アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第3話 夏祭り

 

 

 

「どう?」

 

 

 

「………うん。だいぶ動くようになったよ」

 

 

 

 

俺は右手の義手に違和感を感じてから楓子と一緒に直していた。

メンテナンスを忘れてたらこんなに面倒なことになるとは……

これからはメンテナンスに気をつけなきゃな。

 

 

 

 

「あ、サッちゃんからメッセージが来たわ」

 

 

 

 

「内容は?」

 

 

 

 

「黒雲の根源となるところの場所がわかったみたいよ。これから鴉さんの家に集まって明日に備えるらしいわ」

 

 

 

 

「ハルユキ君の家がネガ・ネビュラスの拠点みたいになっちゃったね」

 

 

 

「ははは、確かにな」

 

 

 

「サッちゃんは鴉さんLOVEだからね」

 

 

 

俺たちはそんな感じで笑っていると、またサッチからメッセージが届いた。

内容は今日は夏祭りがあるみたいだから浴衣で来て欲しいそうだ。

 

 

 

 

「俺と楓子の分はあるけど、ジャンヌの分はあるのか?」

 

 

 

 

「こんなこともあると思って用意してました!」

 

 

 

 

そう言ってジャンヌは部屋から出て浴衣を持って来た。

楓子も部屋から出て、自分の部屋から浴衣を持って来た。

ここで着替えようと思ったけど、楓子もジャンヌも持って来たし……リビングで着替えるか。

 

 

 

 

「2人はここで着替えていいぞ。俺はリビングで着替えるから着替え終えたら降りてきてくれ」

 

 

 

 

「「はーい」」

 

 

 

 

俺はクローゼットから浴衣を取り出して、リビングに向かった。

特に苦労せずに着替え終えて2人を待っていると、リビングの扉が開かれて2人がやってきた。

 

 

 

 

「「じゃーん!」」

 

 

 

2人は俺の前に立って浴衣を見せてきた。

楓子は空色の浴衣、ジャンヌは白と黄色の浴衣だった。

うん。2人とも似合ってる。

 

 

 

「似合ってるよ」

 

 

 

 

「ありがとう!」

 

 

 

 

「奨真君。ちょっと手を貸して?」

 

 

 

 

「ん?いいけど…」

 

 

 

 

俺は楓子の言われた通り手を差し出すと、楓子は手を掴み、そのまま自分の胸に当てた。

 

 

 

「っ!?な、なな!?」

 

 

 

「気付いた?浴衣だから下着はつけてないのよ♪」

 

 

 

「んなことわかってるよ!」

 

 

 

俺はすぐに手を離した。

浴衣は下着を着けずに着るから楓子の胸の感触がいつもより柔らかく感じた。

 

 

 

 

「あらあら。もしかして…」

 

 

 

 

「さ、さあ早くいこう!みんな待ってることだしな!」

 

 

 

 

「逃げたね…」

 

 

 

 

「そうね」

 

 

 

 

なんか2人は言ってるけど気にしない気にしない。

 

 

 

 

バイクはサッチの家だし……そもそも3人乗りは無理だから結局は電車だな。

 

 

 

 

「今日は電車だね」

 

 

 

 

「車はお母さんが使ってるからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事にハルユキの家に着くとすでにみんな揃っていた。

俺たちが最後か。

 

 

 

 

「お待たせ!」

 

 

 

「わあ!みんなすごく似合ってるよ!」

 

 

 

 

俺はリビングの扉のところで立っていると、白夜がやってきた。

 

 

 

 

「浴衣姿の女子ってなんか新鮮だな」

 

 

 

「そうだな」

 

 

 

「あ、あの!奨真さん!」

 

 

 

女性陣の中から抜けてきた白雪と綸が俺のところにやってきた。

ん?よく見るとレミもいるな。白雪の後ろに隠れてて全然気づかなかった。

 

 

 

「どうした?」

 

 

 

「その……似合ってますか?」

 

 

 

白雪は白の浴衣、綸は水色の浴衣、レミは紺色の浴衣だった。

うん。似合ってる(2回目)

 

 

 

 

「似合ってるぞ」

 

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

 

「あ、ありがとう……ございます」

 

 

 

2人は顔を赤くしてから嬉しそうにしてその場から離れていった。

レミはまだ俺の前に立っていた。

 

 

 

「奨真さん……似合ってるって私もですか?」

 

 

 

「そうだけど?」

 

 

 

「うう……あ、あり……とう……ご……います…」

 

 

 

「何て?」

 

 

 

「な、何でもないです!!」

 

 

 

レミは俺に怒鳴って顔を赤くしてその場を離れた。

何なんだよいったい。

 

 

 

「はあ…」

 

 

 

「白夜までなんだよ?」

 

 

 

「いや、何も」

 

 

 

「そろそろ夏祭りが始まるので行きましょう!」

 

 

 

ハルユキはそう言って、俺たちは近くでやっている夏祭りに向かった。

夏祭りでは踊り、その後はいろんな屋台を回ることにした。

 

 

 

今は俺と楓子、ういういの3人で回っていた。

他のみんなもいろんなグループで回っていた。

 

 

 

「あ、金魚すくいなのです!」

 

 

 

「やってみるか?」

 

 

 

「はいなのです!」

 

 

 

「おっちゃん!3人分くれ」

 

 

 

「はいよ!君若いねえ。美人な奥さんと可愛い子供を連れてるから親子かな?」

 

 

 

「おじさん、ちょっとだけ惜しいです。私たちは親子ではないけど、彼は未来の旦那さんです!」

 

 

 

楓子は屋台のおっちゃんに説明して腕に抱きついてきた。

 

 

 

「楓子恥ずかしいって」

 

 

 

「お二人さん熱いねえ。ほれ、3人分だ!頑張りな!」

 

 

 

俺は金魚をすくおうとしたが、紙が破れてしまった。

 

 

 

「兄ちゃん残念だな」

 

 

 

「あはは……破れちゃった」

 

 

 

俺は容器を返して左右を見ると、楓子とういういはすごい数の金魚をすくっていた。

よく見ると紙が破れてない……。

 

 

 

「これくらいでいいかな」

 

 

 

「私もなのです。楽しかったのです!」

 

 

 

「お二人さん凄いな!これだけすくったなら景品はこれしかねえな!」

 

 

 

おっちゃんは段ボールの中をあさって、中から大きな袋を取り出した。

袋の中には大量のお菓子が入っていた。

 

 

 

「この辺では売ってないお菓子の詰め合わせだ!持ってけ持ってけ!」

 

 

 

「ありがとうなのです!」

 

 

 

「また遊びにきてくれよ!」

 

 

 

「また来ます!」

 

 

 

俺は2つのお菓子の詰め合わせを受け取って、みんなのところに戻った。

この後は花火だったかな?

楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

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