バトルスピリッツ ー究極星剣伝ー 作:ライダーカードゲーマーLv.1
バトルスピリッツ-究極星剣伝-の第2話です。
不定期投稿とは言え、遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
それでは本編、ゲートオープン!界放‼︎
バトルの最中に伝説の少年「ロロ」から8枚のブレイヴカードを探し出し、侵略者から世界を救うように告げられたカードバトラー「陽炎のゼロ」ことショウタは相棒のムゲンと共に旅立ち、情報を得るために宇宙カードステーションへ向かった。
ショウタ「おいーっす」
ムゲン「おいーっす」
バーテンダー「いらっしゃい。ご注文は?」
ショウタ「シュディスタソーダ、氷はグラスの淵まで」
ムゲン「こっちは普通で」
バーテンダー「かしこまりました」
少し待ってー
バーテンダー「お待たせしました」
ショウタ「お、来た来た。あ、そうだマスター。8枚のブレイヴカードって何か知らない?」
バーテンダー「さあ?ブレイヴカードと言っても様々ありますからね」
ショウタ「だよなぁ…」
バーテンダー「でも最近、惑星カターナで不思議なネクサスカードが見つかったって話ですよ?」
ショウタ「不思議なネクサス?どんな?」
バーテンダー「詳しくは知りませんが、なんでもバトルをしてなくてもカードに描かれてる物が実体化するとか」
ショウタ「へぇ〜…行ってみっか?」
ムゲン「だな!」
ショウタ「ご馳走さん!」
ショウタとムゲンはそうと決まると支払いを済ませて、カードステーションを飛び出した。
-惑星カターナ-
ショウタ「さてと、マスターに聞いた通りにカターナに来たけど…噂のネクサスはどこにあんだ?」
ムゲン「うーん…ん?おいショウタあそこ!」
ショウタ「なんだ?」
ムゲン「なんか人がいっぱいいるぜ」
ショウタ「もしかしてあそこに噂のネクサスがあるのか?」
ムゲン「行ってみようぜ」
ショウタ「よっしゃ!」
ショウタとムゲンは人だかりのある場所に向かった。
そこでは、1人の男がバトルをしていた。
男の子分らしき男が言った。
子分「さあ、もう挑戦者はいないのか?いないんだったらこのネクサスカード「赤龍の剣刃探知機」は、この”爆炎のリュウ”の兄貴の物になるぜ?」
リュウ「止めとけ止めとけ、どうせ俺様に敵う奴なんかいねえんだから」
子分「さっすが兄貴!天下無敵のカードバトラー!」
?「へぇ〜、天下無敵ねぇ…じゃあ俺とバトルしてくれよ!」
子分「誰だ⁉︎」
勝負を挑んだのはショウタだった。
リュウ「なんだてめえは?」
ショウタ「俺の名はショウタ、旅のカードバトラーってところだ。俺も噂を聞いて来た口でね、あんたに勝てばそのネクサスをくれるんだろ?ならバトルするしか無えよな、ターゲット!」
カードバトラーは、相手にデッキをかざし「ターゲット」と宣言する事で相手にバトルを申し込めるのだ。
リュウ「良いだろう、そのバトル受けてやる。俺が負けたらこの剣刃探知機をくれてやる、ただし貴様が負けたら何を賭ける?」
ショウタ「そうだなぁ…よし、俺はアルティメット使いだ。あんたが勝ったら好きなアルティメットをくれてやる!」
ムゲン「おいショウタ!苦労して手に入れたアルティメットをくれちまう気かよ⁉︎」
ショウタ「負けなきゃ良いんだろ?任せとけって」
ムゲン「ったく…」
ショウタ「行くぜ。ムゲン!」
ムゲン「よっしゃあ!」
ショウタ「このバトル、フィールドを凍てつく闇で支配してやるぜ!」
ショウタがそう言うとムゲンはカードとなってデッキの中に入っていった。
子分「ドラゴンが…」
リュウ「カードになっただと⁉︎」
ショウタ「ゲートオープン、界放!」リュウ
ショウタ?「お初にお目にかかります。私は白夜のゼロと申します。」
ショウタはバトルになると何故か性格が変わり、ゼロと名乗る。
リュウ「白夜のゼロ?名前が変わってるじゃねえか」
白夜「まあ、細かい事はお気になさらずにバトルをしていきましょう。先攻をいただいても?」
