バトライブ!~BattleSpilits × LoveLive!~ 作:果樹 椿姫丸
謎の光に包まれ知らない森へ飛ばされた私、ことりちゃん、穂乃果ちゃんの三人は、とりあえず他の人を探すことに……
そしてようやく見つけた飲み屋さんで穂乃果ちゃんはお洋服を貰いました。ことりちゃんが言った通り、おばさんも良い人みたいです。良かったね穂乃果ちゃん、ほんとに似合ってるよ!
そして、本題に入った私達三人とおばさん。
何とここは、私達の知らない場所だったんです!
穂乃果「ど、どういうことーっ!?」
これから一体、どうなってしまうんでしょうか……。
~レッドゾーン・バーニングシティ~
???「あっ、気分が変わったよ」
男「何だ!?」
???「あー、ごめん。別に貴方に話し掛けてるワケじゃないから」
男「何だと、テメェさっきから人のこと馬鹿にしやがって!!」
???「そうだね。うん、グリーンランドにでも行こうかな。あそこの果物美味しいし、ついでに食べ歩きしようっと」
男「余裕ぶっこきやがって!アルデウスヴァイパーでアタックだ!アルデウスはダブルシンボル!これでテメェのライフは……
???「………っるさいなぁ」
???「フラッシュタイミング!マジック天火烈刀斬を使用!ソウルコアを使用したことにより、ダブルシンボルのアルデウスヴァイパーを破壊!」
男「アルデウス!」
???「それからね、せっかくだから教えてあげるけど、別に私貴方を馬鹿にしてるワケじゃないよ?ただバトルが退屈すぎるから、余った時間を有効活用してただけ」
男「なっ………」
???「もう時間の無駄だから終わらせるね。私のターン、このままアタックステップへ。マ・グーでアタック」
男「ライフだ!」パリンッ
ライフ5→2
???「もう一体のマ・グーでアタック」
男「ライフで……受ける」パリンッ
???「安心して。多分貴方、もう二度とこんな無様で無価値なバトルはしなくて良いから」
ライフ2→0
男「」バタッ
???「本当に無駄な時間だった。もう行こう」
~バトラーズバー・ブレイドラ~
穂乃果(……話をまとめると、私達の住むこの国、日本は大きく分けて六つの地域からなり、それも首都は東京ではなく、バーニングシティ?という場所らしい)
花陽「これって………」ヒソヒソ
ことり「うん、信じられないけど……」ヒソヒソ
穂乃果「ここは穂乃果達のよく知る日本じゃない、ってことなのかな………」ヒソヒソ
麻子「私も色んな人と出会ってきたけど、アンタ達みたいなのは初めてだよ。とんだ世間知らずだ。……どうせ家に連絡する手段もないんだろう?」
穂乃果「あっ、それならこれが……」つスマホ
麻子「んん………?これは、いつの時代の代物だい?こんなの持ってるやつは見たことないよ」
麻子「普通私達はこれを使うねぇ」チャッ
花陽「えっ、それってただのリストバンドじゃあ……」
麻子「いいや、違うよ」ピッピッ
穂乃果「凄い、映像が空中に………!?」
麻子「やっぱりスマートバンドも初めて見たのか。……悪いがアンタ達が家に帰るまでの手伝いをするのは、難しそうだねぇ」ピッピッ
花陽「そんな……」
麻子「アンタ達の住む街、たった今検索してみたが一件もヒットしなかったんだよ。これじゃあどう探せば良いのやら……」ピッピッ
ほの花「「………」」シュン
麻子「まぁ、心配しなさんな。……なるようになるさ」ポンポンッ
麻子「それよりアンタ達、風呂がまだだっただろ?三人で入ってきな。少しは落ち着けるだろう」
ことり「本当に何から何まで……ありがとうございます」ペコッ
麻子「………さっさと入ってきな」
~風呂~
穂乃果「ねぇ、ここが穂乃果達のよく知る日本じゃないとして、ここはどこなんだろうね?」ブクブク
花陽「やっぱり、その、馬鹿な話かと思うかもしれないけど……平行世界、とか?」ドタプン
ことり「アニメとか漫画みたいな?」ドタプン
花陽「………うん。理由は分からないけど、何かのきっかけで私達は平行世界の日本に来てしまった、とか」
ことり「………」
穂乃果「せめて、何かのヒントがあれば……」
穂乃果(ん?ヒント……?)
