岡島緑郎最強伝説   作:シャト6

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第1話

「う~ん…ここは?」

 

目が覚めると、真っ白で広い場所だった。

 

「…何処ここ?」

 

「気が付いた様だな」

 

声がしたので振り返ると、男が立っていた。

 

「えっと…何方?」

 

「君の世界では神と呼ばれていた」

 

「神…えっ?」

 

その言葉に、流石に男は驚く。

 

「驚くのは当然だな」

 

「まぁ…ところで、何で俺はこんな場所に?」

 

「その事だが、実は…」

 

言葉を止めてるので、男も自然に緊張する。

 

「私のミスで、君を殺してしまったのだよ」

 

「…はっ?」

 

信じられない言葉を聞き、男はこう聞き返した。

 

「あの、もう一度言ってもらっていいですか?」

 

「だから、間違って君を殺してしまったのだよ」

 

「……」

 

すると男は、黙ったまま神と名乗る男の前に立つ。

 

「何かな?」

 

「…少し面貸せや」

 

「…えっ?」

 

今度は神がそんな言葉を発した。

 

「いいから面貸せって言ってんだよ」

 

そして男は問答無用で神を引き摺っていった。

 

「ま、待て!は、話せば分か…あ、ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

 

そんな神の叫び声が、広い空間に木霊したのであった。

 

「んで、何で俺は死んだんだ?」

 

数分後戻ってきた男と神。男は地べたに座り、どこにあったのか煙草を吸っていた。一方神は、無数のタンコブと顔面を殴られており、正座していた。

 

「ええとですね、実は貴方の書類を間違えてシュレッダーにかけてしまいまして…」

 

「それが原因で死んだって訳か」

 

「その通りです。というより、先程と随分と喋り方や態度が変わってますが…」

 

「あっ?これが本来の俺だよ。普段からこんな話し方じゃ無理だろ。普通に考えりゃ分かるだろボケ!」

 

男は神に対してその様な話し方になっていた。

 

「フーッ…で、俺はこれからどうなんだよ?」

 

「えっとですね、お詫びとしまして新しい世界に転生して頂くことに…」

 

「転生だぁ?」

 

男は顔を近づける。

 

「どの世界に行くんだよ」

 

「えっと…BLACK LAGOONの世界になります」

 

「あの世界か。漫画やアニメを見てたから知ってるぜ」

 

ニヤリと笑いながら、生前の時の読んでた漫画を思い出す。

 

「けどよ、あんな世界にそのまま放り出したりしねぇよな?」

 

「も、勿論です!いくつかの特典を差し上げますです!!」

 

あまりにもビビりすぎてる神であった。

 

「特典は何でもいいのか?」

 

「多少の事なら…」

 

そう言われ、男は考え出す。暫くすると、考えが纏まったので言う。

 

「ならさ、俺が生前で知ってる年寄りキャラの能力をくれ」

 

「と、年寄りキャラですか?何故??」

 

「だってよ、ト○コやワ○ピー○なんかに出てくる年寄りキャラ、ほとんど強いじゃん。あれに憧れて、この歳でキセルで煙草吸ってたからな♪」

 

無邪気な顔でそう言う。

 

「な、なるほど…分かりました。他には?」

 

「そうだな…いざって時に使える金が欲しいな。普段が働きながら稼ぐけど、馬鹿デカイ買い物したい時は流石にな」

 

「なるほど…分かりました。では、転生していただきます」

 

いよいよ転生する。

 

「貴方には、転生したらBLACK LAGOONの主人公の岡島緑郎になってますので」

 

「そうなのか?」

 

「はい。ですが、あくまでも憑依なので性格等は貴方のままです」

 

「ならいいわ」

 

「それでは…新しい人生に幸福を」

 

そして男は神によって転生したのであった。無事に転生というか憑依したので、生まれてから働くまでの事はカットさせてもらう。

 

「岡島君、明日からカンボジアに出張をお願いできるかな」

 

岡島「出張…ですか?藤原課長」

 

藤原「悪いけど頼むね。なにせ、我が社の一大プロジェクトだからね」

 