リュウ「良いだろう」
TURN1
白夜「では、白夜の第1ターン。まずは冥騎獅アロケインを2体召喚しましょう。1体はLv.2で」
白夜のゼロ ライフ5 手札4→5→3 リザーブ4→0 トラッシュ1
フィールド
冥騎獅アロケイン Lv.2 [S]コア1 BP2000
冥騎獅アロケイン Lv.1 コア1 BP1000
ゼロのフィールドに2体のアロケインが並んだ。
白夜「私はこれにてターンエンドです」
TURN2
リュウ「俺様のターン、まずはバーストセットだ。さらにブレイドラを2体、そしてサーベカウラスを召喚!」
爆炎のリュウ ライフ5 手札4→5→1 リザーブ0 トラッシュ2
フィールド
ブレイドラ Lv.1 コア1 BP1000×2
サーベカウラス Lv.1 [S] BP3000
バースト1
リュウ「アタックステップだ!行け、サーベカウラス!」
サーベカウラスがゼロに襲いかかる。
白夜「アロケインでブロック」
サーベカウラスの攻撃を受け、アロケインが破壊されてしまった。
白夜「アロケインLv.2の破壊時効果、手札の紫のスピリットカードを1枚破棄する事で疲労状態でフィールドに残ります」
白夜のゼロ 手札3→2
残ったアロケインはフィールドに寝そべっていた。
白夜「おやおや、アロケインはお行儀が悪いですね…」
リュウ「くっ…行け、ブレイドラ!」
ブレイドラが攻撃してきた。
白夜「ライフでお受けしましょう」
バリンっ) 白夜のゼロ ライフ5→4 リザーブ0→1
ガラスが砕けるような音と共にゼロのライフが1つ砕ける。
リュウ「続け、ブレイドラ!」
白夜「ライフで」
バリンっ) 白夜のゼロ ライフ4→3 リザーブ1→2
白夜「うっ…赤属性らしい激しい攻撃ですね、素晴らしい」
リュウ「ふん、涼しい顔をしてられるのも今のうちだ。ターンエンド!」
TURN3
白夜「白夜の第3ターン」
白夜のゼロ ライフ3 手札2→3 リザーブ2→3 トラッシュ1→0
白夜「アロケインをLv.1にダウン。さらに、機巧竜シロガネドラゴンを召喚。不足したコストはアロケインからいただきます。すみませんアロケイン…」
白夜のゼロ ライフ3 手札3→2 リザーブ3→4[S]→0 トラッシュ4[S]
フィールド
冥騎獅アロケイン Lv.2→Lv.1 コア1
冥騎獅アロケイン Lv.1→消滅
機巧竜シロガネドラゴン Lv.1
リュウ「白のスピリットだと⁉︎混色デッキか?」
白夜「シロガネドラゴンの召喚時効果、サーベカウラスは手札にお帰りいただきましょう。さらにシロガネドラゴンは召喚コストにソウルコアを使用したのでデッキの上から4枚をオープン、その中にあるアルティメットをすべて手札に加えます」
リュウ「何⁉︎」
爆炎のリュウ 手札1→2 リザーブ0→[S]
オープンされたカード
イグアバギー
ボーン・ダイル
アルティメット・オーディーン
アルティメット・ベルゼビート
白夜「来ましたね。アルティメット・オーディーンとアルティメット・ベルゼビートをいただきます。残りのカードはデッキの下へ戻ります」
白夜のゼロ 手札2→4
リュウ「くっ…」
白夜「さて、このターンはバーストをセットしてエンドとしましょう」
TURN4
リュウ「けっ、アルティメット使いと言ってもただのコケ脅しだな。俺様のターン!」
爆炎のリュウ ライフ5 手札2→3 リザーブ1→3[S] トラッシュ2→0
リュウ「ブレイドラのコアをソウルコアに変更し、スレイヴ・ガイアスラ召喚、ブレイドラから不足を確保だ!」
爆炎のリュウ ライフ5 手札3→2 リザーブ1→3[S]→4→0 トラッシュ4
フィールド
ブレイドラ Lv.1 [S]→コア1 BP1000→消滅
ブレイドラ Lv.1 コア1 BP1000
スレイヴ・ガイアスラ Lv.1 [S] BP4000
白夜「スレイヴ・ガイアスラ…先ほどのサーベカウラスと良い、覚醒デッキですか。厄介ですね…」