穂乃果「そうだ!」ザパアァ
ことり「わわっ、穂乃果ちゃん!?///」
穂乃果「穂乃果、ここに来るときに女の人の声を聞いたんだよ!」
こと花「「えっ?」」キョトン
~数分後~
花陽「……その知らない女の人の声を聞いて、穂乃果ちゃんはここに来た、と」
穂乃果「うん……」
ことり「どうして今まで話してくれなかったの?」
穂乃果「その……穂乃果もここに来て混乱してて、それで。ごめん」
穂乃果「ことりちゃん達は何も声を聞いたりしなかったの?」
ことり「うん……特には」
花陽「私も……」
穂乃果「うーん、せめて最低限この世界のことを教えてくれたりすれば良いのに……」ブクブク
花陽「アハハ……でも、どうして穂乃果ちゃんだけなんだろう?」
穂乃果「それは、穂乃果にも何とも……」
――――ごめんなさい。説明がまだでしたね。
穂乃果「…………」
ことり「どうしたの、穂乃果ちゃん?」
穂乃果「また、あの人の声だ」
穂乃果「ねぇ、貴女は誰なの!?この世界について教えてよ!」
――――良いでしょう。
穂乃果(あれ、意識が…………)
穂乃果「………」ガクッ
花陽「えっ、穂乃果ちゃん!?」
ことり「穂乃果ちゃん!!」
~麻子部屋~
麻子(あの子……穂乃果とか言ったか。穂乃果……)
麻子「まさか、ね」ズズズ
麻子(まさかあの子があの人なワケがない。だって、あの人は――――)
ガララ
ことり「麻子さん!」
麻子「どうしたんだい、部屋に入る時はもう少し静かに……」
ことり「穂乃果ちゃんが!」
~居間~
花陽「あっ、おばさん。その、穂乃果ちゃんいきなり気を失ってしまって……」
麻子「ふむ……疲れが溜まってたんだろうさ」ダキッ
麻子「この子は空き部屋に寝かせてやるから、心配なら一緒にいてやんな」
こと花「「ありがとうございます!」」
~空き部屋~
花陽(おばさんは穂乃果ちゃんをすぐに空き部屋のベッドに寝かせてあげました)
花陽「穂乃果ちゃん……」
麻子「そんじゃ、後はアンタ達が看ててやんな」ガララピシャ
花陽「穂乃果ちゃん……やっぱり例の女の人の声が原因なのかな?」
ことり「多分……。女の人の声が聞こえるって言ってすぐに倒れたし……」
ことり「ねぇ、花陽ちゃんは穂乃果ちゃんの話、信じてる?」
花陽「分からないよ……。気がついたら知らない場所にいたっていう事自体が嘘みたいだし」
ことり「そっか……」
花陽「他の皆は、大丈夫かな?」
ことり「……多分、私達と同じように何処かにいるんだとは思うけど」
穂乃果「……い、じょうぶ、だよ」
ことり「え、穂乃果ちゃん!?」
花陽「目を覚ましたの!?」
穂乃果「例の女の人に聞いたんだ。他の皆は大丈夫なのかって」
穂乃果「皆やっぱりこの世界に飛ばされてるみたいだけど、どうにか無事みたい」
花陽「良かった……」
ことり「……穂乃果ちゃん?」
穂乃果「……それで、この世界のこと。少しだけ分かったよ」
穂乃果「この世界は、私達の世界になかった可能性の世界……。パラレルワールドみたいなんだ。そしてこの世界では、」
穂乃果「バトルスピリッツで全てが決まる」
花陽「えっ、バトスピで全てがって、どういう事!?」
穂乃果「文字どおりの意味だよ。この世界で行われるあらゆる事は、バトスピで決着をつけられるんだ」
穂乃果「別にそこまでは良いんだよ。バトスピで全てが決まるといっても、世界はあくまで平和だったんだ。でも、あるカードバトラー達が現れて、その平和は崩れたんだ」
