アクセル・ワールド 君の隣にいるために   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!

新章突入です!

OP10『ideal white(綾野ましろ)』


第9章 加速世界の聖杯
第1話 阻止するために


 

 

 

夏休みも終わり、学生である俺たちは授業が始まった。初日から宿題テストがあったが、俺と楓子はすんなりと解けた。ジャンヌはかなり苦労していたが、大丈夫なのだろうか。そして3人で下校中、俺たちの後ろから白雪が追いかけてきた。

 

 

 

「しょ、奨真さーん!」

 

 

 

「白雪?そんなに慌ててどうした?」

 

 

 

「その……すごく大事な話があるんです……。楓子さんとジャンヌさんも聞いてください」

 

 

 

「「「?」」」

 

 

 

「加速研究会が現在拠点としてる場所がわかりました」

 

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

 

突然のことに俺たちは固まってしまった。何故なら俺たちが捜し続けてる加速研究会の場所がわかったからだ。

 

 

 

俺はそのことについて詳しく聞きたくて、白雪に他の情報を聞くことにした。

 

 

 

「場所は?」

 

 

 

「場所なんですが、みんな集まった時に言おうと思います。他のみんなにはもう連絡は取ってますので、明日の土曜日にハルユキさんの家に集合です」

 

 

 

「……わかった。じゃあまた明日な」

 

 

 

「はい!」

 

 

 

白雪はカバンを持ち直し、俺たちとは逆方向に向かった。俺たちも家に帰るために歩き始めた。

 

 

 

加速研究会の居場所がわかっただけでも大きな進展だ。ニュクスも白雪も言っていたが、あいつらが復活させようとしてる聖杯は危険なものだ。なんとしてでも阻止しなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日……

 

 

 

 

俺はバイクで後ろに楓子を乗せて、ハルユキの家に向かった。ジャンヌはマシュたちと一緒に行くと言っていて、俺と楓子が先にハルユキの家に着いた。

 

 

 

ベルを鳴らすと、中からハルユキが出てきて、中に入れてもらった。俺たちが先だと思っていたが、すでに白雪とサッチ、チユリとタクム、アルトリアが来ていた。俺と楓子の次に白夜、マシュ、あきら、ジャンヌの4人が来て、その後にニコ、美早、リサ、レミ、綸、ういういの6人が来た。全員が揃って、早速本題に入った。

 

 

 

「皆さん、急に集めてすみません。実は加速研究会の現在の拠点を見つけることができました」

 

 

 

「ふむ……姉さん、その場所は?」

 

 

 

「場所はここ、杉並からそう遠くない場所の洞窟の奥よ」

 

 

 

「なら早速乗り込むとしようぜ!」

 

 

 

ニコは拳を合わせて、いつでも戦える準備をしていた。もちろん俺もいつでも戦える。周りを見ると、みんなもそうだった。

 

 

 

「奴らの目的は聖杯の復活だ。私たちで止めるぞ!!」

 

 

 

「「「「おお!!」」」」

 

 

 

「叫べっ!!」

 

 

 

「「「「アンリミテッドバースト!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加速世界に来た俺たちの前には、以前あった黒雲の事件の時にいた『デスパペット』と『グラファイトエッジ』がいた。

 

 

 

 

「よう、助っ人に来たぜ!」

 

 

 

「グラフさん!?」

 

 

 

「よ、デンデン久しぶり」

 

 

 

「呼び方は変わってないのです……」

 

 

 

「白の王、これで全員か?」

 

 

 

「全員ですよ。みなさん、私とパペットについて来てください」

 

 

 

歩き出して、案内を始めたコスモスとパペットについていき、俺たちは加速研究会の元に向かった。途中まで来て、俺は人の気配を逃さなかった。俺だけではなく、パペットも気づいていたみたいで、気配がするほうに、糸を集めて作った槍を投げた。

 

 

 

「流石パペット君だね…。君ほどの力を持つ者がどうして裏切ったのかな?」

 