岡島「分かりました(面倒だな~。上司は上司で、上の連中にペコペコしてよ。ま、さらに上の上司は上司で、何考えてるか分かんねぇけどな)」

 

そして、出張に備えて家に戻り準備するのであった。翌日、出発前にディスクを渡された。

 

岡島(ディスク…って事は、いよいよ原作突入ってとこか)

 

そう思いながら、南シナ海を船で進んでいる。

 

岡島「にしても、いい天気だよな~。こんな日に仕事なんてバカバカしいったらあらしねぇ。それと…」

 

先程から後ろについてくる小型船に気づく。

 

岡島「あんなのが無きゃ、楽しい船旅だったんだがな」

 

そう思いながらも、必要最低限の荷物を持ち、後ろの連中が乗り込むのを待っていた。そして乗り込みあっという間に制圧される。

 

岡島(こいつらもう少し抵抗しろよな。にしても、マジでゴツイな)

 

サングラスをかけた男を見ながらそう思う岡島であった。

 

「おい、東京の旭重工からの積み荷はこれだけか?」

 

岡島「(ここは、大人しく答えておくか)そ、そうだよ!さっさと開放してくれ!!」

 

すると男は、岡島目掛けて殴りかかる。

 

岡島(遅いな…けど、喰らっておくか)

 

そして顔面に拳を喰らった。

 

「少し大人しくしなベイビー」

 

「ダッチめんどくせぇ…膝の辺り撃っちまえ。小鳥みたいに喋りだす」

 

ダッチ「必要ねぇ。報酬としちゃ、ディスク1枚で充分なんだ」

 

「ふん…報酬ねぇ」

 

男と女、2人はそんな会話をしていた。すると、無線機になにか通信が入ったようだ。

 

「チッ…」

 

ダッチ「焦るなベニーボーイ。全て片付いてる…エンジン回しとけ」

 

そう言うと、ダッチはこう叫んだ。

 

ダッチ「OK!ジェントルマン!!俺達は退散する。あんたらは自由になる。ただし、俺達を追おうとするな。その場合、約束はチャラだ。あそこに見えてるのは魚雷発射管だ。ポカチン喰らいたくなきゃ、後半時間は大人しくしとくのが懸命だ…それで、諸君らは自由になる」

 

岡島(へ~、海賊にしちゃ随分と優しいこったな)

 

そう思ってると、女が銃口を突きつけてきた。

 

「おい、お前も一緒に来るんだよ」

 

銃口を突きつけられたまま、岡島は小型船に乗せられた。

 

岡島(やれやれ…)

 

顔は焦ってる表情をしてるが、本心は女の行動に呆れていた。船が暫く進むとスピードがゆっくりになる。

 

ダッチ「レヴィお前な…こんなの攫ってきてどうすんだ?ええおい?」

 

レヴィ「分かってねぇ…分かってねぇよダッチ。考えてもみろよ!この仕事二万だぞ!たったの二万!!身代金でボーナス稼いで何が悪いってんだよ!!」

 

「そりゃ考え甘いよ」

 

岡島(金髪メガネに同意だ。課長はどうにか俺を助けたいと思ってるだろうけど、景山部長やその上の連中が、俺なんかの為に身代金出すはずないだろ)

 

心の中でそんな風に思ている岡島であった……

 

レヴィ「殺されてぇかベニー!!」

 

ベニー「別に…」

 

ダッチ「一体誰が日本と交渉するんだ?お前がか?相手の電話番号は?身代金受け渡しの銀行口座は?」

 

そう言われ、だんだんレヴィの表情が怒りに染まっていく。

 

レヴィ「ああそうかい!!ぶっ殺して海ん中叩きこみゃいいんだろ!!!」

 

そう言いながら、レヴィは岡島目掛けて発砲する。

 

岡島「や、止めろ!!(バカかこの女!こんな狭い中で発砲すりゃ、跳ね返って仲間に当たる事を考えない単細胞なのかよ!!!)」

 

ダッチ「バカ!船壊すな!!」

 

レヴィ「うっせ~!!」

 