花陽「?……それってどういう………」
穂乃果「ごめんね。具体的に何故崩れたのかは聞けなかったんだけど、少なくとも穂乃果達がここに飛ばされた理由は分かったよ」
花陽「えっ?どうして……」
穂乃果「そのカードバトラー達を倒して、この世界の平和を取り戻すため。……まるでヒーロー映画みたいだね」
ことり「……」
花陽「……ちょっと待って。この世界の平和と私達と、一体何の関係があるの!?別にこの世界がどうなっても、私達の世界には関係ない話じゃ……。それにそもそも、どうして私達が選ばれたのか……」
穂乃果「……うん。当然穂乃果もそれは疑問に思ったよ。だからこの世界で戦うのかは、そのカードバトラー達を自分の目で確かめてから決めて、って……。一度見れば、自分たちが選ばれた理由も分かるだろうから、って……あの女の人は言ってたよ」
ことり「私達が戦わなくて良いって思ったら元の世界に帰れるってこと?」
穂乃果「うん、そういう事みたい」
花陽「でも、そのカードバトラー達はどうやって探すの?」
穂乃果「確か、心配しなくてもすぐに運命が引き合わせるとか何とか……」
ことり「何か、曖昧だね」アハハ
穂乃果「うん。でも何か、妙に納得しちゃったんだよね」アハハ
花陽「その女の人、何者なんだろう?」
穂乃果「分からないよ。多分あの人が穂乃果達をここに呼んだんだと思うけど……」
ことり「穂乃果ちゃん……。分かってるとは思うけど、」
穂乃果「うん、分かってるよ。ことりちゃん達に心配はかけたくないし、穂乃果も早く元の世界に帰りたいから、勿論この話は断るつもりだよ」
花陽「穂乃果ちゃん……」パアァァ
その日の夜。私達は三人一緒のお布団で眠りにつきました。中は少し窮屈でしたが、全く嫌だとは思いませんでした。
やっぱり、皆不安でいっぱいだから、だから、同じお布団で眠る事で、不安な気持ちを共有出来たように感じて、不思議といつもよりもぐっすりと眠ることができました。あの子も、私と同じように眠れたんでしょうか………。
その日の夜は、ある女の子が小さく震えていました。頬を手で触れてみると、少し湿っていました。私は彼女をそっと抱きしめました。私の胸は深く深く、ナイフで切りつけられたように痛みます。ごめんなさい、ごめんなさい……。そう心の中で呟き、そっと抱きしめる事しか、私には出来ませんでした。
その日の夜は、中々寝付く事ができませんでした。皆一緒のお布団だったから、少しは気が楽になるだろうと思っていましたが、気がつけば私は小さく震えていました。情けない事に、頬も濡らしていました。私が、一番しっかりしなきゃ、いけないのに。そうは思っても、震えは止まりません。
……隣で眠っていた女の子が、目を覚ましました。……止まれ、止まれ!
しかし震えは止まりません。本当に情けないと自分でも思います。
――――と、
その女の子は私の頬にそっと触れると、優しく私を抱きしめてくれました。余計に涙が溢れて、小さく嗚咽まで漏らしてしまいました。軽蔑されたかもしれません。
……でも、その女の子はそれでも、私を包んでいてくれました。不思議と良い匂いもします。
ありがとう、ありがとう……。そう小さく呟いたその日の夜は、その後はぐっすり眠ることが出来ました。
今思えば。
この時までは、まだ幸せな時間だったのかもしれません。
引き続きPrintempsの三人のお話です。本当にこの三人尊い………。