 

 

気配がした方を見ると、地面の影から、ブラックバイスが姿を現した。俺たちはすぐに戦闘態勢に入り、捕獲するために動いた。

 

 

 

「全く……話の途中なのに……」

 

 

 

「俺が裏切った理由か?簡単なことだ、お前たちとは合わなかった。ただそれだけだ」

 

 

 

「惜しい人を失ったよ……」

 

 

 

「シルとルークはコスモスを守れ!」

 

 

 

「「了解!!」」

 

 

 

前に白雪は言っていた。聖杯を復活させるには、その心意の力を持ってる白雪自身が必要だと。ならバイスがここに来た目的は白雪を連れて行くため。なんとしてでも守らなければならない!

 

 

 

 

「きゃああ!!」

 

 

 

「っ!?コスモス!!」

 

 

 

「何っ!?いったいどこから!?」

 

 

 

「さっきまでそこにはいなかったのに!?」

 

 

 

ルークたちのほうを見ると、コスモスは2人から離れていて、なぜか身動きが取れない状態だった。すると、コスモスの背後から姿が現れ、コスモスを拘束してる人物が出てきた。

 

 

 

「グレーマインド!!」

 

 

 

「残念だったな。白の王は貰った。マインドコントロール」

 

 

 

 

コスモスはマインドコントロールを受けて、眠らされていた。そして、グレーマインドはそこからすぐに立ち去り、それと同時にバイスも影に身を隠して、俺たちの前から消えた。

 

 

 

 

「畜生……畜生!!」

 

 

 

俺は地面に拳を叩きつけて、コスモスを守れなかった自分に腹を立たせていた。俺がグレーマインドの存在に気づいて入れば、コスモスは攫われずに済んだというのに……。

 

 

 

「エイト……」

 

 

 

「まだ落ち込むのは早いぜ。なあ、パペット。あんたは加速研究会の居場所を知ってるんだろ?ならすぐにそこへ連れてってくれよ」

 

 

 

グラフはパペットにそう言うと、パペットはついてこいと言って走り出し、俺たちも走り出した。しばらく走ると、目的地である洞窟の前に着いた。

 

 

 

 

「ここに加速研究会が……」

 

 

 

「ああ」

 

 

 

「行こうみんな!コスモスを助けに行き、聖杯の復活を阻止するぞ!!」

 

 

 

「「「「おお!!」」」」

 

 

 

「ネガ・ネビュラス…………出撃!!」

 

 

 

俺たちは中に入ると、洞窟に生息するエネミーが現れた。ルークとシルが前に出て、盾で殴り、エネミーたちを怯ませると、俺たちは奥へ進んだ。ルークとシル、レインとパドは入り口でエネミーの相手をするために残った。

 

 

 

奥に進んでもエネミーは現れるが、俺たちは楽々と倒していった。進んでいくと、行き止まりらしき壁が見えてきた。

 

 

 

「行き止まり?」

 

 

 

「どこかに隠し扉でもあると思うわ。みんなで探しましょう」

 

 

 

「ぶっ壊した方が楽です!みんなどいてください!エクスカリバー!!」

 

 

 

「ま、まて!?」

 

 

 

俺たちは何とか退避し、キングは壁に向かって全力のエクスカリバーを放った。壁は粉々になり、先に進めるようになったが、洞窟が崩れないか心配だった。

 

 

 

「き、キングさん!?崩れたらどうするんですか!!」

 

 

 

「大丈夫です!崩れたらまたエクスカリバーを放てばいいだけです!」

 

 

 

「あたしのシトロン・コールもあるしねー」

 

 

 

「チーちゃん……そういう問題じゃないよ……」

 

 

 

「まあとにかく、これで先に進める。急ごう!」

 

 

 

俺たちはさらにその奥へと足を向かわせた。コスモス、絶対助け出してやるからな!!

 

 

 

 

 

 


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