バトライブ!~BattleSpilits × LoveLive!~   作:果樹 椿姫丸

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4.目覚め

 

チャン…………ノカチャン………!

 

 

 

穂乃果「ん………んん?」パチッ

 

ことり「………」スヤァ

 

穂乃果「あっ………これ、またかぁ~」

 

穂乃果(また気を失ってたんだ………)

 

穂乃果「うん………穂乃果、負けたんだよね」

 

穂乃果(物凄く痛かった。苦しいバトルだった。だけど、いつもの楽しいバトルとは違ったけど、でも…………)

 

穂乃果「何で………っ!」ポロッポロッ

 

穂乃果(バトスピは楽しいんだって、ものすごく楽しいんだよって、ことりちゃんは穂乃果に教えてくれた。………その頃の穂乃果はラブライブだけしか見えてなくて、空回りしてて………)

 

穂乃果(でも、バトスピのお陰で色々なものが見えるようになって、前みたいに楽しくなって………)

 

穂乃果「勝たなきゃ、いけなかったのに……っ」ポロッポロッ

 

 

 

ことり「穂乃果………ちゃん?」パチッ

 

穂乃果「あっ………ごめん」ナミダフキフキ

 

ことり「目覚めたんだね」

 

穂乃果「うん………」

 

ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん?」

 

穂乃果「何?」

 

ことり「どうして………もう一人の穂乃果ちゃんとバトルしたりしたの?あの時は許せないって言ってたけど………」

 

 

 

穂乃果「うん、ほんとに許せなかったんだ。……穂乃果にとってバトルスピリッツは、とても楽しいものだから。……そうだって、ことりちゃんが教えてくれたから」

 

穂乃果「だから、もう一人の穂乃果がこの世界のバトスピを滅茶苦茶にしたのが、許せなかったんだ」

 

ことり「そんな………」

 

穂乃果「それに、同じ穂乃果なのに、何であんなに苦しそうなんだろうって」

 

ことり「………。苦しそう?」

 

穂乃果「何となくだけどね、あの穂乃果は、ずっと何かに怯えてるような、そんな感じがしたんだ」

 

ことり「何かに……」

 

穂乃果「それが何かは分からないけど、でも、同じ穂乃果だから、私みたいに毎日を楽しく生きることだって出来るって、そう思うんだ。………だから、穂乃果はもう一人の穂乃果の不安を取り払いたいと思ってる」

 

ことり「そう………。穂乃果ちゃんは、強いね……」ジワッ

 

穂乃果「強くないよ。穂乃果はもう一人の自分を倒せなかったし」

 

ことり「ううん、穂乃果ちゃんはすごいよ。きっと穂乃果ちゃん自身が思うよりも、ずっとずっと、強くなれちゃうんだよ………」ポロッポロッ

 

穂乃果「ことりちゃん………?」

 

 

 

ことり「ごめん穂乃果ちゃん、ちょっとお手洗い行ってくるね?すぐに戻るから」スタッ

 

穂乃果「えっ」

 

バタン

 

 

 

~数分後~

 

ことり「お待たせ」

 

穂乃果「おかえりー。……あ、そういえば花陽ちゃんは?」

 

ことり「花陽ちゃんならお夕飯のお手伝いをしに行ってるよ」

 

穂乃果「ふ~ん……」

 

ことり「そうそう、穂乃果ちゃんに、大事な話があるんだけど」

 

穂乃果「何?」

 

ことり「もう一人の穂乃果ちゃんから」

 

穂乃果「えっ?」

 

ことり「……うん、実はね、穂乃果ちゃんが気を失ってる間に、もう一人の穂乃果ちゃんから伝言を預かってて」

 

穂乃果「………何て、言ってたの?」

 

ことり「私を本気で倒したいと思うなら、バーニングシティに来なさい……って」

 

穂乃果「そっか……」

 

ことり「どうする、穂乃果ちゃん?」

 

穂乃果「うん、そうだね………」ギュッ

 

ことり「穂乃果ちゃん?」ギュッ

 

穂乃果「私、逃げないよ。ことりちゃんがくれた大切な宝物を、滅茶苦茶にされたままにはしたくないから」

 

ことり「そっか………」

 

ことり「やっぱり穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃんなんだね」ギュッ

 

穂乃果「うん、ごめんねことりちゃん。……戦わないって、すぐに帰るって約束したのに」

 

ことり「いいの、私は穂乃果ちゃんと一緒にいられれば、それで……」

 

穂乃果「ありがとう。………その、花陽ちゃんはどうかな?ここで戦うこと、真っ先に反対してたけど」

 