リュウ「そうだ!行くぞ、スレイヴ・ガイアスラでアタック!アタック時効果、超覚醒!ブレイドラのコアをスレイヴ・ガイアスラへ移動し、スレイヴ・ガイアスラ回復!」
フィールド
スレイヴ・ガイアスラ Lv.1 [S] BP4000→Lv.1 [S]コア1 BP4000
ブレイドラ Lv.1 コア1 BP1000→消滅
ブレイドラが消滅し、スレイヴ・ガイアスラはもう1度攻撃が可能となった。
白夜「ライフでお受けします」
バリンっ) 白夜のゼロ3→2 リザーブ0→1
リュウ「もう1度アタックだ、スレイヴ・ガイアスラ!」
再びスレイヴ・ガイアスラの攻撃がゼロを襲う。
白夜「ライフでお受けします」
バリンっ) 白夜のゼロ2→1 リザーブ1→2
リュウ「ターンエンド!」
TURN5
白夜「白夜の第5ターン」
白夜のゼロ ライフ2 手札4→5 リザーブ2→6[S] トラッシュ3[S]→0
リュウ「どうだ、俺様の覚醒デッキは!」
白夜「大変恐れいりました、やはり私は覚醒が苦手な模様です。ですが、スレイヴ・ガイアスラをブロッカーにしなかったのは…あなたのミスでしたね」
リュウ「何?」
白夜「私が先ほど手札に加えたカード、お忘れですか?」
リュウ「手札に加えた…はっ!アルティメット…」
白夜「その通り。あなたが私のライフを1まで減らしてくれたおかげで、私の勝利が確定しました」
リュウ「な、なんだと⁉︎」
白夜「信じていただけて無いようなので、お見せしましょう。私、白夜のゼロによる地獄の紫オーケストラを!アロケインのスピリットソウルを発揮!私がアルティメットを召喚する時、紫のシンボルを1つ追加してもらいます。冥府よりお越しください、アルティメット・ベルゼビート!」
白夜のゼロ ライフ1 手札5→4 リザーブ6[S]→0 トラッシュ6
フィールド
冥騎獅アロケイン Lv.1 コア1 BP1000
機巧竜シロガネドラゴン Lv.1 コア1 BP4000
アルティメット・ベルゼビート Lv.3 [S] BP13000
リュウ「チッ、出やがったなアルティメット…」
白夜「では、アタックステップと参りましょう。アロケイン、お願いします」
ゼロの反撃が始まり、アロケインがリュウに襲いかかる。
リュウ「チッ、ライフだ!」
バリンっ) 爆炎のリュウ5→4 リザーブ0→1
白夜「続けて、シロガネドラゴンのアタックです」
今度はシロガネドラゴンが襲いかかる。
リュウ「これもライフだ!」
バリンっ) 爆炎のリュウ4→3 リザーブ1→2
白夜「お待たせしました。アルティメット・ベルゼビート!アルティメットトリガー、ロックオン‼︎」
ゼロがリュウのデッキを指差すとカードが1枚弾かれた。
リュウ「なんだ⁉︎」
白夜「お答えください。弾かれたカードのコストはおいくつで?」
リュウ「スレイヴ・ガイアスラ、コストは6だ…」
白夜「ヒットですね」
ゼロが言うと、弾かれたスレイヴ・ガイアスラのカードは撃ち抜かれたようにトラッシュへ置かれた。
リュウ「なんだこの効果は⁉︎」
白夜「これは、アルティメットトリガー。アルティメットがアタックした時、デッキの1番上のカードをロックオン。そのカードのコストがアルティメットより低くければ、アルティメットの効果が発揮されるのです」
リュウ「な、何…?」
白夜「そしてアルティメット・ベルゼビートのアルティメットトリガーがヒットした時、自分のトラッシュにある紫のスピリットカードをノーコストで1体召喚します」
リュウ「な、なんだ…驚かせやがって…お前は自分の勝利が確定したと言ったな?つまりこのターンで俺のライフをすべて砕くという意味だ。お前のトラッシュにはアロケインしかいない!そんな奴を出したところで俺様のライフは1つ残る!お前の負けだ!」
リュウが言うとゼロは少々呆れたような顔をして笑い出した。
白夜「フフフ…ハハハハハ…」
リュウ「貴様、何が可笑しい⁉︎」
白夜「おっと、これは失礼…あなたはもう1つ忘れていらっしゃる事にまだお気づきにならないなんて…」
リュウ「何⁉︎」
