晩飯を食い終わってから、俺たちは一度部屋に戻り、そして風呂に入るために脱衣所へ向かった。もちろんちゃんと男女分かれており、混浴ではなかった。俺は特になんとも思わなかったが、楓子は少し落ち込んでいて、寿也はかなり落ち込んでいた。そんな寿也を白夜は慰めていた。
「そんなに落ち込むなよ……」
「お風呂でもマシュお姉ちゃんのおっぱい触りたいよー!!」
「あのなぁ……マシュは優しいから何も言わないけど、普通の人なら嫌ってるぞ?」
「うぅ……だってマシュお姉ちゃんのこと好きなんだもん…」
「だったらその事をちゃんと伝えないとな」
「そのあとはおっぱいを触らせてもらおう!!」
「はぁ……」
白夜も呆れているな……。ったく……本当に懲りねえな。そんな感じで俺たちは浴場に入り、体を洗って湯船に浸かった。
「気持ちいいですねぇ」
「だねー」
「疲れが癒されるぜ…」
「俺はサウナに行ってくるわ」
白夜は寿也とサウナに入り、俺とハルユキ、タクムは湯船に浸かっていた。
「そういえば奨真さんって本当に師匠と仲がいいですね」
「まあ付き合ってるしな」
「どれくらいになるんですか?」
「4年くらいになるな」
俺が楓子と付き合いだしたのは、あの事が解決してからだからな。思い出したらなんか懐かしく思えてきた。
「俺のことはいいとして……ハルユキ、お前はサッチとどうなんだ?」
「へっ!?せ、先輩とですか!?え、ええーっと…………いつも通りというかなんというか……」
「ハル、いつもマスターが色々とアピールしてるんだから、たまにはハルからアピールしないと」
「あ、アピールってなんだよ!」
「タクム。お前も人のこと言えないだろ?チユリとどうなんだ?」
「中々振り向いてもらえません……」
「タク……お前も大変だな」
楓子side
私たちは体を洗って、今は湯船に浸かっていた。はあ……本当なら奨真君と一緒に入りたかったんだけど……。
「楓子姉さん?どうしたんですか?」
「奨真君と一緒に入りたかったと思ってね……」
「相変わらず奨真さんLoveですね……」
「はぁ……また大きくなったような…」
私の隣で、マシュは自分の胸を見て何か言っていた。たぶん寿也君がよくマシュの胸を触るから、大きくなったんじゃないかなぁ…。
「マシュさんは寿也君に胸を触られてるから、大きくなるのは当然なのです」
「お、大きくなってもあまり嬉しくないです!」
「ぐぬぬぬ…………。何を贅沢言ってるんですか!世の中大きくなりたくてもなれない人がいるんですよ!」
アルトリアがマシュの胸を羨ましがり、その後ろで綸と白雪がショックを受けていた。
「大きくても不便なことばかり」
「「それはない人にはわからないんです!」」
「あなたたち2人はまだあるじゃないですか!」
「姉さんはまだある方だぞ!?」
「綸ちゃんもちゃんとあるよ?」
「おーい。黒いの、王様、ここの湯おもしれえこと書いてるぞ?」
「何て書いてあるんだ?」
「なんなんですか…………っ!?」
私たちも気になり、ニコが言ってる湯の説明が書かれてる看板を見ると、確かに面白いことが書かれていた。看板には『胸を成長させる湯』と書いてあった。凄く嘘っぽいけど、それを信じる人が4名いた。
「この湯に入れば、私の胸も大きくなるのですね!」
「わ、私も入るとしよう!」
「綸さん!入りましょう!」
「は、はい!白雪さん!」
私たちは黙ってその光景を見てると、サウナから出てきたレミとあきら、リサが湯船に浸かってこっちにやってきた。
「先生。何やってるんですか?」
「この看板に何か書いてあるの」
「『胸を成長させる湯』と書いてるわ」
「効果はないと思いますが、大きくなることを祈ってあげますね」
ジャンヌは手を握って、目を瞑り、祈っていた。
「そういえばこのメンバーの中で一番胸が大きいのって先生ですよね?」
「ジャ、ジャンヌや美早も充分大きいとおもうけど?」
「楓子ちゃんの方が大きいよー」
「楓子が一番」
「さすがお色気担当のフーなの」
「そ、そんなことないわよ!」
「あの、邪魔して申し訳ないのですが、4人がのぼせてるのです」
「「「「あっ……」」」」
忘れてたわ……。私たちは4人を連れて浴室から出て、脱衣所で着替えて自分たちの部屋に戻ることにした。ちょうど奨真君たちとあって、一緒に部屋に戻って私たちは寝ることにした。