ことり「うん……やっぱり、穂乃果ちゃんの決めたことにあんまり納得出来ないみたい。多分、一年生の子達が誰も一緒にいないし、不安なんだと思う」

 

穂乃果「そっか……それに自分の家も恋しいよね」

 

ことり「その、穂乃果ちゃ」

 

穂乃果「何?」

 

ことり「ううん、何でもないよ。えへへ」

 

 

 

ことり(穂乃果ちゃんも恋しいの?……そう聞こうと思ったけど、私は聞くことが出来なかった)

 

ことり(……その時の穂乃果ちゃんは、今にも泣きそうだったから)

 

 

 

~キッチン~

 

トントントン……

 

麻子「良かったのかい、アンタ?」

 

花陽「何がですか?」

 

麻子「あの愛嬌がある方の穂乃果についてだよ」

 

麻子「一緒にいてあげなくて良いのかい?」

 

花陽「……いいんです。今は、自分の気持ちを整理したいですから」

 

麻子「自分の気持ち………ねぇ。……私には詳しいことは何も分からないが、あの子は"あの"穂乃果とまた戦う気なんだろう?」

 

花陽「はい、そうみたいです」

 

麻子「……で、アンタはあんまり気乗りしないと」

 

花陽「………えっ?」

 

花陽「何で分かったんですか……」

 

麻子「アンタの顔見りゃ簡単に分かるよ。そんな暗い顔してたらね」

 

花陽「………。その、私、皆と一緒にいるのが大好きなんです」

 

麻子「………?」

 

花陽「凛ちゃんがいて、真姫ちゃんがいて、穂乃果ちゃんがいて、海未ちゃんがいて、ことりちゃんがいて、希ちゃんがいて、絵里ちゃんがいて、にこちゃんがいて、そんな毎日が大好きなんです」

 

麻子「………」

 

花陽「大好きで、大切で、でもそんな毎日が当たり前だと思ってて、忘れてたのかもしれません。……その毎日の1ページ1ページ全部が、奇跡みたいなものなんだって」

 

花陽「……だから、すぐに帰るべき場所に帰れるのに、穂乃果ちゃんがまだ戦う事を決意したのが信じられなくて」

 

麻子「……そうかい」

 

花陽「穂乃果ちゃんにとっては、そんなに大切な時間じゃなかったのかなって……」

 

麻子「………本気でそう思ってんのかい?」

 

花陽「えっ」

 

麻子「もしそうだとしたら、アンタは相当馬鹿だね。………あんなに素直で明るい子が、アンタ達といた時間を大切に思ってないワケないじゃないか」

 

花陽「でも………」

 

麻子「まだ信じられないなら、横を見てみな」

 

 

 

穂乃果「花陽ちゃん………」ジワッ

 

花陽「ほ、穂乃果ちゃん!?」

 

穂乃果「ごめんね、花陽ちゃん………」

 

花陽「どこから聞いてたの?」

 

穂乃果「ごめん、全部」

 

穂乃果「花陽ちゃん……!」ダキッ

 

花陽「ほ、穂乃果ちゃん!?////」

 

穂乃果「本当にごめんね!……穂乃果バカだから、花陽ちゃんの事全然分かってなかった!」

 

穂乃果「穂乃果ね、大好きだよ、μ'sの皆が大好きで、μ'sの皆と過ごす時間も大好きで、宝物だと思ってるよ!」

 

花陽「で、でも、だったら……」

 

穂乃果「でもね、穂乃果にとっては、バトルスピリッツも宝物なの!……あの頃の、努力が空回りしてた馬鹿な穂乃果を救ってくれたから!」ポロッポロッ

 

花陽「穂乃果ちゃん……」ジワッ

 

穂乃果「バトルスピリッツは、楽しいものでしょ?……バトスピをする時は、皆自然と笑顔になる……そういうものでしょ?……だから穂乃果、そのバトスピを滅茶苦茶にしたもう一人の穂乃果の事が許せないの!」

 

穂乃果「だから……ごめん、穂乃果、まだ戦わなきゃ」

 

花陽「そっか………」ポロッポロッ

 

花陽(なんだ、私………)

 

花陽「こっちこそごめんね、穂乃果ちゃん。……私、一瞬でも穂乃果ちゃんのこと、疑っちゃった……」ポロッポロッ

 

ダキッ

 

穂乃果「ううん、いいんだよ花陽ちゃん。……花陽ちゃんも不安になっちゃうよね。当たり前だよ」

 

穂乃果(他の皆は、大丈夫かな……)

