フラっぴーです!
今回で序章が終わりです!
奨真君が病院へ運ばれて直ぐに手術が始まった。私は手術室の前で待っていると、お母さんがきた。少し遅れてお父さんが仕事を早退してやってきた。
「楓子!」
「お母さん、お父さん!奨真君が……奨真君が!!」
「落ち着くんだ。今は手術が終わるのを待っていよう」
私達は手術が終わるのをずっと待ち続けた。待っている時間がとても長く感じた。数時間後、先生が手術室から出てきた。
「先生!奨真君は大丈夫なんですか!」
「命に別状はないよ。でも腕の損傷が酷すぎたみたいだった。もう治すことは不可能だった」
「どういうことですか?」
「彼の右腕を切り落とすしかなかったんだよ」
「そんな……どうして………どうして!!どうして奨真君ばっかり酷い目に会わなきゃならないの!!私があの時、直ぐに体を動かしていれば奨真君があんな目に会うことはなかったんだ」
「楓子!落ち着きなさい!」
私が奨真君に迷惑をかけてるんだ。ならもう奨真君と関わらなければ奨真君が酷い目に会うことはない。でも、最後に一回だけ奨真君に会いに行こう。
「先生。奨真君の部屋はどこですか?」
「403号室だよ」
「ありがとうございます」
私は部屋を聞いて奨真君の元へ向かった。お父さんとお母さんは先生に怪我の具合などを聞いていたからあとで来るみたいだった。部屋の前まできて扉を開けると、一番奥のベッドで奨真君は寝ていた。
「奨真君。ごめんね。私があの時ちゃんとしていたら奨真君がこんな目に会うことはなかったよね。だから私なりにけじめをつけるよ。私が貴方と関わらなければ貴方は不幸なことにはならない。だから幼馴染という関係を終わらせよう」
私は眠っている奨真にそう言って立ち上がった。私はさっき言ったことを書いたメッセージを奨真君のニューロリンカーに送って部屋から出て行った。廊下でお父さんとお母さんとすれ違ったが、そのまま帰って行った。
「楓子大丈夫かしら」
「あれは酷いな。奨真も右腕がなくなるくらいの重傷を負ったが、楓子自身も重傷だな。あのままじゃ楓子の心も壊れてしまう」
「私たちに何かできることはないのかな」
「何もないかもしれない。けど、楓子のことなら奨真がきっとなんとかしてくれるはずだ。奨真があんな楓子の見たら放っておくはずがないからな」
私は家に帰って手を洗って、最初に奨真君の部屋に入った。理由は今日貰ったネックレスを返すために。ネックレスを机の上に置いて、私は部屋を出て、自分の部屋に入った。ベッドの上にうずくまって大声で泣いてしまった。
「うわあああああああああん!!!!」
「ん」
目を開けると知らない天井が見えた。
「ここは?」
辺りを見渡すと、怪我をした人や看護婦さんがいた。そっか。ここは病院か。俺は確か楓子が轢かれそうになって助けたんだよな。そこから意識がなくなって。
「目が覚めたんだな」
「白夜」
隣を見ると、俺の親友の
「聞いたぞ。楓子ちゃんを命懸けで守ったんだったな。お前は本当に凄いと思うよ」
「楓子は無事なのか」
「ああ、無事だぞ。体の方はな」
そうか……よかった。……ん?体の方は?
