魔法科高校の劣等生〜幻の家系の落ちこぼれとして生まれた男   作:シシィ

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第4話

「じゃあ行ってくるよ」

 

「はい!行ってらしゃいませ」

俺は家を出たが今朝の夢が頭から離れられない

あれは一体誰だったのだろうか?女性なのはわかった。何やらこっちに向かって手を伸ばしていた。俺の知っている人か?ふわふわした髪に背が小さい人。

 

「狭司くーん!」

後ろから昨日聞いた声が聞こえた

すると後ろから俺の腕を組んできた

 

「おはよう狭司くん」

そうその声の主は七草先輩だった

 

「おはようございます七草先輩」

 

「もう真由美で良いのよ」

そうはいっても

 

「いやしかし、七草せ」

 

「真・由・美」

 

「ま、真由美さん」

こうして俺は昨日しか会っていない人を名前で呼ぶ(強引に)事になった

 

「それでどうしたのですか?」

 

「別にどうもしないわよ。ただ狭司くんと一緒に登校しようかなと思ってね」

 

「この状況を他の生徒に見られたら間違いなく殺されますよ」

 

「誰が?」

 

「俺がです」

 

「大丈夫よ」

そうはいってもやはり目立っていた女子は不思議そうにこっちを見て男子は鋭い睨みで見ていた

 

「じゃあ俺はここで」

 

「またね」

☆★☆

 

「おはよう」

 

「おはよー狭司くん」

 

「おはようございます狭司さん」

 

「おはよう狭司」

とエリカ、美月、達也の順で挨拶が返ってきた

俺は席に着くとIDカードをセットし、インフォメーションをチェックした。

ちなみに席は達也たちと結構近かった

履修規則、風紀規則、施設の利用規則から、入学に伴うイベント、自治活動の案内、一学期のカリキュラムまでスクロールし、確認するとキーボードオンリーの操作で受講登録を一気に打ち込んだ。

 

「お前ら2人とも今時キーボードオンリーなんて珍しいことするのな。」

 

達也の前から声が聞こえた

気がつけば達也も同じ行動を取っていたらしい

 

「慣れればこっちの方が楽だ。」

 

「そうそう」

 

「挨拶がまだだったな、俺は西条レオンハルト。レオで良いぜ、ちなみに得意な魔法は硬化魔法だ」

 

「俺は司波達也、よろしく。俺も達也でいい」

 

「水無月狭司、こっちも狭司でいい、よろしくな」

 

「よろしくな達也、狭司」

そしてオリエンテーションが始まり、カウンセラーの小野遥と言う女性が自己紹介をして終わった。彼女もただ者ではないことはなんとなくわかった。

俺たちは工房を見学した後食堂で昼食を食べていた

 

「お兄様、ご一緒してもよろしいですか?」

達也の妹の深雪が話しかけてきた、後ろには一科の連中が納得したいなさそうな顔をしていた

 

「ああ、もちろんいいよ」

 

「深雪、こっち空いてるよ」

すると1人の男子が

 

「君達、席を譲ってくれないか?」

やはり言ってきたか、俺は達也に目を配せて

 

「俺はあっちで食べるから、行こうぜ達也」

 

「ああ」

 

「申し訳ありません」

と俺にしか聞こえない声で言った

 

「別に深雪のせいじゃないから安心しろ」

面倒な事に巻き込まれるのもやだしな

 

「ちょっと待ってよ〜」

 

午後は3年A組の遠隔魔法の実習が行われていた

今は真由美さんの番で真由美さんは遠隔精密魔法の分野で10年に1人の英才と呼ばれ、それを裏付けるように多くのトロフィーを一高にもたらしていた

今も最高スコアを出していた

俺たちニ科の5人はもっと前で見たかったので一番前で見ていた、そりゃ一科の連中はいい気はしないだろうなぁおまけに真由美さんが俺に気づいたのか俺に向かって手を振ってきた、案の定一科の連中は俺のことを睨んできた。頼むからこのまま余計なことはしないでくれ

 

しかし、俺のささやかな願いは叶わなかった

 

「いい加減にしてください!深雪さんはお兄さんと帰りたいとおっしゃっているのですよ!」

珍しく美月が突っかかてきた

 

「僕達は彼女に相談することがあるんだ。」

 

「そうよ。司波さんには悪いけど少し時間を貸してもらうだけよ。」

 

エリカも怒っていたが最後に美月が

 

「同じ新入生じゃないですか!あなた達一科生が、今の時点でどれだけ優れていると言うんですか?」

おいおいそれはマズイだろ

 