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果(次の日の朝。穂乃果達三人はおばさんに森の外まで案内してもらい、地図を片手にバーニングシティを目指していた)

 

穂乃果「ごめんね、二人とも。付き合わせちゃって」

 

ことり「……いいんだよ」

 

花陽「うん。それに私、まだもう一人の自分と出会ってすらいないし」

 

花陽「その時、穂乃果ちゃんと同じ決断をするかは分からないけど、少なくともその時までは、穂乃果ちゃん達と一緒だよ」

 

穂乃果「ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

~数時間後~

 

穂乃果「ここが………レッドゾーン………?」

 

花陽「何か……急に熱くなったような……」

 

ことり「うん……」

 

穂乃果「ここからバーニングシティまでは遠いから、タクシー呼ばなきゃね」

 

ことり「麻子さんから貰ったお金、大切に使わなきゃね」

 

穂乃果「うん」

 

 

 

~バーニングシティ~

 

穂乃果「やっと着いたー!」

 

花陽「さ、更に熱い………」ダラダラ

 

ことり「凄いね、温泉がいっぱい……」

 

穂乃果「と、とりあえず今日は宿を探そう」

 

こと花「「うん」」

 

 

 

~数十分後~

 

花陽「凄い………こんな旅館みたいな所、良いのかなぁ!?」

 

穂乃果「う、うん……。この世界ではこのくらい普通みたい。……宿泊費も安かったよ」

 

ことり「今は麻子さんからもらったお金でどうにか2、3日は生活出来そうだけど、ちゃんと働かないとお金足りなくなるね」

 

穂乃果「うん……腕に自信があるならカードバトラーとしてクエストを受ければ良いって、おばさんは言ってたけど……」

 

花陽「クエスト報酬ですぐにお金貰えるらしいからね。……もう一人の穂乃果ちゃんを探すのはクエストを消化しながらが良いかも」

 

ことり「まぁ、細かい話は後にして、お昼にしようか?」

 

ほの花「「うん」」

 

花陽(その後、私たち3人は宿の外に御飯を食べに行ったのですが……)

 

 

 

希「おーっ、穂乃果ちゃんやん♪」

 

 

 

花陽(な、何と偶然にも希ちゃんと遭遇しました!)

 

穂乃果「の、希ちゃん!?」

 

希「……って、よく見たらことりちゃんに花陽ちゃんも……なるほどねー」

 

ことり「希ちゃんは、一人でこの世界に来たの?」

 

希「………。みたいやね」

 

穂乃果「寂しくなかった?」

 

希「大丈夫や、今三人に会えたからね♪」

 

 

 

~昼食後~

 

希「ねぇ、穂乃果ちゃん?」

 

穂乃果「なぁに?」

 

希「実はウチついさっきデッキ改良したばっかりでね。テストプレイにつきあってくれへん?」

 

穂乃果「ん?いいy「付き合う必要ないよ」

 

ことり「テストプレイがしたいんだよね?だったら私とすればそれで良いでしょ」

 

希「いいやん、ウチ今穂乃果ちゃんとしたい気分なんや」

 

ことり「ふざけてるの……」

 

希「ウチはいつだって真面目やん」

 

 

 

花陽「アワワワワ」

 

花陽(ど、どうしてこんな空気に!?)

 

ことり「いいよもう、だったらこれは私の我が儘だよ。穂乃果ちゃんとするより先に、私とバトルしてよ」

 

希「そういうことなら仕方ないな………」チャッ

 

 

 

花陽「………!」ゾクッ

 

花陽(な、何!?今の感じ……)

 

花陽(何か、殺意の塊みたいな、嫌な感じ……)

 

 

 

穂乃果「あ、あれ?あれって………」

 

ホノカァ!

 

穂乃果「海未ちゃんに凛ちゃんに……あれ、希ちゃん!?」

 

希「………」チッ

 

ことり「やっぱり……」

 

希「いいよ。きっと近いうちにまた会えるからね。じゃ、またね」

 

 

 

花陽(嵐のように去っていきました……)

 

海未「…………!」スタスタ

 

ことり「海未ちゃん、無事だったんだね!凛ちゃんに……希ちゃんも」

 

海未「………」スタスタ

 

ことり「………?」

 

ガッ!