そう言いながら、ダッチはレヴィを羽交い絞めして止める。

 

レヴィ「ダッチ…ダッチ分かった」

 

ダッチ「なにがだ?」

 

レヴィ「分かったから手ぇ離せ」

 

ダッチ「OKレヴィ。クールにいこうぜ」

 

レヴィ「チッ!」

 

ダッチはゆっくりとレヴィを離す。

 

岡島「……」

 

ダッチ「オーライ、上に出て一服つけよう」

 

そして岡島とダッチは甲板に出て行った。

 

岡島「やれやれ…俺は一体どうなるのやら」

 

ダッチ「ま、何とかお宅の会社と連絡付けて引き取ってもらうさ」

 

岡島「そうなるかね…」

 

そう言いながら岡島は、持ってたキセルに火を点ける。

 

ダッチ「随分変わった物で吸うんだな」

 

岡島「まぁな。昔からこれで吸ってるんだよ。お気に入りさ」

 

ダッチ「フッ」

 

そしてダッチも、持ってた煙草を吸い始めた。

 

ダッチ「それと、こっちの都合で悪いが、ディスクを依頼人に渡すのを先にさせてもらう」

 

岡島「そう言えば、そんな事言ってたな」

 

ダッチ「俺達は単なる運び屋だよ。食うためにはたまに法に触れる事もやるが…それが家業さ」

 

岡島「なるほどねぇ…」

 

そして互いに煙を吐く。

 

ダッチ「お前…名前は?」

 

岡島「岡島…岡島緑郎」

 

そんな他愛ない話をしていると夜になり、とある島に到着したのであった。

 

ダッチ「行くぞロック」

 

ロック「ロックって…まぁいいけどよ」

 

「そうなのかい?」

 

すると横から、金髪メガネの男が出てきた。

 

ベニー「さぁ、行こう」

 

ロック「行くって何処へ?」

 

ベニー「酒を飲む所さ」

 

ロック「…やれやれ」

 

取り敢えず、ベニー達について行くのであった。やって来た酒場の客は、日本ではまずお目にかかれない連中ばかりだった。

 

ロック「(どいつもこいつも柄悪い連中だな…)日本じゃ、まずこんな酒場はないな」

 

ダッチ「だろうな。ここは元々南ベトナムの敗残兵が始めた店だが、逃亡兵を匿ったりしてる内に、気が付きゃ悪の吹き溜まりだ。フッカー(媚婦)ジャンキー(ヤク中)マーシー(傭兵)ジョブキラー(殺し屋)…どうしようもねぇ無法者ばかりさ」

 

ロック「みたいだな。じゃなきゃ、こんな連中が集まったりしないさ」

 

そう言いながら、ウイスキーを飲む。

 

ベニー「彼は変わり者なのさ」

 

ロック「みたいだな」

 

レヴィ「なにしけた面して飲んでんだよ」

 

レヴィが2人の話に割って入る。

 

レヴィ「折角酒を飲りに来てるんだ。もうちょっとクールな話をしようや?なぁ日本人」

 

ロック「これは?」

 

するとレヴィはニヤリと笑って、酒を飲み干す。

 

レヴィ「ビールなんぞピス(小便)と一緒さ。いくら飲っても酔えねぇよ。男ならラムだろ?ま、女の勝負も受けられねぇ玉なしなら、無理にとは言わねぇけどよ~。その時にゃスカート履いて、綺麗なリボン付けてダンスパーティーへ」

 

ロック(随分と言ってくれるな。神のお陰で能力はついてるから酒も強い。そもそも俺は生前の時はアホみたいに飲んでたから自信あんだよ。レヴィに目に物見せてやるよ)

 

そして目の前に置かれたラムを一気飲みする。

 

ロック「プハ~…何か言ったか?」

 

レヴィ「こいつ…」

 

そしてロックは先程のお返しと言わんばかりにニヤケ顔をする。

 

レヴィ「!!おいバーテンダー!」

 

「「バカルディ、店にあるだけ持って来い!!」」

 

2人の声が重なったのであった。そしてレヴィと飲み比べで、店内は盛り上がっていたのであった。

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