「…どれだけ優れているか、知りたいなら教えてやる。」

ほら、火に油を注いじゃった

 

「ハッ、おもしれぇ。ぜひとも教えてもらいたいね。」

おいレオ簡単に挑発に乗るな

 

「だったら教えてやるよ」

一科の1人が拳銃型のCADを取り出し、レオの方に向けた。そうはさせない

 

パンッ

 

「!?か、からだ」

 

「う、動かない!」

 

「その辺にしておけ」

俺は写輪眼を開眼しながらそう言った

 

「狭司これは一体それにその眼」

 

「すまん達也お前たちにもかけた、けど危害は加えないから安心しろ」

すると横からドライアイスのようなものが飛んできた

俺はタッチの差で避けた

 

「やめなさい!自衛以外の魔法による対人攻撃は校則違反以前に犯罪行為よ。」

 

「風紀委員長の渡辺摩利だ、1-A組と1-E組の生徒だな事情を聞くからついてこい・・・ってどうなってんだ?」

真由美さんは俺を見て

 

「ありがとう狭司くん、もう良いわよ解除して」

 

「分かりました」

 

パチンッ

 

「は!戻った」

 

「これは一体どういうことなんだ」

 

「すいません。悪ふざけが過ぎました。」

 

「悪ふざけだと」

達也の言葉に渡辺先輩は眉をひそめた

 

「はい。森崎一門のクイックドロウは有名ですから、後学のために見せてもらうつもりだったんですが、あまりにも真に迫っていたもので、思わず手が出てしまいました」

 

「では、そこの男子が魔法らしい物を放ったようだが」

 

「あれはただの足止めをしていただけですよ、攻撃性ではないことは分かります」

達也が言った、正直驚いた見ただけで俺の魔法がわかったらしい

 

「七草先輩は分かりましたよね」

 

「ええ、だから狭司くんは何も悪くないことはわかってるわ」

 

「ありがとうございます」

 

「ほう、どうやら君は、展開された起動式を読み取ることができるらしい」

 

「実技は苦手ですが、分析は得意です。」

 

「誤魔化すのも得意なようだな」

渡辺先輩が達也に睨みつけていた

 

「摩利、もう良いじゃない。司波くん、狭司くん本当に見学だったのよね」

俺たちは頷いた。渡辺先輩も半ば強制だが納得はしてくれたようだ。助け舟を出してくれた真由美さんは俺に微笑んだこの場を去っていった、

 

「君たちの名前は?」

 

「1-E組の司波達也です」

 

「同じくE組の水無月狭司です」

 

「覚えておこう」

 

渡辺先輩もそれに続いて去っていった

 

「仮だなんて思わないからな」

 

「こっちも貸しだなんて思ってないから安心しろ」

 

「僕は森崎駿お前が見抜いた通り森崎の本家につらなる物だ。司波達也、水無月狭司、お前らを認めないからな。司波さんは僕たちといるべきなんだ」

と落ちているCADを取り留めた去った

 

「はぁー、すまなかった怖がらせてしまって」

 

「いいえ、大丈夫です。」

 

「そうよ、むしろ止めてくれて感謝してるわ」

 

「そうか、なら良いんだが」

 

「あのー先ほどは本当に申し訳ありませんでした。

っと二つ結びの女子が俺たちに謝ってきた

 

「それでいきなりこんなことを言うのはアレなんですけど、いっ一緒に帰りませんか!」

いきなり大胆なことを言うなこの子

 

っと言うと深雪が

 

「せっかくですし一緒に帰りませんか?」

こうして俺たち8人で駅まで帰ることになった。

☆★☆

 

「それにしてもさっきのは凄かったね、狭司くんの魔法」

 

「本当だぜ、全く動かなくてビビったぜ」

 

「すまなかったな、あいつらを黙らせるにはお前らにもかける必要があったからな」

 

「あれは一体どう言う魔法なんですか?」

 

「狭司、差し支えがなければ教えてくれ」

っと達也が言ってきた

 

「まあ、達也たちなら別に大丈夫かなこの話はオフレコで頼む」

と言うとみんなは頷いた

 

「さっきの魔法は古式魔法の一種で名前は『金縛り』これはよく寝ている時に起きる現象を起きている状態でもなるようにした魔法なんだ。この魔法は水無月家の中で俺しか使えない固有魔法なんだ。」

 

「そんな魔法があるなんて初めて聞いた」

 

「まあ公にされていないからな、水無月家は秘密主義者なんだ。それとみんな気になっているだろう、この眼のことを」

 

「ああ、何なんだその眼は」

 

