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「つ、疲れた...。」
自己紹介後の激動の質問タイムが終わり自分に割り当てられた机に突っ伏す。
質問の数が多いのはそれほど俺に興味があるって思えるけど、それを差し引いてもめちゃくちゃ疲れた。
質問の内容も好きな食べ物だとか、休日は何してるだとか、部活は何にするだとか予想していたものが大半だったが一部そうはいかなかった。
案の定松田、元浜、兵藤がかましてきやがった。
三人そろって俺を変態三人組の仲間に入れようとして、普通女子のいる前で発言するようなものじゃないNGワードを連発してきた。
まぁ、寺戸先生に
『しかし、災難だったな。礼よ。』
(まぁ、転校生の通る道だよ。リュウイグ。)
『そうかもな。だが、あの集団の中に悪魔が一人いたな。』
リュウイグの言っている悪魔は兵藤のことだろう。
俺をここに連れてきた奴の手紙にも兵藤が悪魔になったばかりだと言っていたから。
(知ってる。うっすらとだけど周りと感じる気配が違うから。)
魔力を使えるようになってから、微妙にだけど気配というのを感じれるようになった。
人間は人間の、悪魔は悪魔の気配がリュウイグ曰くあるようだけど悪魔の気配を兵藤一人しか感じていないからなんとも言えないがな。
『この学園の中には十を超える数の悪魔がいるな。それも上級悪魔が。』
(リアス・グレモリーとソーナ・シトリーだな。)
『礼の言っていた原作知識とやらが正しければな。だが今の礼では敵わない相手だからうかつに近づくんじゃないぞ。』
(分かっているさ。命も惜しいしね。)
今の俺はリュウイグ曰く下級悪魔よりちょっと強いだけらしい。
神器と上級悪魔レベルの魔力があるとはいえ、戦闘経験が0だからいざ戦闘になれば何も出来ずに負けるがおちだ。
しかもそれぞれ二回までという制限もあるし、一対一なら勝てても多対一だと何も出来ない。
あと一日二日あれば魔力を使ったアレが出来るかもしれないから、また話は変わってくるだろうけど今は兎に角近づかない方か身のためだ。
『まぁ、いざとなれば人間をやめて龍人になればいいではないか。俺に対価を払ってな。』
(冗談じゃないって、俺は人間をやめる気はないしましては龍人になんかなるかっての!...けど、本当にどうしよもない時は片腕ぐらいは払うけどね。)
『片腕は払うつもりあるのか?』
(流石に死にたくはないからな。片腕だけで命が助かるなら俺は喜んで払うさ。)
『しかし、礼。お前やらかしてしまった。』
(どういうことだ?)
『今、お前は魔力を漏らしているぞ?一難去って気が緩んだか?』
リュウイグの言葉に俺はだらだらと冷汗がとめどなく出てき始めた。
隣の席の女子生徒がいきなり冷や汗を流し始めた俺を不審に思い声をかけてきた。
「相模君、顔色が悪いけど大丈夫?」
「だ、大丈夫だ....と思う。」
さらに冷や汗を流しながら俺は答えるがそれが余計に心配させたのか隣の席の女子生徒は先生に声をかけた。
「先生!相模君が具合悪そうにしています!」
(余計なことをォォォォォォ!)
『礼、また魔力が漏れたぞ。今度は完璧にばれるぐらいのな。』
「何!?それは本当か!?相模!」
女子生徒に呼ばれて寺戸先生が俺のそばまで来て、肩をつかみ揺らしながら尋ねてきた。
喋ろうにも体を揺らされて上手く喋れないどころか胃の中がシェイクされてはきたくなってきた。
「先生!?それじゃあ相模君が喋れません。」
誰だか分らんが先生を止めてくれてありがとう、そう思って礼を言おうとして俺は意識を手放した