白夜「私が最初のサーベカウラスのアタックをアロケインでブロックして、スピリットカードを破棄した事をお忘れで?私はトラッシュのアロケインを召喚するなどとは、1度も申しておりませんよ?」
リュウ「ま、まさか…あの時に、ダブルシンボルを持つスピリットを棄てていたと言うのか⁉︎」
白夜「はい。では、地獄よりお戻りください。ダークヴルム・ノヴァ・レムナント‼︎」
ゼロの呼び声で、まるで地獄から這い上がるようにダークヴルム・ノヴァ・レムナントが召喚された。
フィールド
冥騎獅アロケイン Lv.1 コア1 BP1000→消滅
機巧竜シロガネドラゴン Lv.1 コア1 BP4000
アルティメット・ベルゼビート Lv.3 [S] BP13000
ダークヴルム・ノヴァ・レムナント Lv.1 コア1 BP7000
白夜「レムナントのコストはアロケインからいただきましょう」
リュウ「くっ…」
白夜「さて、レムナントが現れた事に驚かれているようですが…ベルゼビートのアタックは終わってませんよ?」
リュウ「ライフだ…」
バリンっ) 爆炎のリュウ3→2 リザーブ2→3
白夜「さあ、地獄の紫オーケストラもフィナーレを迎えました。ダークヴルム・ノヴァ・レムナント、とどめのアタック…お願いします」
ダークヴルム・ノヴァ・レムナントはゆっくりとリュウに歩み寄った。
そして、レムナントのシンボルの数は2つ。
バトルスピリッツでは、スピリット・アルティメットの持つシンボルの数だけ相手のライフを砕く事ができる。
よって、レムナントはライフを2つ砕く事が可能なのである。
リュウ「ラ、ライフだ…」
バリンっ) 爆炎のリュウ2→0 リザーブ3→5
リュウのライフが無くなり、ゼロが勝利した。
白夜「凍てつく闇で輝く白夜!究極<アルティメット>は地獄まで」
勝者 白夜のゼロ
2人はバトルフィールドから町に戻り、ゼロもショウタに戻った。
ショウタ「よ〜っし、勝った〜!んじゃ約束通り、この剣刃探知機とやらはもらってくぜ」
リュウ「勝負に負けたんだ、約束は守る。ショウタと言ったな?お前、そのネクサスが何をするための物かわかっているのか?」
リュウの質問にショウタは答えた。
ショウタ「知らん!だけど、俺も探し物をしなきゃならないんでな。役立ちそうなもんはとことん使う、そんだけだ。じゃあな、またいつかバトルしようぜ!」
そう言ってショウタは再び旅に出た。
リュウ「白夜のゼロ…いや、ショウタ。不思議な奴だ、いつかリベンジしてやる」
-宇宙船陽炎号・船内-
ショウタ「さて、探知機のネクサスなんだからカードセッターに入れりゃ使えるかな?」
ムゲン「そうだな!(怒)」
ショウタが言うとムゲンは不機嫌に答えた。
ショウタ「なんだよ、何怒ってんだよ?」
ムゲン「別に!」
ショウタ「あ、わかったお前…召喚されなかった事怒ってるだろ?」
ムゲン「怒ってねえよ!」
ショウタ「嘘つけお前〜、ドローできなかったんだからしょうがねえだろ?」
ムゲン「フン!」
ショウタ「ま、お前には白紫のデッキで出てくるより赤のデッキで出てくる方が似合ってるぜ!」
ムゲン「そうかよ!」
ショウタ「さて、使えるか知らねえが剣刃探知機をセットして出発しようぜ!」
ムゲン「おう!」
そう言ってショウタはカードセッターに「赤龍の剣刃探知機」のカードをセットすると画面に地図が表示され、反応を示していた。
ショウタ「早速反応してるぞ?」
ムゲン「もしかして、ロロに探せって言われたブレイヴじゃないか?」
ショウタ「よし、目的地の座標を惑星アポロニアに固定!陽炎号、発進!」
ムゲン「行っけ〜!」
こうして、ショウタとムゲンは惑星アポロニアに向けて出発した。
バトルスピリッツ-究極星剣伝-第2話いかがだったでしょうか?
え、白夜のバトルが完全に紫電のゼロじゃないかって?
リスペクトしてたらそうなっちゃいましたw
白夜が白のアルティメットを使う時がちゃんと来るのでしょうか
では、また第3話でお会いしましょう。