 

穂乃果「!?………う、海未ちゃん……!?苦しいよ………」

 

海未「答えて下さい穂乃果っ!貴女は………貴女はっ!」ムナグラツカミ

 

花陽「海未ちゃん止めて!」

 

ことり「海未ちゃんっ!」

 

海未「貴女は、私のよく知ってる穂乃果なんですか!?」

 

穂乃果「??」

 

海未「とある人から話を聞きました。………貴女がこの世界を、バトルスピリッツを自由に出来ない世界にしたと!」グググッ

 

穂乃果「う………うみ、ちゃ――――」

 

海未「何故!?……どうして、貴女はバトルスピリッツに救われ、バトルスピリッツを愛していたのではないんですか!?誰よりもバトルスピリッツを楽しんでいたのでは…………!」

 

 

 

パシン!

 

 

 

海未「…………?」

 

 

 

ことり「いい加減にしてよ、海未ちゃん!!」

 

海未「こと、り………?」

 

ことり「海未ちゃんは本気で、穂乃果ちゃんがそんな事する子だと思ってるの……?」

 

海未「しかし、事実高坂穂乃果という人間が、この世界を目茶苦茶にしたと………!」

 

ことり(確かに、その話だけ聞いたら、感情的になりやすい海未ちゃんは怒っても無理ない………か)

 

ことり「海未ちゃん、実はね………」

 

穂乃果「いいよ、この件については、穂乃果自身の問題だから、穂乃果が話すよ」

 

穂乃果「凛ちゃんと希ちゃんも、こっちに来てくれるかな?」

 

ワカッタ(ニャー)

 

穂乃果「あっ………そこの人は?」

 

海未「私達がお世話になってる人です」

 

カティア「カティアといいます。よろしくお願いします」

 

穂乃果「よろしくお願いします」ペコッ

 

穂乃果「えと……じゃあ、カティアさんも含めて、皆これから穂乃果がする話を聞いてくれるかな?」

 

ハイ、ウン、ワカッタニャ

 

 

 

~数分後~

 

海未「なるほど、つまり………」

 

穂乃果「うん、その穂乃果は私じゃなくて、もう一人の私なんだ」

 

希「なるほどなー」

 

凛「そして凛達は、その穂乃果ちゃんを倒せば良いのかにゃ?」

 

穂乃果「うん………。でも、多分半分ハズレかな」

 

海未「どういうことですか?」

 

穂乃果「出会って、話を聞いて、その瞬間に分かったんだ。この女の子は、もう一人の私は、穂乃果が倒さなきゃいけないんだって。……でもね、凛ちゃん達には凛ちゃん達の、ここに来た理由があると思うんだ」

 

ことり「うん、私もそう思う。……それにね、さっきもう一人の、この世界の希ちゃんに会ったんだ」

 

希「ええ!?ホンマぁ!?」

 

ことり「うん。……今はまだ分からないけど、もしかしたら希ちゃんにとっては、もう一人の希ちゃんの存在が、ここに来た理由なのかもね」

 

海未「ここは平行世界ですから、違った可能性のμ'sが存在するかもしれない……。そういうことですね?」

 

花陽「う、うん……」

 

凛「スピリチュアルだにゃ~」

 

希「ウチが、ここに来た理由か……」

 

ことり「…………」

 

希(やっぱり、この件にことりちゃんが一枚噛んでるのは考えすぎかな?ウチ直感で疑ってるだけやし)

 

 

 

カティア「あの~………」

 

穂乃果達「「はい!?」」

 

カティア「その、μ'sという貴女達のグループは、9人一組のグループなんですよね?せっかく私の船もありますし、残りのメンバーも一緒に探しませんか?」

 

海未「カティアさん!?……そんな、悪いですっ!」

 

カティア「良いんですよ。私は希さん達に助けてもらわなければ、守らなければならない教会を守ることも出来ませんでした。その貴女達が困っているのでしたら、私は是非力になりたいです!」

 

花陽「教会?やっぱり、その格好って………」

 

カティア「はい、実は私、とある教会のシスターをやっていまして。現在では私一人ですが……」

 

希「カティアさん……」

 

希「カティアさんはこう言ってくれとるけど、穂乃果ちゃんはどうしたい?」

 

穂乃果「えっ、私!?」

 

希「リーダーやろ?例えどんな決断をしても、それが穂乃果ちゃんが決めたことなら、多分皆穂乃果ちゃんに着いてきてくれるよ」

 

穂乃果「うーん………あっ!」

 

 

 

穂乃果「カティアさん達…………お腹空きませんか?」

 

 

 

カティア「………」ギュルルルル

 

希海未凛「………………」ギュルルルル

 

穂乃果「腹が減っては何とやら………だねっ!」




今回はPrintemps組とリリホワ組を合流させました。バトルシーンはなしですね。にこ、真姫、絵里(BiBi)推しの方はもう少し待って下さいね。
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