「これは『写輪眼』と言うもので開眼する事で圧倒的な動体視力を得るだけでなく、魔法に必要な想子サイオンや明確な定義がなされていない霊子プシオンを正確に視認することができ、展開中の魔法式を認識するだけでなく、模倣までも可能にすることが出来るようになる。現代魔法で言うところの『精霊の眼』や『マルチスコープ』の能力と似たようなものだ」

 

「成る程な」

 

「理解出来たか?」

 

「ああ、わかりやすい説明ありがとう」

 

「いえいえ、っとじゃあ俺こっちだからまた明日」

 

「ああ、また明日」

 

「またねー」

俺は達也たちと別れ家へ歩いて行った

 

「狭司くーん!」

振り向くと真由美さんが俺に手を振りながらこっちに向かってくる

 

「良かった間に合って」

 

「真由美さん、生徒会の仕事はどうしたんですか?」

 

「全部はんぞーくんに任せたわ」

そのはんぞーくんと言う人気の毒だな

 

「それにあなたにはお礼を言いたかったから」

 

「お礼?」

 

「ええ、貴方があそこで止めていなかったら彼らに処罰を与えなきゃならなかったから、ありがとう」

 

「別に、俺はただ面倒ごとが起きるのは勘弁して欲しかったからです」

 

「もう、素直じゃないな」

 

「俺の家ここなので、それでは」

 

「あらここなのね、うん!また明日の朝ね」

さりげなくすごいこと言ってきたぞこの人

 

「何故朝なのですか?」

 

「ん?一緒に登校したいなって思ってるんだけど、ダメ?」

そんな上目遣いで見てきたら断れないだろ

 

「はぁー、良いですよ。断る理由なんてありませんから」

 

「本当!良かった。じゃあまたね」

 

「はい、また」

俺は家に帰った

☆★☆

「ただいま咲」

 

「お帰りなさいませ狭司様」

ん?なんだか元気がない?気のせいか

 

「今日はいろいろあったから疲れた」

 

「そうだったのですか」

やっぱり元気がない

 

「どうした咲、元気がないが」

 

「先ほど旦那様から連絡がありました」

そっちの話か

 

「あの人はなんて?」

 

「私を本家のメイドに移動しろと言う命令でして」

 

「いつ移動だ?」

 

「明日の夕方には」

 

「そうか、、、行きなさい」

 

「ですが!私は狭司様の専属メイドですよ!」

 

「今はだろ、それにあの人の命令だから仕方がない、俺なら大丈夫、一応家事はできるから安心しろ。しばらくの間だ、きっと迎えに行くから、だからそれまであそこで元気に暮らせ、これは俺からの命令だ」

 

「狭司お兄ちゃん!」

咲は俺に抱きついた、涙を流しながら

俺は優しく咲の頭を撫でた

 

「済まないな、お前を守るって彼奴と約束したのにこんな事に巻き込ませて、だがいつかまたこの家で一緒に暮らそうな」

 

「はい!またその時はあなたのお世話をさせてください!狭司お兄ちゃん」

「ひとつ聞いていいか?俺はお前の兄になれていたか?」

 

「はい!とても頼りになる私の大好きなお兄ちゃんでしたよ」

 

「そうか、明日夕方までには帰れると思うから見送るよ」

 

「いえ、恐らく狭司様が学校に行っている間に迎えが来ると思います。ですから夕飯はご自分で作る事になります。」

 

「そうか、じゃあ咲の手料理がしばらく食べれないのか。俺の方は大丈夫だから心配するな」

 

「分かりました」

 

「さて、お腹空いたな晩飯にしようぜ。」

 

「はい!すぐご用意いたします」

安心しろ咲、いつかきっと彼奴の呪縛から解放してやる

 

「何してるのですか?ご飯の用意ができましたのでお召し上がりください」

 

「ああ」

 

☆★☆

 

ズドオオーン!

 

 

 

 

バンバン!

 

 

「狭司!早く逃げろ!ここは俺に任せろ!」

 

「だが、俺も魔法師だ!俺も蓮と一緒に戦う!」

 

その時、狭司と呼ばれる少年の前にテロリストの一人が爆弾を投げた

 

「狭司!危ない !」

とっさに蓮が狭司を押しのけ自分自ら身代わりとなり、爆弾を受け止めた

 

「さっ、咲を頼む!」

ドオォォォーン

 

爆発とともに蓮は姿を消した

 

「、、、っ!れ・ん?おい!嘘だろ!蓮!」

 

「れーーーーーーーん!」

 

キラン

 

「は!またあの夢か、だがまたあの女の人が映った気が。」

 

 




どうでしたか?やっと摩利先輩を出せました。

次回はブランシュ編です
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