なら今日ここで決着をつけようか!!」

 

 

 

「せ、先輩!王同士が戦えばサドンデスになりますって!!」

 

 

 

クロウが必死にロータスを止めていると、グランデが手を前に出し、指をさした。

2人は気になってその方を見ると、見たことない黒雲がクロウたちの方に向かっていた。

 

 

 

 

違うところにも黒雲は広がって辺りを包み込もうとしていた。

 

 

 

 

「エイト!グラフ!勝負はまた今度だ!」

 

 

 

「っ!?なんだあれ?」

 

 

 

「見たことねえな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだあれ?」

 

 

 

 

「嫌な予感がする」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「っ!?」」

 

 

 

 

 

 

 

黒雲が近づくたびに、風が強くなってきた。

アッシュはバイクと一緒に吹っ飛び、グランデは盾で耐え、ロータスは地面に刃を刺して、クロウは手すりに掴まっていた。

 

 

けどクロウは耐えられず、そのままアッシュと一緒に吹っ飛んだ。

ロータスとグランデは吹っ飛ばされなかったがそのまま黒雲に飲まれてしまった。

 

 

 

「うわあああああ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『来ないで……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!わ、わわ!」

 

 

 

現実世界に帰ってきたハルユキは驚いてそのまま前に転がり落ちた。

同時にエイトたちも目覚めた。

 

 

 

「どういうことだ」

 

 

 

「回線切断か何かか」

 

 

 

「みなさん!アイコンを見て欲しいのです!」

 

 

 

謡の言う通り、ニューロリンカーに表示されているブレインバーストのアイコンを見ると、様子がおかしかった。

 

 

 

「グレーアウトしてる」

 

 

 

「バーストリンク!バーストリンク!くそっ!」

 

 

 

「か、加速できない!」

 

 

 

「あの黒雲に飲まれてから加速できなくなった……ってことか?」

 

 

 

「たぶんそうね」

 

 

 

「詳しく調べておくよ。今日は一旦解散にしよう」

 

 

 

「そうだな。……うん?」

 

 

 

「どうしたの奨真君?」

 

 

 

「右手の関節が……あれ………」

 

 

 

「ちょっと見せて?」

 

 

 

楓子は奨真の手を取り、指などを動かした。

義手については医者にしかわからないが、楓子でも奨真の義手の異変に気付いた。

 

 

 

「義手の調子が変よ?」

 

 

 

「あーメンテナンスするの忘れてたか…」

 

 

 

「右手がダメならバイクは乗れないんじゃないか?奨真は今日バイクで来てるけどどうするんだ?」

 

 

 

「バイクなら私の家に停めればいい。だから今日は電車で帰りたまえ」

 

 

 

「なんか悪いな」

 

 

 

「気にするな」

 

 

 

「ハル?どうかした?」

 

 

 

「美早さん。いえ……大したことじゃないんですが」

 

 

 

「言ってみて?」

 

 

 

「聞こえたんです……『来ないで』って言う声が」

 

 

 

「それも気になるな。とりあえず明日梅郷中で調べてみるよ」

 

 

 

「頼むぜ」

 

 

 

「任せてくれ」

 

 

 

その場で解散して、それぞれの家に帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電車内……

 

 

 

 

 

 

「はあ……」

 

 

 

 

「なんか悪いな楓子」

 

 

 

 

「ちゃんとメンテナンスしておきなさいって紺野先輩から言われてるでしょ?」

 

 

 

 

「うっ」

 

 

 

 

「全く……奨真君はうっかり屋さんなんだから。私がいないとダメね」

 

 

 

 

「これからは気をつけます…」

 

 

 

 

「ふふっ。そう落ち込まないの。病院まで付いていってあげるから。ね?」

 

 

 

 

「あ、ありがとうな」

 

 

 

 

「どういたしまして」

 

 

 

 

 

 

 

電車内でも2人の周りはピンク色のオーラに包まれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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