「ちょっと待て。体の方はってどういうことだ」
「昨日お前の病室に向かったら楓子ちゃんの両親にあって昨日のことを聞いたんだ。お前が轢かれて腕がなくなったのが自分のせいだと思ってかなり責任を感じているみたいなんだ。でも親ってすごいよな。すれ違っただけで様子がおかしいことに気がつくんだからさ」
腕?俺は自分の右腕に違和感を感じてみて見ると右腕がなくなっていた。もしかして、轢かれた時に治らないぐらいの重傷を負ったのかな。あれ?ニューロリンカーがメッセージを受信している。俺はメッセージを開くと楓子からのメッセージだった。俺はゆっくりとメッセージを見ていった。
「!?なんだよこれ……」
「ん?どうした?」
「ふざけんなよ!!何が幼馴染という関係を終わらせようだ!!俺は終わらせないぞ!!」
「お、落ち着け!ここは病院だから!」
「ご、ごめん」
「とにかく何かあったんだな」
「ああ、すぐにでも楓子の所に行かなきゃ」
「それが無理なんだ。ここに来る前、看護婦さんに奨真がどれぐらい入院するか聞いたら一年って言っていた。治療の件などがあるかららしい」
「そんな……」
「こんな時にこんなことを言うのはなんだけど、ちょっと直結して話そうぜ」
「別にいいけど」
俺は直結用ケーブルを受け取ってニューロリンカーに刺した。
『で、いきなりどうしたんだ』
『奨真は一年間入院だから絶対に暇だと思うから面白いアプリケーションの招待をするよ』
白夜は指を動かしてあるアプリケーションを俺のニューロリンカーに送った。俺はすぐにインストールした。
『ブレインバースト?』
『簡単に言えば対戦格闘ゲームだ。でもただの格闘ゲームじゃないんだ』
『何が違うんだ?』
『これは加速世界でやるんだ』
加速?
『試しにバーストリンクって言ってみろよ』
『わかった』
『『バーストリンク!!』』
そう言った途端世界は変わった。まるで時間が止まっているような世界だ。
「すごいだろ。これが加速なんだ。明日対戦を申し込むからな」
「その前にルールを説明してくれ」
「ああそうだった。ルールは簡単、対戦に勝つこと。ブレインバーストをやっている人はバーストリンカーと呼ばれてその人たちと対戦するんだ。始めた人は必ずポイントを持っていて、ポイントを稼いでレベルを稼ぐんだ。勝つとポイントが貰えて、負けたらポイントが減る。レベルアップでもポイントは消費する。このポイントがゼロになればブレインバーストは強制アンインストールされ、二度とブレインバーストができなくなり、その時の記憶がなくなる。それが嫌ならひたすら勝ち続けることってことだ」
「かなり危ないけど面白そうだな。ちなみに白夜のレベルは?」
「俺はまだ2だ。レベルを一つあげるのもかなり時間がかかるからな。じゃあまたな」
「おう!」
その日俺は特にやることがなく、看護婦さんに腕を見てもらうだけだった。
次の日、起きると白夜からメッセージが来ていた。
『起きたら連絡してくれ。対戦を申し込む』
『起きたぞ』
メッセージを返信すると対戦を申し込まれてブレインバーストを起動した。すると世界がまた変わった。今度は世紀末のような世界だった。
「おお!お前のアバターかっこいいな!」
白夜の声が聞こえたから隣を見ると鎧のようなものをきた人物がいた。建物の鏡を見ると俺もその鎧のようなものを着ていた。
「なあ、これって脱げるのか?」
「脱げねえよ」
ふーん。俺は上を見ると格ゲーでよく見る体力ゲージと名前と時間が見えた。1Pを見るとブラウンクリエイトという名前があった。もしかしてこれが俺の名前なのか。
「大体はわかってきたみたいだな。まあ今回はタイムアップにするか」
「ああ」
カウントがゼロになり、タイムアップになった。対戦が終わると現実世界に戻ってきた。白夜に感謝しよう。俺はニューロリンカーを操作して白夜にメッセージを送った。
『ありがとな。こんな面白そうなアプリを教えてくれて』
『おう!じゃあまたな』
『ああ!』
数ヶ月後……
加速世界の東京都のビルの屋上で一人のプレイヤーが下を見下ろしていた。背中に二つの剣を背負い、腰に二つの銃を装備していた。銅のようなカラーのしたプレイヤーの名前は、『ブラウンクリエイト』