アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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第9話 ミッション終了

 

 

 

「おおおお!!!」

 

 

 

 

「はああああ!!!」

 

 

 

 

固有結界の中で、俺とレイカーはエネミーと戦っていた。

数も残り少なかったおかげで相手にしやすかった。

 

 

 

 

投影開始(トレース・オン)!」

 

 

 

 

「っ!?その剣は!?」

 

 

 

 

心意技で作り出した剣は青の王『ブルーナイト』が使っている大剣だ。

だからなのかレイカーは驚きを隠せなかった。

ブルーナイトの大剣はこの加速世界の中で一つしかない武器だから、それを作り出したことに驚くのも無理はない。

 

 

 

 

でも所詮偽物だから本物と同じ力を発揮することはできない。

それがこの心意技の唯一の弱点だ。

そして俺はこの大剣を使ってエネミーを倒していった。

すると突然、空に浮かんでいるスタジアムから、何かが出てきた。

 

 

 

 

「エイト、あれって…」

 

 

 

 

「あれが…ニュクス…?」

 

 

 

 

ニュクスが出てきたと同時に技の効果が切れて、元の風景に戻った。

その時、ナイトが俺たちを呼び戻した。

 

 

 

 

「ナイト。あれがニュクスなのか」

 

 

 

 

「そうみたいだな…。今ロータスとクロウが対峙しているみたいだ」

 

 

 

 

「今はロータスと鴉さんに任せるしかないわね」

 

 

 

 

俺、ナイト、レイカーの順で言って、俺たちはただただ見ていることしかできなかった。

けど、それもほんの少しだけだった。ロータスとクロウはニュクスを倒して、スタジアムが崩壊していって、元の形に戻った。

その上には白いデュエルアバターが立っていた。

 

 

 

ニュクスを倒したといっても神獣級エネミーが死ぬわけないか……。

すると俺の目の前に紫色の光が飛んでいた。

まるでこっちにこいと言ってるかのようだった。

俺は光についていくと光は止まった。

今度は人の形になって目の前に現れた。

 

 

 

 

「っ!?ニュクス?」

 

 

 

 

「どうも」

 

 

 

 

「みんなから離れたところに連れてきて何の用だ?」

 

 

 

 

「あの白いデュエルアバターは私がずっと守っていた。それを伝えたかった」

 

 

 

 

「エネミーがアバターを守る……か」

 

 

 

 

「おかしい?」

 

 

 

 

「いや……こっちにもそういう奴はいるからな」

 

 

 

 

メタトロンもその中の1人だしな。

 

 

 

 

「あと、あなたに伝えておかなきゃいけないことがあるの」

 

 

 

 

「うん?」

 

 

 

 

「聖杯って知ってる?」

 

 

 

 

「詳しくは知らないが、とんでもない力を持ったものだってことは教えてもらったな」

 

 

 

 

「そう、あれはとんでもない力を持っている。あれが目覚めてしまったら、この世界にあるエネミーが復活してしまう」

 

 

 

 

「あるエネミー?」

 

 

 

 

「英霊級エネミー」

 

 

 

 

「英霊級…?」

 

 

 

 

「詳しい力とかもわからない不明のエネミー。ただわかるのは私達の次に強い」

 

 

 

 

「神獣級エネミーのお前らでもわからないエネミー…か。とりあえずその聖杯についてなんだけど、復活させようとしてる奴は大体見当がつく。こっちで任せてくれ」

 

 

 

 

「わかった。それじゃあね…」

 

 

 

 

ニュクスは手を振ってその場から離れていった。

俺もみんなのところに戻ると、みんな白いデュエルアバターと話をしていた。

 

 

 

 

「ほら、エイトも自己紹介!」

 

 

 

 

俺はレイカーに言われた通り、自己紹介をした。

 

 

 

 

「ブラウンクリエイト。君は?」

 

 

 

 

「ナイトライドウニカ。よろしくお願いします」

 

 

 

「彼女は我々ネガ・ネビュラスに入ることになった。レギオンも入っていないらしいからスカウトしたんだ」

 

 

 

「やること早いなロータス」

 

 

 

これで14人だな。だいぶ増えてきたな。

 

 

 

「また賑やかになりそうですね」

 

 

 

「ええ」

 

 

 

「その方が楽しいよ」

 

 

 

シル、キング、フランの順に言っていった。まあ確かに賑やかになりそうだな…。

 

 

 

「元会長」

 

 

 

「はい?」

 

 

 

「俺加速研究会抜けるわ。ほんであんたについていくよ」

 

 

 

「期待してますよ♪」

 

 

 

「へいへい」

 

 

 

「さて、帰ろうぜ!」

 

 

 

俺たちは帰還ポータルに向かい、現実世界に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの、いきなり大勢で行って迷惑じゃないですかね?」

 

 

 

 

「なに…入院生活は暇だ。大勢でいった方がいい。経験者の私が言うんだ」

 

 

 

 

「何自慢げに言ってんだよ」

 

 

 

 

「おい、俺も経験者だ」

 

 

 

 

「部屋とかわかるのか?」

 

 

 

 

白夜がサッチに聞くと、サッチは『もちろんだ』と答えた。

多分加速世界で教えて貰ったんだな。

 

 

 

 

「それじゃあみんな行こうか」

 

 

 

 

俺たちはサッチについていくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?あの人たちって……違う中学だよね…?」

 

 

 

 

「高校生の人もいるよ?」

 

 

 

 

「リサの知り合い?」

 

 

 

 

もうきてくれたんだ!

私は嬉しくなって車椅子から立ち上がり、窓の外を見た。

みんなが……あそこにいる。

 

 

 

 

 

「ま、友達……かな!」

 

 

 

 

 

 

 


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